2024/09/01 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」にエルピス・シズメさんが現れました。
エルピス・シズメ >  
 委員会総合庁舎のロビー。

 エレベーターで降下の後、同乗していた生活委員に見送られてロビーに着く。

(大体の打合せはしたけど……もう何回か確認して、細かい所も詰めないと。)

 そのままの足取りでワーキングスペースに向かい、
 椅子に座ってスマホと大量の書類を並べる。
 
(どこから手を付けようかな。)

 イーリス(想い人)および、彼女が属するフェイルド・スチューデントの『引き上げ』処理。
 また、それらに必要な資料と情報の作製。手続きの準備を一手に引き受けた彼は、書類作成に勤しんでいる。

  

エルピス・シズメ >  
(まず、今回適応するのはこのケース。)

『事態が発覚すれば風紀委員会によって救出・保護されるケースもある。』
『その場合、殺人などに手を染めていなければ、一年、
(場合によってはそれ以上)の学費免除と共に正規学生へと昇格される。』
  
 この制度の適応

 今回の件は風紀委員から(奥空蒼先生)の勧誘であり、
 イーリスや彼らが民間の協力として仕事を手伝っていた(フェイルド・スチューデント)『実績』を踏まえると、
 『確保ではなく保護』されたと見做すことが出来る。同時に、彼女らに殺人歴もない事も把握済み。
 
 二級生徒の存在と、事例を知っているからこそ利用できる制度。
 彼は、故エルピスが公安委員に所属していた経歴や、落第街での経験の両面からこの制度を熟知している。
 
(例外もあるけれど、その例外にならないように打ち合わせもしたし、書類も作る。)
(生活委員に勧誘されたのは、どうしようかな……。)

 皆が少しでも楽になるのなら、使える制度は何でも使う。
 そのためなら、材料を集めて纏めることだって頑張れる。
 

エルピス・シズメ >  
「更生プログラムは奥空蒼先生担当。
 社会奉仕の一環として風紀委員のゴミ処理当番に従事。」

「該当完了を以って、特定生徒救済制度を利用して一般生徒へ引き上げ。」

「奥空蒼先生の責任のもと、干渉して更生プログラムを利用してる。
 これなら『引き上げ』になる。つまり学費免除が通る。ただ……。」

「その前から、龍宮 鋼先生が身元引受人を申し出ていた。そして、書類の責任者;;@は僕。
 だから、ここの引継ぎがちゃんとできる様に、しっかり準備しておかないといけない。」
 
 龍宮 鋼先生のもとで進んでいた話の一部を、
 奥空 蒼先生が代行した形になる。

 同時に、イーリス達は風紀委員として奥空 蒼先生の属する部署への配置が内定している。
 龍宮 鋼先生に正式に引き上げて貰う際、ここでの齟齬が起きない様に、丁寧に書類を作っている。
 
 

エルピス・シズメ >  
 つまるところ、『保護と引き上げ』が円滑に進み、弾かれない様にするための資料作成。
 イーリスだけでなく、フェイルド・スチューデンへの学費免除が通る様に申請書を書く。

「あたまがフット―しそう……。」
 
 ぐてん、と、机に身体を放る。

 必要な情報はイーリスを通して聞き、不足があれば裏を取って調べた。
 それでも特別な制度を確実に通す為には、相応の努力が必要だ。

「気を取り直して、後は……イーリスの方から見て行こう。」

「一番の問題は住所。これはあの場所をそのまま登録できないから、
 学園と歓楽区に近い賃貸を借り上げ。ダミーにするには惜しいし、中継拠点にしてもいいかな。」

 結果、彼女の持ち味を生かしやすい賃貸を借りることにした。
 元二級生徒を女子寮に放り込むことへの懸念もあったらしく、合意を受けた。
 

エルピス・シズメ >  
「次はフェイルド・スチューデントの方。
 流石にひとつひとつ書類は書ききれないから、団体として学費免除申請を出す。
 住処は生活委員と相談したけど、男子寮か専用のアパートをまるごと借り上げるかは鋼先生に委任する。」

 ここは丸投げしてしまっても好いだろう。
 聞く限りでは、ゴミ処理係になったフェイルド・スチューデント組として活動するらしい。
 
 フェイルド・スチューデントのことそのものも龍宮先生の方が詳しいだろうから、そうする。

「で、確保した住居から戸籍を作製して貰ってその戸籍に住居を紐づける。
 これも、さっき話した生活委員にお願いかな。」

 スラム育ち故に戸籍や住居が無い、あるいは正しくない問題がある。
 そこは意見書と経歴書を作製し、合意のもと、良い感じに処理をして貰う。
 

エルピス・シズメ >  
「そうしたら、次はこの書類をもとに生活委員さんに入学申請書と意見書を作って貰いつつ判子も貰って……」

「……貰った書類をイーリスに確認して、同意が取れれば鋼先生に提出してサインを貰う、かな……」

 そうすれば、後は学園の方で処理をしてくれる。
 その為の書類作成も、あとちょっとだ。

「とりあえず大体は書けているから、色んな書類の見直し。
 見直しが終わったらもう一回に見て貰って、さっきの生活委員さんと再相談。
 そうすればここでやることは終わりかな。」
 
 ここまで用意すれば書類が書類を補うから、一つの書類の不備があっても訂正だけで済む。
 
 再集中。
 それなりの時間を使って書類を仕上げれば、大きく背を伸ばす。

「よし、出来た。もう一回さっきの生活委員さんに話して、太鼓判を貰ってこよう。」

 人の好い生活委員さんに巡り合えたので、その人の保証と仕事をツテにコトを進める。

 纏めた書類をもって先ほど降りてきたエレベーターへと向かえば、
 担当者のいる階へのスイッチを押して、再び窓口のある階へと登って行った。
 

ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「委員会総合庁舎 資料室」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > 暗がりに近い委員会総合庁舎の資料室の一角に、これまた闇に溶け込む肌色の少女が1人いた。

庁舎に入るにあたりキチリと手続きを済ませ、諸々の手続きをした後とある資料が気になり
薄暗い灯の下、とある資料をじっと見降ろしパラパラとめくっては黙々と眺めるに留まり。
閲覧だけが許されているので一切メモを取らずに資料を眺めては戻しまた違う棚へと移動をし眺めるという繰り返しを。

Det var ingen nyheter av noe slag, det var ryddig, begivenhetsløst og i det lange løp fredelig(特にさしたる情報もなく、恙無く長い目で見れば平穏であった)

独り言に近い言葉を口から漏らし探し求めている資料がないことが確定してしまうとやはり、と
ヒール音を仄かに出し次の棚へと移動をしていく。

能守重高 > そこは殉職者名簿というイニシャルと数字がただ綴られた資料棚の前へと移動をしてきた。
資料雖も暗号のような文字の綴り方で一見してかの有名なとある暗号のような難解さを
模した代物の書かれた資料を手に取り素早くページをめくり指で数字を追うような仕草をしていく。

यदि वह शिक्षक होते तो उन्हें कर्तव्य के दौरान मर जाना चाहिए था।(彼が教師ならば殉職しているはず)、もしくは手がかりでも」

能守重高 > おや?ないですね、と首を傾げる少女は不思議そうにその資料のとあるページの
文字だらけの中の不可解に空いた空間を見つめていた。指でなぞっても、薄暗い照明にそれを翳しても何も変わらない。

薄暗くて誰もいない資料室で確かめてもいいものかと思わず気配を探ったり視線を泳がせてから。

魔力を込めた囁きと指先に魔力を当てがって言霊を紡ぐ。
仄かに不自然に空いた空間に薄緑色の文字が一瞬浮かんでふっと幻のように消えた。

「नीले आकाश में उड़ने वाले ड्रैगन का प्रार्थना बच्चा एक इच्छा करता है। मेरी इच्छा यहाँ लिखें」
「手掛かり見つけたり」

ぱたんとその資料が元の不自然な文字空きに戻ったのを確かめてから
手に持っていた資料を棚に戻して、ヒール音を鳴らしながら資料室を後にしていく。

ご案内:「委員会総合庁舎 資料室」から能守重高さんが去りました。