2024/07/01 のログ
■緋夜鳥 子音 >
「そない謙遜せんでもええのに」
深く考えずにそんな返しをしつつ、店内へ。
カウンター席に並んで腰掛けメニュー表を見ると、なるほど辛そうだ。
とはいえ、ピリ辛程度からスタートして好みのグレードを選べる親切設計。
ここは無難なところにしようと決めたところで、隣から発せられた注文に思わず二度見した。
「えっ、ほんまに言うてる?
一番辛いのって、なんやえらい真っ赤なんやけど……」
メニューに掲載された写真を見ているだけでも口の中がヒリヒリしてくる。
こんなの、緊張していなくても味なんて分からないのではなかろうか。
しかし本人は慣れている様子だし、意外と大した事ないのかもしれない。
それなら少しくらいグレードを上げてみるか、という選択をすぐに後悔することとなる。
「せやね、お互い様や。
伊都波はんも困った事があったら、うちに相談してくれてええで?
特に怪異絡みなら任しとき」
もちろん日常的な案件でも大歓迎。
手取り足取り教わりながら、無事に連絡先も交換できた。
■伊都波 悠薇 >
「あ、えと、辛いの得意なので無理はしないほうが」
とは言ったものの、そういうのは本人の自由。
食べれなかったら、こちらで引き受けようとか思いつつ。
「……ありがとうございます。今後もどうぞ、よろしくお願いいたします」
新しく、増えた連絡先に笑みを深めつつ。
着丼した、赤いものを美味しそうに啜って、スープまで完飲し。
今日はそこで、お別れ。
その夜、連絡先を交換した挨拶をするのに、一時間ほど悶々として、送信したのは、また別のお話。
■緋夜鳥 子音 >
「こちらこそ、おおきに。
学校でも仲良うしてくれたら嬉しいわあ」
新型を購入してからは初めて増えた連絡先。
子音もまた、嬉しそうに目を細めてふんわりと笑う。
そうこうしている内に注文したラーメンが到着したのだが……
―――赤い。スープも麺も、具材に至るまで辛味が染みて赤く染まっている。
子音のはまだマシな方で、隣のやつはもう直視すると目が痛いレベルだ。
「……あはは、せやかて食いもんやろ?
人の食えんもん提供するわけあらへん辛ぁっ!?!?!?」
せっかく頼んだものを下げてもらうわけにもいかないと、意を決して箸を取る。
しかし一口目から灼けるような刺激に襲われ、珍しく素っ頓狂な声を上げた。
ひぃこら言いながら、どうにか食べ進めようとはしたものの……
結局、ほとんど悠薇に食べてもらうことになってしまった。
そんなハプニング(?)に見舞われつつ、それぞれの帰路に就いて。
悠薇が端末を前に悶々としている間、子音はお尻の痛みに苦悶していたとかなんとか……
ご案内:「学生通り」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から緋夜鳥 子音さんが去りました。
ご案内:「学生通り」にエルピス・シズメさんが現れました。
■エルピス・シズメ >
「期末試験つかれる!! ……そしてまだ1日目!」
■エルピス・シズメ >
……そんな叫びと共にベンチに座り込む少女のような少年。
今日の科目は魔法の実技を除いて恙なく済ませたつもりだが、それでも疲れるものはつかれる。
「ジュースのも……みっくすじゅーす。」
ベンチから立ち上がり紙パックのミックスジュースを購入。
手慣れた動作で義手を繰り、喉へ流す。
■エルピス・シズメ >
「……う"。」
嫌な予感がする。
こう、風の巡りが悪い。
たぶん──
■エルピス・シズメ >
一滴、二滴、三滴四滴五6Ⅶ八玖──
空から注ぐ水滴は瞬く間に数え切れなくなり、
ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、と、バケツをひっくり返したような大雨へと変化数。
「う、傘持ってきてないや。」
濡れるのはしょうがない。
困り顔で木の下へと避難する。
■エルピス・シズメ >
「ひとまずここを離れなきゃ、どこかに良い場所があるといいんだけど──」
木の下に居ても防ぎきれそうにはない。
長居は無用と判断すれば、この場から立ち去った。
ご案内:「学生通り」からエルピス・シズメさんが去りました。