2024/06/23 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ゲームセンター」に千里 ヒカゲさんが現れました。
千里 ヒカゲ > 『フルコンボですわー!』

甲高い声が筐体から響き渡る。
ドラムの超人エヴォリューション。大人気音ゲーの最新バージョン。
そのゲームにて艶やかなプレイを見せている緑のちっこいの。

超古代から生きていると自称しながら過ごしている古代生物、千里ヒカゲその人である。

「ふふん、この程度の速度でワシの目と腕が誤るとでも思うたか。
 このバチちょっと細いが、思ったより使いやすいな。」

手の中でくるくると回しながら、ふふん、と決め顔。


百貨店のゲームセンターでイキりちらしていた。

千里 ヒカゲ > 「店内ランキングは………なんじゃフルコンボでも3位か。
 どこの世にも暇人はおるもんじゃのう……」

HKG、とさっさと入力すれば、不満そうに唇を尖らせる。
ちぇ、一位だと思ったのにのう、なんて文句を言いつつ。

「ふーむ、この辺りのゲームは一通り制覇したかの。
 麻雀、音楽辺りならばワシの頭脳と身体があれば一撃じゃて。」

ふふん、と改めてドヤ顔。さて、他に何かやってないゲーム無いかなぁ、と周囲を見回し。

千里 ヒカゲ > 「……ふむ、メダルゲームか。この多数のゲームを使って手持ちのメダルを増やせばいいということじゃな。」

じゃらじゃら、がっちゃがっちゃと騒音を出しているメダルゲームの筐体の前に、ふふん、と鼻を鳴らして。

「ワシがこの手の遊戯で負けたことは久しくないからのう。
 怯えて待つがよい!」

じゃらじゃらじゃら、と紙コップにメダルを投入して、いざ出陣。
今日も彼女は島を楽しんでいる。

ご案内:「扶桑百貨店 ゲームセンター」から千里 ヒカゲさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」に先生 手紙さんが現れました。
先生 手紙 >  
まったくもって世知辛い。弾は経費で落ちるが服は自腹。

度重なる面倒ごとで、つい先日三張羅が一張羅まで減ってしまいました。燃えたり溶けたりと散々であります。

そんなわけで紳士服売り場で同じもの――黒のシャツとジャケットを二着ずつ。大した出費ではないがタイは無事だったのは幸運か。

――無くなる、という事実の方が、男にとってはダメージがデカいらしい。

先生 手紙 >  
『御一緒にネクタイもいかがでしょうか』と店員。

そんなバーガー頼んだらポテト勧めるみたいなさァ。

……端末を確認する。女性と違いウィンドーショッピングの趣味はないが、時間はある。好みのタイでも見つかれば、一本くらいは増やしていいのかもしれない。

それとは別に、ぼちぼち暑くなってきたので夏物も見とくべきなのでしょうか。基本的に制服と仕事用で足りてる。後はこうしてオフのように適当な私服があればいいので、困っちゃいないっちゃいないンだが――

「……あァ。忙しさですっかり忘れてたな」

とこコレ!誰も斡旋できなかったのはまあ、申し訳ねえと思います。なあオモイカネ。ピ。

ぶっちゃけると別に運営に頼まれたわけでもねえのだが。こう、学生らしいお祭りに、一枚噛むのが青春だろうと思っただけで。

先生 手紙 >  
……結局。追加で買うことはなかった。

一式入った紙袋を手に、エスカレーター横のベンチに座って休憩する。

(メシどうすっかなァー。フードコートかレストラン街か……わざわざ扶桑の外まで出ることもないし。)

傍から見れば隙だらけ。というか隙のないたたずまいで百貨店内で休んでる方がどうかしてるわけで。生徒手帳で学園SNSなんぞを適当に流し見ている……

先生 手紙 > まあ急いでいるわけでもなし。上のレストラン街まで行きがてら、途中階で物色でもしよう。立ち上がる。

エスカレーターの前。

――ふと。幼い日のことが脳裏を過った。

「……ふっは」

どうにもエスカレーターの乗り口に立つと怖かった、今では笑っちまうような臆病さ。

そんな可愛げのある時代もおれにあったンだねェ、と思いつつ一歩。

先生 手紙 >  
大人の階段はこの足場のように自動的に昇ってくれはしない。

一歩一歩、間違えたり傷ついたり傷つけたり。どちらかというと、海岸の石が波に揉まれて砂になるようなものだ。

……その喩えはすり減っているのでは?

そうかもしれないですね。手すりにつかまり、黄色い線の内側をキープしながら自問自答したのであった。

ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」から先生 手紙さんが去りました。