2024/10/10 のログ
ご案内:「学生通り」にフィスティアさんが現れました。
フィスティア > 「ううう……」

とんでもない目に会いました。
校舎を歩いていたら突然襲われて…部室棟に連れて行かれたと思ったら…

「どうしてこんな格好を……これからお仕事なのに…」

服を変えられて、目の色と髪型まで変えられて。
気付いたら、こんな格好にされていました。
魔法で変化させているとのことで、数時間もすればもとに戻るらしいのですが。

「ううう…早く戻ってくれないでしょうか……
恥ずかしい……」

最近話題のアニメのキャラクターでミエリアというキャラクターのコスプレらしいです。
いつもより広いスカートと少しですがはだけた胸元が恥ずかしいです。
騎士服より派手ですし、露出も多めで…
落ち着きません。

「どうして私がこんな目に…うう…」

通りの端っこを歩いて委員会街へ向かいます。
それでも凄い見られています。有名なキャラクターなのでしょうか…
こっちを見ないでください…

フィスティア > 「それにしても皆さん随分いい笑顔でした…」

私を襲って部室棟…コスプレ研究部に連れて行った方々は、私の格好を変えた後は撮影以外何もしませんでした。
ですが、何枚も撮られましたし、下から覗いたりこそしませんでしたが、いろんな角度から見られました。
なんだか純潔を散らされたような気分です。ああもう、思い出していたら顔が熱くなってきました。

「変な事をされなかったのは良かったですけど…後で報告しないと…」

YesコスプレNoタッチとか叫んでいた気がします。
その通り触られる事は殆ど無かったですが、同じような事を他の方にもしていたら大問題です。
一応報告だけ後でしておきましょう。

それにしても…帰宅の時間は本当に人が多いです。
…今すぐ帰りたい…

フィスティア > 早足で端っこを歩いていきます。
大勢の視線に晒された事はありますが、こんな…こんな視線を浴びるのは…

「恥ずかしぃ…」

初めてです…
ああ、立ち止まって見ないでください。好きで着ている訳じゃないんです…
あああ…写真を撮らないでください…芸者ではないんです…
こっちを指ささないでください…分かるんですよ…

「こんな目立ち方したくないのにぃ」

膝が内側に…歩き方が変になります。
女の子っぽい…いえ私は女の子ですが…
うううううう顔が熱い。

ご案内:「学生通り」に蚕比古 玉繭さんが現れました。
蚕比古 玉繭 > 「…?」

外を歩いていれば、なんだか、騒がしくて。
何かに衆目している様子。何があるのかしらなんて思いながら。


「…?」

見えたのは、”街”ではあまり見かけないんだろな、不思議な服着て恥ずかしそうにするおなご。
顔が赤くて、様子も変。

「もし、もし」

すらりと人込み、すり抜けて。
貴方の前へやってきて、手を取ろうか。

「真っ赤ですわ」

顔を覗き込む、白いまつ毛に覆われた、紫の瞳。
作り物のような白い肌を寄せれば、少しその場所だけ、異空間やも。

「ご気分が悪くて?」

フィスティア > 「あぁ、い、いえ…そういう訳ではなくて…」

少しでも気を逸らそうと思ってそっぽを向いていた時でした。
その間に近づいてきていたのでしょう、真っ白な女性の方が私の手を取っていました。
やはりこちらを見続けている方々と違った視線と言葉に少し安心しますね…

「えっと…この格好が…恥ずかしくて…見られているのが…その…」

もっとハキハキ喋らなければいけないでしょうに、うまく話せません。
女性の方を見てみると、とても白い方です。
私以外にもこんなに白い方がいたのですね。少し嬉しいです。

「脱ぎたいのですが、どうにもならなくて…」

女性の後ろから向いてる視線が気になります。
先ほどよりもざわざわしてきた気すらします。

蚕比古 玉繭 > 傍目から見れば、目立つのは当たり前やも、

見目麗しい乙女、ふたつ揃って、
手を取り合ってるのだもの。


「脱ぎたい、ですか?」

確かに、肌を晒す箇所が多いやも。
けれど自分の衣服では?と思うけれど。

「…、…おや」

見ていれば、気づくのは。
糸のほつれ、雑な裁縫跡。
少なくとも市販のものとは別の服。

「この衣服、手作りですわね」

でも特注というわけでもなさそうで。
ふむ、ふむ。

「脱げるところまで、お連れしたさしあげます。
 お手を取って?」

はなり、と、笑みをあなたに見せて。
手を差し伸べて、その後、他の集まっているものたちに。

「演目ではありませんので」

にこり、と。
瞳だけ、笑ってないまま。

「おなごをそのような目で見、あまつさえ撮影というのは…無作法では?」


フィスティア > 「コスプレというものみたいで…
私が買ったとかではないんです…」

魔法で着せられたので分かりませんでしたが、手作りだったみたいです。
服に詳しい方なのでしょうか。

差し出された手をります。
これを脱いでしまうと代わりがないですが、ひとまずここから離れたいので頷いてついていく事にします。

「お願いします…」

白い女性が周りの方々に注意してくださっています。
とてもありがたい事です、しぶしぶといった感じではありますが、少しずつ散っていきます。

「ありがとうございます…助かりました…」

本当に、助かりました。あのままだとしばらく外を歩けなくなっていたかもしれません。

蚕比古 玉繭 > 「こすぷれ…?」

知らない響き。そういう服飾の系統なのかしら。
そんな事を考えながら、近くにある公園の、公衆トイレにでも入ろうかしら。

ここならだれにも見られないから、服は着替えれるもの。

「替えの服はないのですね」

少し、思案。
着換えも奪うとは、下劣な民もいたもの、と憤りかけもしたものの。
相手がどこかもわからぬし、今はそれを気にするより先決すべきこと、あるのだもの。


「この生地。
 好きにして、よろしくて?」

こすぷれ、の生地を触れて。
これでどうにかしてしまいましょうかしら。

フィスティア > そのまま、公衆トイレまで連れてきていただきました。
ここなら人目にもつかないです。

「はい…元々着ていた服はどこかに仕舞われていて、代わりにこれを着せられている状態みたいで…」

大事な騎士服だったのでどうなったか聞いたところ、数時間で元々着ていた騎士服は自動で戻ってきて、今着ている服はコスプレ研究部の方々に勝手に戻る、という仕組みのようでした。
なので、この服を改造してしまうと戻る時に部活の皆さんが困るかもしれませんが…

「…大丈夫ですが…どうされるつもりですか?」

それぐらいは我慢してもらいましょう。
この格好でまた外を歩くのは恥ずかしいです。
それにしても、どうするのでしょうか。

蚕比古 玉繭 > 「まずは」

さらり、とシルクのような羽織りを、あなたに羽織らせて。

「それで身を、かくしてくださいまし。
 その間に、服を仕立てあげましょう。


 普段は、どのような服をお召なさって?」

黒いセーラー服から、裁縫用の針一つ、取り出して。
脱いで頂いた衣服を遠慮なく、ぷす、ぷす。

フィスティア > 「…!
分かりました。お願い致します」

この服を改造して別の服にして下さるようです。そんな事が出来るなんてとても驚きですが、この島ではそういった事ばかりです。
それにしても、これはシルクでしょうか。故郷にもありましたが、質のいいものは高級品だと聞いたことがあります。

脱ぐのには少し手間取りましたが、シンプルな構造でしたので無事脱げました。
渡していただいたもので身体を隠して、着ていたコスプレを脱いで渡して答えます。

「普段は…白い騎士服を着ています。
パンツではなくスカートのものを着てます」

裁縫道具を持ち歩いているなんて、家庭的です。
先ほどの衣装が別の形になっていく様子を眺めながら少し驚いて声が出てしまいました。
私もほつれを直すぐらいは出来ますが、こんなことは出来ません。

蚕比古 玉繭 > 「洋服ですね、騎士は、馴染みないですが」

ぷつ、ぷつ。
下手な縫い目ははさみで遠慮なく解いて。

まるで職人か見まがうような手つきで、服を仕立ててゆく。

家庭的というよりも、家業、のような。


「異業を授かった身でこのような低俗な行いに興じる、なんて。
 学園は自由、とお聞きしましたが」

ぷつ、ぷつ。

「少々、残念です」

言いながら、肌着のようなものはもう完成して。
言われた通りのスカートと合わせて、最低限外に出れそうな服は、仕立て終えて。


「これだけでは、騎士としては恰好がつきませんね。」

「少々お待ちください」

上着も仕立てるように、裁縫を続ける。
そういえば…裁縫に必要な糸は、いったいどこから出ているのか、なんて。

思うやも。

「常世学園の学生様でしょうか?
 学園は騎士装束が正装なのですか?」

フィスティア > 「私もかなり驚きました。
まさか学舎で襲われる事があるとは思いませんでした…」

コスプレ以外に変な事はされていませんが、そもそも襲われた事もコスプレもおかしなことです。
それとも、半年しかいないから初体験なだけで意外と普通のことなのでしょうか。
そんな事は無いと信じたいですが…。

そんな話をしているうちにコスプレの服が別の形になっていました。
不思議です。原型があまり無いです。
糸とか、あれでは足りないような気がしますが…

「お気遣いありがとうございます」

贅沢を言える身分ではないですが、せっかくですし甘えさせていただきましょう。
折角作っていただいたのに、この後元の場所に戻ってしまうのは少し残念な気がします。

「いえ、私は学生ですが、騎士服が学園の正装という訳ではありません。
私にとっては正装なので、制服として着用しているだけです」

申請したら通りました。礼装の類であったので基準に沿っていたのでしょう。
ここで名乗っていなかった事に気づきました。

「あ、ご挨拶が遅くなりました。
私は常世学園の一年生のフィスティアと申します。先ほどは助けてくださりありがとうございます。
お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか…?」

助けていただいたのに、失礼な事をしてしまいました。

蚕比古 玉繭 > 「そうなのですか」

学校の制服はない、と手続きでは聞いていたもので。
推奨であるセーラー服を着させてもらっているものの、規定などもない分彼女自身も好きに着付けしているもの。

「私は、蚕比古 玉繭(がみかひこ たままゆ)と」

「祭祀局からの通達で、ほうもんりゅうがく…というものでやってきました」

「玉繭か、まゆ、とお呼びください」

実際のところ、乙女は自分がどういう経緯でこの島に編入できるようになったのかを全部把握している訳ではなくて。

多くの付き人の尽力で来れるようになったものだから。


「この島は不思議なことばかり」

くす、と笑って。
糸を紡いで、上着を仕立てながら。

「とても楽しいです」

指から出る神秘の糸が、きらりと光って。


「フィスティア様は、この地は長いのですか?」

フィスティア > 「それでは玉繭さんとお呼びさせていただきます。
よろしくお願い致します、玉繭さん」

ニコリと微笑みます。

「玉繭さんは祭祀局の方だったのですね。
私は風紀委員なので、もしかしたらどこかでお世話になるかもしれません」

共同作戦も時折あると聞いています。
自分が参加するかは分かりませんが。

「分かります。私はまだ半年と少しですが、それでも驚く事ばかりです」

指先に細長い光が見えました。
糸か何かでしょうか。もしかすると玉繭さんは糸をだす能力を持っているのかもしれません。
この島にはこういった不思議な力を持った方が沢山います。

「私は異邦人なのですが、玉繭さんはこの世界の方なのですか?」

蚕比古 玉繭 > 「風紀…治安を守る憲兵、ですね」

成程、成程と貴方を見て。

「わたくしと年も変わらないでしょうに、とてもご立派なのですね」

ふふ、っと微笑んで。

でも、それなら猶更、良い服を作ってあげなくては。
風紀の権威にかかわるもの、なんて。


「このような街は、初めてです。
 石畳でない道も、自動車?や、てつどう?も。

 このような設備も、見たことありませんので。

 町にはこういった休憩所があるのですね」


公園も、休憩所と思ってる様子。
世間知らず、というのがよくわかるかも。

「とても嬉しいです。
 初めて名を知った相手が、風紀委員の方、なんて」

なんて言いながら、くすっ、と笑って。
できました、というように、騎士風のジャケットを仕立て上げてみせたでしょう。

お店で売ってるような、もしかしたらもっと、しっかりしたもの。

「生地の薄さは、如何ともしがたいですが」

「許してくださいませ」

フィスティア > 「私も初めはさっぱりでした。
いえ、今でもさっぱりかもしれません」

建築様式も、衣服も、言語も、体系も、法も。
何もかもが初めて見るものばかりで、本当に驚きです。
半年たってうわべだけは慣れてきましたが、本質的にはまだまだです。
どうにも玉繭さんも同じようです。と言っても、こちらの世界の方ではあるようです。
遠い所に住んでいたのでしょうか?

「そういっていただけるととても嬉しいです」

初めて、と言う事は本当に来たばかりのようです。
沢山の人と知り合えるといいですね。

「こんな立派な…本当にありがとうございます。
とても助かります…!」

手渡された騎士服のようなそれは、とても質のいいものでした。
今の私ではそうそう買えないものでしょう。
数時間後には無くなってしまうのがとても惜しいです。

ありがたく受け取って着させていただきます。
肌ざわりがとてもよくて、「おぉ…」なんて声が漏れてしまいました。
慌てて口元を抑えます。

「とても素敵な服ですね。こんな素晴らしいものを作れるなんて…
先ほど糸を出されいたように見えたのですが、それで作られたのですか?」

元のコスプレ服とは全く違います。
作り直しただけではこうはならないでしょう。

蚕比古 玉繭 > 「わたくしの家に代代伝わる”異業”です」

指先から、白く輝く糸を生み出して。

「わたくしの魂を糸にできるのです。
 退魔、の力を兼ねた、神聖な糸。

 縫い糸程度なら軽い耐性程度ですが…
 布に編めば穢れを払う羽衣にも。


 お気に召したら、幸いです」

糸で軽く遊んで。
折角ですし、服のおまけに、と。

糸を編んで、腕輪一つ。
貴方の手につけてあげて。

「お近づきの印、です」

これで、服の方は大丈夫でしょう。
羽織りを返してもらって、立ち上がって。

「また、お会いしましょう。フィスティア様。
 その時は、”お役目”のときやも」

くすり、と笑って。
止めなければそのまま立ち去ろうか。

フィスティア > 「そんな貴重なものを…ありがとうございます…!」

魂を糸に。
平然と仰っていますが、とんでもない事ではないでしょうか。
折角の善意を蔑ろにしたくはないですが、大変貴重なものをいただいてしまったようです。
猶更あの部活の方々に返しづらいです。後で回収に行きましょう。

にしても、退魔の糸。とても強力そうです。

「大切にします
ありがとうございます」

腕輪までいただきました。
とても軽くて素敵な腕輪。
退魔の効果があるとのことですし、魔除けなどになるのでしょうか?

羽織をお返しして、お辞儀します。

「また会いましょう。玉繭さん。
大変お世話になりました。お気をつけてお帰り下さい」

そのまま玉繭さんを見送ります。
少ししたら私もお仕事に向かいましょう。
時間に余裕はありますが、あの部活についての報告に行かなければいけません。


その後、元の騎士服は無事に返ってきました。
代わりにあの部活の方へと届いてしまったジャケットも回収しました。
かなり渋っていましたが、強く押したら返してくださいました。
やはりかなり良い服だったようです。
腕輪と合わせて大切にしましょう。洗濯方法など調べなければいけませんね!

ご案内:「学生通り」から蚕比古 玉繭さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からフィスティアさんが去りました。