2025/06/16 のログ
ご案内:「商店街」に大神 璃士さんが現れました。
ご案内:「商店街」にハインケルさんが現れました。
大神 璃士 >  
とある休日の事。
黒いジーンズに黒いシャツ、黒いレザージャケットと、黒ずくめの青年が、商店街を往く。
そろそろ夏も入口が見え始めて来た季節、パンチングのされたジャケットを着ているとはいえ、
暑苦しく思われそうな風体である。

「……平和といえば、平和、か。」

そんな事を呟きながら商店街を歩む、委員会業務も休みの日。
何もやる事がなくてふらついている訳ではない。

商店街の一角、よく目立ち、待ち合わせのスポットとして人気のモニュメント。
「待ち合わせ」の為、そちらへと向かっているのであった。
到着予定の時刻は凡そ、約束した時間の5分前程。
すっかり5分前行動が身に沁みている。

ハインケル >  
「~♪」

軽い足取りで少女はやってくる。
ホットパンツにブラトップのラフなファッション。
軽やかさを感じさせるスポーティな装いで現れた少女は、先に着いていただろう目的の相手を見つけ、声をかける。

「お、来てるね来てるねー。感心~」

やっほー、と遠間からひらひらと手を降って見せて。

大神 璃士 >  
声がかかれば顔を向け、軽く手を上げて挨拶。

「場所を間違えてなかったようで、助かった。」

その言葉で、どれだけ待ち合わせという約束事に縁がないかがバレてしまいそうではある。
その辺、あまり気が回らない青年だった。

「――それで、今日の用事だが。」

軽く顎に手を当て、思い出す素振り。

「買い物と、食事に付き合う…で、よかったか?」

確かめるように、そう質問。ほんの少し、声と雰囲気には気まずさ。
主に、暫く前の満月の夜の、あれこれもあったので。

ハインケル >  
「今ドキ連絡先さえわかってれば、場所間違えててもどうとでもなるけどねー?」

くすりと笑みを浮かべて、どうやらこういったことが不慣れな様子の彼へと見上げるような紅い視線を向ける。

「そうそう。メインは食事かなー。
 前の夜のことをご飯1回でチャラにしてあげるんだから、感謝してもらわないと♪」

青年を見上げる紅い瞳が三日月に歪む。
以前あったことを盾にとって愉しんでいるのは明白…といったカオだ。

大神 璃士 >  
「む……。」

痛い所を突かれたので、何も言い返す事が出来ない。
それも承知の上での待ち合わせであった。

「……分かった。大した趣味らしいものもないから、懐には余裕がある。
お前が満足するまで、付き合うさ。」

実際、あまりこだわりらしいものや趣味などもない青年である。
精々が服を買う時に黒い物を主に買う位だ。
お財布事情は余裕があるといっていい。

「出来れば、お手柔らかに頼みたい所ではあるが…その辺の加減はお前に任せるよ。
――さて、最初は何処に行く?」

軽く時刻を確かめながら、まずは最初の行き先。
先に買い物になっても、荷物持ち担当となる筈の青年がいるので困る事はないだろう。

ハインケル >  
「ふーん…趣味とかないわけ?」

視線は好奇心の宿ったものへとかわり、まじまじと青年を見上げていた。
生活に困窮してるわけでもあるまいし、落第街での生活とはまた違って色々ある筈なのに。

「そりゃあ、最初はハンバーガーって相場が決まってるでしょ♪」

本当にそうかどうかはおいておいて、
さも当然とばかりに先に立って、跳ねるように少女は歩きはじめるのだった。
程なくして、ファストフードのチェーン店が見えてくる。

大神 璃士 >  
「敢えて挙げれば、鍛錬…が、趣味みたいなもの、か。
身体が鈍るのが嫌だというのもあるが。」

見上げられれば、少しばかり悩んでから大真面目な雰囲気で返す。
何とも青春の潤いやら色気というもののない返事だった。
確かにある意味、お金のかからない趣味ではあるが。

「ハンバーガーか…そういえば、暫く食べてないな。」

そんな事を呟きながら、先を往く少女の後に続き、ファストフードの店を共に目指す。
期間限定品なのか、厚めのビーフが3枚程挟まったボリューム満点なハンバーガーの広告が店頭に出ていた。

ハインケル >  
「うわー…脳筋くさい趣味……。
 いやスポーツとかに言い換えれば爽やかな気がするけど…」

このトシで鍛錬、とか。古の剣士とか武道家?みたいに思ってしまう。
そんな他愛のないやりとりをしていれば目的の場所について……。

「えー、もうちょっと学生らしい食生活すりゃいいのに。
 ハンバーガーなんて週3で食べるもんでしょ」

それもどこか穿ったものな気もするが。

「これこれーこのお肉たっぷりのやつ♡」

大神 璃士 >  
「生活習慣、と言った方が近いのかも知れない。
父親が生きてた頃から、思い切り叩き込まれたからな。
…そう考えると、趣味というものが、今一つ分かっていないんだろうな、俺は。」

年の割にあまりにも残念な趣味事情。
先行く少女の嬉しそうな声に、青年も広告に目が向く。

「随分沢山肉が挟まっているな…。

普段は……委員会の仕事が忙しくて、コンビニの世話になる事が多くてな。
弁当だったり、握り飯だったり、そっちの方が早い。
お陰で中々こういった店に足を運ぶ機会がな…。」

食事事情の会話を交わしながら入店し、注文待ちの列へと並ぶ。

「…卵が挟まっているのもあるのか。意外と種類があるな。
お前は、何にする? 」

注文内容に悩みつつ、少女に何を頼むのかを確認。

ハインケル >  
「ふーん。まぁそれがやってて楽しいんなら別にいーんじゃない?」

生活習慣だと言う彼にはそんな感想。
なんか、そんなわけでもなさそうだけど。

「極厚トリプルビーフ!期間限定だし、とーぜんこれでしょ♪」

普通のハンバーガーの倍ぐらい値段がするが。

「んふふー、これのセットかなあ?
 アンタも好きなの食べれば?」

どーせアンタの奢りだし、なんてあけすけなことまで口にする。

大神 璃士 >  
「健啖だな。良い事だと思う。」

しっかり食べるのは生きる者として健康な証だ。
中々良い値段である事には目を瞑っておく。

「そうだな…それじゃ、この卵てり焼きの…セット、か。これにするか。
サイドメニューはどうする?」

軽く目で示した先には、ビッグサイズなポテトとナゲットの大きなセットが。
塩分が心配になるが、これまたお腹が膨れそうである。
そんな間に待ちの順番は進み、気が付けばもうカウンターまであと一歩だ。

ハインケル >  
「うん? まー別にセットだからいいんじゃない?
 ポテトもドリンクもついてるし。あーでもナゲットはちょとt惹かれるな~♪」

どう?と奢ってくれる相手である彼へと紅い視線。

目一杯高いバーガーを選んだので一応ちょっとは遠慮…している?のかもしれない。

「にしてもこーやって男女二人でお昼一緒に来てると、まわりからはどー見えるのかな~♪」

友人だろうか、兄妹だろうか、それとも。