2026/02/01 のログ
ご案内:「委員会街 公安委員会庁舎・資料室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「はーい、伊都波です。
えっ?緊急? あの、今ちょっと、公安庁舎のほうに来てて…」
両手いっぱいの資料を抱え、肩と頭で挟むようにしてオモイカネを支えての通話。
刑事課からの連絡が入ったのがたった今。
どうやら何かあったらしいが詳細は不明で現場もやや混乱しているようだった。
「えっとね、すぐには動けないから…歓楽街?
比較的近い場所で警らしてる子とかいない?」
資料を抱えたまま机に移動しようとする、その途中。
「──カタストロア?」
現場に居合わせた特攻課の生徒が通信に残した名が伝えられる。
■伊都波 凛霞 >
少女…伊都波凛霞は常人を超えた記憶領域を持つ。
異能であるサイコメトリーは情報の奔流、それを完璧に処理できる速度と容量をその頭脳に備えている。
だからその名前…正しくは似た名前を知っていた。
報道機関が報じた名前はタスク・ロッソ…後にカタストロフィ・ロアと改められた凶悪犯。
当然、刑事課の人間がその名を知らない理由はない。
白昼堂々…ってわけではないにしても…一般生徒が出入りする場所に出没するのは嫌でも"彼"を思い出す。
「そうなると、それなりに場慣れした人選しなきゃだけど、いない?近くに誰か」
落第街も近い場所。他に特攻課の生徒がいてもおかしくないが。
続いて、交戦している生徒の情報が伝わる。
「青霧くんが?」
僅か、胸を撫で下ろしてしまった。
少女の脳内にある無数の同僚のデータの中でも図抜けた単騎戦力の持ち主の名が挙がったからである。
彼以上の…となると候補をすぐに探すのは大変だろう。
「それなら、サポートできる子のほうが現場に急行したほうが、いいかも」
■伊都波 凛霞 >
「ん、それでお願いね。私も用事が終わったら向かうようにする」
彼なら大丈夫…だとは想うけれど。
万が一そうでなかったら、対策本部の規模を広げないといけないかもしれない。
「バレンタイン前だっていうのに、お騒がせなんだから‥」
前がよく見えない高さの資料の山をよいせと机に下ろす。
公安の資料室には案外風紀委員の持っていない情報があったりする。
事件をより多角的に調査するために、こうやってお邪魔することは多々あるのだ。
昔は、風紀委員をあまりよく思わない公安委員もいたらしいのだけど、少女はその時代を知らないため毎回朗らかに公安庁舎を訪れていた。
■伊都波 凛霞 >
そうして公安庁舎の仕事を終えて、資料室の時計を見上げる。
大丈夫、然程時間は経っていない。
両手に抱える資料の山であっても少女の速読と記憶力にかかればものの十数分。それでも。
「急がなきゃ、ね」
立ち上がり、ちょうどそこにやってきた公安委員がいたのは幸運だった。
しかもちょうど何度か顔をあわせている顔見知り。
「亜子!ちょうどよかった!これよろしく!」
両手に抱えて立ち上がった資料の山をどさっと押し付けて。
何がなんだかわかっていなさそうな公安委員…東雲亜子をその場に置き去りに、疾風の如く速度で少女は庁舎を後にするのである。
ご案内:「委員会街 公安委員会庁舎・資料室」から伊都波 凛霞さんが去りました。