2024/08/08 のログ
■橘壱 >
更にサムズアップするFluegele。
手はパワードスーツなのでそれこそ人の動きと一切相違ない。
そんな事しながらきっちりと仕事をこなすのがAIの便利な所だ。
「(……ああ言う風にプログラムした覚えはないんだけど……まぁいいか。)」
愛想が良い事に越したことはない。
あのAIはもう暫く調整しながら使ってみることにしよう。
「────当然。そのために僕とFluegeleは此処にいる。」
操縦士と機械とは、即ち兵器である以上それは必然。
何時までも引きずっている訳じゃない。面倒事は何時も舞い込んでくる。
そのために何度だって翼は大空を羽ばたいて見せる。
今でもAFを動かすことは生きがいだ。それは変わらない。
ただ、あの時見せた好戦的さは控えめになり、何処か決意に満ちた硬い表情。
戦士だ。非異能者であっても、誰かのために戦う戦士であることに変わりない。
「……そうですか。確かに敗北したのは悔しいですけどね。
結果として次に繋がり、事は終わった。なら、それでいいんだ。」
そう言えるくらいには割り切っている。
静かに首を振って、僅かに笑みを浮かべた。
「……まぁ、確かに。今となっては平和なのも悪くないと思います。
Fluegeleは確かに兵器だけど、こうして平和の礎くらいには……」
ずいっ
■橘壱 > 「わーーーっ!?近いっ!!」
■橘壱 >
思わず大声を上げてベンチから飛び上がった。
彼女いない暦=年齢の童貞オタク。でっけぇおっぱいが急に迫るとビビる。
思わず肩で息を切らしつつもこほん、と咳払いして気持ちを整える。
「意中の人でもな異性にいきなり近づくのは良くないな!
いや、確かにアナタの妹のことは気になってるけどそうじゃない!
ただ、そう。ただ世話になったお礼とかしたくて、好きなものとか、そういう……。」
まぁ、確かに完全に気になってないと言えば嘘だがそこまでの事じゃない。
今はそれ以上に恩人としての恩義が大きい。
恋だの愛だの、したことないからそれこそ感覚はわからない。
ただ、そう。ただ、と眼鏡をくいっと上げればばつが悪そうに唇を尖らせた。
「それに、放っておけないだけさ。
人の背中を押しておいて、多分強い人ではあるんだろうけど、こう。
目を離したら、いなくなってしまいそうな雰囲気があるし、それだけだよ、ほんとに。」
■伊都波 凛霞 >
そんなに驚かなくても。
なんだかこっちが悪いことしちゃったみたいである。
頬を軽く掻きながら苦笑い。
「…そ、そう…?なのかな。ゴメンナサイ」
少し乗り出しただけなんだけど。
でも彼が良くない、と言うのなら彼にとってはそうに違いない。
「(そういうのも興味がある、って言うと思うんだけどなぁ…)」
そこまで発展したことを言及したつもりはなかったんだけど。
なにせぼっちおぶぼっち、だった妹、悠薇である。
こうやって誰かに興味を示してもらっている…それだけで姉としては嬉しいのだ。
「放っておけない、、なんて。
そう思ってくれる人が私に以外いるだけでも嬉しいんだけどね。お姉ちゃんとしては」
唇を尖らせる少年に対して、迎えるのは飽くまでも柔和な笑み。
「うーん、でもお礼…好きなもの…。
お礼として何かもらったら、戸惑いはするけど何でも気持ちも含めて喜ぶ子だと思うけど…」
戸惑うのは間違いない、ぜったい。
「ちょっと前はお馬さんのグッズにハマってたけど、最近はどうだったかな…?」
うーん、と思案する仕草。
■橘壱 >
「……失礼、オーバーリアクションでした。
でも先輩、ちょっと近いです。同性にやるならまだしも、こう……。」
「異性の場合もうちょっと距離感を考えたほうが良いとは思う。うん。
こう、せめて体が触れそうな時はもうちょっと控えめに……恋人ならいいけど。」
ちょっとオタクが出てしまったことは反省。
でもちょっとこの辺は一応咎めておこう、うん。
この人、想像以上に社交的で色々と近い。
ある程度憶測も入るけど、多分誰にだってこうなんだ。
良いことではあるけど思春期にダイナマイトボディは文字通り危険物である。
きっと体の距離感さえ間違えなければいいだろう、うん。
こんな美人だ、きっと男はいる。その人だけにしましょう。
よし、言ってやった。なんかしたり顔してるよコイツ。
「……結構大勢いそうだけどな、そういうの。
そもそも男がほっとかないような性格や見た目はしてそうだけど……。」
姉妹揃って美人揃いとは、ある意味遺伝なんだろうか。
ある意味正反対ではあるが、似た者同士ではあるのかもしれない。
互いに善性の方向が違う位だ。仲良くやっているなら、微笑ましい。
「なんとなく目に浮かぶな……えっと、好きな食べ物とか、そういうのないんですか?
せめて食事くらいは奢らせてもらいたいとは思って……う、ウマ?馬のグッズ???」
なんだ、最近流行りの娘的な奴か。
いや、多分あれはオタク向けだし違う気もする。
普通の馬。競馬趣味か?思ったよりもおじ臭いのか……。
姉から明かされる思わぬ事実に呆気を取られた。
「そう、ですか。えっと、なんか他には色々…ないんですか?」
質問が漠然としすぎている。
コミュ障だぞコイツ。
■伊都波 凛霞 >
「ま、まぁ私もちょっと妹の話ってことで乗り出しすぎちゃったかも…ごめんね?」
あはは…と誤魔化し笑い。
妹を溺愛しすぎてこうなってしまうことがあるのは、実はそれなり彼女を知る人の間では有名なのだが
残念ながら社交性から遠い存在であればあるほど、それを知る由はないのだ。
そして概ね彼の推測は正しく…この伊都波凛霞という少女、基本的に性善説を基本として行動する。
そんなことで邪なことを…なんてことはないと思っているので余計にたちが悪い。
「大勢いてもいいと思うんだけどねー…。ほら、あの子、顔も前髪で隠してるでしょ?
顔立ちは実は凄く私に似てるんだけど髪型整えてあげようと思ってもいつも逃げちゃって」
あんな可愛い妹、年頃の男の子なら放っておかないと思うんだけどなー、と真面目なトーンで続ける姉・凛霞。
豊満な胸の下で腕を組みながら唸る様子は今にも『これだから素人は…』とでも言いそうな雰囲気である。
「あんまり自己主張の強い子じゃなかったからね。
あ、でもこないだ一緒に食べに行ったパンケーキは気に入ってたみたいだったかな?カフェの。
お馬さんは…なんていうのかな、なんかデフォルメされたお馬さんのぬいぐるみみたいな…なんかそういうのいっぱい持ってるからきっと好きなんだと思うよ」
他…他はなんだろう。
「あ…じゃあ悠薇の可愛いとこいっぱい喋ろうか?」
うずっ…。
シスコンの顔をしている。
■橘壱 >
「いえ、好きなことの語り草ってなると自分もそうなんるで大丈夫です。」
ちゃんとオタク語りの自覚はあった。
だからそういうのはお互い様だが、とりあえずボディを近づけるのはやめよう。
此れで今後、時分のような犠牲者(?)はでないだろう。
多分、きっと、めいびー。
「そうですね。顔立ちは隠してますけど、先輩に似て美人だと思います。
……でも、悠薇先輩のが可愛いよりか?先輩は美人より。うーむ……。」
甲乙つけがたい。
少年は確かに非異能者ではあるが、その中では非凡であった。
洞察力、身体能力から何から何まで一般人よりは秀でるように努力はしている。
確かに、妹の方は前髪で顔を隠しているし地味めな雰囲気が出ている。
けど、そういうのはわかるくらいには見ていた。
想像以上に愛されているな、これは。
余りにも自己主張の強い姉の姿に、ちょっと口元も引きつった。
「デフォルメされたぬいぐるみ、か。確かに女の子が好きそうだな……
カフェって言うと、橘?いや、僕の店じゃない学生街の方の。成る程……。」
色々聞けたが此れなら今度食事くらいには誘えそうだ。
後は、己の勇気だけ。よし、頑張れ自分。
今こそ、恩義を返す時。
「え、まぁ、聞かせてもらえるなら是非。」
と、気軽な気持ちで頷いてしまった。
後に思い知るだろう。自分以上の語り草。
そのシスコンパワーにちょっととなりでげんなりすることになったとかならなかったとか…。
■伊都波 凛霞 >
素直に、嬉しかった。
美人を評されたことじゃなくて、それよりも。
あの子をちゃんと、『伊都波凛霞の妹』ではなく、『伊都波悠薇』として見てくれていることが。
「あの子、頑張ってるけどまだやっぱり少し控えめな性格だし、
私より少しだけ顔起ちも幼い感じはするかもしれないしね。でも、可愛いでしょ?」
溺愛。溺愛。溺愛。
宇宙一可愛いと言って憚らない、妹。
…遡れば、そんな妹が傷つけられた…機界魔人を取り逃した失態の後悔は、
少年が自分の手で決着を着けられなかった、その悔しさとも、きっと甲乙つけ難い…。
「うん。よかったらお茶とか誘ってあげて♪
多分、びっくりはすると思うけど嫌がりはしないんじゃないかな」
溺愛はしているが、独占したいわけじゃないらしい。
むしろ…この男の子なら邪なことはしないだろう…なんて思われている或る意味の信頼を感じさせる笑顔すら向けている。
「え、聞きたい?聞きたいんだねー♪
えっとねー、悠薇が幼稚園の頃の話なんだけどねー♡」
……それから妹大好きすぎな姉による、『如何に妹が可愛い存在であるか』という執拗な講義にも思える時間が始まった。
橘少年は、ちょっと早口になるだとか、蘊蓄が多いとか…そんなチャチなものじゃ断じてない、もっと凄まじいものの片鱗を味わうことになるのだった。
ご案内:「学生通り」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から橘壱さんが去りました。