2024/10/02 のログ
■藤林 結 > 「まんじゅうでござるか……。
まんじゅうも手でござるなぁ……わらびもちでもいいかもしれないですねぇ」
選択肢がどんどん増えてきた。
まずい、団子でも迷ってたのにまんじゅうともちとどんどん択が増えている。
「私はつぶ・こしどちらも良いですよ。
どっちにもどっちの良さがあるでござるからな。」
だから争いにはならんでござるよ、とえっへんと胸をはれば、ばるん、と跳ねる。
服装が服装なので非常に目立つ。
それを気にした様子もなく。
「私のお家は室町の時代から子々孫々と受け継がれてきた家系でござるな。
と言っても有名なお家に仕えたりしたことはないでござるから甲賀や伊賀者のように名は残っておりませぬ」
ふふん、とどや顔で語りながら指をくるくる回して解説。
「大変容がよくも悪くも変えてしまいましたね。
あれで表向けに忍びですよーと言うことをアピールする事になったでござる。
大衆向けに子供忍者体験とかもやってますよ。
あとは陽忍として表向けに探偵家業もどきなども請け負ってるでござる。
陰忍……忍者らしい忍者の活動も私はやってます」
■橘壱 >
「いいね。きなこたっぷり付けてさ。
おはぎならあんこもきなこも楽しめ……うぉっ」
ばるん。眼の前で山が揺れた。
両腕組んでなんか頷いてる。
「おはぎなら大きさ的にも食いであるからね」
視線が下向いた状態で言ったぞコイツ。
「ふ、そういうのが一番だよ。
何でも美味しく食べれるのが幸せさ。
……話してたらお腹空いてきたな。
確か、丁度そこに和菓子のお店あるんだけど、寄ってみる?」
いかん、ちょっと甘さを想像してたら甘味が欲しくなってきた。
此の状態で涎出すとちょっと別の意味になりそうだから、
軽く飲み下してどう、と指さした先はちょっと古い外装の店。
如何にも"老舗"と言った雰囲気が出ている店だ。
「その話を聞く限り、本当っぽいなぁ……成る程。
メジャーどころに隠れたなんとやらって奴か」
思えば物一つとっても往々にしてそういう事がある。
家系、人の血脈と来れば特に何もおかしいことじゃない。
歴史の勉強してるみたいだ。すっかり興味津々。
「まぁ、そっか。魔法とか何だかも今じゃ当たり前だし、
わざわざ忍者とかそういうのを隠して持って感じか。
ある意味アドバンテージが低くなった代わりに、名は売れやすい、と。
本当に歴史の分岐点なんだなぁ、大変容。」
大変容後の若い世代。
教科書の中の内容への感心はその程度だ。
にしてもなんか、こう。んー、と唸りながら不思議そうに彼女を見てる。
「……もしかして、キャラ作ってる???」
ノンデリオタク、ストレートに言う。
だってところどころござるじゃないんだもん!
■藤林 結 > 「うーむ……言っていたら杏仁豆腐などもよい気がしてきました。
おやつには十分いけそうでござる」
揺れたのは気にもしないし視線がそこにいくのも気にしない。
男の人の視線がそっちにいくのはこの娘にとってはいつものことだし。
実はそういう視線誘導の技術も色々と知っている為。
「お。よきお店を知ってるでござるか?
なればご案内してほしいのです。
私、実はまだこの島に来たばかりで地図もおぼつかぬ有り様ゆえ」
嬉しそうにふわふわ、と笑って答えて返して。
古い外装のお店に雰囲気を感じておお、と目を輝かせる。
こういう所は……きっと美味しい!! 雰囲気からして間違いない。
「まぁなので私は忍者とか言ってますけどほとんど探偵とか傭兵とかそういうことやってます。
使える技術は忍術関連なので忍術を使う者として忍者って呼称してるだけで。
ござるについては、キャラ付けなのは否定しないでござるよ。
忍者子供体験とかの時はこっちの方が受けがいいでござるからな」
■橘壱 >
「……昔から存在していたものさえ、表に出た。
神秘とか秘匿性とか、奇跡が当たり前になった時代の弊害、か。
ある意味時代の流れと言えばそうだろうし、忍者の能力の活かし所を考えれば確かに」
大変容を機に、世界は大きく変わった。
全てが表に出ずっぱりになり、それを制御する術が得た。
文明の大きなブレイクスルー。その裏では、
本来の在り方さえ大きく変わった。忍べない忍び。
ある意味、現代版忍者ってそういうものかも知れない。
「忍んだったって仕事は回ってこないし、
世間体を気にしなきゃ行けない時代かぁ」
なんというか、幻想が現実になった弊害だ。
何とも言えないままならなさに思わず苦笑い。
だからこそ敢えて、衣服もわかりやすさ重視って事か。
「こう見えて風紀委員だからね。
仕事上は一通り把握してるよ。じゃあ、行こうか。
杏仁豆腐も多分あるかも。」
そんなわけでご案内。
戸を大々的に開けてお客様を待つ昔ながらの雰囲気和菓子屋。
商品棚には羊羹やわらび餅、饅頭にお団子、
すあまから何から何まで選り取り見取り。
今の時代、商品を保護する魔術が使用されているため、
一見野ざらしでも衛生面で安全だったりする。
「やっぱり品揃え凄いな……何にしようかな」
カウンターには人当たりが良さそうなしわしわ青鬼おばあちゃん。
奥には黙々と和菓子を作っていると思われる職人赤鬼おじいちゃん。
老人ならぬ老鬼夫婦の営む店のようだ。
■藤林 結 > 「まあ私の忍術はほとんど妖術とか言われるようなものばっかなんですけどね」
にしし、と笑えば、指先で印を組んで。
そうすると少年の見てもおらぬ方から肩を叩かれ。
そちらを振り向けばなんと同じ顔をした少女がいるではないか。
「忍法・影分身の術……とかなんてね」
なるほど、これは歴史上に語られる忍者なんてものではない。
最早これはファンタジー忍者と言うべきものだろう。
「なので私は憚りなく忍者などと名乗ってるわけでござるがー」
背中に背負った大きな手裏剣も、大きな巻物も。
わかりやすさで背負ったものではなく、全て"使用できる"兵装だ。
「うわぁ。メニュー豊富過ぎると余計に迷うことになる迷家でござるな」
雰囲気和菓子の品揃えに迷いが加速する。
どれにしようかなぁ、などと店先に視線を走らせつつ。
■橘壱 >
「妖術?それって……ん?うわっ!?あ、あー、そういうね。
分身の術って奴か……厳密には忍術とは違うんだな……」
誰かに肩を叩かれた。
なんだ、と思いつつ振り返れば同じ顔。
うわ、と驚きはしたが思えば忍者だ。分身くらいする(?)
厳密にはこれは忍術とは違うらしい。
素人目でどう違うかわからないが、
車の種類とかそういうのと同じなのかも。
「営業努力みたいな感じかな?
なんていうか、忍者が忍ばない理由もわかった気がするよ」
忍の世界も色々苦労があるらしい。
敢えてひけらかせばそれも逆手に取って威嚇にもなったりするかも。
見識が深まった。さっきから感心の声が止まらない。
「どれも結構美味しいよ。
値段はそれなりだけどね。
……どうしようかな、片手で食べれる饅頭にしようかな」
実際味に嘘はない。
どれも和菓子らしいしっとり、しつこく、お茶に合う。
ただ、ご老人手作りありがち。なんかサイズが妙にデカい。
和菓子にしては全体的に結構ボリューミーだったりする。
「流石に杏仁豆腐は……なさそうだなぁ」
■藤林 結 > 「元来忍術……って言うのは遁術って呼ばれるもので。
遁術って言うのは逃げるための術法なんですね。
例えば火遁の術は火をつけて火事の対応に気を取られてる間に……。
水遁の術は水の中に逃げる……とかそういう感じのことを本来は忍術って言うんでござる。
私の忍術はほんとに炎を発射したり分身したりするので厳密な忍術って感じではないと言うわけでござる。」
そんな感じで忍術の説明を終えればばいばーい、って感じで分身を消して。
自分の格好が忍者じみてるのは……趣味の範疇のが大きいかもしれない。
「まぁ今の時代に忍者が忍ぶって言うのも困難なんですけど。
監視カメラとか色々発達しちゃったので」
オープン忍者している理由はそのへんにあったりする。
最も、彼女にとって隠し種なんてものは一つや二つやいっぱいはあるけれど。
「そうでござるなぁ、じゃあ私はオーソドックスに三色団子にしちゃいましょう!」
■橘壱 >
「……要するに、人間の技術で構築したのを忍術で、
魔術とか、そっちに系統が傾いたのが妖術って事か……」
それが何時しか混同して一つになった。
素人である自分からすれば後者のイメージだし、
何時から混ざってしまったのか、興味が絶えない。
学ぶこと自体は、好ましい行為だと思ってる。
「科学や魔術と違って、誰かがそういうの初めて混ざったのかな。
……あー、まぁそうか。技術もそうだけど、そういう魔術もあるしなぁ」
大昔でも監視社会だの言われてるのに、
今やどちらも飛躍的に大きくなった。
市民の安全性を堅牢にした結果とも言えよう。
戦争がなければ兵器が風化するのと一緒だ。
「いいね。じゃあ、おばあちゃん。
そこのこしあん饅頭と三色団子ください」
はいはい、としゃがれた声で頷くおばあちゃん鬼。
くるりと笹の葉に包装すればそのまま手渡しだ。
しれっと2人分の金を払ったりするのが、壱という男だ。
どちらも濃厚な和菓子特有の甘味が特に濃ゆい。
食べれば食べるほどお茶が欲しくなってくるタイプだ。
「ん、うまっ……お茶もどっかで買えば良かったかな……。
そういえば……えっと、藤林、さん?でいいのかな。
僕は壱、橘壱。コレも何かの縁ってことで、宜しく」
■藤林 結 > 「そんな感じでござるかなー。
私はぶっちゃけ今の人がイメージする忍者な感じにイメージ出来るようにしてるでござるけど」
三色団子のお金を取り出して払おうと思ったら先に支払われている!!
なんと言うことだ……!!
これは奢りと言うことなんだろうか。
「私、支払ってないんですけどいいんでござるか?」
一応聞きながら受け取って。
その答えを聞くまでは手をつけずにおいて。
お茶が欲しいと言うことを聞けば、手ずからの水筒にいれておいたまだ熱い緑茶を椀に注いで差し出して。
「あ、私は藤林家の結でござる。
藤林 結、でござるな。結でも藤林でもよいでござるよ」
■橘壱 >
「そういうのもイメージ戦略ってやつかぁ。
なんていうか、忍者も営業努力するって考えると、
表に出てきた神秘性の世知辛さが垣間見えるなぁ」
主に神様とかそう言うの。
信仰を集めるために神様も働いたりするらしい。
世の中って、高位な存在も汗水垂らすと考えるとなんか凄い。
ぼんやり饅頭を噛み締めながらそう思っていれば、
ふ、と笑みを浮かべてくるりと携帯端末を指先で回す。
「いいよ。お近づきの印って事でね」
オタクくんも男の子、ちょっと位カッコつける。
内心『決まった……』と思う辺りが二枚目。
「なら、結、で。結は此の後予定ある?
僕はそろそろ風紀委員の仕事があるからさ、
道すがらに行きたい所があれば案内とかは出来るけど……」
■藤林 結 > 「結構外国の人には受けるでござるよ。
Oh,Japanese Ninja Girlって感じで」
いいよ、と決められたならふにゃり、と微笑んで団子を受け取り。
代わりに熱いお茶を差し上げつつ。
はむはむ、と団子をはみはみと食べ始め。
にしてもこの三色団子、一つ一つがでかくて美味しい。
「私? 特に今は仕事ないでござるよ。
案内して頂けるのならばありがたく!
実は風紀委員とかもよくわかってなくて」
■橘壱 >
「未だウケるんだなぁ、そういうの……けどそうか。
僕もAFを使う時は子どもウケいいしなぁ」
何時の世の時代も、人の心を擽るものは普遍らしい。
お茶をするりと受ければず、と少し口に含んで饅頭をかじる。
うーん、この熱々のお茶と饅頭の濃厚さのコンボ。
良くない脳内麻薬が出てるような甘さだ。
「風紀委員っていうのは、此の島で言うと警察みたいな感じ。
そうだね。確か、島に来て日は浅いらしいし、色々教えながら行こうか」
こういう事をするのも風紀委員の役割だ。
じゃあ、こっちと一通り風紀本庁へと道なりや、
島の委員会のあれこれを説明しつつ、仕事へ向かうために別れたのであった。
ご案内:「商店街」から橘壱さんが去りました。
ご案内:「商店街」から藤林 結さんが去りました。