2024/08/18 のログ
ご案内:「扶桑百貨店」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店」にエルピス・シズメさんが現れました。
■Dr.イーリス > 昨日の夜に落第街の路地裏で、イーリスはかつての不良仲間で結成された《ネオ・フェイルド・スチューデント》に襲われ、なんとか追い返しはしたもののリスクある力を使ってしまったため気絶。
気絶したところエルピスさんに助けられ、《数ある事務所》までお運びしていただいた。
その時に、エルピスさんやナナさんに何が起きたか、《ネオ・フェイルド・スチューデント》についてなどを語った。
お薬を飲んだり、ナナさんエルピスさんお二人の知り合いが作ってくださったお料理がおいしかったので、イーリスは回復し、
そしてエルピスさんとお出かけ。
イーリスはフリルつきのブラウスと赤を基順としたロングスカートでおめかし。
「エルピスさん、昨日は本当にありがとうございました。もしエルピスさんに拾っていただけなかったら、私、どこかに売られていたかもしれなかったです」
落第街の路地裏で、サイフの中身がすられてはいたけど、それだけで済んだならまだ良心的だろう。
エルピスさんとイーリスの二人は人の流れが激しい扶桑百貨店のエントランスに入っていく。
■エルピス・シズメ >
一方のエルピスは普段着に、トレードマークの学ランを忘れず羽織る。
もともとはぼっちであった彼は、おめかしで着て行ける"男物の服"の用意を怠っていたのである。
(ナナ、無茶してないといいけど。)
昨夜での一騒動は意識を取り戻したイーリスから聞き、改めてナナも含めて食卓を囲み、
ナナへの礼としてナナとの共通の知人である重高さんから振舞われた料理を取り出して食べた。
状況に関しては悩むものがあるが、イーリスが元気になったのでよしとする。
そんなこんなで、予定通りに二人でおでかけ。
「うん。財布をすられる程度でよかったよ。
売られていたら奪い返すけど……今回の気絶は避けられた気絶だから、無茶は気を付けようね。」
軽く注意を促すが、怒った素振りは無い。
むしろ、可愛いものを微笑ましくみる表情と口ぶりだ。
「僕もよくやっちゃうけど、『新しい力をいきなり使うと』、思わぬ負荷や不具合があるからさ。」
「特訓や練習相手にはいくらでも付き合うよ。僕も力は欲しいし……」
それはそれとして力は欲しい。
何とかなっているとは言え、余裕のなさやギリギリを感じることは多い。
「物騒な話はここまでにして、買い物を楽しもっか。折角がんばってお化粧もして、綺麗な服を着てくれているんだもん。
綺麗なブラウスも赤のロングスカートも、イーリスの髪に似合ってて綺麗だし……」
"何か用意しておけばよかった"と、自分の準備不足を改めて後悔するエルピスであった。
エントランスに入り、広々とした内部を展望する。
■Dr.イーリス > お財布の話になると、イーリスの瞳が少しじわっと潤む。
「お財布の中身すられました……。頑張って働いたのに……」
だがイーリスは、かつての不良時代の行いを思い返して、軽く両目をこする。
「思えば、かつての自分の行いに対する因果応報ですね。罪は、何らかの形で償わなければいけないという事でしょう」
改めてかつての不良時代の行いを反省しつつ、笑みに戻る。罪の意識が、逆にイーリスを曇らせずに済んだ。
「……ルビー山本さん達、とても強い力を手に入れていました。油断すると、殺されかねません。《ネオ・フェイルド・スチューデント》だけではないようですね。今、落第街で同時多発的に騒動が起きているようです」
イーリスはスマホの画面に視線を落とす。
どうやら落第街の各地で騒動が起きている様子。
騒動を起こす何者かがいるのだろう。
「ありがとうございます、エルピスさん。リスクは理解していたのですが、ルビー山本さん達が中々に手強かったですからね。それでは、二人で特訓して共に強くなりましょう」
せっかく事務所の地下を掘って広げるのだから、訓練部屋みたいなのを用意するのもいいかな、みたいな事も考え。
「はい! 楽しみましょう! 色んな方々にお世話になりましたので、お礼のお品を買いにいきましょう。それと、ナナさんも含めて三人で《桃源リゾート》に行きますので水着も買いたいですね!」
楽し気に、にこにこと笑う。
「似合っておりますか? ありがとうございます……お洋服を選ぶのに時間かかっちゃってましたが、その甲斐ありました……えへ」
少し照れた感じに頬を赤らめて、にへらと笑みを浮かべてみせる。
■エルピス・シズメ >
「お金はまた、みんなで稼ごう。
……今度はイーリスが、少しずつ過去に向き合う番なのかも。」
「なんどだって、支えるからね。」
示すように、イーリスへ身体を寄せる。
向き合う事の大変さは、エルピスも良く知っているもの。
「例の《ギフト》の話だっけ。調べたけど、大分厄介な状況みたいだね。
……うん。一緒に特訓して強くなろう。丁度作って欲しい装備のペーパープランも出来てね……」
チューンナップの際に作って欲しいものもある。
嬉しそうに語る彼の姿は、イーリスの高い技術力を頼りにしているのだろう。
その上で、ちょっと発明品に感化されているのかもしれない。
「そうだね。色んな人へのお礼の品と……水着、うん。水着も欲しいね。
お礼の品はかさばるから、先に水着を見に行こうか。」
贈呈品に傷がつくリスクも抑えられる。
先に水着を見よう、と、提案しつつ。
「うん。時間が掛かるのは当然のことだし……とても似合ってる。
僕の方こそ普段着でごめんね。次はちゃんと買って、おめかしするよ。」
恥ずかしそうにしながらも、にへらと笑う。
いつもよりも彼女のことが可愛く見える。
"すごく可愛い"と、口元が緩む。
■Dr.イーリス > 「そうですね。便利屋稼業、開業できるように頑張りましょう!」
笑顔で頷いた。
「エルピスさんも過去に向き合うよう頑張ったのですから、私も……向き合わないとですね。ストリートチルドレンの不良として、生きるためとは言えやってしまった罪は消えませんから……」
視線を地面に落としたが、エルピスさんが体を寄せてくださるとイーリスに笑みが戻る。
「感謝致します。頼りにさせてください、エルピスさん」
瞳を細める。
エルピスさんは、過去の自分と向き合えた。そんなエルピスさんが支えてくださるのだから、これ以上頼もしいものはない。
「『理不尽に反逆を、ギフトを得よ。』という共通のスローガンで動いている上に、同じ旗印を見せているようなので、黒幕がいるのでしょうね」
こくんと頷く。
「お任せください。どのような物でも、私の技術が実現してみせましょう!」
イーリスは自信満々に胸を張って、自身のお胸を軽く叩いた。
「それでは水着です! 4階から6階のファッションエリアですね」
ではエスカレーターに乗りましょう。
「こうしてご一緒にデートしていただけてとても嬉しく思いますよ。ふふ」
楽しそうに、笑い声をあげる。
可愛らしくてお気に入りのお洋服だったから、似合っていると言ってくださり、とても嬉しい。
納涼氷柱割りで鋼先生からいただいたコスメグッズで時間かけてばっちり可愛らしくメイクしちゃった。
エルピスさんとのデートを楽しみにして、とてもはりきっちゃったのだった。
■エルピス・シズメ >
と言う訳で、エレベーターに乗ってデート開始。
ひとまず、4階から6階のファッションエリアへ。
一度4階で降りて、様子を見る。
「わぁ……初めて来たけど、服でいっぱい。
これが5階も6階もあるなんて……。」
大型商業施設の力に圧倒されつつ、
付近のスタッフに水着エリアの場所やフェアなどがやっていないか訊く。
水着やスイムスポーツ関連のフェアをやっている区画があればよし、そうでなくても面白ければ覗いてみよう、と。
「僕もうれしいし、楽しいよ。いつもも可愛いけど、
今日はなんだか……とくべつって感じがする。」
いつもと違う雰囲気に、見惚れた瞳と声が出る。
そう言えば、納涼氷柱割りの時に鋼先生からコスメセットを受け取っていた。
(頑張ってお化粧も整えてきたの、かな。)
(雰囲気も香りもすこし違って、とくべつって感じでどきどきする。)
■Dr.イーリス > 「私、こんなにもお洋服がずらりと並ぶお店に来たのは初めてですよ! 今まで……このようなお店に立ち入れるようなお金もありませんでしたからね……」
扶桑百貨店に来るのも初めて。
ウィンドウショッピングに興味はありつつ、これまではスラムの不良少女がこのような場所に来るのは場違いと思うところもあった。
「水着のフェアやっているみたいですね! セール! お得です!」
びしっ、と水着のフェアをやっている区画を指差しつつ、瞳を輝かせる。
セール! なんと、割り引いてくれるのである! 貧乏性のイーリスにとって、それはとても魅力的で、とても弱い言葉だった。
「ふふ……えへ。ありがとうございます。エルピスさん……ふふ」
エルピスさんの肩に、イーリスは頭を寄せた。
嬉し気に、頬を少し染めながら笑い声をあげる。
■エルピス・シズメ >
「僕もこういう場所には縁が無かったからね、ちょっと緊張する。」
イーリスがスラムの不良少女であっても、彼にとっては素敵な想い人。
場違いではなくここに居られる事実に、想う気持ちが高まってドキドキする。
「ん、本当だ。これなら選びがいがあるかも……」
再び頭とか肩を寄せ合いながら、フェアの区画へ向かう。
嬉し気な二人の姿に、微笑ましい視線を感じるような。
■Dr.イーリス > 「なんだかとても良い百貨店みたいですし、これからはちょくちょく行きましょうよ」
にこっ、と笑う。
心の変化もある。今は、場違いとは思っていない。素敵な想い人とご一緒に来られて、とても楽しい時間。
とても、心がぽかぽかする幸せな時間。
そうして区画へと二人で向かい、ずらっと並ぶレディース水着の数々を眺める。
「可愛らしい水着がいっぱいですね! 露出が多めなのは恥ずかしいので……あまりお肌を見せない水着がいいですね」
可愛らしい水着を楽しそうに眺めている。
「エルピスさんもレディースにしてみますか?」
微笑みながら、小首を傾げた。
半分は冗談であり、半分はわりとマジな提案。
エルピスさんはやる時はとても勇ましくてかっこいいけど、一方でとても女の子に見える少年で可愛らしいお洋服を好むという隠れた趣味がある。
■エルピス・シズメ >
「うん。今の僕たちの経済状況的にも来れない訳じゃないしね。」
臨時収入があったことと、何だかんだで各自で日銭を稼いでいることもあって余裕がある。
心境と環境に良変化があったことを認め、笑いあいながら先に進む。
「露出が少ない分、デザインは豊かだからね。選びがいもあるかも。僕は……えっと……」
隠れた趣味は可愛いものへの欲求はあり、
そのことへの恥らいもあるが、それ以上の理由でレディースものから眼を逸らす。
「仕事ならともかく、公共の入浴・水泳施設に行くときは極力義腕義足は外す事にしててね。」
厳密には義足は残すことは多い。
それでも、彼なりに気を遣っている素振り。
「片腕で付けられそうな、無難なのを選ぶ事が多いかも。」
言い表せない微妙な気持ちで義腕が揺れる。
メンズもののボトムか、ゆとりのある一体型のデザインが多い。
■Dr.イーリス > 「エルピスさん、凄く働いてくださいました。私がお仕事できない期間も……。感謝してもしきれません」
今はイーリスもなんとか働いて生活するためのお金を得ているけど、エルピスさんに保護してくださってからしばらくはとてもエルピスさんに負担をかけていて、その点はとても申し訳なく思っていた……。
「そうですね、可愛らしいものも多いです。わぁ、これなんてとても素敵な水着! これも可愛いです!」
イーリスが手に取った二つ、
白色で胸部と腰部にフリルがついたワンピース水着と両肩に白のフリルがついたいちごとさくらんぼ柄のちょっと子供っぽい可愛らしさがある水着。
鏡の前で、水着を合わせている。
「確かに、その義手義足は公共の温泉やプールなどでは外すのがマナーになるかもしれませんね。公共施設でつけていても比較的大丈夫な義手と義足をつくりましょうか?」
小首を傾げる。
具体的には、より人間の手足に見えるバイオテクノロジーも駆使した義手義足だ。
何なら、イーリスは全身改造した体で《桃源リゾート》に行くのだから、気を使った義手義足なら大丈夫だろうという感覚。
■エルピス・シズメ >
「気にしてないよ。むしろ今は、僕が楽させて貰っているし……
僕こそありがとう、イーリス。これからもいっしょにがんばろ。」
まず電子的なセキュリティが強化された。
次に冷房用のメカが配置された。
そして洗濯機が増えたし、箪笥もすき焼き用鍋も増えた。
その上、腕や足の簡易処置は一日も掛からずにして貰える。
本来ならば『メンテナンス』として預かって貰う手間が発生する要素だが、
イーリスの技術と同居の事実によってなくなっている。
メンテナンスやチューンナップは時間を取る必要があるとはいえ、
日常を過ごすだけなら以前よりも安定しているかもしれない。
「あっ、可愛い。綺麗なとくべつのイーリスも素敵だけど、キュートな水着のイーリスも可愛いな。」
合わせる素振りに目を細めて微笑む。
やっぱりイーリスは可愛い、と、当たり前の特別をかみしめる。
「そうだね。主任のリビド先生は教師として在籍してるけど、《英雄開発プロジェクト》は終わった話になっているし……
……イーリスが公共向けの義肢を作ってくれるなら、すごくお願いしたいな。」
義肢を提供していたプロジェクトと、製作者の名を挙げる。
《英雄開発プロジェクト》は終わった話になっているため、名を挙げた先生にも頼り辛い。
エルピスであって故エルピスでない彼は、色々と会い辛い。
「とりあえず、そういうことなら、ちょっとおしゃれして……」
選んだのは、黒のワンショルダーのトップスと薄紺色ホットパンツ型のボトムスのセパレート水着。
女性ものにしてはカッコいい寄りのデザインだが、男性にしてはトップスが華やかだ。
ギリギリ男女兼用と言い張れる範囲。
勇気を出したとも、日和ったとも取れる。