2024/12/25 のログ
ご案内:「学生通り」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
「冬休み……は良いけどよ、やっぱ暇なんだよな」

すっかり人の気配が減った学生通りを歩きつつ、オレは呟いた。
一応、本土旅行の目途は立ったものの出発は年明け後。つまりあと1週間ある。
その間に少しでも旅費を稼ごうかとも思ったんだが、夏休み以上にバイト数が少ない。
普段なら求人を出す側も、やっぱり年末年始は帰省したりするって事なんだろう。知らねえけど。

「こちとら帰る実家なんて無ェもんな……」

そんなわけで、今日は一日フリー。
クリスマスセールの売れ残りがさらに安くなっちゃいないか、なんてちょっとセコい事を考えながら学生通りをブラついている。

武知 一実 >  
「にしても、寒ィな……」

時折吹く風が身体を芯から冷やしてくる。
こういう時は何か温かいもんを飲み食いするに限るわ。
と、目に付いたコンビニへと入り……


『ありがとうございましたー』
「……よしよし、出来立てゲット」

鯛焼きと缶コーヒーを手に満足げなオレである。
鯛焼き、焼き芋、タコ焼きとこの手の“焼き”が付くものは総じて出来立てが美味いと相場が決まってる。
ホカホカと湯気を立てる鯛焼きを片手に、さてどこか落ち着いて食えそうな場所は、と辺りを見回してみる。

都合のいいベンチとかあるとありがてえンだが。
まあ、食べ歩きすんのも悪かねェけど。

武知 一実 >  
結局丁度いいベンチは見つかる事も無く、そういう事なら確実にベンチのある公園にでも行くか、と足を向ける。
流石にコーヒーは冷めちまうからちびちび飲みつつ、冬の散歩を続けていくのだった。

ご案内:「学生通り」から武知 一実さんが去りました。