2024/12/29 のログ
ご案内:「学生通り」に都姫うずめさんが現れました。
■都姫うずめ > 学生通りに人は多い。
行き交う人々の間で、制服の上に防寒用ローブを羽織ったうずめはビラを配っていた。
「闇トコヨマーケットにご注意くださーい。
違法な書籍や禁書などが頒布されている可能性がありまーす。」
ビラを受け取ってもらえなくても、声掛けは大事だ。見知った生徒がいれば
すぐに声をかけ、闇トコヨマーケットへの注意を促す。
――――――――――
「ドウジンシ?即売会なんですよね。 生安になにかやることがあるんですか?
『正規のものではない、闇のマーケットが存在するからだ。』
「はあ」
『これは、前回摘発された闇マーケットの押収品リストだ。』
「うっわ。教科書で見たことあるタイトルが並んでる…」
『それらはオリジナルか写本であるかもしれないし、あるいは…』
「”よくない”内容かもしれない、ってことですね。」
『なにしろ、闇マーケットというと”派手にエッチ”な代物と
世間一般は思っているだろうがね。 危機感という意味では深刻なんだよ。』
「はーい。 そんじゃ啓蒙活動してきまーす。」
――――――――――
生活安全課でのやりとりを思い出し、ビラを配る手を止めて内容を読み直す。
「闇マーケットにご注意。 頒布されているものは禁呪かもしれません!
こういったものが中身である可能性があります。
『ひとつの指輪の作り方』『福音書(存在しない人物が作成)』
『人食い解体新書』『エイボンの書』『画面を見せろ!一発簡単催眠』……。」
引っかかる人がいるんだろうか。 まあでも引っかかるだけなら良いけど、
実際に被害が出たら困る。
「闇トコヨマーケットにご注意くださーい。
禁呪・禁書が頒布されている可能性がありまーす。
大手サークル?の本はきちんと通販で入手してくださーい。」
ビラ配り再開。
■都姫うずめ > 持ってきたビラを全部配り終えて、ようやく一息つく。
今年の委員会活動はこれで終わりのはずだ。
「さて、じゃあ戻ろうかな…。」
駅のロッカーにギターを保管してある。
あれを回収して悪童王通りで今年最後の演奏(という名の練習)だ。
それが終わったら…部屋のみんなと年末を過ごす。
年末も年末だというのにやることはいっぱいある。
それらのどれもがとっても楽しみで、駅に向かう足は自然と早くなるのだった。
ご案内:「学生通り」から都姫うずめさんが去りました。