2024/12/14 のログ
ご案内:「」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にナナさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」からナナさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にナナさんが現れました。
Dr.イーリス > 最近は、『数ある事務所』周辺が、風紀委員会と生活委員会共同の部署であるイーリス率いる指定保護区域管轄課《フェイルド・スチューデント組》により保護される《指定保護区域フェイルド・シティ》に組み込まれたこともあって治安が良くとても平和。
他の指定保護区域と同様、事務所周辺は、治安やインフラなどが改善されるという方向で変化している。治安が悪い落第街の中でも安息の地、安全地帯だ。
ナナさんの追っ手も、手が出しづらい環境が構築されている。イーリスなりに、追っ手を撃退するという方向ではなく、平和的にナナさんを守ろうとした成果にはなる。
ただし、指定保護区域から外に出てしまえば、そこは治安が最悪な元の落第街……。

とても体が冷える季節となり、『数ある事務所』の応接間にこたつが置かれたり、各お部屋にカンテラ型暖房が置かれたりしていた。
冬でも、とてもあったかな『数ある事務所』。
昨日は、『数ある事務所』でもささやかながらクリスマスの飾りつけをした。
応接間にクリスマスツリーを置いたり、玄関扉にリースを飾ったりなど、事務所もクリスマスでちょっと彩る。

そしてナナさんと訪れたこの扶桑百貨店もまたとてもクリスマスムード。
エントランスに入り周囲を見渡すと、クリスマスの飾りつけが所々なされている他、クリスマスのBGMも聞こえてくる。
ナナさんとたのしいこといっぱいしたい、という事で、このクリスマスの時期にナナさんを扶桑百貨店に連れ出したイーリスだった。

「ふふ、クリスマスで彩られる光景は、とても楽しげなので好きです」

そう口にして、イーリスは微笑む。
イーリスは、白のブラウスの上に、黒色を基順としたカーディガン姿。フリルがついた赤を基順としたフレアミニスカートと黒いタイツを履いている。
右耳には、夏にエルピスさんからいただいた白い真珠を加工したイヤリングをつけている。ナナさんの黒い真珠のイヤリングとお揃い。

「とても人が多いですからね。ナナさん、はぐれない様に気を付けてくださいね」

今日は休日ということもあって、とても人が多い。凄く賑やかな扶桑百貨店。

ナナ > 平和になるという事はどういう事か
そう、割と暇になっているナナはここ最近ずっと事務所でのんびりしていた
季節のせいで寒くて動きたくなくなっているのも大きいのはそうなのだけれど

今日はイーリスに誘われクリスマスのお買い物
来たことはなかった百貨店にかなり圧倒されつつある

「物、物、モノ…さっすが落第街の店とかとは話になんないね。」

そこかしこに店が並び物で溢れかえる光景は落第街ではありえない光景で少しワクワクとしてしまう
そしてお洒落なイーリスと違いナナはいつもと同じTシャツにホットパンツという見ているだけで寒くなる格好

学生街で治安は花丸と言われても、どうも普段から動きやすい恰好なままで困らないのでこんな姿でここまでやってきた
どうせなら冬らしい服でも買おうかななんて思いつつイーリスの言葉には頷いて

「はいは~い、まぁこうしてればはぐれないでしょ。」

きゅっと手を握って、どこから回れば良いのかは分からないので少し後ろをついていく
イーリスの言う通り人がかなり多い、はぐれたら見つけるのは難なのでしっかり手を握る

Dr.イーリス > 委員会で新しい部署を立ち上げようとしていた時は、忙しめだったけど、それも今では落ち着いている。
事務所では、ナナさんとイーリスが『数ある事務所』の娯楽室で一緒に映画とか見たり、ゲームとかやったり、みたいな光景もあった事だろう。
応接間に置かれているこたつで、ナナさんとイーリスが一緒に寝てしまう姿とかもあったかもしれない。
赫さんが最近事務所を空けているけど、エルピスさんとイーリスでお料理をしていたりもする。

「扶桑百貨店は、この島においても品揃えすごいですからね。色んなものが買えてしまいます。おいしいレストランがいっぱいあったり、魔道具まで色々と取り扱っていたりもするのですよ」

生活に便利な魔道具だったり、もっと専門的な魔導書だったり様々。
とてもわくわくな様子のナナさんに、イーリスは目を細めて笑みを浮かべつつ、はぐれないようにナナさんとお手てぎゅっと掴んだ。

クリスマスマーケットを思わせる催しやお店で盛り上がっている催事場エリアへと入っていく。
クリスマスの色がより濃くなっていく。サンタさんやトナカイさんの着ぐるみを着た人がいたりもした。
お店には、ツリーのオーナメントにつかえそうなものから、木掘りのおもちゃなどの雑貨、綺麗なキャンドル、帽子やマフラーなど。食べもののお店もあり、チキンやターキー、フランクフルトやホットドッグ、フライドポテト、クッキー、シュトーレン、ケーキなどのお店が見られる。

「おいしそうなにおいが漂ってきますね。何か食べましょうか。私のおごりです。ナナさん、何が食べてみたいですか? ふふ、ターキーは帰りに買って事務所でエルピスさんとも一緒に食べますので、後でですね」

とてもおいしそうな香りで、イーリス自身何か食べたくなったりして、ナナさんにそう提案した。

ナナ > レストランに始まり服飾、娯楽、雑貨等なんでもござれと豪華な建物
それに伴ったセキュリティやらと説明だけで頭が痛くなる程

「赫とか重高ちゃんの料理超えるかって所だよね~
魔道具までとか揃いすぎててなんだか怖いんだけど。」

ここまでの箱を用意して惜しげもなく商品を並べるなんてどこの誰が始めたのか、なんて思ったり
ただ、それを置いてもいい位にはそこらに並んだ商品には期待が高まっている

「テレビでやってる様な所謂クリスマス料理沢山だよね~
ほんと?ならそうだなぁ…あ、とりあえずあれ食べたい♪」

何か食べるといわれれば食べ物を一通り眺め…やはりこれでしょうともって食べるタイプのチキンを指さす
ターキーを丸齧りしてもいいのだがそれは帰ってからエルピスも含めてのお楽しみ

「イーリスは何食べる?
食べ過ぎて辛くならない様にね~」

自分につられてあとでターキーが入らないなんて事にならないように声をかけておく

Dr.イーリス > 「レストランにはおいしいメニューがありますけど、赫さんや重高さんのお料理はほんとに凄くおいしいですからね。年を明けてからになると思いますが、重高さんのデリバリーをお願いしてみんなでおいしくいただくのもいいかもしれないですね」

赫さんは最近事務所にいない事が多くて、重高さんにデリバリーを頼んでもタイミングが合わないかもしれないけど……重高さんのデリバリーをお願いして、ナナさんとエルピスさん、イーリスでいただくのもいいものだろう。

「百貨店に行けば、魔道具まで手に入る便利な時代になったではありませんか。私、最近はここで魔道具を買って分解して中身調べるのがマイブームですよ」

ストリートチルドレンだったイーリスはもともと、スラムに捨てられた壊れた機械などを分解してメカを造る知識と技術を身に着けていた。
その好奇心が、このお店の魔道具を分解したいという気持ちを膨らませてしまう。

「チキン、とてもおいしいですからね。私も、チキンにしましょうか。とてもクリスマス気分になれます。そうですね、食べ過ぎたら夜にターキーを食べる前にお腹いっぱいになってしまいますね」

にこっと笑みを浮かべつつ、ナナさんとお手てを繋いだままチキンのお店に歩いていく。

「チキンふたつ、えっと骨付きのものをいただきたいです。ありがとうございます」

一旦ナナさんのお手てから手を離してお財布を取り出す。
代金を支払い、紙袋に入れられた骨付きのチキンをふたついただいた。
ひとつをナナさんに差し出す。

ナナ > 「あの二人の料理って美味しいんだよね~いい感じにこっちに合わせて味付けしてくれるし。
重高ちゃんのデリバリー様々だよ。」

もう今更自分が料理をしようという気はない
練習したとしてあの二人に追いつける筈もないので

「まさか店員もバラシて解析するとは思ってないだろうね。
私はそっちはちんぷんかんぷんだしあんまりだなぁ、体に埋め込むタイプとかだったら面白そうだけど。」

クスリと笑う
割と高級品の魔道具を買ってから分解するなんてあまり想像出来ないと

一方フィジカルイズパワーな自分にとっては魔道具というのもあんまりピンと来ていなかったりする

「お揃いで良いね♪
エルピスには悪いけど先に食べちゃお食べちゃお。」

チキンを受け取り、いただきますと口にしてガブリ
肉汁とソースを味わいつつ肉、軟骨…ついでに骨までガリゴリと美味しくいただいていく

Dr.イーリス > 「とても分かります。好みの味付けをしてくださるのはとても嬉しいですよね。優しさが籠ってます」

こくこく、と頷いている。
赫さんや重高さんのお料理が好きになってしまうのもそういったところにあるので、とても共感。
いーりすがえるぴすさんと一緒にお料理をしている時も、ななさんの好みを意識したりはしていた。

「分解したら、保証も効かなくなりますからね。私はむしろ部品を有効活用してます。体に埋め込むタイプの魔道具も探せばあるかもしれませんね。魔道具の最先端技術も随分と進んでいますからね。えるぴすさんと私が持っている魔法少女のステッキも、原点に戻れば体に埋め込んで効力を発揮する魔道具と言えなくもないかもしれませんね」

エルピスさんとイーリスの魔法少女ステッキは、元を辿れば魔法少女マリアさんのステッキ。
マリアさんはステッキを体内に埋め込むというとんでもない使い方もしていた。もちろん、今のステッキには、そのような使い方をする機能はない。危険なので、意図的に体に埋め込む使い方を排除している。

「ふふ、いただきます」

近くのベンチに腰を下ろして、チキンを食べる。

「とてもおいしいチキンです。て、ななさんは骨まで食べてしまってますね!?」

ナナさんなら骨まで食べてしまってもおかしくない……と思いつつも、実際に食べている光景には驚いてしまった。

ナナ > 「ね、胃袋つかまれちゃってもう手放せないよねぇ。」

そう、親しい人が自分に合わせて作ってくれる料理程美味しいものはない
自分の役目はそれを美味しくいただく事

不慣れな料理に挑戦するべきではないのだと自分で勝手に断定する

「分解して直しては流石にね~
あぁ例の魔法のステッキね、どうにも魔道具を使うって感覚に慣れないんだよねぇ。自分で使う魔法となんかこう勝手が違うというか…」

どうも上手くいかないのだ
恐らく性に合わないとかそういう話だとは思うのだけれど

自分が体内に魔道具を仕込むとして…文字通り体から切り離してロケットパンチぐらいが関の山かもしれない

「美味しいよねぇ、流石おっきいお店のチキン。
知ってる?硬さが気にならないなら骨って結構美味しいんだよ。」

もぐもぐゴリゴリと食べ進めて残ったのは持ち手の紙だけ
紙はさすがにゴミ箱にポイしておく

「死ぬほど硬くなかったら美味しく食べちゃうけど、イーリスはマネしないでね。
食道と胃と歯がだめになるかもしれないし……いや、イーリスならいけるかも?」

最悪パーツ交換みたいな手段があるのでできるのでは?なんて考えがよぎったりする

Dr.イーリス > 「赫さんや重高さんのお料理が恋しいです……。赫さんのお料理は、帰ってきた時には食べられるのですけどね」

赫さんや重高さんには遠く及ばないけど、ナナさんがおいしくいただいてくれるなら、お料理しているイーリスもとても嬉しくなる。
お菓子もエルピスさんと作り始めていて、ナナさんに作っていたりもしていた。

「私の手に掛かれば、例え保証がなくても、分解した後に元に戻した上でついでに新機能もつけられます。この前買ったビームカッターを分解して、ビームの刃を飛ばせる機能をつけた上に元に戻したりしました」

どやっとした表情で胸を張った。その後、ちょっと目を逸らす。

「刃を飛ばせる機能をつけた代償として、ビームカッターが地球の地殻に吸い込まれるかのように地面から離れなくなりました……」

重いというよりは、地球の中心に引き寄せられる機能も同時についてしまったビームカッター……。

「慣れ、というのはあるのかもしれませんね。人によっては上手く扱えないという事も多いです。もし興味があるようでしたら、ナナさんが慣れていくための魔道具を発明してみますよ? もしかしたら魔法の練習にも取り入れられるかもしれないです」

きょとんと小首を傾げる。
体に取り込む魔道具でも、そうでない魔道具もイーリスなら安全なものを造れるだろうか。

「骨っておいしいのですか!? 思えば、鳥ガラスープや豚骨スープはおいしいですからね。骨を食べられる人は、骨のおいしさも理解しているのですね」

中々興味深いと思いつつ、ふと疑問に思う。

「お魚さんの骨って、間違ってのみこむと喉で詰まって痛いだけで美味しいとおい感じはしないですけど、あれはどうなのでしょう?」

骨ごと間違ってお魚さんを食べてしまった苦い想い出……。
チキンとお魚さんは別だけれど、美味しい骨とそうでない骨があるという事になるだろうか……。
イーリスも骨と紙をゴミ箱に捨てる。

「私の体は、食や身体能力の面では普通の人間と変わらないですから、マネできないですね……! 普通に食道、胃、歯がだめになってしまいます……!」

ぶんぶんとお顔を横に振る。
骨を食べた結果、痛い痛いと苦しんだ上にパーツ交換のリソースを失ってしまうのは、代償が大きすぎる。

ベンチから立ち上がる。

「チキン、おいしかったです。雑貨とかも見て回りませんか?」

はぐれないように、再びナナさんと手を繋ぎ直そうとする。

ナナ > 「縛りつけといてもどっか行くタイプだし、まぁくぎ刺したからちょこちょこ戻ってきてるから大丈夫だよ。」

基本的に殆ど美味しく食べられるしイーリスも手先は器用だから料理の腕も割といい感じではあるのだ
加えてイーリスの手作りであれば基本的に美味しく食べられる

「それよねぇ、新機能つけるんだよねぇ…」

新機能は無くてもいいかなぁと思うこともあるので苦笑い
ビームカッターの刃が飛んでいく必要はあるのか…悩んではいたのだった

「それその機能が無い方がよかったって言われるよ。
毎度エルピスが微妙そうな顔してるよ?」

それを見て笑ってしまうのがいつもの流れ
重力に愛されたビームカッターは奇妙なオブジェ以外使い道がなくなった

「いやぁ良いかなぁ。器用貧乏みたいになるのも嫌だし?
魔法もあとで覚えた付け焼刃だしこっちの方が性に合ってるよ。」

ピースを見せる指先、爪先が鋭くなる
手を握るのですぐ元に戻すけれど体の操作なら魔法にも負けない自信はある

「骨というかその中身…髄って言うのかな。
骨の近くのお肉の方が美味しいっていうし骨そのものも割と美味しいんだよねぇ。」

骨のスープの話的に本当にそうなのかもしれない
けどお肉だって勿論美味しい、結局大体美味しいという話にもなる

「あ、魚の骨は何もないよ。
分けるのが面倒だから一緒に食べるけど。」

そういわれると魚の骨はフライにしない限り別に美味しいとは思わない
食べる理由だってよけるのが面倒だから諸共食べてるだけ

「じゃぁだめだね、イーリスの大事な歯がそんなしょうもない事で書けたりしたら大変だし。
慌てたエルピスに離乳食生活させられるかもよ?」

なんて言ってみる
硬いものにチャレンジして歯が欠けたイーリスとそれに大慌てのエルピス
実に簡単に想像できる

「勿論、いい加減この格好もあれだしねぇ。
雑貨に服にいろいろ見て回りたい。」

差し出された手を握って歩き出す
まだまだ買い物は始まったばかりだ

Dr.イーリス > 「赫さんがたまにでも戻ってきてくださるのは、ナナさんのお陰でございますからね。たまに赫さんに会えて、お料理を食べられるのはナナさんのもナナさんのお陰で、とても感謝してますよ」

そう口にして、にこっと笑みを浮かべる。
その後、少し視線を落としてしまう。

「見た所、事務所に帰ってくるたびに赫さんは竜化が進んでいるみたいです。ひとりでなんとかしようとしているようで……心配になってきます……」

イーリスの技術と医術で、赫さんのために何が出来るかは分からないけれど、それでもひとりで抱え込む赫さんのことすごく心配になる……。

「刃が飛ぶお陰で、なんと遠いものも切れてしまいます! 地面からどうしても離れないので、地面につけて振り回さなければいけなかったり持ち運び不便なのが弱点ですが、天才的な機能ですよ! 私の発明品、エルピスさんも褒めてくれる時あります!」

えるぴすさん、褒めれくれる時もあるけれど、微妙なお顔をする時もある……。いーりすの中では、えるぴすさんに褒めてくれた時の記憶の方が残っていた。なんか都合の良い脳。

「それもそうでしたね。新しいことを学ぶのはそれはそれで新たな長所になり得ますけど、今あるものを大切にするのもまた大切なこと……」

爪先が鋭くなったナナさんを見て、目を細める。
適応という意味では、ナナさんの場合は魔道具を体に埋め込む事で元の長所を活かしているとも言えるかもしれないけれど、適応を活かす方向性は魔道具を埋め込むだけに留まらないだろう。

「なるほどです、確かに骨に近づくとチキンはジューシーですね。骨を食べられる人のみが味わえる食の楽しみというのもあるのですね」

骨を食べられるだけの歯も胃もないので、どういった感覚なのだろうととても興味津々。
生物によって食のたのしみは様々なのだろう。
ナナさんは色んな意味で、食物連鎖の頂点の中の頂点に位置していると言えるかもしれない。食の楽しみは人を超え、きっといろんな楽しみ方ができるのだろう。

「お魚さんの骨は何もないのですね。骨が喉に詰まって痛いだけのはずです……。魚を食べる時は骨を取るのが地味に大変ですけど、ナナさんはその辺りとても便利ですね」

お魚さんの骨を取る作業を省略できるのは、とても便利そう……。

「離乳食生活するのも、えるぴすさんにご迷惑かけるのもいやです……! 私は、普通に人間の食べ物を食べないのお腹壊しますので、普通に人間の食べ物を食べてますね」

ぶんぶん、と首を横に振った。
かつてはストリートチルドレンで、飢えに苦しんでいたけど、今も昔もさすがに骨は食べれない。

「ふふ、ナナさんはかわいらしいですから、色んなお洋服が似合いますからね」

そうしてお手てを繋ぎつつやってきたクリスマス一色な雑貨屋。
色んな可愛らしい雑貨が並ぶ中、イーリスはふと綺麗なガラス玉に視線を移した。

「きれいなスノードームですね! すてき……」

スノードームの内部は、クリスマスツリーを中心に、周囲にクリスマスな雰囲気のお家や教会などミニチュア。
ガラス玉の大きさは直径30cmぐらいあって、結構大きめのスノードーム。

「この木彫りのトナカイさんもかわいらしいですね」

手のひらサイズの木彫りのトナカイさん、とてもかわいい感じで素敵。

ナナ > 「さよならしたけりゃそう言えってのよね~
変に遠慮してるみたいだから勘違いすんなって言ってやっただけだけど。」

イーリスにこんなに心配させるなんてと思いつつ竜化については…

「ま、泣きついてきたときに何とかしてやる位の気持ちでいいのよ。
それに竜化なんて便利で良いじゃない。私なんて前に混沌とか言われたんだけど?」

いっそのこと羽が生えたら便利で良いじゃないなんて笑う
イーリスに心配してほしくないというのもあるが、本心からそう思っているのも間違いない

「デメリットが大きすぎて微妙になってないそれ?
そりゃまぁたまにはいい感じにかみ合うこともあるけど…まいっか。」

イーリスが嬉しそうなのでまぁいいかと納得する
酷い事故等も起きていないし、なんて

「そうそう、伝統芸能みたいな?

顎と歯が常に新鮮な特権だよねぇ。骨まで食べてると骨が強くなる気がするし。」

気のせいではあるし関係なく骨は強いが、体にいい気はする
毒さえも骨ごと美味しくいただける身としては食の楽しみが広がっているのは間違いない

「普通に美味しいのだけ食べようね。

ん~一応ある程度動きやすくしとかないと動くときに面倒だからさ。
似合いつついい感じのを適当に探そうかなって。」

雑貨や服を適当に見ているとイーリスの視線が止まった
視線の先にはトナカイやスノードーム、クリスマスらしいかわいらしい品がちらほら

「奇麗だし可愛いね~
リビングとかに飾るとクリスマスらしいし買ってかない?」

Dr.イーリス > 「赫さんは赫さんなりに、私達を巻き込まないと気遣ってくれてはいるのでしょうね。そうですね、もし赫さんが泣きついた時のために、温かく迎え入れる準備をしておくことにします。ナナさんの協力のもとで、竜化に関する研究は進めていますからね。いつもご協力、とても感謝です」

同じく竜を食したナナさん協力のもと、竜化の研究は少しずつ進めていた。
ナナさんの竜の部分に関するデータを取り、そこからどう竜化を抑えていくのかを模索していく研究。

「自分の能力を便利に扱うことを考えるナナさんの前向きさは、とても素敵で、私も好きですよ」

そう口にして、にこっ、と笑みを浮かべてみせる。

「う……。つ、使いづらいのは否定できません……。地面から離れないので、地下から地上に持っていくのも一苦労……」

事務所にエレベーターあってよかった……。
でも下手に使用すると飛ぶ刃で床を切りつける可能性もあり、慎重に使わないといけない……。いや、普通にはさみやカッターナイフ使う方が早いような気がしてくる……。

「お魚さんの骨を食べても骨が強くなる気がしないので、より硬い骨を食べるのが気持ち的に有効なのですね。牛乳を飲めば、骨が強くなる気持ちが高まってくるのと同時に、背も高くなるような気がしてます。体を改造してから背が伸びなくなったので、牛乳いっぱい飲んでます」

でも背は高くならない。
根本的に、改造した結果、体の成長がとまっている。

「ナナさんの場合、体を変化させる事も考えなければいけないのですよね。えるぴすさんも、多腕義手と機械義足を主につけていた時期にはお洋服選びに苦労していましたね。今もちょっと、えるぴすさんは機械の四肢をつけていた時の感覚でお洋服を選んじゃったりしています」

動きやすくもあり、体を変化させる事も考慮していくと選べるお洋服が狭まっていきそう……。
『数ある事務所の腕章』となっている《インデッセント・リング》も、ナナさんは特別仕様で、体が大きくなっても小さくなってもリングがその大きさに合わせてくれる機能がついている。

「そうですね、買っていきたいです! 事務所をもっとクリスマスで彩れます!」

大きめのスノードームや木彫りのトナカイを買い物かごに入れる。

「クリスマスですからね。せっかくなので、ナナさんにプレゼントしたい気分です」

そう口にして、柔らかく微笑んでみせる。
せっかくのクリスマス。イーリスは委員会でそれなりに稼いでいるので、ナナさんにプレゼントしたい。