2025/01/27 のログ
ご案内:「委員会街 中央通り」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「……ふぅ」
ひとまず、見回りの終わり。
共有して終了。
ーーなんか、最近息吐くこと、多いな
特に疲れることがあるわけじゃない、はず。
でもなんでか。
「……普通に生活しているだけなのになぁ」
ふらり、中央通りを歩く。
イヤホンをして、お気にいりになった曲を聴きながら……ゆっくり。
■伊都波 悠薇 >
とんとんとん、と指でリズムを取りながら歩く。
人付き合いは相変わらず苦手だし。
ひとりのほうが気が楽。でも友達は欲しい。
それはそれとして、陰キャだし。
でも、こうして音楽に触れることやダンスをするのは少し、陽よりになっているのかもと思ったり思わなかったり。
見回りの帰り道、リラックスしながら。
■伊都波 悠薇 >
「あ……」
忘れた。そういえば。
「調べもの、するんだった」
くるり、踵を返して。
本庁へ。
ご案内:「委員会街 中央通り」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に黒條 紬さんが現れました。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■黒條 紬 >
「終わったぁ……」
本庁まで足を運ばねばならない仕事がようやく終わった。
あとは渋谷分署に帰るだけ、というところで。
本庁周りで犬が逃げ出したとかで、適任として駆り出され、
無事に犬を保護し――大型の彼に抱きつかれて大変だったが――
その報告を終えたのである。盛りだくさんな寄り道であった。
「よーしっ」
何度もぶつかりそうになりながら、
ロビーに行き交う人々を掻る女――黒條 紬は、
扉の外で待ち構える寒さを前に、マフラーを巻いて
両の拳をぎゅ、と握っていた。
■伊都波 悠薇 >
「あれ」
忘れ物、というか。
忘れ事をしていたため戻ってくれば、とある友人が目に写る。
……どうしよう。
声をかけるか、悩む。
邪魔したらと思ったりなんだりして、結局。
「お、お疲れ様、です」
声をかけることにした。
■黒條 紬 >
「ん? おや?」
渋谷分署に帰るまでが仕事だと言わんばかりに、
気合を入れた瞳で歩き出していた紬であったが、
聞き慣れた声に呼び止められればその歩を止める。
「おおっ、悠ちゃんではないですか~っ!
奇遇ですね~っ」
何処か疲れた様子もあったが、ぱー、っと表情が明るくなる紬。
要するに、いつもの紬である。
両手をバッと上げて、そちらの方へ言葉を返すだろう。
「ちょうど仕事が終わったので、
分署までゆっくり帰ろうとしてたところだったんですよ~っ」
どうやらその声かけは、仕事の邪魔にはならないらしかった。
■伊都波 悠薇 >
「あっ、帰る途中」
ちょっと思っていたのと違ったけれどそれはそれで。
「……お、お疲れでした? 大丈夫ですか?」
じぃ、っと見て。
「忙しかったですか?」
■黒條 紬 >
「いや、大丈夫ですよ、大丈夫。
ちょっと大型犬に抱きつかれて押し潰されそうになったり、
顔中舐められたりしただけですから」
あははー、と笑いながら語る紬。
と、そのような会話をしていると――
紬の鞄から振動音。
どうやら、鞄の中にあるオモイカネに連絡があったようだ。
「あー、ごめんなさいちょっと連絡が!
……はい、はい、何ですか?
ええ゛っ!
いえ、あ、はい……資料ですねっ!
ちゃんと持って帰ります、はい……!」
オモイカネを再び鞄にしまう紬。
「え~と、第三資料室って何処でしたっけー……?」
そうして、悠薇の方を見やるのであった。
どうやら追加の仕事が来たらしい。
■伊都波 悠薇 >
「……あはは、黒條さん動物に好かれそうですもんね」
……ちょっと耳が赤い。さて、舐められたでなにを想像したのやら。
「あ、えと」
資料室。
そうきくと、なんか少し明るく。
「私もそこに用事です。一緒に行きましょう」
■黒條 紬 >
「好かれそう、というかまぁ……そういう異能ですので……ねっ」
耳を赤くする悠薇を前に、目をぱちぱちと二、三度瞬きする紬。
「えっ、これはまた奇遇ですねっ!
いやー、ありがたい……じゃ、案内お願いしますっ」
そう言って、ぺこりとお辞儀する紬。
意気揚々と悠薇の隣へと移動して、
そちらの方を見やれば、にこりと微笑む。
■伊都波 悠薇 >
「あ、異能……でもオンオフ、できるんじゃ?」
あくまで想像。
横並び、歩き出して。
「なんの資料が必要なんですか?」
■黒條 紬 >
「いや、それがその……
犬が逃げ出したとかで、それを探すお仕事だったんですが……
全然見つからないので、ちょっと異能を発動しながら歩いていたら……
出てきてくれたは良いんですけど、不意打ちを受けまして」
結構大胆なことをする紬であった。
「ああいえ、三年前の窃盗事件の資料がほしいとかなんとか」
■伊都波 悠薇 >
「ぇ゛。よ、よくそれだけで済みましたね。大変なことになる可能性もあったんじゃ……」
狼とか、熊がくる、とか。
「窃盗事件、ですか。なんか、本当に刑事、みたいなんですね」
自分が見ようとしてる資料とは違った。
まぁ、でも、あんまり広まってはいないのか。
「黒條さんは、一級、って知ってます?」
やんわり、聞いてみることに。
■黒條 紬 >
「まぁ、町中なら犬猫と鳥がほとんどですから。
……いや、犬を連れて散歩中のおじいさんを引きずり出してしまったので、
ぶっちゃけ結構怒られましたけど……まー、任務自体は完了ということでっ」
いつもの調子で親指を立てる紬であった。
「ぽんこつでも、一応刑事してますからね! これでも、ええっ」
両手を腰に当てて、どや顔の紬。
「っとっとっと……」
その言葉を聞けば、何人かの風紀委員がこちらを振り向くだろう。
それを察すか察さないかの内に、紬は動いた。
先までのボケた態度とどや顔は何処へやら。
素早く悠薇の近くまで行けば、身体を寄せて耳元で静かに囁く。
「ちょっと、ロビーから離れてからにしましょ」
こそこそっと、それだけ口にすれば、笑顔になり。
「案内、よろしくお願いしまーすっ」
ビシッと元気よく敬礼するのだった。
■伊都波 悠薇 >
なんとなし、いつも通りだなと思う。
うん。『いつも通り』。
「んえ?」
なにか変なことを言っただろうか、そして耳元で囁かれれば。
「ひゃっ、ぅん」
変な声が出た。
こほん、咳払い。
「あ、え、はい」
そしてそのまま、資料室へ。
すたこら、到着である。
■黒條 紬 >
「は~……びっくりしましたよ」
デジタル資料が台頭する時代でも、変わらず重宝されるものはある。
たとえば、聴取時の手書きメモであったり、デジタル化されるにあたって
抜け落ちている情報だったり、なんてものには価値がある。
とはいえ、そんな価値に手を伸ばす必要がある機会はそう多くはない。
端末一つで済んでしまうことも多いからだ。
故に、第三資料室に二人以外の人影はなかった。
旧世代からやって来たような資料棚と紙束が並ぶ中で、
紬は扉を閉めるなり、口にする。
「いや~、すみませんね。
知っている方が聞いたなら、
色々な反応が起き得る話題だと思いまして……。
それで、急にどうしたんです?
……凛霞さんから聞いたんですか?」
小首を傾げて、問いかける。
監視対象制度。それは委員会全体に周知されているものではない。
一部の限られた者のみが知っている制度である。
■伊都波 悠薇 >
「あ、姉からは名前だけで。代わりにその人と組んだり、なんか監督役? に、なってくれないかとか一級の人に言われたりして」
あまり大事だと思っていないのか、自然と。
「なんか、危ないん、ですか?」
犯罪者、なのは知っているけれど。
それも少しじゃない。世紀に残る、くらいの。想像はできないが。
「でも制御されてるんですよね?」
■黒條 紬 >
「……監督役になってくれ、って……そりゃまた……」
しれっと口にする悠薇。
紬からすれば、想定通りの反応であった。
「うーん、私としても、あんまり悪くは言いたくないんですが、
人によっては、かなり危ない方も居ることは否定できませんね……。
なにせ、一級ですので……」
一級と来れば、どの監視対象も癖者ばかりだ。
風紀委員としてよりも、どちらかと言えば公安委員として活動をする際に
よく見聞きした情報ではあったが。
「まぁ……ですね。
制御自体はされてますし、場合によっては監視チームなんかも
組まれているらしいですね。
ただ、うぅん……」
何か言い淀む様子で、ちらっと悠薇の方を見やる紬。
■伊都波 悠薇 >
「麝香さん、という人に言われたんですけど」
知ってますか? と首を傾げる。
なにやら、黒條さんは詳しそうにも思える。
「そう、なんですか。じゃあ、姉と組んでいるセンパイは大当たり、なんですね」
納得しつつも。
なにか歯切れの悪いあなたに。
「どうかしました?」
■黒條 紬 >
「麝香さん、一級にそういう方が居るというのは、
聞いたことはありますけど……」
――『無間山脈』か。
よりにもよって、また面倒臭いのに絡まれてますねぇ。
「あ~、えっと。追影さんは、そうですね。
そうそう危ない目に遭わせてくるようなこともないかとは思いますが……」
――『凶刃』。
近頃の情報も鑑みれば、一級の中では比較的……
現状の危険度としては、低い監視対象かもしれませんしね。
「あぁいえ、その……ええと、正直なところを言いますね。
心配なんですよ、また危ない目に遭うんじゃないかと……」
テンタクロウの件は、まだ記憶に新しい。
犯罪者、と一括りにして忌避する性格ではないだろう。
何かしらの共感を得て、危険な距離まで近づいてしまうかもしれない。
それが心配なのだ、と。紬はそのようなことを伝えるのだった。
ここについては、包み隠さぬ本心である。
■伊都波 悠薇 >
「……なんだか、別に嫌いではないんですけど。妙にこう、つんつん、てしてくる人ですよね」
なんとも独特な感性。
「あ、知ってる程度なんでしたっけ」
うっかりと、口に手を当て。
「はい。この間、襲われた? ときも私のことを尊重していただいて。
『悪くない』方でした」
これまた、妹の感性。
そして、もう、ある意味でその懸念に片足を突っ込んでいた。
「……悪い人って、言われる人ほど、悪く見えないんですよね」
あはは、と、笑ってしまった。
そう、これは自分の感性の問題。
「『話ができる』なら、そう感じちゃうことが多いです」
■黒條 紬 >
「つ、つんつん……?」
自分の人差し指同士をつつきながら、小首を傾げる紬。
「襲われたって、一体……?
いや、しかしそうですか……『悪くない』、ですかぁ」
柳眉を僅かに逆立てて、少しだけ視線を逸らして。
「これは悪い人だとか、意外と悪くない人だとか。
もちろん、人それぞれ感じ方って違うと思うんです。
それは、仕方ないですし……。
正義ー、だの悪ー、だの。
何も見聞きせずに決めつけてしまう人よりはきっと、
ある意味真摯なのかもしれないですね」
うんうん、と目を閉じて静かに頷いたかと思えば――
そのまま、ハッと気付いたように目を開いて。
「あっ! でも、それはそれでこれはこれですっ!
あんまり危ない橋渡ってほしくないんですよ、それだけです。
話ができるから、怖いという考え方もありますよ。
おらおらーっと、牙を剥いてくるライオンなら、怖くなんかないです。
逃げれば良いだけですから」
真剣な表情でそう口にした後。
「……悠ちゃんの感じ方や、考え方は否定しません。
だけど、入れ込みすぎないようにだけ……気を付けてくださいね」
穏やかに笑みを浮かべて、困ったようにそう口にした。
■伊都波 悠薇 >
「こう、つんつん、おこったぁ? みたいな」
うまく伝わるかな、と。自分の頬をつんつんした。
なんともアホらしい絵面。
「センパイや、麝香さんとはまだまだ話が足りないのでそのくらいです」
別に。
どうこうする意図がそも、妹にはない。
ただ、対面する人と会話を試みるだけ。
ーーそれが大切だと、もう、会えない先輩との邂逅で触れたから。
自分は大怪我してしまったけれど。
「はい。気を付けます」
きっと。
「……黒條さんもですよ?」
そして。ついでに。
■黒條 紬 >
「……後ろの席から、ちょくちょく髪の毛を引っ張ってきた
小学校の同級生を思い出しました」
ハッと、指を立てながらそう口にする紬。
どうやらそれとなく伝わったらしい。
「まぁ、ええ……それは別に、止めやしないっていうか……
止める権利もないですけど……」
自分の頬を人差し指で撫でながら、悠薇に渡せるだけの言葉を渡して。
「……へ? 私ですか?」
再び、目をぱちぱち。
暫しの後に。
「あはは、そうですねっ!
危ないことしないように、異能の使い方には気を付けますっ!
……流石に熊とかに覆いかぶさられたら私死んじゃうので……」
そんな風に笑い飛ばしながら、紬はぽん、と手を叩く。
「あ、そうだっ! 資料資料! 探さないとですねっ」
■伊都波 悠薇 >
ーー……それだけじゃないけど
ぽそり。
聞こえないくらいの呟き。
余裕がないかも、なんて『言葉』を聞いてから。
彼女はこちらの心配をずっとしてくれているけれど。
自分もずっと、心配をしている。
ーー『いつも通り』すぎて、不安になるくらいに。
「はい。あ、もし一級の資料とかあればおしえてください」
そして、資料を探し始める。
ーーなんだか、いろいろと。
「まだまだ、かも」
『友達』って、難しい。
■黒條 紬 >
「私も詳しく知っている訳ではないですが……えぇと、触りならこの辺りで
前に見た気が~……と。あ、これですかね……?
こほん。
一級と接触している以上、ある程度情報は知っておいた方が
良いですからね」
そう口にして、資料を手渡す。
監視対象制度の簡単な成り立ちくらいはわかるだろう。
それから、一級の何人かの簡単な記録が載っている。
「さて、私も資料資料っと……あ、ダメだ、全然分かんない……。
……悠ちゃん、助けてくださぁ~い……!」
その後は紬が助力を求めつつ、何とか資料を探し当てるのだろう。
今は表と裏。
交わる日も、いずれ。
きっと。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」から黒條 紬さんが去りました。