2025/02/12 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「お疲れ様でした」

見回りがおわり、コンビのひとと別れる。

最近、ちゃんと話してくれる人も増えた。
それはそれとして、まだいろいろと評価は残っているみたいだけれど。

荷物をまとめて。

「……あ」

忘れていた。
更新手続き。そのため、やってきたのだけど。

「うわ、混んでる」

すごい人混みであった。


ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「……待つしかないかな」

苦笑しつつ。

この時期、このあとの入学生もいるだろうし。
そのための手続きとか、いろいろあったり……する、のか?

まぁ、とにもかくにも。
待合のソファーに座り、昨日から取り組んでいるラノベの続きを読んで待つことにする。

伊都波 悠薇 >  
このラノベは、愛を語る物語らしい。
愛とか、難しいけれど。

読んでいると涙が出るし、笑みも出る。
……それを抱くのは。

あるのかな、何て思う。

どう、なんだろうか。

「愛は、優しい人ほど、抱きやすい。いいや、抱かずにはいられない」

なら……

「……私にはなさそうかも」

姉が。

そこに、いるように感じるからーー

なんて。

「難しいなぁ」

人混み、待合でぽつり。

伊都波 悠薇 >  
天秤は、研究者によるとある、らしい。
だから念のため、その手続きにきたわけだけど。

証明は難しい。

対象は、果たして誰なのか。
姉、だと思うのだけれど。

ーー違ったらどうしよう。

もし、誰かのマイナスの要因になっている、としたら。

ゾッとする。

「……そんなはず、ないか」

言い聞かせるように。
だったら、今までと同じでいい。

自分が、マイナスのほうがまだいい。
あぁ、これが。

「お姉ちゃんが感じてたことなのかな」

伊都波 悠薇 >  
ラノベのページを捲る。
いちまい、にまい。

助けて貰った。姉に。
でも、『それだけじゃだめ』だと。

言われている気がする。
じゃあ。どうしたら?

なんてーー

……だれにもいえない。

ラノベでは。
誰かと愛を語り合っているシーンだった。

「……なにも、ないと良いけどな」

ーーいとわ はるかさん、どうぞー。

立ち上がる。ゆっくりと、番号の方へ。

「はい」

ーーいいや。なにも、ないようにするんだ

今年はきっと、自分の天秤の年だ。


窓口で手続きを終えて、家へと。

ご案内:「委員会総合庁舎 ロビー・総合案内」から伊都波 悠薇さんが去りました。