2024/12/27 のログ
ご案内:「学生通り」に御崎 眞さんが現れました。
御崎 眞 >   
「―― 」

しゃんしゃん、と何処かで鈴が鳴っている

「クリスマス、か」

時期はクリスマスの少し前、学生通りはクリスマス(と一部では新年の準備)のイルミネーションが鮮やかに

「… プレゼントを上げる相手もいないしな」

小さく息を吐く、憂鬱―― と言う程でもないが、浮かれる理由も特には無いのだ、祝う相手もいない事だし。
ただ、楽しそうに脇を歩いていく生徒たちを見ていると、何だか無性に心がざわつくような気もしてしまう。

「ケーキくらいは、買うかな」

そして家で一人で食べるのか?余計悲しくなりそうな気がするが… 何て、独り言ちつつも…
特に用事もなくうろついているのは、柄にもなく何かを求めてさ迷っているからだろうか。

ご案内:「学生通り」にオルニスさんが現れました。
オルニス > シャンシャンシャン……ベルが鳴る。
街中でベルの音が聞こえるのなんて大概はお店の音楽だったり、あるいはおもちゃ屋の展示品だったり。
もしくは安売りを伝える手ぶりの鈴だったり色々するわけだが……
マコトに聞こえているベルの音はだんだんとその音量を増している。
それは後ろから、確実に……だんだんうるさい程にドタバタという足音まで追加して……

「暗い暗い暗いー!!
 せっかくお祭り騒ぎなのに一人だけ世界観が暗いー!
 背中を丸めて下を向いてたらもったいないよマコトー!!」

ぱーん!!!と勢いよく背中をはたく音と衝撃、そしてにぎやかな高い声が通りに響く。
マコト……ではなく後ろに近づいてきた人影を見る生徒たちは口を押えて笑っていたり、携帯を片手に写真を撮っていたり、黄色い歓声を上げていたり。
まぁ反応は様々なのだが……そんな視線の先には季節感バッチリのサンタコスチュームをしたオルニスの姿があった……
※(スカートの下に短パンをはいている)

御崎 眞 >   
音が煩い、いや、自分が気にし過ぎているだけか、何だ、本当に寂しいのか?自分は… 。
まるで耳元で鳴らそうと近づいてきているような錯覚まで感じる。

「… 鶏肉は好きだし、いっそターキーでも… ぐぉっ!?」

… 衝撃、前のめりになり倒れそうになる、そのまま瞬間的に振り返り構え―― ようとして。
相手が見知った顔である事に気づく、こいつはまた… しかも恰好まで何時もとは真逆の紅混ざり。

「… そっちは相変わらずだなオルニス、というか勿体ないも何も無いと思うが」

背中をさするようにして身をのけぞったせいで、背中を丸めた格好ではいやでもなくなってしまったが。

「あ、ぁ~~ 」

そして、一呼吸おいて気づく、周囲の好機の目、何だか無性に気恥ずかしい… いや、こっちは当たり屋にぶつかられた処なんだが?
兎も角、調子を少しでも取り戻すため、此処は何でもないふりをして雑談を返そう。

「… しかし、そのサンタ衣装何処で手に入れたんだ?クリスマスも近いからそこかしこにはありそうだが」

オルニス > 「お祭りの中でボソボソつぶやいて不審者に間違われかねない雰囲気を醸し出しているなんて、もったいない意外に何があるのさ~?」

ケタケタとわらうオルニスの方には白い小鳥が一匹止まっていたりして。
よくあるミニスカサンタとかいう俗なものではなく、まるでオーダーメイドでこしらえたかのようなドレスコーデとして纏まっているサンタコスだった。
紅い布地の下からレースで飾られているスカートは一週回ってコスプレの域を超えてきている。

「? これってサンタ衣装っていうんだ。
 これはね~、着替えの服を買いに行ったらこれを着て街を歩いてきたらお代を安くしてくれるって言うんで着てるんだ~。
 どうどう? 似合う?」

スカートの端をもってひらりひらりと舞う姿ははしゃぐ女の子のように見えるのは間違いないだろう。

御崎 眞 >   
「くっ… 確かに少し声には出てたがなぁ… !」

小鳥の方を恨みがましく見るが、正直相手の方が正論である、少なくとも水を差すような奴には違いあるまい。

それにしても、やたら似合っている、何時もの恰好は快活そうだが少しこの時期だと寒そうでもあるし。
それに比べるとサンタの恰好… いや、完全に冬のお出かけ服として高水準のものと言ってもいいだろう、素人目線だが。

「あぁ… って、もしかして知らずに着たのか?クリスマスなら定番の服装ではあるがな、その服を着てプレゼントを配る奴が沢山いるんだよ、今日は」

「成程、広告塔代わり… って訳か、大分自信がある店だ」

はしゃぐ姿に毒気を抜かれつつも、やれやれと肩を竦めて見せる。
成程、確かにオルニスが着て歩くだけで大分効果はありそうだと、周囲の視線を更に集めている姿が少しまぶしく見えて目を細めた。

オルニス > 「ふぅん? プレゼントを配るお祭りなんだ?
 収穫祭……ってわけでもなさそうだよねぇ。
 木に飾りつけたり、ドアにわっかをつるしたり……
 それに今日に限っては随分男女の共連れが多いような……?」

うん?と首をかしげてまわりをきょろきょろ。
此方にカメラを向けている相手にはサービス精神で手を振ってにこっと笑ってみたり。
そのたびに歓声やら黄色い悲鳴が上がるわけだが……
だんだん人だかりでざわざわし始めるかもしれない。

「こうこくとー。 よくわかんないけど、みんな喜んでるみたいだし。
 確かにお得かもねー?
 それで、マコトはなんでそんなドヨドヨオーラだしてたわけ?
 寂しかったとか?」

目を細めている姿を見ては頬をえいえい、とつついてくる。
マコトの背が高いこともあってどうしても背伸びをすることになったりして。

御崎 眞 >   
「ええと… 確か大本はキリスト教… あれだ、この世界の大きな宗教の創始者の誕生を祝う日で… 」

うろ覚えで由来について説明するが、まぁこんな事をしっかり考えて祭りをする奴は一握りだろう。

「ちなみにサンタってのはトナカイにそりを引かせて、煙突等から音もなく部屋に入り、いい子にはプレゼントを靴下にいれて去っていく奴だ、悪い子だとブラックサンタとかいって、石炭何かを詰められるらしいが」

サービス精神旺盛な姿を見て、どうしたものかと考える、下手するとこのままオルニスの撮影会が始まりそうだが… 。

「まぁ実際、オルニスが言ったようにプレゼントを贈り合うお祝いって事でも割と間違って無いな… ん まぁうん、男女ってのはデートでもしてるんだろ、多いんだよこの時期は」

何て続けて説明してやってたら頬をつんつんされた… しかも態々背伸びをして。

「―― こんな風にな」

寂しかったが図星、と言う訳じゃないが、何だかこの状態でオルニスにばかり視線が向いている状態じゃないか。
まぁ、当然と言えば当然だが… 少しだけ癪に障った、うん、それだけだ。

それだけ考えて、つんつんしているオルニスの手を握り、そのまま引っ張っていこうとする。

「クリスマス、楽しみたいなら教えてやるぞ?そっちもその様子だと暇そうだしな」

オルニス > 「へぇ……じゃぁお祭りに参加してる人はみんなその宗教を信じてるのかな?
 すごいね……宗教だけで世界を統治できそう。」

お~……と、実体を知らないのんきな子供はあたりをきょろきょろと。
人が増えてきた様子にあーれー、と若干焦りを覚えて来ていたり。
この格好、思っているよりも目立つのでは?

「なにそのアサシン。 煙突ってかなり狭いのにね。
 煤だらけにもなるし。 ブラックサンタって実は真っ黒になったサンタだったりする?」

真っ赤な衣装が煤で真っ黒に……なんて想像するけれど。
嫌やっぱり煙突から侵入するのはちょっと無理があるんじゃないだろうか。
冬場なんて特に、熱で焼かれてしまうが?

「ふぅん……デート、ね。
 人が多いとやっぱりそういうのも増えるんだなぁ……」

手を掴まれるとおもわずうん?と首を傾げ

「おぁ? ぇへへ~じゃぁお言葉に甘えて色々教えてもらおうかな~
 でもどこに行くの?」

おわわ、と驚きはするものの抵抗することもなく大人しくついてゆく。
見物人たちにじゃーねーと手を振って返すあたり
ヒトに囲まれることには割と慣れていそうな気配すらあるだろうか。

御崎 眞 >   
「いや、多分信じてる奴の方が少ないと思うぞ、この島で多いの何だかんだ日本人だし」

此処だけ効くと意味不明だ、と思いながら手を引く、頭の隅っこで暖かいなと考えている自分を感じていた。

「… ま、世界中の子供に一晩でプレゼントを配る奴だぞ?実在していたら陰すら誰も踏めないだろうな」

昔読んだ本で、サンタが一人かつ実在していたら動くだけでソニックブームが起きるとか読んだ気がするな。

「公認サンタ、ってのがある国もいるらしいが詳しくは… まぁ、それにクリスマスが終わったらもう年末だからな
クリスマスが終わったらそのまま年末も共に過ごして、初詣… 何てカップルは大体がするんだろうさ」

何処に行く?という言葉には… 『デパート』と答える、少し前に寄ったデパートなら、吹き抜け部分にでかいツリーが飾られていたはずだ――

オルニス > 「?日本人はその宗教を信じてないの?」

宗教に入っていないのに創始者の誕生日を祝う?
オルニスは思わず首をかしげてしまった……なぜ? どうして?
ニホン人よくわからないです……

「相当な数がいるのかもしれない……そもそも雪が降っていないのにトナカイでそりを引くのは大変そうな気もするけど。
 それこそクルマがジュウタイするみたいにソリがジュウタイしそうだね。」

トナカイとソリが紅い服を着た人を乗せて道路に大量に並んでいる……想像しただけで大分シュールだ。
そこまでするなら馬車でいいだろう馬車で。

「年明けはわかるけど、クリスマスはなんでカップルが多いんだろうね。
 やっぱりプレゼントを贈り合うのかな?」

ふぅむ。是買いが違うこともあるけれど、そもそも恋愛とか無縁だったからそのあたりの機微は全くわからないのだ。

「あ、そうか。 マコトは彼女がいないから寂しかったんだね!」

はっ、と納得したような顔をした……失礼である。

「でぱーと? あの大きなお店だっけ?」

御崎 眞 >   
「正直ここら辺は何とも言いづらいんだが、まぁ、祝う事自体が好きなんだよ、日本人ってのは」

正直自分たちでもよくわかってないんじゃないかなと思う、日本人のある意味の雑さと言えばいいのか…

「確かにな、あぁでも、サンタのそりって大抵の話だと空を飛んでるからな、立体的に場所を使えるなら… って、あんまり真面目に考察するもんでもないと思うぞ」

思わず想像してしまったが、流石にそんな訳も無く首を振って。

「プレゼントを贈り合って、一緒に過ごす… 雪が降っていれば尚好し… らしいぞ、俺もまぁ、詳しくは分からないが」

「… お前なぁ」

恋人何ていた事もなかったし、寂しかった、と言われると完全には否定しづらいのだが。
それはそれとしてその歯に衣着せぬどころか相手をかみ砕かんばかりの直球はどうにかならないか???

「そう、今はクリスマスフェアの真っ最中だしな、クリスマスにどんな催しがされてるか見るには丁度いいだろ」

そういってたどり着いたデパートは、入り口からして煌びやかな衣類ネーションで彩られており。
更に一歩中に入れば、入り口に面した吹き抜けに巨大なクリスマスツリーが設置されているのが見える事だろう。

オルニス > 「祝うことが好き……かぁ。
 まぁそれはどこでも同じな気もするけど、日本人は特別輪をかけてってことなのかなぁ。」

ふむむ……と考えこみながら手を引かれるままに歩いてゆく。
いつの間にか見物人たちの包囲網も抜けたみたいだ。
そういえばそんなめでたい?日なのにこんな日までジャージで過ごしているんだな……と、思わずマコトを不憫なものを見る目で見てしまった。
いやいやと勝手に首を振る。

「くりすますふぇあ……ってなに?」


御崎 眞 >   
「後は、宗教観… って奴だろうな、日本人は無宗教… っていっても外国の無宗教とは意味合いが違うんだったか?まぁそういう奴が多いから… 」

この辺りを考えていると大分長い話になりそうである、ともあれだ。

「… ほんとは来る気はなかったんだがな」

そう、ジャージである、流石にもうちょっとマシな服にする方がよかったかもしれないが、一応冬物のジャージではあるのだ、屋内なら十分すぎるほどに暖かい。

「名前通り、クリスマスにちなんだフェアだ、クリスマスのプレゼント用の商品とか、クリスマスに食べたりするもの、用意する飾り何かを打ってる。

「まぁ要するに、此処にあるものを揃えれば大体クリスマスになるって事だ」

リースや室内サイズのツリー、オルニスが着ているのとは大分違う、ちょっとしたコスプレクオリティのサンタ服などが店内に飾られているのを横目で見つつ、目の前の巨大なツリーへとゆっくりと歩みを進めていこう。

オルニス > 「無宗教……宗教に入ってないってことかな。
 でもいろんな宗教のいいとこどりをしているような……うぅん、不思議。
 お国柄ってやつなのかな。 不思議な国だよね。」

神様もやたらいっぱいいるし、というかありとあらゆるを受け入れているというべきか。
懐が広い?

「お店のクリスマスイベントってことかな……クリスマスに関連するものを売ってる……?
 ふぅむ……」

ずらーっと並んだ商品棚を覗き、自分が来てるものよりだいぶ簡素なそれを見ながら寒そうだな……なんてつぶやいたり。
大きなツリーをみてほあーとおもわず口を上げて見上げたり。
ここまでして飾りつけをするのにいったいどれくらいの時間がかかっているんだろう……その情熱はいったいどこから……

「ピカピカひかってたり飾りも一々凝ってるし、なんていうかそこまでやるかってかんじ……みんなクリスマスが好きなんだね。」

こどももこう言うのは喜びそうなものだけど、隣を見て首をかしげてみる。

「マコトはあんまりクリスマス好きじゃなさそうだね?」