2025/01/26 のログ
追影切人 > 「――そりゃ、アイツ以外に監視役を任せるのは御免だからな…。」

ふん、と鼻を鳴らす。年齢相応の笑みを浮かべる彼女に、毒気でも抜かれたのか何なのか。
少なくとも、いざという時の【鞘】(ストッパー)がきちんと居てくれるのは僥倖なのだろう。
何せ男は、確実に変化はしていても根源は【刃】だ。抜き身のままでは自他諸共傷付けるのみ。

「…オマエの口から俺への信頼を言われると、色々と複雑だな…ったく。」

かつて本気で殺し合った――あくまでこいつは制圧の意図だっただろうが…数年前を思い返して顰め面。

「…おぅ、別に俺も死に急ぐつもりも無駄死にする気もねぇよ。」

釘を刺されたような気分になりつつ、手を軽くひらりと挙げて。
レイチェルが先に会議室に出ていくのを見送ってから――ッポツリ、と呟く言葉は。

「――同類の無念は同類が背負う。…ただ斬って終わりじゃ昔と変わんねーしな…。」

それでは、何の為に感情を自覚し受け容れてまで新たな刃を目指しているのか分からないから。
男もややあってから席を立つ――敵は7体。討伐行脚はぼちぼち始まる。

ご案内:「風紀委員会本庁 第三会議室」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁 第三会議室」から追影切人さんが去りました。