2024/09/27 のログ
ご案内:「学生通り」にジャスパーさんが現れました。
ご案内:「学生通り」に黒條 紬さんが現れました。
■ジャスパー > 「んーー…!」
薬を飲んで、たっぷり寝たら風邪は治っていた
たまたま授業も無いし、今日はゆっくり散歩しよう
いつもの黄色のジャケットにカーキのカーゴパンツを着てのんびりと学生通りを歩く
相変わらずここは賑やかで、歩いているだけでも楽しい
ん?…マブになった犬も元気そうである
今日は用事があるらしく、てってこ、てってこ、とどこかへ行ってしまったようだ
「うーん。どうすっかな~
快気祝いにたな香行くか、どっかで遊んでもいいし…エデンの様子を見に行ってもいいなあ」
元気になったらなったで色々選択肢がある
手を適当にぶらぶらさせながら、それなりの人混みの中をゆっくり歩いている
■黒條 紬 >
「あっ……」
さて、そのような人混みの中で、ひときわ目立つ青紫の髪。
陽光を受けて輝くその女は、青年の姿を見るなり、
小走りで近寄ってくる。
「ジャスパーさんですよね!
ようやく見つけましたっ」
彼の近くまで寄りながら、元気いっぱいに声をかける。
そうして眼の前まで来れば、
腰を折ってお辞儀のような形で一息つく。
暫しの後、ばっと顔を上げれば、
困ったような笑みを浮かべて両手を合わせて見せるのだった。
顔が近い。この女は距離感がバグっているのだ。
「この間は本っ当にすみませんでしたぁ……!
お話聞きました、私のせいで、ジャスパーさんが大変な目に
遭われたと……」
書店での勘違い。
ジャスパーが紬を、
センシティブな本を持って追いかけ回した事件である。
「……ずっと謝らなきゃと思って、探していたんですよ~っ!
ようやくお会いできて良かったです!
あちこち探し回ったんですけど、風紀委員、黒條 紬!
ばっちり御本人を探し当てました! ふふん!
……じゃなくて、いやぁ、ほんとすみませんでしたぁ……」
再会を喜んだ後、自分の鎖骨辺りをぽんと叩いて、その後また
へなへなとうなだれる。
忙しい女であった。
■ジャスパー > 「んえ?あ、はい、ジャスパーで、―――っ!?」
なんだか視界の端から、綺麗な青紫が迫って来る
軽くそちらに視線を向けた時には既に滅茶苦茶綺麗なお顔が近くにあった
見覚えはもちろんある。人を和ませるようなほわほわした雰囲気も健在だ
自分こそ、出会えたらずっと謝りたいと思っていた相手である
一瞬で心臓が跳ねあがり…何やら会えてよかった、などと言ってくれているが若干上の空である
何せ、とんでもない勘違いをしてエロ本を持ったまま追いかけまわしたのだから
そのことに気づいたのは全てが終わった後であったから中々謝る機会もなく今に至っている
「えー………………っとぉ」
その間にも状況は進み…フリーズした頭が、徐々に相手の言葉を飲み込んでいく
確かに、社会的な面は評判が下がったが、今更でもあるし
百面相をしている相手の方がとても魅力的で…ジャスパー的には、謝られることなど何もないという気持ちになった
むしろ…
「―――、い、いやいやいやいや。俺こそごめん
あんなことしたのに、謝りにもいかなくってさあ…、逮捕されてもおかしくない…状況だったじゃん?」
すー、と息を吸ってからこちらこそ、と…近距離だが、出来る範囲で頭を下げる
完全にセクハラ、あるいは痴漢の出現であったから、その場で取り締まられていてもおかしくない認識であった
なあなあにしてしまった自分こそ悪いのだと身振り手振り
「え、えーと。だから…あのー…あ、あれだ。
そんな必死に謝られることでもないっていうか…俺の方こそ土下座するべきっていうか。
………、と、とりあえずち、近くてどきっとするから、一回離れよ、っか?」
今までなら、少しだけ虚勢を張っていたが…素直に近すぎることを口に出してみる碧玉である
■黒條 紬 >
「どきっと~?」
互いの距離。目と鼻の先とはまさにこのことであろう。
加えて、紬の元気いっぱいの声と大仰な所作に目を奪われた
衆人環視の視線たるや。
首を傾げ、ほわっとした表情を見せる紬。
暫しの沈黙。
「あっ、いや、そのぉ……ごめんなさいっ。
つい癖で……」
気がついたように、一歩下がって頭を下げるのであった。
そうして顔を上げれば、柳眉を下げて申し訳無さそうな笑みを見せる。
「その、今少しだけ、お時間大丈夫ですか……?
その、お忙しかったら申し訳ないのですがっ」
そうしてグッと軽く拳を握って語りかける紬。
「この紬、一肌脱いできっちりお詫びをさせていただければと~っ」
真剣な表情だ!
■ジャスパー > このままキスでもしちゃえるんじゃないかと言わんばかりの距離
当然、頭を下げようとするも頭を僅かに揺らすくらいしかできなかった
(目立ってる目立ってる!!)
別に目立つことはいいのである
ある程度悪目立ちをする生活はしているし
ただ、『美人にぺこぺこ謝らせている』というのが自他共に気まずい…!
こうなる前に速攻で土下座するべきだったのだろうが、機を逃した
「え、えーっと、別に何にも決まった用事はないけぶふぉっ」
風邪も治ったし暇人してたところなので、お時間大丈夫かと言われればYESであるが
注目を浴びた中で放たれた爆弾発言があたりをざわつかせる
「つ、つつつ紬ちゃん?わ、わかった。わかったから
俺もきっちり謝りたいし、どこかカフェでも入ろっか!」
壁を作らない
しっかりおちゃらけすぎず、相手を見る、と…
夢うつつに決めたばかりなのにペースを乱されてばかりだ
これが天然ほわほわ美人の力か。恐ろしい
少し強引に、勝手知ったる学生通りの一角、落ち着いた雰囲気のアンティークカフェを指さして提案しよう
(ん?これ、逆に今弁明しておかないとまずかったか?)
またも、後の祭り
周囲からは、美人にぺこぺこさせた上で何も解決せずにカフェに連れ込んでうやむやにしているように見えるかもしれない。杞憂だろうか
■黒條 紬 >
衆人環視から少々ヒソヒソとした声が聞こえた気もするが、
杞憂であろう。
――さて。
「お~っ、なるほど!
カフェでゆっくりお話ですねっ!
そういうことならご馳走させてください?
ご迷惑をおかけした分、きっちり払いますのでっ」
うんうん、と頷きながら腕組みをする紬は、
言われるままジャスパーと横並びでついていくだろう。
「こちらのカフェにはよく来られるので?
私、入るのは初めてなもので~」
ちら、と。ジャスパーの顔を覗き込むように話を振りながら、
とことこ歩を進めていく紬。
■ジャスパー > いや、周りを気にしても仕方ない
今は紬ちゃんだけを見るんだ
辺りを気にするなど、それこそ壁を作っているようなものだろうと思うことにした
「そこはせめて折半でお願いしたい…!
め、迷惑をかけたのは俺も一緒だからさ!
ん?あ、ああー…あんまり俺、この通りで行った事無い店ってない…かもしれないなあ。暇だからさ」
(うっ、覗き込んでくる顔がいい。何かに負けそうになる)
…謝らせた上に奢らせるという世間体を考えないとしても…自分にも、申し訳ない気持ちはあるのだ。愛らしい覗き込みになんて負けない
折半以上は譲らないぞ、という頑とした雰囲気を出しつつ、カフェへ歩を進めていく
アクティブでもあり、特に委員会などに所属していないため、店を巡る時間はたくさんある
カフェの前に着き…木造りのドアを開ければ、からん、と小さくベルが鳴る
外とは違い…静かな店内にはカウンターと4席の木造テーブルとそれぞれに4脚の椅子が置かれている
どの席も空いているから…少し先行して、彼女の分の椅子を引いてから対面に座ろうとしよう
「どーぞ。ここはブレンドとサンドイッチが美味しいぜ」
そしてテーブルを挟めば、さっきのようにドキッとすることも無いだろうという完璧なプランである
席に着けば、とりあえずは注文を決めるように促してみる
■黒條 紬 >
「あー、そういうの大丈夫ですって!
お詫びに来たのに私がもてなされてたら意味ないじゃないですかーっ」
先行して椅子を引くジャスパーを見れば、
あわあわと手を振る紬。
テーブルを挟み、向かい合う形になる二人。
テーブルの向こう側では紬がメニューをじっと睨んでいる。
真剣そのものだ。
しかしその表情も、ジャスパーの一言ですっと和らぐ。
ぱあ、と明るい顔になって、ピッと親指を立てる紬。
「それじゃ、オススメのブレンドとサンドイッチでっ」
ちょっと格好つけるような低い声――大して低くなっていない――で、
そう元気よく言い放った。
「しかし、そうですか~。
色々なお店に行かれてるんですねぇ。
私はあまり色々なお店に行くことがないので、
勉強になりますよっ」
そう口にしつつ、初めて都会にやって来た田舎者のように、
辺りを見回したかと思えば、すっと身を乗り出して、
人差し指を立てる紬であった。
■ジャスパー > 手を振る姿すら可愛い
ほわほわかわいいという感情に支配されそうになる
いかん、これでは前と同じだ
「いいんだって。言った通り、俺も悪いと思ってるから…
あ、じゃあ俺もそれで」
エスコートの真似事に対する反応については苦笑い
この言葉は本当だろうか、壁を作ってないか…と自分に問いかけながら会話を続けていく
今まではハイに話し続けるだけであったから、落ち着いて相手へも話題を振り返すことを目指していこう
相手が注文するついでに、自分もブレンドとサンドイッチを注文しておく
「行くことが…
あー、やっぱり風紀の仕事が忙しかったり?大変そうだもんなあ…
悪い事したやつ捕まえたり、街を見まわったり」
思いつく風紀の仕事を挙げてみる
ほわほわしているが、すごい人なんだろうな、という目線
(!!、身を乗り出したことでその双丘が潰…、くっ、そのポーズかわ…!)
ついつい煩悩に支配されそうになる
…今までは、ある程度…幻想として壁を作っていたその光景が逆に良く見えるようになってしまった
「すげーなーって思うよ。まあ、だから猶更
…あー、ああいう本持って追いかけまわしたのは、本当にごめん…」
勘違いとはいえ、だ。そうやって頑張っている人の邪魔をしてしまったかもしれない
迷惑をかけたことだろうと予想して、先に謝ろう
■黒條 紬 >
「ん~……」
ジャスパーの言葉を受け取りながら、身を乗り出すのをやめる紬。
顎に手をやり、一生懸命な思案顔。
「これでは、謝罪合戦ですね。
分かりました、ジャスパーさんも悪かったということでっ!
謝罪は受け取りましたっ」
目を閉じ、人差し指を振って。
最後に、うんうん、とセルフ相槌のような声を付け足した。
「では次、私っ!
私は私で勘違いをしてしまいましたので、
そこは申し訳なかったとずっと反省してまして……!
そこは受け取って貰えます~?
私も悪かった、ということで……それじゃ、お互い様でっ!
はい終わり、謝罪合戦終わり~っ!」
改めて胸の前で両掌を合わせて、深く謝罪する紬。
そうして手を小さく挙げれば、ネガティブな言葉のやり取りの
終わりをジャスパーへ宣言するのだった。
「で、そう。風紀の話でしたね~。
まぁ、忙しいですけど、忙しいのは皆さんも同じですからっ。
ジャスパーさんは、委員会や部活動など入られているんですか?
先ほど、暇と仰っていましたけど……」
対面の女は、そう口にして小首を傾げてみせた。
■ジャスパー > 「あ、あー…そうだな。これじゃ意地の張り合いだ
―――…………。」
言われてから、必死になっていたことに今更ながら気づいた
しっかりと、黙って謝罪を聞いて、頷いた
「…、わかった!謝罪を受け取る!…これで終わりーだな!」
同じく両掌を合わせて謝罪合戦は正式に終了だ
それこそ、楽しい話をしたいのは自分も同じだ
「ん、入ってないな
そもそも俺、えーと…あのほら、ああいう本をよく集めてるからあんまり評判も良くないし
逆に迷惑じゃね?ってことで参加してない
だから大抵ぷらぷらーっとしてるんだ。…まあ、たまーにちょっとした、ボランティアしてるんだけどさ」
格好をつけない、素の口調
一応やることはたまにはあるが、大抵暇であると再度示してから
「…やっぱ大変なのかあ。ええと、いつもありがとう?」
自分のことを話した後、風紀の話を思い出して…同情するよりもお礼を言おう
■黒條 紬 >
「へ~、ボランティアされてるんですねっ。
それは素敵なことじゃないですか!
風紀で働く以上はきちんと見返りがありますが……
委員会などの組織に参加せず、ボランティアとして
奉仕するのは立派なことだと思いますよっ」
そのことは、ジャスパーの目を見て、まっすぐに伝える紬。
真っ直ぐな瞳には、少しも揺らぐところがない。
心底、そう感じているようだ。
「しかし、ああいう本……あ~、すけ……
ああいう本ですねっ」
何か言いそうになって、ふいふい、と辺りを見回した後、
ちゃんと留まる紬であった。
「まぁ、年頃の男の方でしたら仕方ないんじゃないです?
とは思いますけどねっ。まー、べ、別に良いんじゃないです?」
うんうん、と頷く紬。
ちょっと頬を赤らめている感じがある。
「……へ?」
そうして、伝えられるお礼の言葉。
大変なんですね、とかお疲れ様、というだけではなく。
シンプルだけれど、とてもあたたかい言葉に。
ぱ、と驚いたように目を見開いて、ぱちぱちと瞬きした後。
「ありがとうございま~す、頑張りま~すっ」
敬礼のポーズをとる紬であった。
■ジャスパー > 「う…。そ、そんなことないって
単純に俺にできるのがそれくらいだったってだけ
報酬を貰うようなことでもないよ」
照れが入る
発展もしていない、長年使っているのに…あるいはだからこそ変化しない異能
それでできることが、報酬を貰わない程度のことだった…というだけだと
「あーいいよすけべで
正直女子相手に振る話じゃないし…
もう謝りはしないけど、あの時は紬ちゃんがそういうのに興味あると思っちゃってたからさ
まー、無いよな!普通普通!」
はっはっは、と笑う
少しだけ虚勢が入ったが、これくらいはまだ慣れていないから許されるだろう
「敬礼かあ…
しょーじき想像もできない世界だからこれくらいしか言えねーけど
…また美味しい店紹介するから…息抜きとかしたい時は言って」
見えないところで頑張ってくれているのだ
最後は少しぼそぼそとだが、応援の言葉も贈ろう
お店には詳しいから、それくらいはと提案の一つも投げてみよう