2026/03/06 のログ
ご案内:「学生通り」に武知 一実さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に御雷 穂乃さんが現れました。
■武知 一実 >
学生通り。
異邦人街からだと徒歩では少し距離が開き過ぎているので、
途中電車を使いながらも辿り着いた時には、大分空も日が傾き始めていた。
「さてと、よーやく着いたがここが学生通りだ。
この通りをまっすぐ行けば、常世学園に行き着く。
……案内するのは良いけどよ、まず見たいものとか、あんのか?」
一歩前を歩きつつ、異邦人街から連れ立って来ていた穂乃へと訊ねる。
学生通りの案内、と言葉にすれば単純だが学生にとっての必需品から雑貨、服、食べ物に至るまで色んな店が軒を連ねている。
片っ端から案内してたんじゃ、とても今日中には済まねえぞ。
ついでに、電車の中からそうだったが、周囲の視線が少し痛い。
出来れば屋内に避難出来ればなあ、なんて事は思っても顔には出さねえ様に気を付けちゃいるが。
■御雷 穂乃 > 「見たいものですか……そうですね……」
んー、と小首を傾げながら指を小顎に当てて悩み。
見てみたいものと言えば。
「例えば服屋さんとか……あとはスーパーとか。
学生通りにあるのかはわかんないですけど武具関連とかはあるんでしょうか?」
そんな感じに訪ねながらてこてこと歩み。
周囲の視線の痛さは特に気にしていない様子で。
と言うかもとからそういう視線は気にしないタイプなのかもしれない。
あるいは気づいていない可能性もなきにしもあらず。
■武知 一実 >
「服屋にスーパーか。そりゃ勿論あるな。
武具は……どうだろ、オレぁあんまり武器とか防具とか使わねえしな。
そもそも部活も入ってねえし……」
服とスーパーはまだ分かる。
しかし武具たぁ穏やかじゃねえ単語が飛び出したな。
いや、でも、正規の退魔師なら必要なもんなのかもしれねぇ。
……オレの場合は、この体自体が武具みてえなもんだし。
「んじゃあ、まず服屋から行くか。
そんでその後に近場のスーパー、歩きながら武具屋を探してみっか」
そう提案して、ふと穂乃がどの辺りに住んでいるのか聞くのを忘れていた事に気付く。
もし学生街以外に住んでるのなら、学生通りの店を案内しても意味が無ェ……いや、学校帰りに買い物する時にゃ丁度良いか。
まあ、もし知ってる辺りに住んでるならそっちの案内も出来るし、一応聞いとくか。
「そういや、穂乃ン家はどの辺りなんだ?
オレはここから常世公園の方に行って、公園突っ切った先のボロアパートなんだけどよ」
■御雷 穂乃 > 「ほのは一応剣術を習ってるので退魔師なら必要かな、って。
究極的にはほのも己が身こそが最強の武器なりって感じではあるんですけど……。
服はもうすぐ春で暖かくなってくるので春モノとか揃えないとだめですし……。
あとスーパーはご飯は大切ですから!」
そんな風に言いながらとりあえず服屋と言われてはい、と返しながら。
ふと目についた店に視線が奪われ。
ふらふら~と思わずそっちに足が向いてしまったりしつつ。
「あ、ほのはですね……」
そう言いながら紹介するのは結構お高めなタワーマンションの一室であった。
なんと言うか家柄がよく出ているなぁ、と思わせるような一室。
ただし、素人目で見ずに注視すれば、それが「彼女の状態を監視できる」ような位置取りになっていることがわかる。
■武知 一実 >
「剣術……そうか。そりゃ武器は必要なもんだな。
真剣とかは扱ってるか分からねえが、剣術遣いが使う様な店が多分あんだろ。
とりま、やっぱ服屋からだな。そこで武具を扱ってる店がねぇか聞いてみるわ」
今回の大まかな目的を聞いて納得する。
穂乃なりに考えてる事はちゃんとあって、それに則って学生通りを案内すれば問題無さそうだ。
まあ、学園に通い始めてから自分で散策するために余白は残しておきてえところだが……。
「へえ……結構、立派なとこ住んでんだな。
オレんトコと比べたら桁が二つくらい違いそうだ。
……あン? どうした?」
穂乃が住んでると言うマンションを聞けば、なるほど実家が太いことが窺える。が、そんなとこに居を構えてるなんざそれなりにワケありな場合もあるわけだが……
そんな事を考えていたら、ふと引き寄せられる様に進路を脱線しかかっている穂乃に気付く。
一体何に気を取られてやがんだ、と視線を追ってみる。
■御雷 穂乃 > 「あ、失礼しました!!」
ふら~と脱線してるのを呼びかけられればいそいそと戻り。
吸い込まれるような足取りをしていた先にあるのは……和菓子店。
美味しそうなたいやきの匂いがしている。
「えへへ……ほの、和菓子とかあんこ大好きで匂いにつられてしまいました……」
恥ずかしそうにしながら進路を戻し戻し。
時間的にはまぁ、余裕はまだある。
「怪異を倒すのにはやっぱり武器があった方が楽ですから……。
学生通りにそういうお店があるのかって聞かれると……なさそう、な気はしますけど。」
でもなぁ、この島だしなぁ。
「かずみん様は……アルバイトとかしてるならもう少し良いところに住めそうですけど……。
何か理由でもあったりするんですか?」
■武知 一実 >
「いや、時間はまだ余裕があるから良いんだけどよ……」
穂乃の視線を辿った先には和菓子屋。
なるほど、まあ結構移動したし小腹が空くのも致し方ねえか。
「……服屋に行ってから、スーパー行く前に買ってくか?」
鯛焼き一つくらい金銭的にはどうって事は無い。
学校帰りに立ち寄る楽しみがあっても良いだろう。その予行だと思えば良いだけだ。
「素手でぶん殴っちまう方が早いと思うけどな。
けどまあ、あんま手で触れたくねえ感じの怪異とか出て来たらって考えると、武器はあった方が良いのかもしれねえが。
まあ、風紀の奴らも得物提げてたりするし、そういうのを売ったり直したりって店があっても不思議じゃねえわな」
基本は素手で殴って、雷で蹴散らせば良い、くらいに考えていたが。
こないだの怪異討伐で使ったバットも良い感じと言や良い感じだったしな……オレも何か考えてみるか。
「あァ? そりゃ、金額的にゃ住めるとこはあるわな。
けどまあ、何だ……不意に電気が漏れたりしたときに、近所に迷惑掛からねえトコとなると限られてくんだよ」
オレにゃ特にフォローしてくれる後ろ盾も無ェし。
いや、別に穂乃がやらかした時に家がフォローしてくれんのかとかは知らねえけども。
■御雷 穂乃 > 「えへへ……できれば寄っていきたいかもです……」
恥ずかしそうにしながらその提案にはいっ、と嬉しそうに頷いて。
「ほのは……その素手で叩くと多分手の方が壊れてしまいますので……。
いえ、本気を出したら大概の武器の方が耐えられないとは思いますけど……。
風紀委員とかの方々もこちらの通りを使っているのでしょうか?
なんかそういう専門店とかに頼ってそうな気もしそうなんですが……」
素手の方がイカレるとはこれ如何に。
そんなことを話しつつも。
「不意に漏れたり……まだかずみん様は異能の制御が出来てなかったりするのですか?
いえ、ほのも出来てるとは言い難いのですが……。
ほのは基本的に解放しない限り悪影響と言うのは一切ないので……。
それにほのもやらかしたら多分処分とかは受けると思います……。」
■武知 一実 >
「おう、じゃあ寄ってくか。
あそこの鯛焼きは美味ェからな、期待してて良いぜ」
リピ客がつけば売り上げにつながり、いずれは他地区に出店拡大という事もあるだろう。
そン時は、オレのバイト先が増える。あくまで開店日のオープニングスタッフくらいだけども。
「あー、まあ頑丈そうには見えねえもんな。つーか、それが普通なんだろ。
素手で怪異とドンパチやれる方が異常なんだ、気にすんな。
……地味にそういう専門店が集まってんのが学生通りなんだよ。
ほら、大抵の生徒は学園で過ごすんだから、学園から近い方が何かと便利だろ?」
まあ、出来れば今の状況で風紀とかち合うのは避けてえが。
要らん誤解とか生みそうだし。誤解を解くのも面倒だし。何よりコイツ案内する時間が減る。
「制御が出来てない……まあ、そうだな。
オレの雷は感情の影響を受けやすくてな。
ちょっと気持ちが昂れば、バチバチと漏れ散らすからよ。
寝てる時とかお構いなしなもんだから、なるべく人が住まねえようなとこに住むことにしたんだ」
隣近所のブレーカー上げたりとか、火事の原因になったりとか。
そういう面倒を避けるために、人が住まねえようなボロアパートを選んだのも、この島に来て直ぐだったか。
■御雷 穂乃 > 「ほんとですか、ありがとうございます!」
嬉しそうに笑いながら、果たしてこの店はリピート客を得る事となる。
可愛らしい子犬のような少女だ。
ちゃっかり少女目的のリピート客も得る事となった。
「頑丈とかそういうわけではないんですけど……。
ほのは炎と雷の権能持ちなので全力を出しちゃうと……速度が雷に等しくなるんですよね。
なのでそれに耐えられる武器となると権能で出しちゃうのが一番手っ取り早いんですけど……。
権能はほのは制御出来てないからあんまり解放したくない事情がありまして……。
学生通りの名に違わずすべての学生に文字通り対応してるのはすごいことですね……。
武器・防具あたりは別にでーんと構えてるものかと思ってました。」
風紀委員とかち合うのは何か問題があるのだろうか。
やたらと警戒している様子だが。
「かずみん様は風紀委員と何か問題でも起こしたのです……?
それとも風紀委員って外見だけで相手をどうこうしてしまうのでしょうか……。
それはそれで問題がありそうな気がしますが……」
問題なのは自分自身の外見を含めて問題にされそうなのだが。
そんな事は露知らず、首を傾げて怪訝そうにして。
「寝てる時もお構いないのは正真正銘制御できてないですね……。
制御訓練とかもなかったのでしょうか……。
いえ、ほのが聞くようなことでもないでしょうし、事情もあったのでしょうけど……。
確かにそんな状況だとなるべく迷惑かからないようにしますよね。」
■武知 一実 >
「礼なんざ要らねーよ、これも案内の内だ」
その為にもまずはさっさと服屋を案内しちまおう。
背後できゃっきゃしている穂乃を微笑ましく思いつつ、足を進める。
でも目立つよなあ……目立ってるよなあ多分。
「いや、頑丈ってのは手の話な。手の方が壊れちまうんだろ?
速度が雷に等しいってなると、肉体の方にも負荷が掛かるもんだろ?
……まあ、異能に頼らず立ち回れるような武器がありゃ、それに越したことはねーやな。
おうよ、しかも店を運営してるのも大抵は学生だ。
だから当然っちゃ当然だけど、授業のある時間帯は閉まってる店も少なくねえから、そこだけ気を付けとけよ」
とはいえ、その時間帯は穂乃も学校に行ってる時間な訳だが。
中には通信学習を利用して、店に居ながら授業に参加してる奴も居るとか居ないとかだが……その辺、あんま詳しくねえしなあ。
「……あ? 別に、風紀と問題を起こしたって訳じゃねえんだけどな。
オレぁ喧嘩とかよくすっから、その度に説教喰らったりであんま良い思い出はねーんだわ。
オレにも非があるから恨んだりはしてねーけどな、
まあ、要注意生徒としてマークされてるみたいだし、あんま顔合わせねえ方が良いだろ、って」
喧嘩以外での注意を受けた事はねーから、別に今の状況をとやかく言われる筋合いは無ェんだが。
要らぬ誤解は生まれないに越したことはねえ、だから警戒いてるってだけだ。
「……まあ、オレが本来産まれ持った異能じゃねェから、ピーキーでもしゃあねーんだわ。
オレの事より、ほれ、服屋に着いたぞ」
そう、オレの事はどーでもいい。
今は学生通りに集中して貰えればいいんだ。
というわけで、オレは服屋の前で足を止めた。安くて丈夫でサイズも豊富。オレもパーカー買うときに使う馴染みの店だ。
■御雷 穂乃 > 「あ、はい。でもお礼は言わせて欲しいです」
それが精一杯の礼儀だろうから、と微笑みながら告げて。
きゃっきゃっしてる少女は目立つ。
そりゃあ目立つ。
ひそひそ話しも聞こえてくる。
無理矢理ではない雰囲気だからひそひそ話が実力行動に出ていないだけで。
「そうですね、流石に権能を使わない限りそんな速度も出ないですし、逆に権能中ならそれを考慮しなくても良いぐらいにはなるんですけど……。
あとやっぱり素手で触れちゃだめな部類の怪異もいっぱいいますし。
呪いとかそういうのはやっぱり武器が欲しいですね。
運営も学生……全部学生で賄われてるのかな……。
学園都市とは言え、色々と本土の現行法を超越していますよね……。
ほのが学校をサボったりしない限りは問題のない問題ですね、それは」
サボるような娘には到底見えない。
毎日生真面目に一つ一つタスクをこなすタイプのようにすら見える。
実際のところはどうだかなのだが。
「あー……ぁー……。
喧嘩……慣れしてそうですもんね、かずみん様。
喧嘩の回避の仕方とか覚えた方がいいかもしれませんね、かずみん様は。」
なんかほっとけば喧嘩に絡まれてそうな気がする。
そんな風に思われていそうだ。
「生まれ持った異能じゃない……ですか。
ちょっと気になるですけど深入りするようなお話ではなさそうなので、気が向いたら、で。
服屋さんですね! 春モノを一通り揃えないといけません!
おしゃれは……まぁ、おいときます。ほのはあまりおしゃれに向いてません。」
それに眼の前の安くて丈夫さを売りにしてる店はおしゃれ向きかと言われれば否だからである。
■武知 一実 >
「律儀な奴だな、当人が別に良いってんだから良いじゃねーか」
まあ、そこがコイツの美徳なのだろう。
けどまあ、確かに口では要らんと言っておきながら、鵜呑みにすれば文句を言う奴も居るから一概に人の言葉を信用し切るのも良くは無い、か。
周囲の視線も痛くなるし、ここはひとまず穂乃のやりたいようにさせておこう、そうしよう。
「ふーん、なるほどな。
やっぱり退魔師として、ある程度戦い慣れしてんのか、穂乃は。
全部ってわけじゃねえが、現役の学生と、卒業した後も島に残ってる物好きと、あとは一部の先生がメインだな。
本土の現行法だって、大変容からまともに機能するか怪しい部分もあるみてーだし、しょーがねえんじゃねーの。
そうそう、サボらなければ放課後に普通に買い物出来っからな」
まあ、選択授業の取り方によっては空き時間が出来ることもあるだろう。
そういう時にふらりと散策すると、目当ての店が閉まってたり、という事がたまにある。
その辺りも含めてここでの学生生活の醍醐味っちゃ醍醐味だが。
「別に売られた喧嘩を買ってるだけだし、無条件で全部買うってわけじゃねえんだけどな。
ちゃんと選んで買ってんだよ、避ける時は避けてんだ」
大きなお世話だ、と腕を組み。
「別に詮索されたくねえって訳じゃねーんだけどな、せっかく楽しく学生通りを歩こうって時にする話でもねぇってだけだ。
聞きたきゃいつでも話してやんよ、今日以外でな。
春モノ、ねえ……パーカー薄くするとかしか分からねえな。
……おしゃれ、もよく分からねえが。別に向いてねえって事は無いんじゃねえか?」
ふむ、と店の前で穂乃に向き直り。
「顔立ちも良いし、はたから見りゃ可愛い顔してんだ、似合う服着りゃサマになるだろうし、そういうのがおしゃれってもんじゃねーのか?」
■御雷 穂乃 > 「ちゃんとこういうのはちゃんとしておく方がいいのです。
ほのも気分がよくなるし、相手の機嫌を損ねる可能性も少ない。
Win-Winって言う奴なのですよ」
周囲の視線の痛さ変わらず。
なんて言うか純朴な子をたらしこんでるんでは、とかひそひそされ始めた。
やむ無し。
「そう、ですね。
退魔師としての教育は一通り受けています。
それがこちらでも適用されるのか、はちょっと問題でもありますけど。
学校帰りに友達と一緒に買い物が出来るって言うのはちょっと良いですよね。
青春って感じがします。ほのは本土ではよくわからない感覚でしたが。」
本土では浮いているとかよく言われました、と恥ずかしげに語り。
本土で退魔師としての教育を受けながら学校に通っていたとなればそれは浮くのも必然で。
「そうなんですか?
ならいいんですけど。
……えーっと……その、あれなお話にはなるんですが。
ほのって胸が大きいじゃないですか。
これだけ大きくなるとおしゃれにはむしろ邪魔になってきまして……。
服のサイズが合わないとか、そういう問題になるんですね。
可愛いと思ったのにサイズが合わない、とかそういう。
なのでほのにおしゃれは向かないんです。」
「なのでそう言ってもらえるのは嬉しいのですけど実利上の問題でおしゃれは出来ないし、しないかなって感じですね。」
■武知 一実 >
「まあ否定はしねーがな。
穂乃みてーな奴は、その方が良いと思う」
例えばオレがやったら意外に思われたり、何か裏があるんじゃないかと勘繰られたりするわけだ。
そういう意味では、穂乃はその律義さが好意的に受け取られるタイプだと思う。
それはそれとして、視線が刺さる刺さる。
「ま、適用されるかされねーか、通用するかしねーかは穂乃次第だろ。
適用されなきゃ、今まで教わったことをベースにまた積み立てて行きゃ良いんだ。
あんまりかたっ苦しく考えたりしないよーにな。
あァ? 本土じゃ学校で上手く行ってなかったのか?
それならまあ、ここじゃ上手く行くと良いな」
浮いてる……浮いてる? こうして話してる限り、至って普通のローティーンだと思うが。
まあ立場的なしがらみがあったりしたんだろうな。……オレには想像も出来ねえ世界だが。そもそも学校通えてなかったし。
「おうよ。
……あ、あー……やっぱ本物なんだな、胸。
まあ、言いたいことは分かるし、それでアンタが色々と我慢してたんだってのも想像はつく。
けどよ、穂乃と同じような体型でも、似合う服着て楽しそうにしてる奴はいっぱい居んぜ?」
……まあ、年齢のわりに、とは思うが、サイズで言えば珍しいもんでも無いしな。
ただ、体型に合わせれば顔立ちが邪魔をして、顔に合わせれば胸が邪魔をする、というのは分かる。
「……とりあえず、春モノ見てくか。
ついでに穂乃でもおしゃれに見える服があれば、オレが見立ててやんよ」
店の前で立ち話も何だし、さっさと入ってしまおう。
■御雷 穂乃 > 「かずみん様も素直な方がいいのでは……?」
自分が素直なわけではないが、こういうものは日頃の態度で変わっていくものだと思っている。
だからそう思うと言うことは……。
「自分の日頃の態度が悪いとわかっているのならば直していくべきだとほのは思います!」
そう言われてしまうのだ。
それ は そう。
「まあ、そうですね……ほのはまだこの島で怪異とは出会った事はないですし……。
幸いにも出会った人はみんな良い人ですしね。
悪いものにぶつかったことがないと言えばないのですが……。」
そうそうにぶつかりたくはないものです、と呟いて。
悪い所ばかり見えてしまっては物事の良いものが見えなくなってしまうから。
「そうですね……本土でうまくいっていたか、と言われればうまくは言ってなかったですね。
浮いていると言うか、話題に困ったと言うか……。
ほのはこっちに来るまでは修行漬けみたいなもので女の子の機微とかそういうものに乏しかったので。
だからおしゃれもあんまり……」
そう言われて視線に言ったそれを怒りはしません。
自分から話題に出してそれに目がいくのを怒るのは何か違うから。
「はい、本物ですよ。
本土だとあまりオーバーサイズなものは見かけなかったんですよね……。
男の人の視線も結構すごかったですし……あまり好きではないかもしれません、自分の体型。
こちらだとそういうのも少ないのかもしれませんね、服のサイズとか。
ほのがぱっと見るだけでもサイズの幅が段違いに広いです。
あ、はい、入ってしまいましょう。周りの視線もなんか集まってきましたし」
そう言えば服屋にするりと入ってしまい、周りを見回せば。
「うん、やっぱり本土と違ってだいぶ品揃えがよいですね。」
■武知 一実 >
「素直だろ」
オレは。いっそ馬鹿正直すぎるくらいに。
態度が悪いと言われるほど素行も態度も悪かねえと思うんだが。が。
強いて言えば人相が悪いから、そう見られるってだけだ。本当に。
「……さっき騙され掛けてたばっかりじゃねーか。
まあ実害は無かったわけだから、数の内に入らねえか」
コイツの善悪の判断基準が分からんから何とも言えねえが。
自分を騙そうとした相手は、悪いものでも良いんじゃねえか……?
「そうか。まあ、ここじゃ退魔師と学生の両立なんて結構な奴がしてるからな。
本土の時より幾分か過ごしやすいんじゃねーか?
それか、機微だの話題だのおしゃれだのなんて気にしなきゃ良いんだよ……ってそう簡単に割り切れるもんじゃねーよな」
別に一人でも良い、なんてこの歳の女子じゃ開き直れねえだろうし。
それに少なからず、体型についての奇異の目もあったろうしな。
「半分くらい、着膨れしてんのかなって思ってたんだが……そうか、そうだよな。
……まあ、ジロジロ見られるのもいい気分しねーだろーしな、好きになれねえってのも分かる。
でも、まあ、何つーか……オレはデカい方が良い、と思うし、そうなってるもんは仕方ねーんだし……あー。
上手くまとまんねーけど、オレは嫌いじゃねーぞ、穂乃のこと。
って、何の足しになるんだよっつー話しだわな」
さっさと入っちまおう、と逃げるように店内へ。ホント、何の話をしてんだか。
入店し、店内を見回して感嘆する穂乃を横に、オレは早速近くに武具店か何か無いか店員に聞きに向かうとしよう。
「穂乃、少し見て回ってな、すぐ戻っからよ」
■御雷 穂乃 > 「そうかなぁ?」
小首傾げた。
悪ぶってるように見えて確かに根は素直かもしれない。
人相は……確かにあまりよくないかもしれない。
「あの人も何か事情があったのかもしれませんし……。」
真正の無垢っぽい発言が飛び出し始めた。
こんなんだから騙されるのである。
「そうであるといいのですけど、同じぐらいの歳の子……いるかな……?
ほのが下手したら一番年下で、他の人は先輩ばっかり、なんてこともありそうですよね。
あ、でもほのより年下の人もかずみん様は会ったことあるのかも……?
まぁ、ほのはぼっちじゃないのですけど……決して。
なにせ天華ねえ様がいますから」
えっへん、と自慢の姉自慢しつつ。
「男の人は大きいのが好きってよく聞きますけどほんとなんですね。
こういう時どういう反応を返すべきなのか知らないのですけど……。
ええと、えっち……とか?
はい、先にお店見させてもらいますね」
とと、と小走りに駆け出し、中の見分を始めて。
■武知 一実 >
「そうだろ、別に何か我慢してるわけじゃねーし。
良いもんは良いっていうし、嫌なもんは嫌っつってるし」
そんな疑問を抱かれるほどかあ?と思わざるを得ねえな。
じゃあ、もう少し思ったままを口にしてみようか。
「ンなわけねーだろ。 だったら異邦人街じゃなくてもっと適した所で商売してんよ」
オイ、と思わずツッコまざるを得ない。
ホント、確りしてるかと思えば妙なところで天然っつーか……。
「一番下って事は無いと思うが、下の方ではあるだろうな。
ま、年齢なんて見かけで判断つかねーもんだし、
オレとだってこうして普通に話せてんだし、気にしなくて良いんじゃねえか?
おう、そうだったな」
良い妹分が居るじゃねえか、と以前一度だけ会った御雷を思い出す。
「そりゃあ、無かったら男とどう違うんだって話になるしな……あ、いや、そうじゃねえって前にダチに言われたんだった。
別にどういう反応が正解とかねえんじゃねーか、穂乃が感じた通りに反応すりゃいいんだよ。
……とか?って聞かれてもな。
おう、それじゃ」
とまあ、そんなわけで店員に武具店の話を聞いてみた。
案外あるにはあるみたいで、それもそんなに遠くないらしい。
……今まで気にした事無かったから全然知らんかった。わー。
新たな情報を得て、オレは穂乃の姿を探し店内を巡り始める。
ついでに良さそうなパーカーも探す。あくまでついでだついで。
■御雷 穂乃 > 「なんて言うか人相に従って言われるからそうやって悪ぶってるように見えるかも?」
それは素直な感性だから生まれる感想なのかもしれない。
そうして突っ込まれた事を。
「そうかな……? そうかも……?
じゃああれは悪い事だったのかもしれませんね」
確定しないあたり天然で無邪気。
妙なところで抜けているのは抜けているといえる。
「ほのより下の人もいるんですねー、やっぱり。
……学園都市だからやっぱり小学生とかもいるんですね。
うーん、確かにそうじゃない、って反応かもしれないですね。
それじゃあまた後ほどです!」
自分より下となればやはり小学生とかかな、と思いながら。
そんなこんなで自分のサイズに合う手頃な服とかを探しながら。
そして見かけるのは手頃なサイズでかつ手頃な値段。
だけど正直に言えば地味、よく言えば質実剛健と言った様相の服を手にしていて。
「あ、かずみん様。これなんかどうだろう、と思ってました」
うーん、実利主義者。
■武知 一実 >
「……もう、オレについては放っといてくれ」
他意無く発せられる言葉がグッサグサ刺さる。
これでも人相くらいはマシにしようって頑張ってんだ割と。
「実害が無かったから悪い事じゃ無かったとも言える。
まあ、売り付ける事以外にも何かあったかもしれねーしな」
何せ色々とアンバランスな見た目の穂乃だ。
商売にかこつけて、それこそ邪な目を向けてた可能性だって無くはない。
普段なら気付く様な視線も、あの状況なら気付き難くなってたかもしれねえし……いや、人を疑うのは止しとくか。
「ああ、小学生も未就学児も居るかもな。けど、入学したらひっくるめて1年生だ。
だから、あんまり年齢は気にしなくて良いんだよ。
まあ気にならなかったんなら、無理して気にしなくて良いだろ。
……おう、後でな。」
そう言って別れて、割とすぐに。
再会した穂乃が持っていたのは、サイズも値段も手頃な地味めな服だった。
「おう、ちょっと地味な気もするが……試しに着てみたら良いんじゃねえか?」
と、試着室を示すオレである。
店の見た目だけで買って、帰って着たら思ったのと違う、なんてザラだし。
通販でもあるあるだし。
■御雷 穂乃 > 「はーい」
そう言われれば大人しく引っ込む。
もうやめてあげて、かずみんのメンタルはぼろぼろよ。
「流石にそのぐらいの差はつきますよ。
あの人は純粋にあの壺を売りつけたかっただけです。
それ以外の視線は感じなかったです」
本人はそう言うがはたして。
人を疑うのはこれ以上よそう。
「ちょっと地味でしょうか? 私的にはこう……強い! って感じなんですけど」
何が強いか。
答えは単純、着やすく、かつ、柔軟性に富み、かつ、使いやすそう、かつ、安い。
これはつよい。
「はーい、試着してきますね」
そう言って試着ルームに引っ込んでいった。
■武知 一実 >
悪意なくオレのメンタルが削られる。
多少悪気があって言う方が可愛げがあるというもんだ。いやホントに。
「まあ、他でもない穂乃本人が言うんならそうなんだろな。
事情があったようには見えなかったから、あのオヤジは壺を売りつけようとしてた詐欺師で、結局オレに邪魔されたから穂乃はノーダメと」
うん、そういう事にしよう。
オレはともかく穂乃に実害がねえんだから、それで済んで御の字で終わり、閉廷、解散!
「地味というか、もうちょっと洒落っ気出しても良いと思うんだが。
まあ着てみたら印象変わるかもしれねえしな……」
そう言って穂乃を試着室に見送り、その間に何か似合いそうな服は、と探してみる。
覗いたりなんてしねーからな、絶対に。
■御雷 穂乃 > 「そうですね……。
ほのには実質被害はなかったので実質なんの害もなかったのは事実ですね……」
被る害はなかった。
よって解散、閉廷!!
「ほのはなんて言うか洒落っけよりは質実剛健! って感じの方が好きなんですよね……。
普段遣い出来るし、戦闘になっても気にせず汚損できますし」
そんなことを言いながら着替えて、カーテンを開ければ。
「えへへ、どうでしょうか!」
馬子にも衣装と言う言葉があるが、それなりに可愛い娘が着れば、服が地味でも華やかさがあって。
まさに服をその領域にまで強引に引き立てていた。
そして、窮屈そうに胸が主張をあげていた。