2025/02/12 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「お疲れ様でした」
見回りがおわり、コンビのひとと別れる。
最近、ちゃんと話してくれる人も増えた。
それはそれとして、まだいろいろと評価は残っているみたいだけれど。
荷物をまとめて。
「……あ」
忘れていた。
更新手続き。そのため、やってきたのだけど。
「うわ、混んでる」
すごい人混みであった。
ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「……待つしかないかな」
苦笑しつつ。
この時期、このあとの入学生もいるだろうし。
そのための手続きとか、いろいろあったり……する、のか?
まぁ、とにもかくにも。
待合のソファーに座り、昨日から取り組んでいるラノベの続きを読んで待つことにする。
■伊都波 悠薇 >
このラノベは、愛を語る物語らしい。
愛とか、難しいけれど。
読んでいると涙が出るし、笑みも出る。
……それを抱くのは。
あるのかな、何て思う。
どう、なんだろうか。
「愛は、優しい人ほど、抱きやすい。いいや、抱かずにはいられない」
なら……
「……私にはなさそうかも」
姉が。
そこに、いるように感じるからーー
なんて。
「難しいなぁ」
人混み、待合でぽつり。
■伊都波 悠薇 >
天秤は、研究者によるとある、らしい。
だから念のため、その手続きにきたわけだけど。
証明は難しい。
対象は、果たして誰なのか。
姉、だと思うのだけれど。
ーー違ったらどうしよう。
もし、誰かのマイナスの要因になっている、としたら。
ゾッとする。
「……そんなはず、ないか」
言い聞かせるように。
だったら、今までと同じでいい。
自分が、マイナスのほうがまだいい。
あぁ、これが。
「お姉ちゃんが感じてたことなのかな」
■伊都波 悠薇 >
ラノベのページを捲る。
いちまい、にまい。
助けて貰った。姉に。
でも、『それだけじゃだめ』だと。
言われている気がする。
じゃあ。どうしたら?
なんてーー
……だれにもいえない。
ラノベでは。
誰かと愛を語り合っているシーンだった。
「……なにも、ないと良いけどな」
ーーいとわ はるかさん、どうぞー。
立ち上がる。ゆっくりと、番号の方へ。
「はい」
ーーいいや。なにも、ないようにするんだ
今年はきっと、自分の天秤の年だ。
窓口で手続きを終えて、家へと。
ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」から伊都波 悠薇さんが去りました。