2024/10/11 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
勤務時間終了後の刑事課にて。
まわりには誰も残っておらず、一人、少し色々調べたいこともあって居残りしている少女が一人。

「…んー………」

自分のデスク。
照明を半分落とした薄暗い中で、煌々と自分を照らすモニタとのにらめっこ。

閲覧しているデータベースはAF…、ASSAULT-FRAMEのものだ。
立ち会って欲しい、本気で…と言われてそれを承諾した限りは、しっかりと予習する。
勤勉で真面目な少女らしい、といえばらしい行動パターン。

伊都波 凛霞 >  
無尽蔵のエネルギー供給を理論上可能としている動力を持ちながら、
公開されているデータベースで閲覧できる武装は意外に実弾兵器が多い。

「(無尽蔵エネルギーなんてリアクター直結型の砲門を搭載すれば
 それこそとんでもない出力が出せそうなものだけど)」

顎先に指を当てつつ、思案。
往々にして無限のエネルギーを供給が可能なものは制御が難しいもの。
運用をあえて等身大+α程度のサイズのパワードスーツに重点を置いているのは出力を絞っているせいなのかもしれない。
安定して動かすにはそれこそ別のジェネレーターでもあのサイズなら十分の筈…。
そう考えた場合の利点は"持続性"
エネルギーの供給が無限に出来たとして、その変換機構や変換器の消耗は永久じゃない。
あえて小さく絞り、小さいサイズの運用に留めることで稼働時間を大幅に向上させているのなら、納得が行く。

「(そうなると、わざわざ人型にして、人が登場するメリットも見えてくる)」

人型である有用性は、汎ゆることへの適応力。つまり汎用性だ。

伊都波 凛霞 >  
超汎用性と圧倒的な稼働効率。
飽くまでパワードスーツとして運用することで、人が人を助けるための"装備"としての立ち位置を確立している。

ただ軍人運用するだけなら人型である必要もなく、人が操縦する必要すらない。

「……成程。医療メーカーが出自だからこその観点と利用方法だったわけだ」

納得。
事故や病気で四肢なんかが効かなくなった人なんかもいるだろう。
戦闘用はあくまで副次的な利用と考えれば──頷ける。

「……大変容が絡んでなければこんなエネルギー、一企業が囲えたりしなかたんだろうなぁ」

ある意味ではこの時代を象徴するような企業だ。

伊都波 凛霞 >  
とりあえうデータベースに記されている武装は覚えておこう。
あとは…動作や操作の"クセ"
人間らしい動きまでは出来ても人体と同じ構造じゃない。
腕を曲げる、脚をあげる、といった程度の動作であっても人間の動きとは違う特徴が在る。

「──このへんは一度自分で体験してみるほうが早そうかな」

ぎ、と背もたれに体重を預けて、一息つく。

AFを使っているのも彼だけじゃない。
都合をつけてもらえばテストということで一機まわしてもらうのは難しくないはず。

具体的には動作の"遅延"がどれだけ発生するのか。
人間の手足のように動くにしてもその伝達速度が在る。
そのあたりを頭にいれておくことも必要かな、と。
勤勉な少女は閲覧したデータを全て脳へと叩き込み、PCを閉じる。

伊都波 凛霞 >  
やるならやらねば。
真っ直ぐに、真面目に、本気で取り組む。

或る意味この少女のもっとも手強いところとは向き合うことになるのかもしれない

ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から伊都波 凛霞さんが去りました。