2024/07/08 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に安綱朱鷺子さんが現れました。
安綱朱鷺子 >  風紀委員本庁は大忙しだ。というかこれくらい栄えてるところで警察組織暇になるということはまずない。
 犯罪者をとっちめてばんばんざいっていうことばっかりでもなく、治安を維持するというのがお仕事なのです。

「うっす!謹んで拝命いたしまっす!」

 返事はハイでお願いしますと言われながら上司にあたる先輩から受命した市中の警邏コース。
 特に常世渋谷から歓楽街あたりまでの繁華街な感じのあたりは見回ってないと大変だ。
 ただでさえ七夕まつり中、浮かれポンチな人たちが何を起こすかわかったもんじゃない。

「あれ、てぇコトはウチ分署詰めです?」

 常世渋谷に設置されている分署がしばらくの拠点になりそうな感じ。
 三年生になってもいろんな事情で管理職にはつけないので、こうやってパトロールも担当。
 いわゆる『前線組』なんて呼ばれる鉄火場担当ではあるけど、普段はこういうコトしてます。

「栄転? ああ~イヤイヤ、へへ冗談ですやんか~」

 ちょっと調子に乗ったことを突っ込まれそうなのでヘラヘラ笑っておいた。

安綱朱鷺子 > 「いちおういつでも動けるようにはしときますんで、ハイ」
「つっ…てもぉ、アレですよね、落第街でなんか起きてんちゃいますの」

 そういう噂を小耳に挟みました。結構騒がれているとのこと。
 
「ははあ…感染型の怪異です、か」

 さして珍しいモンでもない…てワケでもないけど、ウイルスは本当に身近なものだ。
 なんでも落第街エリアには封鎖区画があってその範囲内でそういう怪異がうろついているのだとか。
 なんだか…っていう違反部活がそれと対立しているだとかで結構騒ぎになってるとか。

「動かなくてイイんですよね」

 返事は簡潔。現状は未承認の生物と違反部活との対立に終始。
 常世島の、はしっこの落第街の、ごく一部で行われている戦い。
 影響は軽微。ただちに対処は必要なし、との判断。
 島の存亡を揺るがす存在が野放しにされるわけもない。
 この島には多くの事件が起きていて、そのうちのひとつ。

「でも、子供なんやろ?」

 名うての違反部活ではないって聞いた。
 らしくなく食い下がってしまったが首は横に振られてしまった。

安綱朱鷺子 >  落第街の平和や治安が、落第街の住人によって維持されない。
 その結果が最終的な不和を招いてしまうのも明々白々だ。
 あそこを潰したいと張り切ってる者たちは風紀委員にだっている。

「そんなことはわかってるンすけど…」

 はあそうですかと忘れて切り替えられるほど冷血人間でもない。
 島からしたら、学園からしたら、ほんの些細な事件かもしれないし。
 百万人いるんだったら、ひとりやふたり死んだって変わらないかもしれないけど。
 個人としてはいつものこと、当たり前の風景だと割り切れるもの?

「…えぇハイ、そおですよね」

 あんたもそうなんですよね。
 そう感じ取れる顔をされるとなんも言えなくなってしまう。
 自分にやれることをやれ。それができずに、自由意志で暴れて何が風紀委員なのか。
 自分たちが動けるのは被害者と加害者の関係が確かな事件になってから。
 
「うっす、それじゃあ行ってきますわ」

 そうならないことを心のどこかで祈りながら敬礼、退出。

ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から安綱朱鷺子さんが去りました。