2024/12/17 のログ
ご案内:「商店街」に八坂 命さんが現れました。
八坂 命 >  
「ケーキぃ~。
 ケーキの予約いかがっすかぁ~」

商店街のケーキ屋の前で呼び込みをする少女。
道行くカップルとかスーツ姿の男性とか生徒とかなんとかかんとかとにかく色んな人に手あたり次第に声を掛けている。
一緒に差し出す予約用紙付きのチラシを受け取ってくれる人は体感打率三割ぐらい。
その場で予約してくれる人ともなると、その三割から更に一割ぐらいである。

「あっそこの美男美女のカップルさん!
 クリスマスにケーキどうかな?
 美味しいケーキでクリスマスお祝い――あっはい間に合ってる。
 気を付けてねぇ~」

今も通りがかった学生カップルに声を掛けるも、食い気味で断られた。
それでもめげずに片っ端から声を掛け続けている。

八坂 命 >  
「うー、さむさむっ」

人通りがたまたま途切れ、袖口に腕を突っ込んでぴょんぴょん跳ねる。
一応寒さ避けのお札を使ってはいるのだが、完全に寒さを遮断できるわけではない。
精々コートを着ているぐらいの暖かさ加減。

「クリスマス前やからチラシ結構はけると思ったんやけどなぁ」

撒いているチラシのケーキ屋のバイト。
結構時給もいいし、週末の部活のクリパ用のケーキを貰えると言うことで始めたのだ。
そんな店の中から店主が少し休憩していいよ、と声を掛けてくる。
ありがとうございますーと笑顔で返事。

「もうそろそろ雪も降りそうやなぁ」

一応仕事中なので店を離れるわけにもいかず。
かと言って店内はそれなりに混んでいるし、入っても手伝えることはあまりない。
なので店の横で用意された椅子に座って休憩なう。
こっちの方にも寒さ避けのお札が起動しているので、店の中と同じぐらい温かい。

八坂 命 >  
「よーし、もうちょっとやし、がんばろっ」

そうしてしばし休憩した後、再び道行く人に声を掛けてチラシをばらまいていくのであった。

ご案内:「商店街」から八坂 命さんが去りました。