2024/06/26 のログ
ご案内:「風紀委員支部第一会議室」に赤塚 良治さんが現れました。
■赤塚 良治 >
ここは風紀委員のいくつかある建物のうちの一つで支部に該当する所だろう。
そのうちの何個かあるうちの会議室。
会議室と言ってもそんなぎちぎちにテーブルとイスとホワイトボードと揃えてやるものではない。ある程度はラフで楽に状況報告などを済ませる場所に違いない。
だが、そこで怒声が飛び交う。
少し離れた場所でもワーワーと喧しく騒いでるのが分かる。
「はぁ…。そんなに騒ぎ立てなくとも聞こえてますとも。俺の報告とか提案とかまだなんで口を噤んで貰えますかねえ」
その怒声はこの良治の物ではない。むしろ喚かれてる方だ。
怒鳴っているのは年上なので一応は敬語を使ってるも言葉と仕草の節々に相手をなめ腐ってる節すらある。
その怒鳴られている原因は良治の手元の資料"拷問取り扱いマニュアル"とやら書かれている。法案だろうか。
■赤塚 良治 >
『赤塚!お前は何を考えているんだ、こんな案却下に決まっているだろう!』
『我々は正当な風紀委員だ。こんな過激な手段などありえない!』
『そもそもからして拷問をマニュアル化するとかぶっ飛んでるよね…』
各々が思ったことを口にする。
赤塚としては簡易的な拷問法(水責めなど)を取得する事で効率的に犯罪抑制と大元を吐かせられると思っていた。
それに拷問方法としては特殊な器具も用意する必要はないし取得する為の研修(しかも研修内容までびっしり書かれている)も比較的楽であることから自信もって出せる案だったが…
「勿論、軽犯罪などには適用しませんとも。ええ、凶悪犯のみにしていますのでどうか皆様、小学生の学級崩壊みたいに騒がないでください」
猛反対に加えて赤塚も煽るように口を開くものだから騒ぎはこの建物全体に伝わるのではないかと思えるくらいに
■赤塚 良治 >
『この拷問マニュアル法案だけじゃない、新人の訓練方法だって無茶苦茶じゃないか!何考えたらいきなり実戦投入させるバカがいる!』
『大体、この間の違反部活の偵察だってそうだ。偵察だって言ってるのにどうやったら殲滅になるんだ!』
ちなみにだがヒートアップしてるのは古参及び上級生の面々。でなければ良治もわざわざ敬語なぞ使わない。
そしてヒートアップしすぎて今話し合っている法案だけでなく良治が過激すぎてやらかした事にも言及してくる。
この間の違反部活の殲滅事件。あるいは30人殺しとも言われている。
偵察だけで良いと言われているのに一人で勝手に突貫して暴れるだけ暴れたやらかし。
「ああ、そういえばその時に怪しい女が居ましたねえ。なにやら防護壁に加えて帯刀していました」
「結果的にこちらの味方でしたが、ああいう手合いがいるなら事前に情報共有してほしいものですなあ。協力者なのに危うく斬るところでしたので」
その場は沈黙した。
誰もが、いやアンタが勝手な行動するからだろ、と
ご案内:「風紀委員支部第一会議室」にラヴェータさんが現れました。
■ラヴェータ > 愉快な雰囲気がする。
風紀の支部を徘徊していたのだが、楽しそうな怒声が聞こえてくる。
何かヒートアップでもしているのだろうか?
事件か?内輪揉めか?
何にしろ、いい娯楽になるだろう。
溢れる期待感を隠そうともせず、上がった口角のまま会議室へと歩み寄る。
「喧しいなあ。一体何を盛り上がっているんだ?」
喧しい等と言いながらも不快感は一切ない。
会議室の扉をあけ放ち状況を尋ねれば、返答を待たず、声かけも無視して室内へとずかずかと踏み入るだろう。
■赤塚 良治 >
『おい、まだ会議中だぞ!』
『いや…待てアイツは…!』
会議というにはあまりにも喧しかったがそれでも最低限の形は取ろうとして部外者たるラヴェータを抑えにかかる風紀委員が二人。
だがその顔を見た瞬間にギョッとする。
監視対象のラヴェータ…5年前を知る者、あるいは5年前の惨状を聞いた者からすれば怖気が走る登場だろう。
会議室の誰もが硬直する。だが唯一として…
「誰だ?」
良治だけは知らずにキョトンとしてた。
やがて資料などが掲載されているタブレットを操作してしばし…
「ああ、ラヴェータ…血濡れの戦犯、そして第一級監視対象か。」
「で、ここに何用かね?ああ、茶とかは出せない。おもてなしする場所ではないんでね」
概要情報だけを見て彼女を見た。
現在は危険度はないらしいが享楽的さが目立ち注意、と。
この場にいる赤塚だけが彼女に口を開けた
■ラヴェータ > 「そうとも、私が血濡れの戦犯だ、赤塚君。気軽にラヴェータと呼んでもらって構わない。」
邪魔をしに来た風紀二人を躱しながら部屋の中へと足を進めていく。
適当に余って居そうな資料…抑えに来た二人のものであろう資料を手に取ろうとするだろう。
「もてなしは不要だ。先ほど食事は済ませてきたところだ。
それよりも、何を話していたかを聞かせてはもらえないか?赤塚君」
狐は少年を知っている。
かつての自分の監査人を彷彿とさせる少年の話は時折耳にする。
少年の態度に負けず劣らず、無礼とも言える態度で少年に話すよう促す。
資料を拾えたのなら、適当に目を通しながらニヤニヤと笑っているだろう。
■赤塚 良治 >
直ぐに思考を巡らせる。
今すぐにでも掴んで殴って窓から投げ捨ててしまうか?
そんな考えをよぎったがタブレットに能力などが悉く封印済みと記されてた。
あんまりアテにしない方が良いものの良治は決断した。
「まあ、座れよ。俺の真正面でも隣でも一番離れたところでも隅の席でも何なりと。」
「そうだな。まずは本題に移る前に…君は現在の風紀委員の取り締まりについてどう思うかね?厳しい・緩い…別に簡潔に述べてくれて構わんよ。」
なるほど、この状況でそんな態度を出来るとは…なるほど妖怪だ。
現在は一応は戦闘能力を封じたとはいえ場慣れしている様子がうかがえる。
『おまえ、この…っ!?』
止めかかろうとする風紀委員は右手ではなくクレイモアごと掲げて静止させた。
これで動きが止まる風紀の面々。不満ではあるが話を聞く立場にある。
これでようやく二人きりで会話ができるというもの
■ラヴェータ > 「ほう、ならば隣をいただこう」
愉悦一色だった表情に一滴驚きが混じる。
少年の反応は意外の一言に尽きた。
総出でつまみ出されても文句を言えない立場にある分、これだけ素直に要求が聞き入れられると逆に少々恐ろしい。
「さて?風紀委員の取り締まり、だったか?
私としてはぬるいぐらいだとは思うが…貴様らにしては過激な方だとは思っている。
総評としては甘い、と言ったところか」
少年の隣の席に腰掛けて足を組む。
隣と言ってもそれほど近い訳ではないが、両手を組んで横目に少年の方を見ながら話し始める。
大抵の者は不快に思いそうな物言いだが、特段悪意は感じ取れない。正直な意見と言ったところか。
…にしても、同僚に対して武器をもって脅すとは。
随分と狂った奴だ。理央と似ているなどと思ったが、全く違う。
「さて、そのような質問をするという事は貴様は現状の風紀に不満があるのか?
赤塚君。貴様の意見を聞かせてくれ。」
手のひらを差し出して促した。
■赤塚 良治 >
相手の表情が一瞬変わったのを見逃さない。
なるほど存外人間らしい態度もするものだな、と良治もまた感心して小さく頷いてた。
隣に席を取るのを見るとこちらもクレイモアを立てかけておく。ただし、さほど近くはないといえど音をわざと立てて立てかけたクレイモアが存在感を出す。射程圏内に入ったぞ、と言葉もなく警告しているようだ。
「なるほどな。…ふむ、貴重な意見痛み入る。」
彼女はかつて悪名を轟かせたが今は必死の更生と努力(ラヴェータ本人は努力だと思っていないかも知れないが)の元、ごく普通の学生と変わらない身分だろう。
だが過去の犯した罪を警戒するようにまた赤塚が射程圏内に納めているのも事実。
「こちらもそう思っていたところだ。先日の機界魔人事件といい、それを皮切りに模倣犯だって可能性はある。それに加えて紅いゾンビのような現象…それでいて悪質な違反部活も相変わらず…とここらで悪い流れを断ち切りたいというのが俺の考えだ。」
ほんの…ほんの少しだけ本音を出せた気がする。それは秩序という願いだ。
だがその本心をさらけ出すつかの間、手元の資料を見るように促す。
凶悪犯に対して拷問を行い、その大元を洗うための法案。
そして拷問のマニュアル化とそれの研修。
どれもが淡々としていて人間の温かみがない。
ただし注意事項に悪質な重大犯罪に限ると記されておりそれがかろうじてブレーキになっているか
■ラヴェータ > 「ほうほう。そうだな、話には聞いているぞ。貴様らが苦労している事は私もよく知っている」
与えられた情報しか知らないが、それでも風紀の苦労は知っているつもりだ。
だから労うとか、そういうのは全くない。
にしても、やはり随分と狂った男だ。
この私に対して武力を以て抑圧を謀るとは。
詳細を知っているだとか、知らないだとか言う話ではない。あまりにも恐れを知らないとみた。
強力な武力を持っているとは聞くが、にしたってこの行動は…
立てかけられたクレイモアに視線を向ける。
その動作はあからさまで、狐に視線を向けていた誰しもがその動作に気づけただろう。
そして、続いて目撃するだろう。狐が目元を更に歪ませ、口元も更に鋭く歪ませた事を。
振るえるものなら振るってみろ、とでも言いたそうな自信、傲慢、挑発。
そんな視線を一瞬少年に向けるが、すぐにその歪みも収まるだろう。
「なるほど。拷問と研修についての改革の提案という事か。
なるほど…」
ああ、気の毒だな。
そんな思考と共に少年以外の風紀を一瞥。
血濡れの戦犯などと呼ばれた私でも分る。これは、人間のやることではない。
こんなものを通した日には、風紀に向けられる目は恐怖に染まるであろう。
重大犯罪に限るだなんて関係ない。拷問を行える機関なぞ、恐怖の対象でしかないだろう。
「貴様はこれが悪い流れを断ち切るものであると信じている、とでもいうのか?赤塚君」
資料をひらつかせながら問いかける。
その表情はただの愉悦ではない、嘲笑の混じったものだ。
■赤塚 良治 >
「まあ、そちらの知った事ではないだろうし逆にこちらがこうして情報を開示して意見を求めるなぞ前代未聞…いや、言語道断到底ありえん話だろうな。」
「だが、それでもそちらは一般的な学生。更生に努力した…しなかったかもしれないがした前提で話を進めるならば意見を求めるに値する。」
監視対象と言えど現在は一般的な学生の立ち位置だ。
どんな理由であれ彼女は真っ当な道に歩みつつある。だから手出しはしない。
だが、その特殊な立ち位置であるからこそ問わねばなるまい。そして応えねばなるまい。
「ああ、何やら俺を挑発してるようだが…残念なことに其方が武力行使などせん限りは手出しできぬ仕組みになっているのだよ」
その挑発に対しては鼻で笑った。
明確な線引き、それはある種機械的とも言えるべき判断で動くであろう。
「確かに…悪い流れの源流を断ち切るのは困難だろうな。」
「だが、ここでやらねばどうなる?俺以外の風紀委員の甘さが治安の悪化を招く。そうした積み重ねがやがて罪もない学生に危害が加わるだろうよ。完璧でなくとも一石を投じる。これが俺のやり方だ。」
ラヴェータを真っすぐ見据える。
恐怖で従わせ、頷かせる。まったくもって傲慢極まりないがその傲慢さを表すような目つきでもある。