2024/07/01 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「どうして許可したんです!!?」
ざわり。
風紀委員本庁の廊下にまで聞こえる大声。
その声自体はよく目立つ、風紀委員に属していれば知っているかもしれない少女の声。
聞き慣れないのは、その声量と…声色。
明らかな怒声。
そんな声を発するようなタイプではない。
そう、大体の人間には思われる人物の声であるから。
■伊都波 凛霞 >
「妹はまだ退院して間もないんですよ!?
まだ怪我も完全には治っていないのに…!!!
歓楽街の巡回だって危険はあるんですから!!!いくら他の風紀委員と一緒だからって!!!」
訴えかけるような、蟠りをぶつけるような声が続く。
「…現地に向かいます。
もし妹に何かあったら命令を出した貴方を提訴しますからっ!!!」
バンッッ!!
怒声の後には、勢いよくドアの閉まる音。
そのまま無言でつかつかと廊下を歩き去ってゆく少女の様子を、その場にいた風紀委員達は慄き見送る。
『怖……』
誰ともなく、そう呟かれていた。
■伊都波 凛霞 >
完璧超人と揶揄される少女の唯一とも言える弱点。
それは妹を溺愛しすぎている…ということ。
普段はそれこそ、如何に己の妹が可愛いかと話しはじめると止まらない…と言った程度。
けれどこのところ起こっていた機界魔人の一見から、やや張り詰めているような雰囲気があった。
凛霞の妹、悠薇もまた同じく風紀委員。
件の一件での入院から家に戻って、委員会にも顔を出すとは聞いていたけれど…。
妹は怪我まだ治りきってない。
そもそも、手術をしなきゃ死んじゃってたくらいの大怪我だ。
「(──何、考えてるの。悠薇…っ)」
焦燥に駆られた表情で、足早に風紀委員の本庁を後にした。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から伊都波 凛霞さんが去りました。