2024/08/14 のログ
■緋月 > 食の快感に完全に意識を持っていかれており、
自分が撮影された事に全く気付いていない書生服姿の少女。
殺気もなにもあったものじゃないとはいえ、向けられた視線に気づかぬとは未熟者なり。
本人が全く気付かないので、お姉さんのオモイカネ8には大変に幸せそうな少女の笑顔が
記録として残される事になりました。
「何と言うか、もっと大味かと思ってたので、いい意味で予想を裏切られちゃいました…!
流石に毎日は飽きそうですけど、偶に来たくなるような味と言いますか…。」
二世系ラーメンの魔力に取り込まれかかっている少女。
頻繁にではないとはいえ、食し続ければ体重増加が待っているので止めた方がいいであろう。
「と、そうですね、スープの中に野菜も残っていますし!
では、行きます…!」
同じく、食に集中にかかる少女。
あまり大柄とはいえない体格の何処にそれだけ入るのか、と言わんばかりの勢いで麺を食していく。
時折箸休めにお冷を口に運びつつ、暫しの時間で――
「…よし、後はスープと野菜に…!」
――敢えて最後に残していた味玉子。
最早、完食の頂きは視界の中。
■伊都波 凛霞 >
こういうのもきっと忘れられない思い出になる筈。
凛々しさや強さを感じる彼女だったけど、こういう顔も見せてくれるんだ…という。
「ううん。唸らされるくらいには丁寧な作り…。
私も、もっとこう量に任せたくらいの味を想像してたから…」
ラーメン界隈が群雄割拠だと言う。
作りの荒い商品では、インパクトだけでは生き残れないのだろう。
食は厳しい世界…と思い知らされる。
「って、早っ…!!」
もう残りはスープと野菜のみ!?
本当に、見た目によらずよく食べる少女である…。
「負けてられないかな…!」
スパート中、ではあったものの、圧倒的モヤシ量に阻まれる。
そろそろ普通にお腹いっぱい。腹八分目は通り過ぎている、けれど。
これでも武術の家に生まれた娘。
気合、努力、根性、所謂精神論はお友達である。
何気に負けん気も強い、やるしかない。
■緋月 > 「やはり味が良くなくては、飲食を生業にする者は生き残れないのですね…。
厳しい世界です。」
しみじみ。
スープを吸ってしまう恐れのある麺をしっかり片付けたので、ここからは少し余裕を持って食を進められる。
レンゲと箸でスープの海に沈んでいた野菜をサルベージし、一口。
「む…! 時間が経ったせいでしょうか。
野菜にスープの味がしっかりしみ込んでます!
そうか、あの返し技にはこんな利点も…。」
意外な発見。誰が始めたやり方かは知らないが、中々にうまいやり方だと感心せざるを得ない。
野菜の水分が抜けてスープが薄くなる心配は、幸いにしてカラメオオメを選んだ事で回避された。
むしろスープの濃度が丁度良くなってる所まである。
「――と、凛霞さん、大丈夫ですか?」
同席している方の食の進み具合をちょっと気に掛ける。
■伊都波 凛霞 >
最後の最後まで美味しそうに食べてゆく彼女。
これにはお店の人もにっこりだろう。
そう、良いものを注文通りに提供してくれたお店の人に申し訳ない。
残すわけにはいかない
「大丈夫。まだ私には奥義が残されてるから!」
こちらを心配する緋月にウィンクしつつサムズアップ。
奥義…腰のショーパンのベルトを緩める…である。
「(ふふ…これはもう今日の夕飯はいらないね…!)」
悟りの境地。
覚悟を完全にキメた少女は強かった。
程なくして、スープだけが残る丼が残され、カランと音を立ててレンゲが戻される……。
「──ごちそうさまでした」
合掌。
そして。
「…これは相当運動しなきゃダメだぁ」
椅子に背を預け、破顔するのだった。
■緋月 > 「おぉ…お見事です!」
正直な所、あの野菜の山はちょっと心配であった。
が、女子の力はそのようなもので刀折れ矢尽きる程弱々しいものではないのだ、と目の前の人は見事に証明して見せた。
うーむ、健啖はよいことです。
「では、私もそろそろ――!」
少し気合いを入れると、スープに沈んでいた野菜を浚っては口に運び、浚っては口に運び。
掬える野菜はどんどん少なくなっていき、やがてレンゲにはスープしか乗らなくなった。
それを確かめると、今度は取って置いた味玉子。
もしゃり、と食べるとまた幸せそうな顔。
「う~ん、卵にも味がしっかり染みてます!
欲を言うとこの卵だけ毎日食べたいかも……。」
それが実現したら贅沢すぎる。
卵をしっかり食べ終えたらご馳走様――――では、ない。
「――よし!」
ぐっ、とどんぶりを抱え――口に運んだ!
幾多の蛮勇を見せて来た少女だが、此処に至り、最後にして最大の蛮勇!
よりにもよってニンニクマシのスープに口を付ける――!
「んっ、んっ、んっ――――。」
少しの間、どんぶりを傾け続け――かたん、と音がして再びテーブルに戻ったどんぶりには、
最早スープは底の方に僅かに残るばかりなり。
そして、浚い切れずに残っていた野菜をしっかり口に運び、食べ切ると、
「……ごちそうさまでしたっ!」
ぱん、と両手を合わせる音。
下を向いているのは、向かい合っている相手への配慮か。
流石にニンニクマシのスープを飲み切った後で口を向けるのは憚られたらしい。
「――と、これも忘れずにですね。
凛霞さん、お先にどうぞ。」
差し出されるのは入店前にも見せた、お口と息をケアするアレ。
噛むタイプではないので、効果が出るのに少し時間はかかるがその分効果は大きい。
■伊都波 凛霞 >
完食。
スープまではさすがにいいよね。
そう思っていた矢先である。
「…!?」
信じられない光景を目にする。
「えっ、あの、緋月さん、それは───」
さすがに止めようとした。
でも遅かった。
少女は、スープまで飲み干しまさに完食…。
──お見逸れしました。
「豪快だなあ」
苦笑しつつ見届けて、渡されたブレスケアをありがとうと返しつつ、口へ。
「うーん…1kgは増えたかな……。
緋月さんはどういう鍛錬してるのやら…」
結構食べる方、ということも理解って、その鍛錬を気にしてしまうのは武術家の娘のサガ。
■緋月 > 「うーん、結構野菜の水気が出たと思ったんですが、
薄くなった様子がまるで感じられませんでした。
濃厚ながらも味わい深い…!」
等と、スープ評に入る少女。
それはそれは、とても満たされた安らかな表情。
ブレスケアが返って来ると、自身も予め教えられた量を口に運んで飲み込む。
「えっ、そうですか…?
うーん、確かにスープまではいいと言われた気もしますが…折角ですし、しっかり味わった方がいいかと。」
お店の方は喜ぶだろうが、血糖値と後の体重変動が気になります。
「私の鍛錬ですか?
そうですね、今は訓練施設を一人でも使えるようになりましたから、体幹を確かめながら素振りを主に、ですね。
最初は一番軽い木刀から始めて、ズレを確認したらそれを矯正するようにしつつ、重い木刀に持ち変えて――。
訓練施設に、櫂型の木刀が用意されてるのは助かります。
最後はあれで思い切り汗を流すのが一番ですから。」
内容的には意外と普通な鍛錬内容だった。
最も、それを段階的に木刀を変えて行っているのだから、総量は結構なものになるだろうが。
■伊都波 凛霞 >
大満足、と行った彼女の表情。
うん、約束をして良かったな、と思う。
この約束の発端となった公園での印象ともまた異なる、新たな一面だ。
「へぇ、実直な基礎訓練。
それでしっかり体格維持はなかなかやり込んでるね」
今日の分を焼却するにはなかなかの時間がかかりそうでもある、が。
「よかったら今度一緒に鍛錬でもどうかな。
私としても実は緋月さんの剣術なんかには興味もあったんだよね」
報告だけは受けている、機械魔人との一件も含め、
あの公園での一瞬のやり取りで、並の手練でないことは織り込み済み。
何よりあの一件で、あの顛末を導いたその精神性にも惹かれていた。
そんな、食後のちょっとした会話。
「混み合ってきたし、そろそろ出よっか」
そう言って立ち上がろうとして、…お、重みを感じる。お腹が張ってる…。
帰り、緋月さんと分かれたら少し走ろうかしら。
■緋月 > 「勿論、剣技の鍛錬は別にやり込んでいますよ。
でも、刃筋や体幹にズレが残っていると技のズレも起こりますから。
まだ訓練施設が自由に使えなかった頃は、青垣山の廃神社の敷地を使わせて貰いましたっけ…。」
ちょっと懐かしそうに語る。
あそこにも久しく行っていない。偶には刀を使った鍛錬の為に、また訪ねるのも悪くはないかも知れない。
「おっと、凛霞さんからは鍛錬のお誘いですか。
勿論、私は構いませんよ。またお互いの都合がついた日にでも。
……実は少し前、緋彩さんに立ち合いをお願いされまして。」
これは下手に身体を鈍らせられませんね、と、ちょっと満更でもなさそうな書生服姿の少女。
どうやら、他の人との立ち合いや鍛錬も嫌いではないらしい、というか楽しみにしている所があるようだ。
「――と、確かに人が入ってきましたね。
ではそろそろお暇ですね。それにしても、おいしかったです!」
刀袋と畳んだ外套を手に、書生服姿の少女も立ち上がる。
――同じく、思ったよりもお腹に重みを感じて、鍛錬を少しきつめにしようかと考えていたのは内緒の話。
ご案内:「学生通り」から緋月さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から伊都波 凛霞さんが去りました。