2025/11/07 のログ
ご案内:「委員会総合庁舎 休憩室・仮眠室・喫煙室」に大神 璃士さんが現れました。
■大神 璃士 >
休憩室の一角。
よくクッションの効いた椅子に腰を下ろし、手にした缶コーヒーをちびちびと啜る人影がひとつ。
黒いジャケットに風紀委員の制服を着た青年である。
「……今日の巡回は、特に異常なし、と…。」
缶コーヒーを口から離すと、そんな言葉を一言呟く。
先程まで巡回に回っていた青年であったが、珍しく…と言うべきか、騒動などに遭遇せずに戻って来られた。
(風紀委員としてはどうかと思うが、仕事がなかったのは良い事だ。)
そんな事を考えながら、またコーヒーを一口。
砂糖が多めに入った、甘味の強いコーヒーだが、巡回帰りの身体には染み渡る。
■大神 璃士 >
普段であればもう暫く巡回を続けるつもりだが、今日は早上がりにさせて貰った。
理由は簡単、今日は「満月の日」だからである。
(……特に転移荒野方面に何かが入るという予定もない。
普段通りに過ごせそうだ。)
こういう時に、色々と情報が入って来る立場であるのが有難い。
先月は巡回のドローンが入るという事で、落第街方面で過ごさざるを得なくなった。
今月も似たような予定はあるが、予定日が別の日である為、問題なく転移荒野方面で過ごせそうである。
(特に噂話になっているらしい事もない。
今の所、目撃されたりしている事は…ほぼない、と見ていいか。)
またコーヒーを一口。
脳にカフェインが行き渡る。
■大神 璃士 >
ちびちびとコーヒーを啜るうちに、何時の間にか缶は空になっていた。
それに気づくと、黒いジャケットの青年は少し力を入れて椅子から立ち上がり、休憩室の端のゴミ箱に歩を進める。
「…そろそろ、日が沈むか。」
夕焼けから空の色が夜のそれへ変わるまで、随分と早くなる季節。
うかうかしていたら、すぐに陽が沈んで夜がやって来る。
空になったコーヒーの缶をゴミ箱に捨てると、既にゴミ箱に入っていた別の缶と衝突する、
軽い金属音が休憩室に小さく響いた。
「……帰るか。」
小さく呟き、ジャケットを整え直すと、青年はゆっくりと休憩室の出入り口へと足を向ける。
青年がドアを開き、外へと去れば、休憩室には静寂が満ちる――。
ご案内:「委員会総合庁舎 休憩室・仮眠室・喫煙室」から大神 璃士さんが去りました。