2024/06/13 のログ
■黒羽 瑠音 >
「おぉ……きっとものすごく強いんだろうなぁ、ちょっとあってみたいかも」
「悪い事とは縁遠く生きたいけど、それはそれとして、かっこいく戦う姿とか~~見てみたいよね」
風紀委員の人たちもそうだけど、凄いこう、『強そう』と素人の私でも分かる人がちらほらいたしなぁ
そういう武道大会みたいなのもあるのかな?
「遺伝、遺伝かぁ、母さん…… うーん」
いや、普通に美人だとは思う、娘のひいき目に見てだけど、でも、アイドルクラスかというと、ね?うん
「まぁいっか、やるだけはね、やってみるよ、折角そう言ってもらえたし?」
「ふふ、それがいいとおもいまーす、それでうまく行ったらちょっとだけ感謝してくれると嬉しいな?」
そういってくすくすと笑って見せる、アドバイスと言えるほどのものではない気がするけどね
「まぁ、広義の意味ならってやつです、うん、それにしても……思った以上に酸っぱかった?ごめんごめん」
「無理そうなら捨てていいよ、私は何とか飲みこむけど、ほら、自分の不始末って奴だし」
そういってポケットティッシュを差し出しながら、十数秒に一回のペースで噛んでいく
ばち、ばちぃ… ばちっ……
「前に変えた時は見た目は変わらなかったけどめっちゃ濃いパクチー味になったなぁ」
「いやさ……食べ物以外だと、場合によっては怪我しちゃうんだよね」
「この前飲み物に使ったら水が熱々のシチューになって火傷したし」
「一番変えた時の被害が少ないのが『お菓子』何だよね、今の所」
何て説明しながらも、彼の顔を見ると流石にちょっと申し訳なくなる、悪戯が過ぎたかも
お詫びを兼ねてポケットをあさってみる、出てくるのは……これくらいか
「はい、レモンキャンディー、塩分補給用に持ち歩いてる奴、はちみつ入りだから甘いよ」
良かったら食べて?と差し出す、うん、焼け石に水かもだけどないよりはマシ、のはず
■武知 一実 >
「まあ、見た目はそんな強そうじゃなかったけどな。
ホント、ああいう手合いがゴロゴロいると思うと、悪さなんて出来ねーなって」
6度の補導? だァら俺が悪い訳じゃねーんだからノーカンノーカン。
ともあれ、井の中の蛙を思い知らされた訳だ。
「親からの遺伝をベースに後は黒羽の努力次第だ、がーんば」
と言ってみるものの、オレ自身あんまり親に対して良い気はしてないのが何とも……まあ、黒羽には関係ねえし。
「おう、まだ一年生なんだし何事も当たって砕けろだ……いや、酸っぱいというかしょっぱ……
幾ら自分の不始末でも、怪我とかすんなよ。口ン中は、飯食う時辛くなっぞ?」
ポケットティッシュを受けとりながら、一応黒羽の身を案じる。
口内炎とか滅茶苦茶出来そうなくらいバチバチ言ってんだもん。
「ふぅん……黒羽の主観で見て、不要な物に変わってるって事なんかね……
まあ、菓子なら食べ物の枠から出ることも少ないってか」
黒羽がポケットを漁る間にカリ梅はティッシュの中にペッてさせて頂いた。うぅ、口の中が唾液でえらいことになってる……。
「お? 今度はちゃんとしたキャンディなんだよな? なんて、疑っちゃいねーよ、さんきゅ」
差し出されたキャンディを手に取り、包装を取ると口に放り込む。
ん、まあ、だいぶマシにはなったかね。顔が戻るのにはちょっとまだ掛かりそうだけど。
■黒羽 瑠音 >
「見た目と強さが比例しない何て……それこそラノベや漫画みたい」
「って、まぁ今は一応私もそっち側に暮らしてるんだけど」
地元でそういった事には全然出くわしてなかったせいで、どうしても異能を含めた非日常には惹かれてしまう
「簡単に言ってくれるなぁ……わかってる~~怪我した時の辛さはすっごい身に染みてるから」
「うん、すっごく身に染みてるから……!」
もうあの消毒は絶対に嫌である、うぅ、思い出しただけで震えてきた
保健室の悪夢と、あの時の駄菓子の味で自分を奮い立たせ、何とかガムを始末していくのだ
「そういう事、ちなみに相互互換っていうか……今なら変わってもいいってものにも変わらないんだ」
「例えば神社にお参りする時、御縁があるから5円がいいって言うでしょ?」
「そういう時に私の力をお金に使うと、10円以上のお金に使っても絶対5円玉には変わらない……って感じ」
なおそういう意味ではお金も安全な部類だが、私の懐には安全でないのでそれはしないのであるっ
うぅ、千円札が1円玉に変わる悲しみは二度と味わいたくないよ
「勿論、二重のドッキリしかけられる程私器用じゃないし?」
「しいて言うなら……あ、かずみんの持ってる力があればそれを聞いてみたいかな」
「勿論言いたくないなら別にいいけど、ほら、お近づきの印、ってやつ?」
少し良くなったように見えるかずみんの姿にほっと胸をなでおろしながら笑う
うん、勝手ながら少しは打ち解けた…気がする!と再度ぎゅっと拳を握り込んで
目的地に向かう道すがらにしては随分イベントをこなしてるなあ、何て心の隅っこで思ったりするのだ
■武知 一実 >
「ところがどっこい、これが現実なんだよな。
ま、卒業する頃にゃ見慣れてるだろーさ」
黒羽が期待している気持ちはよく分からんが、ラノベや漫画みたいな世界の一員になった以上、段々と馴染んで来ることだろう。
「そりゃあ他人事だからな……分かってるなら良いけどよ。
つまんない怪我なんてするもんじゃねえしな、気ぃ付けろよ?」
何やらトラウマがあるっぽいが、それならオレに言われずとも無理はしないだろう。
まあ、無理して怪我されたところでオレに出来ることなんてなーんも無いが。
「まあ黒羽にとって不要な物に変わるってんなら、そりゃそーだろうな。
思い通りに変えられるなら、オレの顔も原型留めなくならなくて良かったろうし。」
せめてしょっぱ過ぎないカリ梅が出て来たはずだ。あるいはクッソ甘いカリ梅か。
便利なんだか不便なんだかよく分からないが、まあ本人の糸から外れるなら不便寄りな異能なんだろう。
「オレの力ぁ?
まあ隠す様なもんでもねーけど、ひけらかすもんでもねーんだけどな……
ほれ、このとーり」
両手をぱし、と合わせ少し意識を集中させて両手を離す。
パチパチッと音を立てながら掌の間を火花放電が奔った。
「電気を出せるし、ある程度思うように操れる。
ただ、放電し過ぎると体が縮む。 これまで最大で10cmくらいにまで縮んだことがあったな」
そして感情の昂ぶり次第で漏電も起こす。まあ、そこまでは説明せんでもいいだろうと伏せておく。
さっきのお菓子、ガムの方食ってたら驚きで漏らしてたな、多分……。
「お、んな事言ってる間にあれじゃねえか、式典委員のって」
とまあ、そんな事を話している内に目的地である式典委員の庁舎が見えて来た。
さて、ひとまず最初の道案内は完了と言ったところだろう。
■黒羽 瑠音 >
「現実なんだねえ、今でもちょっとだけ気分がふわふわします」
「うん、変な怪我したらルームメイトにも両親にも心配かけちゃうしね」
「ありがと、気には止めておくよ」
といって手をひらひらとしてみせたり
「いやいや、原型とどめないって、そんな怖い事やれてもしないって!!」
「まー結構扱いは大変なんだよね、こうしてドッキリに使う時も自分が食べない場合は……おぉ」
話ながら聞くかずみんの異能、そして火花
「ふっつーにかっこいいじゃん!いいなー、なんて言うのも変かもだけど」
「しかも体が縮むって、不思議~~成程成程、面白いねえ」
目をぱちぱちさせてから手もぱちぱちとさせる、いいものを見せて貰ったなぁ
「あ、本当だ何時の間に……話してると直ぐ時間ってたっちゃうね」
「じゃ、まず見学といこっか、その後はまたお話しよう?」
少しだけ足を速めて次の目的地へと思いを馳せる、さて、此処ではどんなものを見れるんだろう
鼻歌を歌いながら1歳年上の同級生に、案内をしてもらう私なのだった
ご案内:「委員会街」から黒羽 瑠音さんが去りました。
ご案内:「委員会街」から武知 一実さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に倖月 保志さんが現れました。
■倖月 保志 > 「う~ん、どれもこれもボクの目がキョロキョロとせわしなく動いちゃう位に珍しいですねえ~」
「でも、どれもこれも小さい建物ばかりで中は人で溢れてますが…彼らはもっと大きな建物を買うお金がないんでしょうか~?」
あちこち委員会関連の建物が立ち並ぶ中、キョロキョロと物珍しげに見まわす少年。
彼の背には身の丈ほどにもなる不相応そうな大太刀を背負っている。
大きな刃物に挙動不審な動き。
ともすればこの委員会街で不審者としてしょっ引かれてもおかしくはないが彼の世間知らずさと常にニコニコとした顔には毒牙を抜かれるだろう。
結局、事情徴収されたとて正当な学生証と理由を提示するから拘束される時間はほとんどない。
ちなみにここを見学している理由は入る委員会を吟味しているわけだが…
■倖月 保志 > キョロキョロと物珍し気に委員会の建物を見る中で保志はある異変に気が付く。
「うん?なにかあったのでしょうか?」
とは少年の目からは若干の異変。
というよりも肌で直観的に感じ取ったのかもしれない。
「何やら騒がしいようですが~。重大な事件でもあったのでしょうか~?」
彼の目は武術を通して本質を見通せるようになった。
ガラス張りの先の建物の中で風紀委員と見られる生徒が中で慌ただしく動いてるのが見えた。
ある者は書類やら専用機器を取り出して、ある者は直接武器を取り出して出て行く者…
どう考えても尋常ではない雰囲気だ。
「なにがあったんですかぁ~?」
彼が尋ねる。すると通行人は『学生通りで事件があったんだとよ』と教えてくれた。
■倖月 保志 > 「学生通りですか~。あそこの近くにはボクのマンションがあったはずなんですが…心配ですねえ~」
「ま、壊れたら壊れたで新しい物件を購入すればいい話ですし。マンションにいる使用人達もきっと無事でしょうから…」
通行人は最初、『それは大変だねえ』と同情を示したが保志の金持ち特有の金銭感覚には苛立ちを覚え始め、最終的には何も言わずに立ち去ってしまった。
保志からすればマンションを買う等お小遣い範囲内でできる些細な事だし、中に残してきた使用人達はいずれも本国総合武術の使い手だ。異能やら魔術が相手だろうと遅れは取らないだろうと心配はしていなかった。
だがそんなことよりも苛立って去ってしまった通行人が気になり
「ボク、変な事でも言いましたか?」
ご案内:「委員会街」から倖月 保志さんが去りました。