2024/11/06 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 大浴場」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「うわー…こんなに立派なお風呂だったんだ…」

感嘆の言葉は、ちょっと年齢には不相応な体つきの、
踝ほどまでありそうな長い焦げ茶の髪を揺らしながら、大浴場へと現れた少女の口から

総合庁舎29階、そこには休憩室の併設された大浴場がある
委員会で仕事をする生徒達が時折利用しているのは知っていたけど…ここまで凄いとは
最上階にあるおかげで夜景まで楽しめる、なかなか贅沢な場所だ

今日は…たまたま
少しまとめる仕事が多く重なってしまって深夜までかかるかなと思い、そういえばと利用を考えてのこと
普段はその仕事の早さも手伝って居残ったとしてもそこまで遅くはならないのだが…

「…いたた、もうちょっとかかるかなぁ…コレ」

先日の落第街での、テルミナスセブン構成員との交戦
不覚をとった…という程でもないけれど、一撃を防御(うけ)た右腕がまだ痛む
利き腕なので、デスクワークにも少し支障がでてしまっていた…というわけである

湯気で白む浴場で、姿見の前に腰掛け身体を流しはじめる
少しずつ寒くなってきた昨今、ちょっと熱めのシャワーが心地よい…

伊都波 凛霞 >  
右腕の二の腕、その外側がほんのりうじ黒い
痣程度で済んで良かったといえば良かったのかもだ
髪を洗うのに肩をあげると、やっぱり少し痛む

「この時間はあんまり利用者もいないのかな…?」

初めて来たからわからないけれど、この贅沢なお風呂を殆ど貸し切りだ
身体を流して髪をアップに纏めてから、湯船へと向かう
他に誰もいないし、タオルで隠す必要もないよね

爪先から感じるお湯の熱さも丁度いい…
ゆっくり、その細い肩まで沈めてしまえば…恍惚の声が漏れてしまう
自宅の檜のお風呂もいいけれど、やっぱり温泉やこういった大浴場はまた違うものがある……

伊都波 凛霞 >  
24時間使えて
毎日お湯が変わって
サウナまであって……

「刑事課の皆にも勧めてあげよぉ…っと」

刑事課、という立場上長い時間残業する同僚も多い
案外この施設の良さ、知られてないかも…なんて思いつつ、湯跳ねの音と共に静かな時間を過ごす──

両手の指を組んでぐいーっと前へ突き出せば、少し腕が痛むけど、実に気持ちよく伸びる

「こんなに至れり尽くせりされたら、お仕事も頑張らないとねって気持ちになる…なかなかの戦略」

こうして、学業以外にも努めている生徒達に対しての万全な施設作りが行われているのもこの島の特徴か

実に丁度よいリフレッシュにもなった
残った仕事も頑張って片付けてしまおう

そんな気持ちにさせてくれる素敵な場所の発見
一人占めして素晴らしい空間に感謝しつつ、風紀委員の少女の夜は更けてゆく

ご案内:「委員会総合庁舎 大浴場」から伊都波 凛霞さんが去りました。