2025/01/12 のログ
ご案内:「学生通り」に鞘師華奈さんが現れました。
鞘師華奈 > 「――…おっと。」

気が付いたら学生街をフラフラと歩いていた
まだ寝起き特有のぼんやりとした意識のまま、無意識に人の流れを器用に交わす。
仕事疲れだとか、寝不足…ではないと思う。そこは以前よりは気を遣っている。

まるで夢遊病患者みたいだね…と、何処か他人事のように思いながら軽く歩きがてら目元を揉む。
…最近、いやもっと前からか。少しずつではあるが眠りに落ちている時間が増えてきた
前は普通に徹夜とかも全然苦にはならなかったのだけれど。

(…居眠り病(ナルコレプシー)かとも思ったけど…何か違うみたいだし…)

心当たりは…殆ど無い。だが若干…確証は無いがそうではないか?と思う事はあるけれど。
現状、それの解決に至るにはまだ情報と精査が足りない。
少し目が覚めてきたので、先ほどよりもスムーズに往来を縫うように歩く。

鞘師華奈 > (…黄泉の穴にもそろそろ出向きたい所…だけど、まだちょっと早いかな…。)

自分が”死んだ”場所に出向くのは、恥ずかしい話だが心理的にまだ少々抵抗がある。
それに、公安や風紀のデータベース、禁書庫、裏常世渋谷――既に一通り調べているが、重ねて調査をしたい所が幾つか。
大まかに欲しい情報は揃ってきているが、まだ核心部分が分からないのでそこに目星は付けたいものだ。

「……まぁ、元々、私は頭が回る方でも無いし…。」

よく公安に入れたものだなぁ、と自分でも思う。
スーツ姿――それも男物、となると多少は目立つのか偶に往来の視線が向く。
…まぁ、多少は浮いてしまうのは承知の上だが、自分はこういう格好が落ち着くのだ。

「……けど、意識が戻ったら違う場所に居るとか…中々にぞっとしないね…。」

その間に自分は何をしているのかさっぱり分からない。
何か誰かしらに迷惑を掛けて無ければ幸いではあるけど。

鞘師華奈 > 流石に、そろそろ対処をしないと日常生活を含めて支障も出てきそうだ。
問題は、医療機関にも一応診察はして貰ったが、睡眠障害などの類ではないらしいという事。
…と、なれば別の原因が必ずある筈。その原因がもし――…

「…まだ不確定情報が多いから、早とちりで結論を出すものでもないね…。」

嗚呼、気分転換に一服でもしたい所。…なんだけど、学生通りで吸う訳にもいかない。
実はまだ未成年であるとか、そういうのは正直今更だ。注意は偶にされるけど。

しかし、気が付けば新年を迎えて――時間の経過なんてあっという間なんだなぁ、と少し思う。
落第街で燻っていた頃の自分が遠い昔のように感じる。

それだけなら、昔を懐かしむくらいの感覚なのが、どうも最近は時間の流れも少し違うように思えてならない。
原因不明の睡眠時間の増加、そして今はまだ微弱だが時間感覚のズレ。どちらも致命的では無いが…。

鞘師華奈 > けれど、こうして学生通りをゆっくりと歩くのも久々だ。
見慣れた街並みではあるけど、何か目新しいものでもないかと赤い双眸を巡らせる。
流石にスーツ姿はこの季節だと冷えるのだが、今は魔術で自分の周囲だけを温かくして凌いでいる。
思えば、とある友人の助言や課題のお陰でもあるが魔術の腕前もそこそこにはなってきた…と、思う。

仕事の都合上、寮の部屋を空ける事も珍しくないのでまた近々友人の顔を見たいものだ。
あれから、また少しは魔術の腕前も上達したので発表会みたいな側面もあれど。

それに、”相棒”ともここしばらくは軽く連絡は取り合っているものの直接顔を合わせてはいない。
お互いゆっくり出来る時に気分転換に出かけたりしたいものだ。

さて、特に目的地も無い――と、いうより気が付いたらここを歩いていたのでどうしたものか。
何か目を惹くものがなければ、そのまま寮の部屋に大人しく戻るのも妥当か。

鞘師華奈 > 「…取り敢えず、戻ろうかな。」

特に何か気を引く光景も無ければ、そのまま学生通りを寮まで歩いて行く。

ご案内:「学生通り」から鞘師華奈さんが去りました。