2024/07/10 のログ
ご案内:「学生通り」に橘壱さんが現れました。
ご案内:「学生通り」にイヴさんが現れました。
■橘壱 >
事の発端は偶然にも男子寮でうだうだしていたシェアルーム。
今日は偶然も熱帯夜ということでこういう時は何かと冷たくて甘いものが欲しくなる。
少し前の壱少年なら無視していたことだろうが、何を偶然かパシりじゃんけんが開催されることになった。
まあ、何がいいたいかと言うと負けたのだ。普通に。じゃんけんの弱者。
「……まぁ、少しは夜の散歩したかったしな……。」
なんて言い訳がましくぼやくが内心めっちゃ悔しがってるのは内緒。
重厚なトランクを揺らしながら歩く夜の学生街は、何時もより輝いている。
そこらに飾られた笹と短冊。七夕に肖ったようなモニュメントに何時も以上に明るい街灯。
こころなしか、人通り自体も何時も以上に多いため歓楽街の見間違う程だった。
「というか、お前まで来なくてよかったのにな。なんで付いてきたんだ?」
ちらり。横目で付いてきたルームメイトに訪ねた。
■イヴ >
「へへー、楽しいよね!夜のお散歩!ボクもママと一緒によくしてたな~♪」
くるんくるん、横目で見る悔しがる少年とは対象的に楽しげに軽やかに、少し先へと躍り出るのは狐の少年。
あたりには七夕の短冊の明るいイルミネーション、ちょっとした明るい雰囲気。
「だって壱くんだけだとみんなの分持つの大変でしょ?
それにほら、夜道は危ないかもしれないし!」
今日は人も多いけど!
にこー、と無邪気な笑みを浮かべながら、素直な笑みを向ける子狐。
少年の持ってるトランクをちらちらと気にしながら。
■橘壱 >
「楽しいのは涼があるからだと思うけどね。
熱帯夜なんて、とてもじゃないが僕は出たいと思わないね。」
特に日本本土も常世島も夏はそれこそ過酷な気候だ。
だから島民には魔法道具のような冷気を出す札等が配られたりもする。
今もカイロのように服の裏に仕込んではいるが、熱帯夜も何のそのだ。
楽しげなイヴと違って、壱少年は気だるげに顔をしかめていた。
「お母さん、ね。散歩するほど仲がいいんだな、お前。
……おいおい、お前みたいなガキに心配されるほどじゃないよ。僕は仮にも風紀委員だぞ?」
それこそ仮に暴漢が出てきても一蹴する自信はある。
寧ろ、そういう意味では足手まといがいるほうが面倒だが、学生街で滅多なことは置きないだろう。
道行く人々は七夕効果なのかやたら男女、というか二人組が多い気もする。
こういうリア充な空気、オタクにはちょっときつい。
ネオンに照らされる壱少年の顔はますますしかめっ面だ。
「クソ、風花はともかく先生に負けたのは納得いかない。アイツ遅出しじゃなかったか?
僕の動体視力がそう言っている(※いちゃもん)気がする。……なんだイヴ、ずっとコイツをみて。」
気になるのか?とトントン、とトランクを小突いて見せた。
■イヴ >
「う~~~~ん、言われてみると蒸し蒸しするのはボクもヤダかも。
うん!ママとは仲良しだよー♡ 壱くんは?おとーさんおかーさんは元気?」
親元から離れている子が多い印象。
そういえば聞いたことなかったかも、といい機会なので聞いてみる子狐。
まだまだ親といっしょに過ごす年頃なのに、みんな凄いなあと思う次第なのです。
「あ。そういえばそうだった。
ふふっ、じゃあ壱くんと一緒ならボクも安心安全~♡」
くっついちゃお。
しかめっつらの少年に人懐っこく笑みを向けて尻尾をぱたぱた振りながらくっついていく。歩きづらい。
「いいじゃん~じゃんけんの結果なんか~。女々しいよ壱くん!
あ、トランクはね!いつも持ち出してるのは知ってるけど、お買い物の時まで持ってるんだーって」
気になる気になる、と大きな狐耳をぴこぴこさせて、視線をじぃっと注いでいます。
■橘壱 >
「僕だって嫌だし皆嫌だよ。好きなのは一部の…まぁ、もの好きかもな。
……、……さぁね。元気なんじゃないかな?委員会の仕事が忙しくて、顔は見れてないけど。」
自らを腫れ物扱いするような両親の事など、今更気に掛ける事もない。
余り触れられたくない事でもあった。だから適当にはぐらかすような、あしらう物言いだ。
「歓楽街に比べれば平和かも知れないが、人が多いし今は明るい。
ヘンなのが湧いてないとも限ら…!?お、おい!くっつくな!」
浮ついた連中ほど、何をするかわからない。
今は非番とは言え、面倒事が置きたら対処せざるを得ない。
レンズの奥で静かに動く視界が、周囲を静かに見張っていた矢先、軽く体が揺れた。
何とくっつかれてしまった。思わずぎょっと驚いて声を荒げるが、まずは引き剥がしはしない。
見た目が見た目なのだろう。すれ違うカップル共はそれこそ別のカップルがなんかやってる~くらいの気持ちなんだろう。
ふざけやがって。
「う、煩いな。負けっぱなしが気に入らないだけだ!
それよりも、なんで引っ付くんだ。歩きづらくないのか?」
実際歩きづらそうにしているが、体幹はしっかりとしているのかブレない。
AFという兵器を扱えるように、なんとか最低限のラインまでは鍛えてある。
それこそゴリゴリの筋肉質ではないが、少年らしい体。くっつけばわかるが実に固く、鍛えた肉が衣服の裏にはしっかりとある。
「ああ、まぁね。僕にとっては必要な、そう。AFだ。
仕事道具と言ってもいい。肌身離さず持つべきものだ。……中身が気になるのか?」
■イヴ >
「…?」
我が親の話をする時の顔が少し怖く感じた。
愛ある家族、世界しか知らない子狐はどうしたんだろうと小首を傾げるも、
あんまり話したくないのかなとなんとなく察して、それ以上の追求はしませんでした。
「へへー♪頼りになるお兄ちゃんが出来たみたいんで嬉しいんだよね♡
ボクお姉ちゃんしかいなかったから、男子寮に入ってすごく新鮮~♪」
くっつくな、と言われてもやめません。
懐いた猫のそうにすり寄っては嬉しげにぱったんぱったんもふもふ尻尾を振っている。
「ふふ。じゃあ次は勝とう~!んん…歩きづらい?なら手つなぐ?」
どうしてそうなるかはおいておいて、キラキラした眼で見上げています。
せっかく出来たお兄ちゃんとスキンシップいっぱいしたい狐なのかもしれません。
「なかみ」
「すごく大事なものが入ってる、っていうのはなんとなくわかったよ!
壱くんが風紀委員のしごとをするのにも必要なものなんだね♪」
でも手錠とかピストルを入れるには大きなケースだし、結構重そうでもある。
つばさ、ってなんなんだろう?そのままの意味じゃなさそう。
「良かったら今度見せて見せて♪壱くんのつばさ~♡」
■橘壱 >
「……頼られるのは嫌いじゃないが……女ばかりの家族構成なのか?もしかして。」
もしかしてもしかしてなら、だからこそこういう見てくれなんだろうか。
男という自覚がありながら此の女性らしい見た目。
実際すれ違う島民たちはそう見てるようだ。
おまけに何だ。なんだか凄くいい匂いがするこの子狐。
伊都波 悠薇とか桜 緋彩並にいい匂いがする。なんだこの子狐。
知り合った女性の匂いを覚えている位壱オタクはキモかった。
何なら大体の女性どころか男の匂いを覚えている。変態だ。
「くっ……!」
こんな公然の場で邪念に塗れるのは良くない。
違う違う、と首を振って邪念を追い払った。実際理性は非常に強い。
「言われなくても勝つよ。それよりも……、……。
……いや、いい。わかった。手を繋ぐ位ならしてやる。」
無邪気さはかくも、子どものスキンシップだ。
そういうの位は受け入れるのが年上だ。
少年も充分子どもだが、それ以上に大人げない事はしない。
「…………。」
ピタリと足を止める。
人がまばらとは言えそれなりだ。
ここで"出す"分には問題ないスペースはある。
「中身を見せるだけなら、今でも出来るぞ。」
どうする?と横目で見やる顔は不敵なもの。
自分の自慢の一品だ。こういうのは自慢したくなる男の子。
■イヴ >
「え?うん、お姉ちゃん達がー、えーと、いっぱい!
あとおかーさんと、ママとー」
指折り数えていく家族紹介は見事に女ばかりである。
「でもたまに遊びに着てくれるお兄さんがいて、ゲームとか教えてくれたんだよね」
にこにこと、少年とは対象的に実に嬉しそうに家族のことを語る子狐。
近くに寄ってふんわり香る、微かに甘酸っぱい香りはまるで少女の様。
まさか真横の少年がそんな特殊せ…能力を持っているとは思わないが。
何やら呻き首を振る様子にはぽかんとしてそれを見ていた、が。
手をつなぐことを了承してもらえればぱっと花が咲いたような笑顔。これでちょっとは歩きやすい。
「ふふ、こうやって歩いてると仲良しの兄弟なんかに見えたりするのかな~♪」
絶対見えない。
さて、手を繋いで歩いているとぴたりと足を止めた少年と共に子狐も停止する。
なんと、ここで中身を見せてやってもいとのお達し!
「見る!!!」
好奇心に瞳を輝かせた子狐は即答した。
■橘壱 >
「…………それでお前はそういう格好なのか。いや、別に悪くはないと思う。」
寧ろ興奮すると思うオタク。カスである。
それはそれとして、変容後の世代である少年はそういうのにも寛容だ。
性別どころか種族さえ多種多様。女性的家族の中ならそういう事もある。
でも匂いまでそういうのにする必要あるのか。鉄壁の理性が無ければ死んでいた。
「お兄さん、ね。女ばかりってわけじゃないのか。
でも、たまにってことは普段は家にはいないんだな。」
大黒柱でいないのか、或いは訳アリなのか。少し気になる所だ。
やれやれ、と繋いだ壱少年の手は年相応にしては固く、男らしいものだ。
「見えないよ。寧ろ誤解を招いてる気がするけどね……。」
げんなり。そう、明らかに通行人がそういう目で見ている。
違うんですって雰囲気出すのも面倒だから半分諦めモードだ。
せめて、いいとこ兄妹位に見てくれ、頼む。
「ふっ……。」
だがその二つ返事には壱も気分が良い。
かちゃり、と眼鏡を上げれば無造作に足元に放り出される重厚なトランク。
ドスン、と重苦しい音を立てたと思えばひしゃげて広がり、徐々にそれは人の形を成していく。
流れる金属が蒼と白のコントラストを作り、七夕のネオンライトに照らされた鋼人がそこには姿を表した。
七色に照らされるそれは一種のジオラマめいた雰囲気を醸し出している。
「Fluegele。コズミックエレトクロニクス社が開発型最新型のAssault Frameだ。
要するにパワードスーツなんだが、通常の軍用の市販品と違い最新鋭の試作品がふんだんに詰め込まれ──────。」
ペラペラペラペラ。オタク、自分の興味の話になると早口に成りがち。