2024/07/18 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」に蒼月 まつりさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にマトさんが現れました。
蒼月 まつり >  
――――――『水着を買いに行こう!』

そんな提案の下、まつりとマトは再び扶桑百貨店へと足を運んでいた。
これからの時期に向けて学校指定でない水着を持っておきたい、というマトからの提案。
まつりもちょうど水着を新調したいと思っていたので、これ幸いと二人で選ぶことにしたのだ。
そんなわけで、前回のコスメショップよりワンフロア下の催事場へ。
ここでは季節ごとの特設ショップが開かれており、水着はもちろん、浴衣もシンプルな物から特徴的なデザインの物まで所狭しと並んでいる。
そちらも気になるところだが、まずはお目当ての水着コーナーを見に行くことにした。

「ほら、これが今時の水着だよ! スク水とはかなり違うだろ~?」

機能性を重視したスイムウェア型も置いてあるものの、やはり目を惹くのはセパレートタイプの水着たち。
大胆なビキニや可愛らしいフリルの付いたもの、もはや紐では? と疑いたくなるものまで様々だ。
果たしてマトの気に入るデザインはあるだろうか?

マト >   
――――――『浴衣を買いに行こう!』

そんな提案の下、まつりとマトは再び扶桑百貨店へと足を運んでいた。
夏といえばお祭り、そんな中何時もの服装だけでは味気ない、というまつりからの提案。
丁度お祭りに誘う相手もいたということで、マトは二つ返事で受けることにした。
とはいえ、先に選ぶのは水着、これはマトの方から提案したものである。

「成程… 何というか」
「ボクのワンピースと比べてもそんなに変わらない水着も結構あるね?」
「折角だから、何というか……」
「うん、ちょっと違う感じのものを選ぼうとは思ってるんだけど」

むぅ、と眉間にしわをよせるようにして真剣に水着を見回していくマト
とはいえあまりファッションに詳しいわけでは無いので、中々に悩んでいるようだ。

「うーん、どういうのがいいかな……まつりの方は良さそうなのあるかい?」

そういいながらあなたのほうを振り返る、どうやらセンスにおいてはあなたを大いに頼るつもりでいるらしい。

蒼月 まつり >  
「そりゃあ水着も服の一種だからね。
 ただ泳ぐだけじゃなくって、ファッションとしても見映えよくしたいものなのさ」

その辺りは普通の服となんら変わりない。
友達や家族、大事な人と遊びに出かける際に着るものなら尚更だ。
うんと可愛いやつにしようぜ、と笑いながら商品棚に目を通す。
なお、見ているのは当然のように女性用水着である。

「僕も去年はワンピース型にしたからな~、今年は別の……おっ、これ可愛い!」

そんな中で目を付けたのは、上下ともにヒラヒラのフリルで構成されたライムグリーンの水着。
まつりが好んで着る私服にも近いデザインで、肩幅や胸元が気になりにくいようになっているのがポイントだ。
首元は後ろで結ぶリボン状になっており、全体的に無邪気な印象を与える。

「マトは雰囲気的にも、もうちょっと大人っぽいのが似合いそうだね。
 例えば……ほら、こんなのはどう?」

次いで手に取ったのは、ボトムスが長いパレオに覆われた、落ち着いたデザインの水着。
トップスも同じ材質のレース地を上から重ねたようになっており、どこかドレスを思わせる。
肩やへそ周りなど、出るところは出ているのでセクシーさも感じられるだろうか。

マト >   
「そうなんだ、でも学校指定の奴は何というか… ファッションって感じはしなかったかな」

機能的ではあったと思うけど、と続けつつ

「ワンピース型もあるんだね、……へぇ」
「まつりになら確かに似合いそうだ、何というか――可愛らしい?」
「色も何というか爽やかな感じだ、まつりはやっぱりこういうタイプが好きなんだね」

うんうん、とまつり自身のチョイスに何処か納得したように頷きながらも、まつりが選んでくれた水着に目を向ける

「大人っぽい……年齢でいえば寧ろ一番子供な方かもしれないけれどね」

なんせ記憶が無いのを加味するなら生後数か月と言った所である

「これは……スカートとは違うひらひらがついてるね」
「確かに落ち着いた感じだ、風を感じられそうで嫌いじゃないよ」
「でも……このひらひら、ちょっと透けてるんだね?あんまり服としての役割は期待でき無さそうだけど」
「あぁでも、下は水着だし問題は無いのか」

興味深げにパレオのレース生地に触れてみるあたり、好感触なのが伺えるだろう

蒼月 まつり >  
「ああいうのを『ただ泳ぐだけ』の水着って言うんだぜ」

かわいげ無いよなー、なんて学校指定水着をこき下ろしている。
余談だが、水泳の授業はちゃんと男子更衣室で海パンに着替えて受けているらしい。

「かわいく着飾りたくて女装(こんなこと)してるんだ。
 やっぱ水着も可愛いのがいいよね~」

マトに提示したものと比べると些か子供っぽいように見えるが、まつりはお気に召したようだ。
色はしばらく悩んで、最初に選んだライムグリーンに決めた。

「実年齢じゃなくて、こう……人柄?
 ポップな感じよりはこれ系のが絶対似合うよ、君は」

レース地に興味津々の様子を微笑ましげに眺めつつ。
中の水着はしっかりめの透けない生地なので濡れても安心!

マト >   
「成程ね、とはいえ、ボクはそれも出来なかったわけだけど……」
「次はあれだね、浮き輪……だったっけ、補助具も用意しておいた方がいいかな」

あなたにも語ったかもしれないが、足を滑らせて波に浚われかけたのを思い出しているようだ


「うん、まつりに教えてもらったお陰でボクも多少は『お洒落』を学べたしね、先生?」
「でも、可愛くか―― 一つ、聞きたいんだけどさ」
「まつりが可愛くなりたいと思ったきっかけとかはあるのかい?」

ふと気になったのだろうか、そんな事をあなたに聞きつつ彼女も色を選ぶ
暫く悩んでいたが最終的に選んだのは赤、デザインと合わせて中々にセクシーな感じに仕上がるかもしれない

「うん、之にしよう、ありがとうまつり、ボク一人じゃ一生決まらなかったかも」

そういって屈託のない笑みを向けながら水着を手に取り

「じゃあ、折角だからお互い試着してみようか?実際に着てみないと分からないところもあるだろうし」

何て提案するだろうか

蒼月 まつり >  
「まぁ突発的な……事故みたいなもんならしょーがないさ。
 きちんと練習すれば、泳ぎくらい簡単にできるようになるって」

そもそも人工生命体(ゴーレム)の身体では水に浮かない、とかだと話が変わってくるけれど。
あの軽やかさを考えれば、それは杞憂―――いや、むしろ逆に心配か。

「君の学びになれてるんなら僕も先生として鼻が高いよ。
 ん……可愛くなりたいと思ったきっかけ?」

選んだ水着をカゴに放り込みながら、マトの問いに小さく首を傾げて。

「ん~っと……僕って元々、物心ついた時から可愛いものが好きでさ。
 ロボットアニメとかヒーロー系の特撮とかも好きだし、同じ時間にやってた魔法少女のアニメも好き―――みたいな。
 それ自体は別に変なことじゃないけど、僕は見てるだけじゃ満足できなくてね」

二人の今いる場所から少し離れた所にある、女児向けのアニメ衣装を模した水着に目を向けて。

「でも、いざ着てみたら似合わないのなんの。
 そりゃそうだよね。その頃は髪も短かったし、なにもかも"男"でしかなかったんだから」

当時を思い出すと自分でもおかしくて、けらけらと笑う。
今でこそ笑い話だが、その時は本当に悔しくて悲しくて仕方なかった。
だから髪を伸ばすようになり、メイクやファッションの勉強をして、それに見合う所作も身に着けた。
そうして出来上がったのが"女装少年"蒼月まつりというわけだ。

「僕が必死こいて手に入れた可愛さは、大人になってくにつれて失われてく期間限定のものだ。
 ひょっとしたら黒歴史ってやつになるかもしれない。
 それでも、僕は今を全力で楽しんでやるぞって決めたのさ」

そう語る彼の目に曇りはなく、迷いもなくそう断じてみせた。
誰に恥じることもない、自分の欲求(こころ)に従った結果が今なのだろう。

「はい、自分語りおしまい!
 さっそく試着しに行こうぜ~。試着室はあっちだよ」

ぱん、と手を叩いて話題を切り替え、試着室を指差して。

マト >   
「そうだね… 少し重りでもつければいいのかな」
「最悪海を『歩く』事は出来るんだけどね、それは泳ぐって言わないし」

根本的な問題は体重にあるという事で、それを対策すれば恐らく泳ぐことはそう問題ない、かもしれない
まぁそもそも金づちである可能性はまだ捨てきれないのだが

「物心ついた時からか、小さい頃のまつり……」
「期間限定……大人になるから、だよね、ボクにそれがあるかは分からないけれど」
「今のまつりが黒歴史にはきっとならないと思うよ、きっとね」
「まつりが"そう"してくれたから今ボクは助かってるわけだし、それに……案外その期間も長いかもしれないしね」

具体的な事はマトは分からないが、まつりがまつりらしくあれる時間はきっと長い程いい、とは考えているだろう
そのまま頷いて、共に試着室へと向かう

今回はちゃんと『全部女の子の』服を着ていたマトは、そのまま手早く水着に着替えて外に出る

「どうだい、似合ってるかい?」

赤いレース生地のパレオを指先でつまみながら、その場でくるくるっと軽やかに回って見せるだろう

蒼月 まつり >  
「泳ぎの先生にもなってあげられたら良かったんだけどねぇ。
 授業でやるような基礎的な事しか教えられないな~」

誰でも教えられる事柄なら、優希あたりに教わる方がいいだろうと考えつつ。

「そう言ってもらえると努力した甲斐もあったかな。
 もちろん、できる限りの手は尽くしてやるつもりさ」

成長し、身体つきが男らしくなっていくのに手を拱いているつもりはない。
一定まで育ったら若返るような仕様でもない以上、地道に頑張るしかないけれど。

「こっちも着替え終わった! 赤も似合うな~マトは」

フリル水着を身に纏い、試着室の前で披露し合う。
体型維持にも気を遣っているので、肌面積が多くても安心だ。

マト >  
「ま、そこは何とかするよ、それはそれとして海に遊びに行くのは楽しそうだけれどね」
「ふふ、それと実は今日のために海開きにあわせた海の家のバイトをしてきたのさ、中々いい仕上がりになってるはずだよ」

今日の買い物のためにしてきたバイトは、共にバイトに励んだ少女のおかげで上々の出来だった
きっとまつりも行けば喜んでくれる、そう考えているのかにこりと微笑んで

「そうかい?そう言われるとちょっとだけ自信がつくね」
「まつりの方こそ……うん、やっぱり着こなしっていう意味じゃボクよりずっと上だね」
「それにまつりのほうのひらひらも可愛い、と思う」

まつりの水着の方のフリルに手をやって、ひらひらとしてみるマト
ともあれ、お互い中々の仕上がりな事を確かめ合うだろうか

「之なら……うん、優希も気に入ってくれる、と気がする」
「サイズも丁度よさそうだし、水着はこれにするよ」

購入の意思を固め、ぐっ、と拳を握りしめながら髪を揺らすだろうか
ふわふわと相変わらず桜のような甘い香りが漂っている

蒼月 まつり >  
「へっ? マト、海の家でバイトしてたの?
 それは見てみたかったな~。期間中もやってる?」

あわよくば冷やかし……もとい遊びに行こうと画策している。
まだ具体的な計画は立てていないが、今から海が楽しみで仕方無いようだ。

「ふふん、伊達にこの道一筋でやってきてないよ!
 なんなら二人で写真でも撮って、優希に送りつけてみる?」

お互い水着姿のまま、腕を組んでスマホでツーショット自撮りを試みる。
送る送らないは別として、写真を撮るのはまつりの中で確定事項のようだ。
さしたる抵抗もなければパシャリとシャッターを切るだろう。

「そういえば、あれから優希とはどうなの?」

鼻腔をくすぐる桜の香りに目を細める。
やや特殊な肉体とはいえ、間近で見ると可憐な友人。
不覚にもドキッとしてしまったのを誤魔化すように話を振った。

マト >   
「ボクがしたのは準備の方だからなぁ、あ、でもまたちょっとお金が欲しくなったらするかもしれないな」
「人の役に立てて、お金も貰える、バイトっていいよね」

今のところは考えていないようだが、或いは……といった所か
お金は何につけても入用なため、案外直ぐにバイトする事になる可能性もある

「ん……」

特に抵抗せずにシャッターを切られる、二人並んでの写真を眺めて
ほぉ、と小さく声を漏らす

「成程、一緒の写真……悪くないね」
「ボクも撮っていいかい?折角だし思い出にしたいからさ」

そういってまつりの腰に手をやって体をくっつけた状態で並んでぱちりと撮れば、満足そうにうなずくだろうか

「あれから?そうだね、一緒に勉強したり、『活動』したり……」

黄泉の穴にいったことなどは流石に伏せるが、ある程度順調らしい事を話しつつ

「それと……お祭りに誘ったよ、だから浴衣を選ぶのは丁度よかったかもしれない」
「一応、その為にお金をためていた所もあったからね、一人で選ぶよりはまつりの力を借りたかったし」

そういう彼女の横顔は僅かに朱が差しており、明らかに誰かさんを意識している事がありありと分かるだろう

蒼月 まつり >  
「僕もコスメ代を稼ぐためにバイトしなきゃな~。
 実は、たまにファッション誌のモデルやってたりするんだぜ」

あんまし有名なとこではないけど、と補足しつつ。

「もちろんいいぜ、どんどん撮っちゃって……うひゃっ」

腰に手を添えられれば、くすぐったさに小さく声を漏らした。
ほんのり頬が紅潮し、なかなか魅力的な写真が撮れたかもしれない。

「活動? んまぁ、順調そうなら何よりだ。
 夏はイベント満載だからね~。一気に距離を縮めるチャンスでもある!
 お祭りに着てく浴衣も気合い入れて選ばなくちゃねっ」

この横顔を見せられては、変な気を起こすのは野暮というもの。
からかいモードのニヤけ面で見上げている。

マト >   
「モデル……へぇ、興味あるな、今度見せて貰ってもいいかい?」
「どんな服を着ているのか気になるし、友達の晴れ姿ってやつは見てみたいからね」

目をぱちくりとして興味深げにモデルに対しては食いつきつつ

「?」
「大丈夫かい?虫刺されとかならスプレー持ってきてるけれど」

声を漏らしたことには気づかなかったらしい、不思議そうにまつりの顔を見つめつつ、変な勘違いをしていたり

「距離を縮める……か」
「うん、頑張ってみるよ、といっても、特にプランがある訳じゃないんだけれど」
「それでも、優希とは、もっと仲良くなりたいって思うんだ」
「でも、何時もボクばかり助けて貰ったりして申し訳ないな、ボクとしては君の役にも立ちたいんだけど」

うーん、と少し腕組みしつつ、一緒に浴衣が売ってある店へと移動しながらも

「とはいっても、まつりに好きな人がいたとしても何かの役に立てるかは怪しい所だけど」
「あぁでも、本が好きな人とかならおススメを紹介くらいは……」

何て呟きながら唸っているマトがいるだろうか

蒼月 まつり >  
「今度見せたげるよ。
 知り合いに見られるのは流石にちょっと気恥ずかしいけども」

隠すような事でもないのだから堂々としていればいいのだが、どうしても照れはある。
それでも可愛く着飾った姿を見てほしい欲が勝ったようだ。

「な、なんでもない! きっと気のせいだよ、うん」

慌てて取り繕いはするものの、こうも密着していてはなかなか落ち着けない。
気取られないようにするのに苦労したことだろう。

「応援してるぜ~。にしても好きな人かぁ……考えた事なかったや。
 自分がちょっと変わった趣味してるって自覚はあるし」

まつり自身は可愛ければOKな嗜好だが、相手もそうとは限らない。
色恋について意識したこともあまりないようだ。

マト >   
「皆が見るような場所で着飾る……先月やってたとこコレもそうだったよね」
「それはそれで一つの立派な仕事な訳だし、恥ずかしがることはないさ」

こくこく、とマトも楽しみだと言わんばかりに頷きつつ

「そう?ならいいけれど……」
「ふむ……女装の事かい?確かにそうかもしれないけれど」
「そうだ、そもそも恋愛対象が男女どちらにもよる、のかな、ボクにはいまいちピンとこないけれど」
「それはボクが―― だからというのもあるだろうからね」

少しは学習してきているマトは自分の『性』についての明言は避けつつも、純粋な疑問としてまつりへと聞いてくる
こういった部分を明け透けと聞く事も場合によってはマナーにかけるかもしれないが
ともあれ、此処まで気安く質問してくるのもマトがあなたに対して親愛を感じているからかもしれない

蒼月 まつり >  
「へへ……まぁね」

やるからには全力で、と気合を入れて撮影に臨んだ覚えがある。
きっと見応えのある写真が撮れたはずだ。

「可愛くなりたいだけで女の子になりたいわけじゃないから、恋愛対象も普通に……
 いや、ぶっちゃけ可愛ければ性別は気にしないかも」

なかなかの爆弾発言である。
見た目は美少女コンビのようでもあるのに、会話の内容は男子高校生のようだ。

「まぁでも、僕ってば少し変わった嗜好があるというか……」

マト >   
「なら楽しみにしておくよ、他の友達にも見せたくなるようなのを期待してるからね」

少し浮足立った歩みは、きっと友人との会話が弾んでいるからだろう

「成程、可愛いかどうかが基準な訳だね、それこそ、まつり自身と同じくらい可愛い子が好み、という事かな」
「……嗜好?うん?女装とは別に、ってこと?」
「ちょっと思いつかないな……どんな嗜好なんだい?」

首を傾げながらずばずばと聞いてくるあたり遠慮が無い
寧ろ興味深げにじぃ、とまつりの仕草を観察するようにしつつ歩いているだろうか

ともあれ、そうこうしているうちに浴衣を売っている店へとたどり着くことができるだろう

蒼月 まつり >  
「そそ。美人とかカッコいい系より、可愛いコがいいな」

撮影を終え、隣り合った試着室で元の服装に着替えつつ。
つい口走ってしまった嗜好の話を掘り下げられると、苦笑しながら頬を掻く。

「あ~……まぁ、なんていうのかな……
 好きな子にはイジワルしたくなっちゃうみたいな、そんな感じ?」

最大限ぼかして伝えながら、向かう先は浴衣コーナー。
オーソドックスなデザインから若者向けの派手めなものまで、水着同様ラインナップも豊富だ。
これもまた見映えを重視して進化したファッションの歴史と言えよう。

マト >   
「成程……」
「可愛い、か……うーん、ボクの基準は当てにならないだろうしね」

眉をうーん、と潜めるようにしつつ

「本でそういうのは見たことあるね、確か……あぁ、ツンデレ、だっけ?」
「まつりはツンデレなのか……なるほどね」
「恋愛小説や漫画も最近幾つか読んでみてるけれど、ツンデレってよく出てくるんだ」
「つまり、ツンデレは好きな人が多いらしい、だからまつりもきっと大丈夫だよ」

なお勘違いである、図書委員となり本をいくらか読んだためか、それっぽい知識があったからこその勘違いであった
マトの中でまつりは好きな人にはツンデレ、という図式が出来上がったらしい
そして更に偏った知識のまま応援?に近い言葉をかけるのであった

「浴衣……着物の仲間だけれど着物よりは少し値段が優しいと聞いていたんだけど」
「それでも結構な数があるね、何というか、さっきとは別の意味で華やかだ」
「落ち着いた感じというか、しっとりとした感じというか……」

ろくろを回すような仕草をしながら自分の感じたままに表現しつつ、きょろきょろと浴衣コーナーを見回していて