2024/06/21 のログ
ご案内:「風紀委員会支部」に倖月 保志さんが現れました。
倖月 保志 >  
「はあ~これはまた随分と面倒なことになっていますねえ~」
「一つ一つ大きな案件ですしファッションショーなるイベントの警備もしないといけませんし~」
「かといって治安の悪いエリアを巡回、および牽制もしておかないといけませんし~」


ここは風紀委員会のとある支部の一つ。
保志はあーだこーだ言いながらもデスクにて書類等の仕事をしている。
保志が手に取ったのはイベントの警備と歓楽街等の見回り。この二つはイベントの仕事といつもの仕事の二つなのでまだいい。
問題は今、発生している"機界魔人"と"紅き屍骸"と言われる災害だ。
正直人手は足りない状況だ。

「この手はあまり頼りたくはなかったんですが~」

そういって保志は立ち上がる。
自前の大太刀が武装している風紀委員の中でも目立つだろう。

倖月 保志 >  
書類の整理しかけのデスクをほっぽりだして風紀委員の支部内を歩く。
自分でも自覚していないが脳内で案が出たら即時行動する質かもしれない。
たどり着いた先が生活指導部。その中の新人教育係と言われた人物だ。
彼は生活指導部、なんて比較的安全な部署に入れられたが実際にはヤバすぎて押し込まれたという噂だ。

そんな危険人物に顔を出せる保志も彼とは交流があるようだ。
ただし、彼に頼みするなんてのは流石にほんの少し緊張する。

「さて、ちょっと気合入れていきますか」
「失礼します~。保志です~」

意を決して扉を開けた。
丁度、"彼"一人だったようで誰もいない長テーブルに一人。書類整理を行ってたところだ。

倖月 保志 >  
『何かと思えば、保志じゃないか。』
『べらべらと無駄話にし舌を回しに来たのか?これでも忙しい身だ。お前は下らん事で俺の時間を浪費するのが趣味なのか?』

男は居た。
座っているが背丈は保志より一回り二回り大きいだろう。それでも平均的な背丈で体格だが。
だがそれよりも厭に空気が重い。10代そこらの小僧がしていい視線ではないのだ。
そして目に付くのは立てかけてあるクレイモアだ。西洋剣の一種だ。

「あははは…相変わらず手厳しいですね~」
「実は用があってきました。大丈夫です。しっかりとした案件…というよりお願いです、かね…」

といって纏められた書類を渡してしばらく保志が一方的に説明ターンが続く。

倖月 保志 >  
『つまり、再び俺に前線に出てほしいと?ふん、随分と都合のいい話じゃないか。』
『徹底的に治安改善の為に尽くし、ビビッて俺を後方に回してピンチになったら戻ってこいってか?』

男は鼻で笑う。
皮肉というかいちいち棘のある言葉で威圧する。
これは死んでも治らない男の癖の一つであろう。

「あはは~、それは去年の話じゃないですか~」
「僕は今年入ったばかりの1年生ですって~」

保志も保志で負けてはられない。
とはいえ、この男とは昔馴染みというか腐れ縁みたいなものなので扱いは分かっている。
しばらく両者が見つめあい…やがて男の方が折れた。脱力した手でひらひらとどこか行けと促すように

倖月 保志 >  
『まあいい。どうせ最近はうだつの上がらない新兵共を鍛えてるだけで暇していたしな。』
『それはそうと俺の謹慎解除の令状は持ってきたんだろうな?』

男は立ち上がり立てかけていたクレイモアを手に取る。
直剣ではあるが保志と似たような流派というか技を使うと見える。大きさ的にも大体同じで、保志と男も血のつながりはないもののどこか兄弟を思わせる距離感だ。実際には腐れ縁というか幼馴染だが

「それは抜かりなく。ええ、ボクの実家はデカいですからねえ~」
「コネとか根回しとかは得意なんですよ~」

ニコニコと保志は答え、歩き出す男の横に並び立つ。
二人は途中の廊下まで一緒に歩いて
やがて分かれた。
一度は混ざり合った点だがまたそれぞれの道を歩むかのように

ご案内:「風紀委員会支部」から倖月 保志さんが去りました。