2024/06/27 のログ
クロメ >  
「……言われる筋合いはない」

他の連中ならまだしも、此れに言われる筋合いはない。
偉そうというのなら、お互い様だ。

あえていえば、本来自分は人間を見下す意味も必要もない

「では、このようにしましょうか?」

口から溢れたのはどこか柔らかい言葉。
しかし、冷たい顔、冷たい声は変わらず。
纏う空気は零下のままであったが

「……」

自分でかけ、というから仕方なく手書きにした。
念動力で書いて、後で変に文句をつけられても腹立たしいだけだ。

しかし、まさか名前を書かされるとは思わなかった。
……が。地球語ならなんでもよいのだろう?

「なんだ、とは?」

なんだ、と言われても困る。
体を変化させる程度、ただの手品のようなものだ。
なんだもなにもない。

「……………不要な理由だ」

少し考えたが、質問の意図はそこだろうか。
つまり、何のためにしたのか、だ。言ってしまえば証明とも言える。
靄にでもなってしまえば、どこにいようが大して変わるまい。

橘壱 >  
「…言葉の問題じゃない、態度だ。
 まぁ、いい。何時も通り、自然体のがお前もやりやすいからそうしてくれ。」

お互い様と言われても歩み寄ってるつもりなんだから難しい。
コミュニケーションとは、こんなにも難儀するのか。嫌になるな。
はぁ、溜息を吐いては片手で頭を抱えた。
特にどうにも拒絶的。タイプは違えど、自分もこんな感じだったのかと思うと頭が痛い。

「…もしかして無類の人間嫌いじゃないよな?一応聞いとくぞ。」

一応、念の為聞いといた。

「…なんだか頓珍漢な返しだな。不要?いや、違う。
 どういう術とか、そういうのだよ。…お前には変哲もないことかもしれないが、僕には珍しい。」

なんだか解釈が独自と言うべきか、なんというか。
訝しげな表情で首を傾げた。なんとなく、なんとなくだが彼女の思考の仕方、というのだろうか。
もう少し言葉を重ねれば掴めそうな気も…。

「……もしかしたら、そういうの誰でも出来ると思ってないよな?」

クロメ >  
「……そうか」

態度か。見下しているかといえば、少し違うのだが。
その差異は言ったところで詮無いところだろう。
なんにしても、態度というのなら。
その根本にあるものを糺すのは難しいかもしれない。

「今更だな?」

その通りなのだが。
人間は……等しく、嫌いだ。度し難い。
存在自体は許してもいいが、関わりたくない
それが本音だ。

……とはいえ、今は特殊な状況下(イレギュラー)
やむを得ないところはある

「まさか」

人がこんな真似をできてたまるか
……いや、異能とやらが広まったこの世界ではできるのかもしれない。
そうであれば。彼らと自分の違いなど、大した差ではないのかもしれない。

「あの術を知りたいのか? 真っ当な人には無理だ」

最初からそういえばいいものを、とも思う。
だが、どちらにしても人ではないものだからこそできる芸当。
変化や変身といった類で語られるもの。
それこそ、怪異の一種にでもならなければ……だ

それでもやってみたい、のだろうか

橘壱 >  
「……僕が言うのもなんだが、コミュ障の人間嫌い、ね。難儀だな……。」

よくもまぁ生徒になろうとしたものだ。
想像より、いや、自分よりまずいかもしれない。
人間嫌いも加味すればこの言動は納得だ。
思わずしかめっ面になってしまうのも仕方ない。
…ともかく、自分も大概だ。自分のコミュ力を鍛える必要を感じた。

「…原理は気になる。けど、使いたくはない。
 才能がないだろうけど、僕は僕以外の力に頼る気はない。」

知識としては興味ある。だが、力としては興味がない。
意地、プライド。飽くまで力は己の力のみ。だからこそ、一蹴した。
自分の力だけで戦わないと、意味がない。

「…なんとなく、人の興味の持ち方がわかった。
 知りたいって意味なら、お前を知りたくはなってきたな。」

監視員としても、個人としても、知る必要はあるだろう。
そうこうしてる内に、受け付け生徒が戻ってきた。

「さて、次は色々登録するぞ。指紋とか色々…お前指紋あるのか?まぁ、とにかく部屋の鍵とか作るためにな。もう少し、付き合ってもらうぞ。」

クロメ >  
「お互い様」

相手の言動も加味すれば、対人性能の酷さはわかる、
まさしく、お前が言うな、である
コミュニケーションに難がある、というのは……まあ否定はできないか。
能がないというより、能を使いたくない、ではあるが

「……ほう」

頼るのは己の力だけ
……なるほど。

ほんの少しだけ、口角が動いたように見えたかもしれない

「……迷惑な」

自分のことを知りたくなった?
どうでもいいことではないか
素性など、すでに判っていることで十分だし、最低限のやり取りができればいいだろう

……度し難いことだ

「まだ続くのか」

面倒な、とは思うがやむをえまい。
一匹潰せば三十匹にはなって返ってくるような輩だ

それにまあ、此処までよしとしてしまったのであれば、そこは飲むしかないだろう。
度し難いことでは在るが。

「早々に終わらせよう」

とはいえ、無駄に時間はかけたくない。
できることはさっさとやってしまうに限る
それぐらいの骨は折ってもらわなければ

「……そういえば」

ふと

「病弱か?」

包帯まみれ、怪我まみれの相手のことを思い出し、問いかける。
さっさと死なれても困る。

橘壱 >  
「それは違いない。」

そこは恐らくお互い偽りなく同意できる。
ある意味気が合う同士なのかもしれない。
思わず口元が僅かに緩んだ。

「人に頼る…っていうのはわからないけど、純粋な力って意味なら、僕は誰にも頼らない。自分で叶えなきゃいけない夢があるからね。」

目指すべき頂点。そこに持っていけるのは自分の力のみだ。
戯れでも、借り物でも、自分の力でなくてはいけない。
嘘偽りの無い真っ直ぐな信念だ。
軽く点滴を引けば軽く肩を竦める。

「この前の怪我がまだ完治してないんだ。生憎、僕はお前等と違って普通の人間だからな。」

「ほら、行くぞ。早く終わらせよう。」

傷の治りだって並程度だ。前線復帰の翼も今は修理中。
何の変哲もない認定だからこそ、この有り様と言える。
後は彼女の気を損ねた新しいように必要な手続きを繰り返し、なんとか寮の鍵を渡したとか。

クロメ >  
「……そうか」

ぽつり、と一言だけをこぼした
それは何に対してか。それを判断するのは聞いたものだけだろう。

「物好きな」

怪我の治りが遅いというのに、わざわざ仕事をしているというのも酔狂なことだ。
別に、気にする必要もないが……此れが死んで、次が来るとなったらそれはそれで煩わしい。
なんなら、死因を自分にされたらたまったものではない。
せいぜい、即死しないようにしてもらいたい

「……」

冷たい目を、さらに冷たく凍らせはしたが
飲み込んだことでは在るので比較的素直に手続きを進め

そして、鍵を受け取るに至った

「……どうせ使わん」

最後にそういうだけ言ったとか

ご案内:「委員会総合庁舎 各種窓口」から橘壱さんが去りました。
ご案内:「委員会総合庁舎 各種窓口」からクロメさんが去りました。
ご案内:「委員会総合庁舎 休憩室・仮眠室・喫煙室」に『単独捜査本部』さんが現れました。
『単独捜査本部』 >  
喫煙室。

ネクタイを緩め、煙草を挟んだ手を灰皿の角に置き……男は紫煙を吐きだした。

現況の直接的報告――件の怪人やら怪異やら、落第街の二級学生、それから違反部活に『特対生』の処遇……その他諸々。

大体のことは済ませて、こうして一服しているというわけだ。

調書を早めに片付けた理由は言うまでもない――期末試験が、迫っている。公安と言っても委員会は委員会なので、そこんとこルーズになるわけもねえのであった。

「……有難いことで」

独り言はこのスペースに対してのものだ。

喫煙者なンて存在は、実際の体感として異能者や異邦人よりも少ないマイノリティだ。にも拘わらず、こうして『居場所』を設けて暮れているあたり学園――財団は、思っている以上に血が通った人間の運営なのかもしれないな、と。

「ふー……っ。いや案外、名残なのかな」

変容する前の。禁煙が声高に叫ばれる前の会議なんて、それはもうモクモクと何か燻してンじゃねえのかってくらい煙草の煙が充満していた。古い『戦争』を主題にした映画の記憶を掘り起こしては、そんな風に考える。

――まァ実際は。普段顔を合わせることの滅多にない『同僚』でさえ、この同じ趣味を持ってるのは居ない。

札いらずの実質的な貸し切り、というワケだ。堂々と密談するにはもってこいのロケーションですらある。

実際は独りなわけだが。

『単独捜査本部』 >  
「ふーっ」

ジジ、と吸った分だけ先端が燃える。祈るのが仕事ではない。行動するための考えが必要とされる。

SS怪異(あかいの)はほんとは祭祀に結界と人員割いて欲しいっつーか、大本の手掛かりが欲しい。)

討滅が進んでいるとはいえ、対応が後手だ。落第街から出てこないのは封印がされてる――わけじゃない。ただ出てこないだけ。

(――アレフはまァ、平常運転か。怪異と抱き合わせになったら単独でどうにかなる未来はどう軽く見積もっても埋まらないな。無事に居てくれればイイ。)

屈託のない笑顔を想起して、煙と一緒に吐き出す。アンタッチャブルではないが過干渉も推奨されない。ハデなナリをしてセンシティブな案件だ。エロい意味はない。

(それと落第街の不良生徒の団体。――お嬢さんの具合も、近いうちに確かめないと。)

……必要悪を認めるか否か。それは先生手紙の根幹に関わってはいない。不良、と言われる連中を片っ端からとっ捕まえて檻に放り込むことで島の安寧が手に入るなら話は別だが。この解決法は、単位をもっと小さくしなければ成立しない、ニンゲンという生き物の性に起因している。

とん、と灰を落とす。

(おれの直前が風紀――橘だったな。まァあの件はもう風紀の裁量でいい)

というわけで案件一つ終了、と頭の中でしまっちゃうおにいさん。


「…………やべェムーヴかました同僚いるってマジかよ」

今度の支援はため息交じりだった。慣れ親しんだ苦みが二割増しに感じられます。まァおれ含め、クセの強い連中ばっかりだしなァ。でも辻はなァ。いいや。回ってこないことを祈ろう。あまり祈りが届いたことはない。神とやらは先生手紙と折り合いがそこそこ宜しくないのだろう。

『単独捜査本部』 >  
(……『掃除屋』は叩いたところでホコリくらいは出る。出ても構わない。)

――掃除機の中身が凶悪な菌の温床になってるなら別だが。凶悪なのと狂暴なのは別だし、まァいいだろう。少なくとも――敵対は、無し。

二本目の煙草を銜える。ついでにコーヒー。

完ッ全に面倒ごとに頭を悩ますデカのソレだった。

「ふーっ……」

自身の、青春の謳歌、というモノは勘定に入っていない。滅私というほど自意識が薄いわけではないけれども。

たぶん、こうしていることが――少しでも、誰かの謳歌になってさえいればそれでいい、と。

進路を問われたことも一度ではない……変わらず、今のままであることを答えた。本土ならいざ知らず……『大人』になってしまうと、融通が利かなくなる。それはこの島ならではのルールだった。

「あー……生活委員会にも後で顔出しとかなきゃだ……」

最近一番世話をかけてしまっている団体だ。ともすれば自分なんぞの行動よりも、よほど住人の為になっている。現場の方々には菓子折りのひとつでも持参するくらいにはコラテラルなダメージを与えてしまっている。もう少し、そのへん上手にできればいいのだけれど。

まァ、できないから。そして省みはすれど改めないからこそ成果たるし、このコードなのだが。

『単独捜査本部』 >  
やがてその二本目も灰と消える。

首を鳴らして喫煙室を出る。

「……さァ、期末試験、だ」

どの単位を落とそうか――などと、よくないことを考えているのであった。

『単独捜査本部』 >  
庁舎を出る頃には、どこにでもいる、ただの学生の貌。

ご案内:「委員会総合庁舎 休憩室・仮眠室・喫煙室」から『単独捜査本部』さんが去りました。