2024/07/23 のログ
ご案内:「商店街」に宇賀野 実さんが現れました。
■宇賀野 実 > 商店街にあるベンチにちょこんと腰掛け、
手に持った資料に目をやってはため息。
時折天を仰いでから、再び資料に目を戻す。
「…どうしよう…。」
『検査結果』と書かれた資料を受け取ったときのことを思い出す。
…………
『宇賀野さん、定期検査の結果ですが…。
異能の増大が認められる他、身体的にも…その…。』
「先生、どこかおかしいんですか!? いえ、おかしいのはわかっています。
これ以上なにかおかしいことが起きているということですよね…?」
『女の子に近づいています。 具体的には……』
『……男性器が小さくなっています…。』
「!!!!!!」
『おちんちんが…小さくなっています!!!!』
「2回も言わなくていいです!!!!」
『あと骨格や肉付きも女性に寄っています。 まあ幼い女性という形ですが…。』
『また、異能の増大が今までのペースよりも早いんです。
まるで、宇賀野さんが持っている男性としてのリソースを
吐き出してしまったかのようです。 なにか心当たりはありませんか?』
「ここここころあたりなんてぜんぜんないっていうかぜんぜんちょっとっとよくわかんな、
みのりはそんなえっちなこととかしないしよくわかんないですぜんぜん」
『宇賀野さんの異能は、よく言えば人から関心をもってもらいやすいですが…。
大変なことになる可能性も秘めていますからね。 気をつけてください。』
…………
「うう――――――ッ」
唸って頭を抱える。 先生二人に大変な迷惑をかけた挙げ句、
異能が制御できないとは情けない。 36歳の面目丸つぶれである。
■宇賀野 実 > 「なんとかしなければ…!!」
こわばった声色でつぶやく。
このままいけば、きっと頭の中までふわとろ幼女に成り果てて、
色んな人に甘えたり振る舞ったりすることになってしまう。
たくさんの人の嬉しそうな顔を見るのはすごく幸せで…。
「はっ…!!」
やけに具体的なビジョンが見えつつあるのは、それだけ異能が…
自分の中の”血”が強くなっているのだろう。
ぶるぶると頭を振って意識をはっきりさせる。
いずれにせよ、これ以上の異能の発動を…そして快楽に溺れることを防がねばならない。
「俺の異能は…。」
人の欲を満たす。 空腹や愛玩、そして情交……。 あまりに色々な欲があり、
みずからの血はそれに対して過敏に反応してしまうのだろう。
「……が、がんばるぞ…! おー!」
小さな拳を振り上げて己に活を入れる。
勢いよく立ち上がると、駄菓子屋を開店すべくお家に急ぐのであった。
ご案内:「商店街」から宇賀野 実さんが去りました。