2024/10/12 のログ
妃淵 >  
「人前だと?」

ちろちろ。

「恥ずかしい?」

ちゅぷり。

「興奮する?」

くすりくすり。
反応見て楽しんでいる、のはいつも通り。
わかりやすくて素直で面白いヤツ。
ハマってるのは、案外どっちなのやら。

青崎に滑らせた手指でもう一度唇を撫でて、おしまい。
すっと互いの身体が、少し離れる。

「続きは、帰ってから」

斬鬼丸 > 「…え、えと」

くすぐったい。

「恥ずかしいのも、そうだけど…」

きもちいい。

「そういう、フェイは…他の人に見せたくないっていうか…」

興奮よりも恥ずかしいのはそう。
フェイにとっては今更かもしれないけど。

「うぇ…っ…あ、はい…」

こちらがもっとと思うときに透かされるのはいつものことで。
唇はともかく体は話さなくてもいいんじゃない?と言う顔で見つめて。
スレンダーでもフェイと離れるのはとても惜しいと思っているのだから、許してもらえないだろうか。

妃淵 >  
「オレは斬がオレのものだって見せつけてやりたいけどな」

身体を離すと、承知はしつつもやや不満げそうな雰囲気。
じゃあいいか…と。
先に言った言葉の通り、所有権を主張するかの様にその腕にしがみつくような形で腕を組んで、路地から出る。
当然辺りには下校途中の生徒も多くていて、否応なくその視線を集めたりもする。

「お前妙に優しいトコあるから悪い()が結構寄ってきそうなんだよ。
 さっきのだって、相手が気づいてたらいいカモにされてたかもしれないじゃん」

まぁ、実を言えば嫉妬半分、面白がり半分。心配は外付け2割くらい。

ほらそうと決まればさっさと帰るぞ、と腕を組んだまま、ぐいぐい歩いて行こうとするってわけだが。

爆乳常世女子2 >  
ぽよんたぷん、だぷん。
丁度すれ違う感じに制服を着崩したすごいのがまたすれ違った

斬鬼丸 > 「一緒にいること多いし、そのへんは大丈夫…だとおもうけど」

そもそも自分がそれほど目立たないというか。
フェイに腕を引かれてズルリと路地からでてたり…
みている人には絶対なんかあったと思われるだろう。
彼女にくっついてもらうのは素直に嬉しいんだけど、やっぱり人の視線は苦手である。

「カモって…いや、流石にそれくらいは俺でも見分けることくらいは…
たぶんでき…ると」

思う。
グイグイ引っ張られつつふと顔を上げると…え、また?
そんな何人もいるのか?こんなに胸のでかい人。
往復しただけ?
この島ってなんかそういう人多いの?
別の意味で注目してしまう。

妃淵 >  
「そうかぁ?
 そもそもオレと会った時だって───」

またすごいのが歩いてきた。
さっきのとはベツのやつだ。

ちら、視線を上にあげてみる。

「また見てんじゃねーか」

どすっ。
腕を組んだまま、軽く脇腹を肘で小突いた。
別に怒った声色でもない、愉快そうな声。

「まったく、ホラさっさと帰ろーぜ、斬」

少し、歩きやすい様に姿勢を変えて。

斬鬼丸 > 「ずんまぜん!!」

ぐぇっと悲鳴とともに声を絞り出した。
仕方ないのである!ほんとうに!

フェイが怒ってるわけでもないのはわかってる。
彼女が本気で怒ったら、それこそ黙って消えてしまいそう。
だから、こうして体温を感じる距離でいてくれることがその証拠。
そして、それが何より嬉しいと思っていることも。フェイにはお見通しだろう。

「わかったよ、フェイ」

くっついて、並んで歩く。
それぐらいなら誰かに見られてもいいかもしれない。

ご案内:「商店街」から妃淵さんが去りました。
ご案内:「商店街」から斬鬼丸さんが去りました。
ご案内:「楽器店『おとのいし』」に都姫うずめさんが現れました。
都姫うずめ > 動画を見ていて、あるときふと思った。
音楽に触れてみよう。
思い立ったが吉日である。

かくしてたどり着いたのは、楽器店『おとのいし』。
新品コーナーに足を踏み入れる。
ずらずらと並べられた楽器類は中々に壮観で、いかにも良いもののように見えた。

「うーん。 うーん?」
”人間”用の楽器はわかるけれど、異邦人が使う楽器は
人間用のフォーマットである必要がないのだろう。
妙な形のそれがいっぱいある。

それにしても、今手に持っている管楽器なんてどうやって吹くんだろう?
エアロビクスをしている埴輪みたいな形のそれを眺めて唸る。

思ったよりも音楽の世界って深いのかもしれない。
でも、触れると決めたことに躊躇することは考えられなかった。

都姫うずめ > 次のフロアに移動する。中古のコーナーだった。
中古のコーナーも、最初のうちはきれいなものが並んでいた。
いわゆる新古品なのであろう。 数十年前にトレンドになったものや、
数度しか使用していないものなんかもならんでいるようだった。
ずんずんと奥に進む。 だんだんと年季が入った楽器が立ち並ぶコーナーに
差し掛かってきたようだ。値段も安いし、外装に傷が残っているものもある。

『なにかお探しですか?』
自分をみて一瞬びっくりした店員さんに答える。
「楽器を探してるんです。エレキ。」
『経験はどれほどで?』
「ないです。今日から触るところ」
『それでしたら中古でも入口の方にあるやつがおすすめですが⋯』
「ピンとくるやつがなかったの。」

店員の慮るような言葉に平然と答えて、近くにあったギターを手に取る。
説明文を眺めた。
<中古品:異世界製エレキ 8弦 演奏者の怨嗟を吸うほど良い音が出る>
思わず二度見した。

あっ、中古品ってそういう意味で”中古品”なの?曰く付きってことなの?

都姫うずめ > とりあえず棚に戻したところで、店員さんが声をかけてきた。
『初めての方が使われるならスタンダードなタイプがいいですよ』
「例えばどんなのがあるんですか?」
『レスポールであるとか、ストラトキャスターであるとか⋯』
「ありがと」

近くにあったエレキギターのようなものを手に取る。
形はなんかスタンダードっぽい。 説明文を眺めた。

<中古品:エレキ? 6弦 トレモロアームにギミックあり 変形>

変形? 店員さんに視線をやる。
店員さんは無言で頷いた。

ギター本体から伸びてるレバー。多分これがトレモロアームなのだろう。

「えい」ぐい。レバーを動かす。
ギゴガキゴという音を立ててギターが変形した。

その容姿は巨大であり、大きな朝顔を備えた金色の塊であった。
「これはギターですか?」
『いいえ、管楽器のチューバです』
「英語の授業やってんじゃないんだけど」

大体弦楽器が吹奏楽器に変形して何をする気なんだろう。
もう一度レバーをぐいっとやる。 
チューバらしきものは、やっぱりギゴガキゴという音を立てて変形した。

今度の姿は、弾丸のような、楕円を断ち切った形である。
「これは?」
『コンガです。 打楽器。 このギター、三段変形するんですよ』
「吹奏楽器と、弦楽器と、打楽器に?」
『お得ですよ』
色んな意味で損だよ、たぶん⋯。
ギターに変形させると、そっと戻した。 少なくてもこれは買わない。

都姫うずめ > やたらボロボロのギターがあるので、手に取ってみる。
なんの変哲もないように見えるけれど、ずっしりと重たい。
それに傷だらけ。ベテラン兵士のような印象がある。

「これは?」
『転移荒野で発見されたものです。 いろいろな方に聞いたのですが、
 出自は明らかではなく⋯。 
 邪悪な圧制者の首をはねたとか、いろんな噂は得たのですが』
「このギターが?」
『ええ、スコーンと⋯。』
ダルマ落としみたいな感じでスコーンてなったんだろうか。
人間の首ってそんな簡単にスコーンてなるのかな⋯。
ちょっと面白いからこれにしよう。安いし。

「これください。」
『えっ? あっ、はい⋯。』
「このまま持って帰ります。」
『お客さん、パンクですね⋯』
「こういうのをパンクっていうんだ。いいね」
パンク。覚えた。 あとで調べたら、権威とかに阿らずに
信条を貫いたりするのがパンクなのだそうだ。
自分に合ってる。

お支払いを終えて、ギターを背中に背負う。
ケースは後で買おう。 そう決意して、お店をあとにするのだった。

ご案内:「商店街」に『流れ』さんが現れました。
福引 >  

            赤い、玉。


 

福引 >  

「赤色ーッ!」
「おめでとうございます!」
「3等は常世イチゴ農園2024年イチゴフェアのスイーツビュッフェ、4000円券になります!」

ガランガランガランガラン♪

 

『流れ』 > 商店街で何気なく買い物をして
何気なくポスターでイチゴフェアなんてものがあったから、
適当に商品を買ったら。



……当たった。
――4000円も、イチゴ、食えるか?好きだけど。嬉しいけど。

「誰か誘うかなー…っと。」

ミカにはちょっと用事頼んでるし、
サユキはついこの前イチゴ食わせたし、
須崎は論外。

部活外にすっかなぁ……。

4000円券というえらい半端なチケットに描かれたイチゴスイーツの数々を見ながら、
連絡先を眺める。

「……あい子、誘ってみるか……」

ちょっとメッセージアプリを起動して、メッセージを投げ込もう。

@Stream > あい子へ

やあ。元気かい?
急に涼しい季節になって来たな。

商店街でちょっとしたアタリを引いたんだ。
イチゴスイーツビュッフェだってさ。
イチゴばっかりだが他の食い物もあるようだ。
折角だし、一緒に行ってみないか?
奢りってわけじゃないけど、一人で4000円も食いきれないし。

【チケットの写真を添付】

流れ

『流れ』 > 「ま、こんなもんで良いだろう。」

さてと、あいつら(部員連中)への土産も置いてやらないとな。
やれやれ。
部長ってのは忙しい。



まっ


楽しいんだけどな!

ご案内:「商店街」から『流れ』さんが去りました。
ご案内:「商店街」にリリィさんが現れました。
リリィ >  
平時よりも少しだけおめかしした商店街は、土曜日ということもあって随分と賑やかだ。
其処彼処で南瓜やおばけのハロウィンめいた飾りが揺れているし、ジャックオランタンの中にはあれ南瓜じゃなくて蜜柑じゃない?ってやつも紛れている。

そんな平和な商店街のちょっとした非日常の中、
足取りが軽いポンコツもまたその空気に釣られたように浮ついている様子。

リリィ >  
と、その所為だろうか。人波の中から飛び出してきた小さな影に気付くのが遅れてしまった。

トン、と、極々軽い衝突音と衝撃。

勢いあまって転びそうになる幼い少女へ慌てて手を伸ばし、矮躯を抱きとめることで転倒を回避。
(やった!上手に対応できた!)
って、喜んだのも束の間。少女の口から「あーっ!」と甲高い嘆きがまろび出る。

見れば少女は上を見上げていた。
――空高くのぼっていくおばけの風船。

リリィ >  
考えるよりも先に、ビリィ、と布が裂ける音がした。

普段は隠している蝙蝠によく似た翼が、借り物のナース服を突き破って背にあらわれる。
腕をめいっぱいに伸ばして跳躍。羽搏き。人の身では届かずとも、人外の力を用いればか細い紐を捕まえるのも簡単!

呆気にとられる少女の前に着地して、

「はい、どうぞ。
 急に飛び出したら危ないですから、気をつけてくださいね。」

って笑顔で差し出したら、少女はとびきりの笑顔で「ありがとぉ!」とお礼を言ってくれた。かわいい。

リリィ >  
遠くから少女を呼ぶ母親の声。
手を振って何度も振り返る少女を見送る。かわいい。

(ありがとう、だって。)

叱られることだとか、呆れられることだとか、
そういうのには慣れているけど……なんだかくすぐったくて口許をもにょもにょとさせる。
気を抜くとにやけてしまいそうだった。――が、しかし。

「思いっきり破っちゃったなぁ……っくしゅん!」

二の腕を擦りながらちょみっと垂れた鼻水を啜る。
唯でさえ半袖で秋風が沁みるというのに、背中には大きく裂けた穴がふたつ。
いつもみたいに翼を隠したら、逆に目立ってしまうだろう。困った。

「借り物なのになぁ。土下座でゆるしてもらえるといいんだけど。」

リリィ >  
幸いにして、時期が時期なので気が早いコスプレとして見られている様子。
時折チラリと向けられる視線はあれど、それはすぐに興味を失くしたように余所へ向く。

すぐに帰って怒られるのも――破った自分がいけないんだけど、出来れば御免蒙りたい。
折角いい気分でいるのだから、もうちょっと浸っていたいし。
だから、邪魔にならないようにそっと隅っこに避けて、揺れる飾りや楽しそうな笑い声を聞きながら、少しだけ今後のことを考えてみようと思った。


――今後のこと。身の振り方をどうするべきか。

ぱっと浮かぶのは、お世話になってる人や優しくしてくれた人に恩返しがしたい。
だがその為には、病院の隅っこで寝泊まりしバナナを恵んでもらったりシャワーや服を借りたりしている現状から脱却し、生活基盤を整えなくてはならないだろう。
生活基盤を整えるには働かなくてはならない。しかし、戸籍もなく住所不定。ついでに常に腹ぺこでポンのコツの極み。
となればやはり学園の制度を利用して身分を確立するのが最善だろうか。

なんてことを、組んだ腕に胸をのっけてしぶーい顔で考えている。
尻尾がゆらゆら揺れていた。

リリィ >  
「すごい……ちゃんと考えが纏まる気がする……!」

普段ははらへがデフォなので、考えを纏めるどころか食べ物の事ばっかり考えちゃうポンコツ淫魔。
満たされてるってすごい。
先日精気を分けてくれた少年へ心の底から感謝を捧げておこう。なむなむ。

(精気かぁ。)

道行く人々を眺める。
老若男女問わず、みんながみんな美味しそうにみえる。その味を知ってしまったから。
否、老人の精気を吸うのはうっかりご臨終が怖いので避けるとして――

「……いや、いやいや、いやいやいやいや、
 ナチュラルにご飯として見ちゃダメだって。」

首を振る。
思えばさっきの少女とて、かわいい(おいしそう)だった気がしてぞわっとした。

――この、妙にひとに寄った価値観や倫理観がなければ、空腹なんて幾らでも満たせるだろうに。

ポンコツはポンコツなので気付かない。

「けど、実際問題そこがネックなんだよねー……。
 お腹がすいてるかどうかでパフォーマンスが違いすぎるんだもん。」

さっき少女の手を捕まえたときだって、腹ぺこ状態だったらむしろ自分がひっくり返ってたんじゃないかとポンコツ淫魔は考える。そしてそれは多分、かなしいけれども、当たってる。

リリィ >  
腕を組んだまま、尻尾と対になるよう右へ左へ上半身をゆーらゆら。
こんな何気ない動作だって、腹ぺこの時は転倒が怖くて出来やしない。

吸精行為は苦手。しなくて済むならそれに越したことはない。
でも、満たされていくあの心地と、その後暫く人並くらいには動けるようになるってメリットは大きい。

尻尾と上半身に続き、心の天秤も揺れている。

「ん~~! ひとまず、籍を置くことを考えて制度について調べるの、と、
 ……首から『精気分けてください』ってカードでも提げてみる……?」

想像してみた。一発アウトっぽい。
風紀委員とかに通報されるオチが見えた。
正常な判断が下せるのも困窮しきっていない今だからこそ。

「むずかしいなー!他の淫魔さんはどうしてるんだろう……。」

その後も暫く本能と理性の狭間でゆらゆらしていたんだけれども、いい加減日も落ちて本格的に寒くなってきた。
盛大なくしゃみで顔面がひどいことになってしまったので、慌てて手で隠しながらお世話になってる病院へと帰っていくことにする。
尚、借り物の服をダメにしたことに関しては普通に怒られた。あたりまえ体操。

ご案内:「商店街」からリリィさんが去りました。