2024/07/21 のログ
ご案内:「学生通り」にシアさんが現れました。
シア > 「常世!学園!此処が!!」

きょろきょろと、お上りさんよろしく辺りを見回す少女。
街並みとしては普通だろうが、少女には何もかもが新鮮に見えているのかもしれない。

「店!道路!人!
 ……そういえば、初めてだったかもいっぱい人がいるのを見るのボク。」

おやおや、と軍手の指先を自分の頬に当てる。
相変わらず、きょろきょろしたままだ。

「うーんんんん……見て回るかな、まずは」

とことことことこと、ゆったりと歩き始める

ご案内:「学生通り」にファレーマンさんが現れました。
シア > 「お店、お店……置いてあるものが色々」

とことことことこ、きょろきょろきょろきょろ
ゆっくりと歩いて、あちこちを見る少女。

「人、人……いっぱい歩いている人」

じろじろ、とまではいかないが、ちらちらと人を見ている
目に映るのは様々な人
そこに異邦の者もいるかも知れない

「なんか凄い感じる、キターって」

何を納得したのか、首を縦に振ってみせたりする

ファレーマン >   
学生通りを歩く、夏季休業中、何時もよりは暇になった時間を利用して老人は趣味の『食べ歩き』を敢行していた

「うむ、あの店の串焼きはまた腕を上げたようじゃな」

ぺろりと長串に刺さった串焼きを店先で平らげて店主に礼をいい、再度歩き出す
さて、次は何処に……と思い周囲を見ると、ひとりの少女、つまりあなたに目が留まったのだろう

「ふむ……」

「こんにちは、今日も良き陽射しじゃな」

声をかけられたあなたが振り返るならば、其処にはまるでサンタのような立派な髭を蓄えた老人が一人佇んでおり

「失礼、見た所余りこの辺りには慣れていないように見えたので声をかけさせてもらったよ」
「わしはファレーマン、この島で異種道徳、倫理学の教師をしておる」

よろしく頼むのぅ?といいながらふぉっ、ふぉ、と見た目のイメージ通りの笑い方をして見せるだろう

シア > 「大きいな、あの建物!頑丈そう、結構……」

まだまだきょろきょろとする少女。
しかし、声をかけられればピタリ、と止まる。
そして、ぎゅるん、と振り向いてあなたを見るだろう。

「あー……えーっと……
 ガイコクゴ、できる、少し、ボク」

立派な髭をたくわえた老人を見て、何を思ったのかカタコトを話し始める。
もちろん、話しかけられた言葉は別に他言語でもなんでもないのだが。

「……あれ?」

そして、首を傾げた。

「知ってる言葉だ、ボクのー!!」

叫んでいた。

「先生なのが、貴方で……ええ、と。シアなのが、ボクです」

少々慌てつつも、返事を返すのであった。

ファレーマン >   
「ふぉっふぉ、元気で何より」

「うむ、この島に住む者は外人であれ、異人であれ、多くはその言葉で通じるから安心じゃよ」

軽く髭を撫でながら目を細めてあなたを見つめて

「シアくんじゃな、此処は学生通り、此処に住まうものにとっては日常的に訪れる場所じゃ」
「恐らく……転入生の子かな?此処は治安もよいし、そう、うぃんどーしょっぴんぐにも向いておる、楽しむと良いですぞ」

微笑ましいものを見るように言いながら、柔和な微笑みを称えるだろう

シア > 「……すーはーすーはー」

深呼吸を始める。
鍛錬されているような呼吸で、洗練されている。

「……よし!大丈夫……ですね、言葉が通じるなら」

人心地着いたのか、話を始めた。

「はいはい! 転校生です、ボクは。
 来たのです、この間。」

ぴょこぴょこと跳ねそうな勢いで主張する。
はじめまして、常世学園

「実はですね、ほとんど初めてです街に来るのも。
 知らないことが多いです、だから。
 儀式ですか、うぃんどーしょっぴんぐというのは?」

耳慣れない言葉に首を傾げる少女。
ちょっと常識に外れている様子がある

ファレーマン >   
「あぁ、シアくんの速さで大丈夫じゃよ」

「うん、この時期は転入生もそれなりにおるからのぅ、良き事じゃ」
「その元気の良さにも花丸じゃな、この暑さでは、ばてている学生も多いからのぅ」

「あぁ、それはの… さっきシアくんがしていたように、いろんな店を見て回って、気に入ったものを買う……」
「うむ、そんな遊びじゃな、お金こそいるが楽しいものじゃよ」

わしもさっきまでしょっぴんぐ、しておったからの、と続けながら

「では、折角じゃから少し一緒に見て回ってもよいかの?聞きたい事があれば教師として応えるぞい」

シア > 「大丈夫です、これくらいの暑さなら。
 余裕です、暑い山と寒い山に比べれば。」

にこにこ元気印である
時に、山の中は涼しいことももちろんある。
ただし、環境によっては実に暑く、寒くとなることも多い。

「なるほど!
 お金……必要ですね、お金。」

山からとりあえず出てきた少女には、ほとんどなかった。
まったくないわけでもないが……

「はいはい!
 お店も、しょっぴんぐもわからないので、ボク。
 嬉しいです、一緒してもらえると」

今のところ、興味深く見ていただけなので買い物も何もあったものではなかった。
そもそも、何があるかも少女はよくわかっていない。
そんなわけで、誰かなにかしっている人物がいることは心強いのである。

「よろしくお願いします、ファレーマン先生」

ぺこり、と頭を下げ……あれ、どうしよう、と首を傾げる

ファレーマン >   
「環境の違いじゃな、とはいえ、こういった地面は照り返し……地面から登ってくる暑さが強い、厳しさこそ無いが油断は禁物じゃよ」

「この島はバイト…手伝いでお金をもらう術も多い、特に今の時期は海で人手が足りておらんからのぅ」
「そういった場所を紹介している場所もある、よければ後で教えてあげよう」

快適に暮らすのにお金はいくらあっても損ではない、執着しすぎるのもよくはないが、というのが老人の考えで会った

「あぁ勿論、気が済むまで見て回るとよいのじゃ、わしは今日は暇していたからのぅ」
「新しい生徒の力になれるならそれが一番じゃて……うん、どうしたのかの?」

此方も軽く会釈を返しつつも、首を傾げるあなたへと問いかけるだろうか

シア > 「環境の違い、なるほど。
 学ぶことがありそうです、一杯」

ふむふむ、とあなたの言葉に頷く少女。
どこまで何が判っているのか。

「ばいと……お金がもらえる、お手伝いで。
 それはよいものです、ばいと。教えてほしいです、よければ」

世間知らずそうではあるが、流石にお金のことはしっているか。
それでも、バイトはいまいちよくわかっていなかったあたりいびつだろうか。

「難しいです、これは。
 どこへ行けばいいのでしょう、そもそも!」

少女はまだ島のことをよく知らなかった。
店のこともあまり理解していない。
情報量が多いのであった。

「ありますか、おすすめの場所は。
 知らないのです、まだ色々。」

まずは街の歩き方からだろうか?

ファレーマン >   
「うむ、特にこの島は文字通りあらゆる人…或いは人以外も集まるからのぅ」
「学ぶ事はそれこそ数限りなく、わしも日々学ばせてもらっておるよ」

バイトに関してもうむ、と小さく頷いて、例え言葉遣いもおぼつかなくとも
礼儀を知っており、学習意欲もまたしっかりとありそうなので、老人としてはあなたは好印象に映るだろう

「ふむ、ならばぶらつくとするかの……そうじゃな、シアくんは好きなものはあるかのう?」
「単に場所を紹介して回っても良いが、折角ならお互いを知りながら、というのも悪く無かろう」

「ちなみにわしは食べるのが好きなんじゃよ、さっきもあっちの店で串焼きを食べさせてもらってのぅ」

何て自分が歩いてきた方角にある串焼き屋を示してみたりする、屋内と持ち帰りどちらにも対応した店の用だ
学生通りという往来の多い場所というのもあり、そういったタイプの飲食店も多いかもしれない

シア > 「聞いたことがあります、異邦人という人々のことを。
 興味はあります、どんな人達なのか。」

まだ見ぬ人々との出会いもあるのだろうか、と少女の瞳は訴えるようだった。
知ることに飢えているようにも見える。

「好きなもの……
 生活は嫌いではなかったです、じいさまとの。」

少し考えて、答える。
その回答は、求めたものとは違う方向のものであったが至極真面目に口にしていた。

「食べるのが好き……串焼き……
 良さそうなものですね、なんだか。」

そして、続く教師の言葉に興味深げになってから、少し止まる

「……あれ?
 違いましたか、ボクの答え。」

なんとなく、自分の回答がずれたことに気づいた模様である。

「それなら……ええ、と。
 動くことが好きです、ボクは。
 他……他……」

それもなにか違うかな?と首を傾げ始めた。

ファレーマン >   
「此処だけの話――ではないが、わしも異邦人じゃからな」

「ふむ、それは良い事じゃ、共に過ごす相手との関係こそが人を形作るものの一つじゃからのう」

その真面目な口調に対して抑揚に頷きながら

「うむ、良ければ後で一本食べてみるかの?転入祝いという事で一つ」
「――いや、シアくんのことを一つ知れたからの、間違いではない、が……ふむ」

「動く事が好きなら、スポーツ用品の店はどうかの?」
「何かスポーツに参加するわけでなくとも、動きやすい服や靴などを買いそろえるのも趣味の内じゃて」
「鍛える方が好みならジムもあるの、此処は様々な道から人が来ておる、シアくんにあったコーチも見つかるじゃろう」

成程、と一つ頷いて候補を上げていく

シア > 「……」

ほんの少しだけ、沈黙する。

「……えっ。
 異邦人ですか、フェレーマン先生が。」

沈黙が破れれば、じろじろ、というほどではないが仔細に貴方のことを見るだろう。
観察というべきか。色々に角度を変えてみようとしたりする。

「あまり変わらないように見えます、うちのじいさまと……
 ……あっ。ごめんなさい!初めてお会いしたのです、異邦人の方と!つい!」

遠慮なく色々見てしまったことに気づいたのか、深く頭を下げて詫びる。
それはもう、勢いよく。

「え、あ。ええと……いいのですか、いただいて」

食べてみるか、といわれると少々恐縮する。
そういうことも、あまり慣れていない様子である

「すぽーつ……ああ!
 とても良い服です、ジャージは。
 扱いやすいです、軽くて、動きやすくて。」

自分の着ているジャージを示す。
どうやら長いこと使っているのか、だいぶくたびれた様子であった。

「嫌いではないです、鍛えるのは。
 お山があれば十分です、そちらは。
 あると聞きました、この島にも」

ファレーマン >   
「うむ、まぁ外見的にはこの世界の"人"とほぼ変わりは無いからのぅわし」

改めて見ても、老人は耳元がっていないし、顔立ちも人間離れしているわけでもない
肌色や言葉遣いもあなたの知る人間との差異は感じられないだろうか

「いや、その姿勢は大事じゃ、違いを理解できなければ、お互いを尊重する事もできないからのぅ」
「しかし、失礼に値する事もあるのは事実、時と場合というものじゃな……ふぉっふぉ、今は気にせんで大丈夫じゃよ」

頭を下げるあなたに対して髭を撫でながら

「この島は大人と子供というものは余り分けられては居らぬが、それでもわしは世話を焼きたがる性質での~」
「それに、好きなものは進めたくなるのじゃ、是非食べて、好きになってほしいからの」

恐縮する姿には、にかっ、と大きく口を開けて笑って見せるだろう

「ふむ……」

「ジャージや靴についても、新しいものを選んでみるのも良いじゃろう」
「使い慣れたものもいいが、君は此処に来た……つまり、どうあれ新しい事をしに来たわけじゃ」

口元に手を当てて、うむ、と一つ頷くようにしてから

「ならば、他の事についても一歩前に進んでみるのもよいとわしは思うぞい」
「山か……うむ、沢山あるぞい、学外の山には危険な場所もあるが、そこはまた教えてくれる人がいるじゃろう」

全てを自分が教えるのは出会いの縁を奪う事にもなる、この場ではその程度の助言に留めるだろうか

シア > 「お化けだったり、耳が尖ってたり、小さかったり、大きかったり……
 異邦人だと思ってました、そういうのが。」

やや旧世代の偏見に満ちたような感想であった。
勿論、そういう考えを未だに持っている人々もいるだろうが。

「よかったです、大丈夫なら」

ほっと一息、という風情であった。

「好きになって欲しいから……
 人を虜にするのですね、つまり。」

ちょっと極端な発言であった。
語彙が足りないのか、それともそういう感性なのだろうか。

「やりにきた、新しいことを……
 そうです、確かに。一歩前に進む、他のことに。
 大事そうです、それは」

どこか隔絶されたところのある山から出て、此処まできた少女。
それは確かに、あたらしいことの始まりであっただろう。

「それもよいです、危険なお山。
 大丈夫です、鹿でも、猪でも、熊でも。」

ふふん、と少しだけ自慢気に胸を張った。