2024/06/08 のログ
■橘壱 >
「…………そう見られているのは百も承知だが、面と言われたのはアンタで二人目だな。」
一人は自分に目をつけたあの社長。
その次が、彼女だ。わかっているとも、今どき魔術どころか突出した武術や特殊能力もない。
この世界においては凡人もいいところだ。
ゲームチャンプなんてものは、この広い世界においては本当になんでもないものだ。
偶像における玉座を簡単に開け放してしまった理由の一つではあるのだろう。
「投資?まぁ、金持ってそうだもんな。」
言葉の綾という物を汲み取れない所がまた、少年の経験の浅さを語る。
そんな言葉を交わしながら持ってきたメニューはスタンダートなハンバーガーにポテト。
そして、炭酸ジュースとザ・王道セット。隣のドカ盛りに比べれば平凡だ。
同時に、その選びが適当なところが、こういった食事にさえ興味がないことを示していた。
対面に座る少年もまた、背もたれするような姿勢の悪さ。育ちの悪さ。
彼の家庭環境が如何なるものだったか、その片鱗が見て取れる。
「──────……、……一応、"初めまして"だよな?」
サングラスがハズレた顔は、予想通り美人だった。
だが、なんだろうか。妙な違和感がある。表情も訝しげに強張った。
妙な既視感。今どき流行らないナンパとかではなく、本当にそう感じてしまった。
少し机から身を乗り出し、思わず覗き込んでしまった。
「……まぁ、いいか。なんかいいように乗せられてる気もするけどな。
まぁ、せっかくだし答えはするよ。……まぁ、多分そんな感じであってる。」
「極論だけど、この世で最も強い存在。
例外とも言える存在を止める事はきっと出来ない。」
思い返せば自然と飯を奢り、自然と質疑応答。そして、着席。
巧みな話術とも言うべきなんだろうか。が、今はどうでもいい。
この世で最も強き存在。それこそオンリーワンとも言えるもの。
恐らく今、そんなものは存在しないとは思う。この学園にも、この外にもいない。
良くも悪くも、そんな奴がいたら"そいつを中心に世界が動く"。
今がそうなってないのが、何よりの証拠だ。
ちょっと塩気の足りないポテトを一つまみすれば、苦い顔をして小さく頷いた。
「……自分で言うのも何だけどね、ろくな教育は受けてこなかったからね。
両親は放任主義で、好きなことばかりしてたからね。……まぁ、なんだ……。」
「少しは後悔したかもな。"何か出来なかったのか"、ってね。」
それこそ悪いことがバレた子どものように、ばつが悪そうに答えた。
■AAA >
「よく言われる。初対面だよ。幼少期に会っていた、なんてドラマチックなコトもありえない。
新聞ではキミを認識はしていた。――だれかに似てるとかかもな?」
その違和感を、たとえ話で埋める。
「……………」
ざくり。
硬いバゲットを白い歯が噛んだ。
彼をまっすぐ見つめながら、もぐもぐとお上品に咀嚼する。
まあ、肘をついているから、行儀は悪いのだが。所作の問題。
「なるほど」
クラムボールをタルタルソースに押し付けて、口に含む。
彼の言葉を聞き終えると、嚥下してから一言を告げた。
「そうだね。17歳――キミのことを、さっきすこし調べ直したけど。
なにかの頂点を目指すなら、はっきり言って遅すぎるくらいだしな。
キミも、それは痛感してるだろう。
浪費した時間に対して、いまの不足はあまりに大きい。人格、社会的常識、コミュニケーション能力……経験。
――まあ、でも。それと引き換えに得たものも、なんとなく見えるけど……」
こともなげに、告げるものは事実だった。
AAAは、オトモダチでもなく、同僚でもない。
また、ひとつの異なった視点で、橘壱という少年を見つめている。
「キミのなりたい、理想の自分。
ボクの質問に対して、キミは……多分、そんな感じとこたえたな?」
肘をついて、身を乗り出す。
「……理想の自分。さっき、語ってくれたよな?
キミがなりたい、最高の自分。規格外。
目標、理想の内容に貴賤はない――たいせつなのは、その実現性だ。
それを――キミは、どれくらい具体的に思い描ける?
いまのキミと比べてどう違う?どこが、どのように、どれくらい優れている?」
それは。
実現性のある目標なのかと、問うていた。
本気で――本気すぎるほど、まっすぐに見つめている。
語った通り。これがやっているのは、親切でもお節介でもない。
■橘壱 >
「…………言い訳のしようがないな。
今更家庭環境がどうとか、言っても仕方ない事だ。」
「それに、訳アリって意味なら僕だけじゃないだろう。それくらいはわかる。
……まぁ、勉学の過程だけどね。異能と言うのも、一口にただ便利なものではないらしいしね。」
良い家庭環境ではなかった。あの時こうしていれば、ああしていれば。
なんてたらればは、もう全てにおいて"今更"だ。
常世学園一つとっても、濃密な社会性がそこに成り立っている。
そして、お節介な先輩やら何やらでそれを痛感した。
それこそ初めは、常世学園はエリート学園位の印象しかなかった。
非異能者にとって、異能者の羨ましさたるや。
渋々専攻とした学科では、杉樽は呼ばざるが如しと学んだ。時にそれは、病魔となる。
過剰異能症候群、とでも言うべきだろう。使う人間の良し悪しだけでは済まされない。
それでもなお、学ぶべき何かさえ見えてはいない。
それを"自覚してしまった"少年にとっては痛いところだ。
なんとも苦々しい顔のまま、炭酸ジュースをストローから吸い上げる。レモン味が刺激が良い。
「──────……。」
レギュラーバーガーを齧り、天井を仰いだ。
なんてことのない、店の天井。ただ、少年の瞳には広大な空が広がっている。
そう、なんと遠い場所なんだ。AFはあるというのに、飛びきれない。
「……手段を選ばず、結果だけを残して戦って、戦って……。
それこそ全部を焼き尽くす程に戦い続ければ、なれる。僕にはそれを証明できる実力がある。」
それこそ神話のように、全て焼き尽くす黒い翼ともなれば可能だろう。
だが、少年は吹き出すように自らを笑った。
「────って、少し前の僕なら言ってたかな。」
ゆったりと姿勢を直して、目線を合わせる。
真っ直ぐな視線。だけれど表情は、申し訳無さが滲み出る。
「……まだ此処に来た入園したての一年生。
自分が特別でも例外でもない自覚はある。"今は"ね。」
「ごめん。ハッキリ言ってそう言われると思いつかない。
理想だけなら幾らでも語れるが、アンタの望む答えはそうじゃないだろうし……。
勿論、自分の実力には自信がある。AFを使うこと、戦うことは今でも好きだし、生き甲斐だ。」
「……ただ、多分、それだけじゃあダメなんだろうなあ。」
現実性、社会性。
そういうのを知り、それを付き合い始めようとするよちよち歩き。
物を知らなすぎる少年はそうとした答えられない。
何かが欲しい、そのために嘘を吐くことなんて出来はしない。
まだ、そんな答えを持ち得ない少年は、謝ることしか出来なかった。
■AAA >
「それがキミの現在位置」
どこか自虐的な、空疎に思える笑いに対して、血と炎の存在は静かに告げた。
同情もおためごかしも存在しない。
「単純な話だ。いまのキミにとって、実現目標としてその理想が高すぎるだけの話。
まだ、頭に卵の殻が乗ってるようなピヨちゃんにとっては……
雲を貫いて誰よりも速く翔ぶ自分なんて、空想でしかないだろう」
椅子の背もたれに、背中と片腕を預けた。
ストローでミルクティーを啜ってから、ただ静かにそれは告げた。
「思いつかない。思い描けない。それでいいんだよ。今はね。
大事なのはそれがなぜ、思いつかないのかと考えることだ――壱。
そこでストップしてしまうのは、悪いことだと考えてしまうのは、そうか。
キミのパーソナリティ、非異能者だという劣等感によるものかもな」
哀れまない。
もうひとくちすすって、飲み込んだ。
「じゃあ、いま刻むべき第一歩は思い描けるか?
現在位置から、規格外へ。
踏みしめるべき道――キミ自身の進化論を、どこまで具体的に思い描くことができる?
がむしゃらに努力していればきっと、なんて言わないでくれよ。
ボクは心から真剣に、キミが世界一強くなるために話してるんだぜ」
がしゃり、と砕けた氷が、揺らされた紙コップのなかで謳う。
うったえかけるのは、その心の奥底。
極限の自由を求める――すべての源たる飢餓感そのものだ。
「やるのかどうか、そういう話さ」
■橘壱 >
「ハッキリ言ってくれるな。遠慮とか……するタイプじゃないよな、多分。
初対面ではあるけど、アンタこそ結構不自由しなさそうだな。」
ちゃらんぽらんな自由人。
その実、芯はしっかりとしている。…まぁ、ただの所感ではある。
「……そんなものない。って、言うのは嘘だな。
羨ましいと思うことはあるよ、今でも。信じられるか?
両親はどっちも異能持ち。周りも皆異能持ち。僕だけは、その適性がなかった。」
「羨むなってのは無理だろう。両親だって、僕を放置する。かと言って、無いものねだりしたって仕方ない。
……運が良かったのもあるけど、僕にもAFが転がり込んできた。異能にも負けない力をね。」
そこはどうしようもな事実だ。
かといって、無い物ねだりして腐ったりはしない。
もし、その劣等感に苛まれているのであれば、今頃"落第"でもしている。
良くも悪くも、他者への興味の無さに救われたのもあるだろう。
また一口、一口とバーガーを食べきれば親指で口を拭った。育ちが悪い。
「…………そうだなぁ。」
膝をついて、一呼吸。
指先がくるりと空をなぞる。
「今の僕に出来ることとやりたいことは合致してる。
その上での第一歩。結局のところは戦るしかない。
けど、きっとただ戦り続けるだけじゃ意味がない。それだけならもっと簡単だ。」
「……意味、そう。背景がない。
何のために戦ってるかと言えば、ただAFがそうだからとしか言えない。」
ただ、AFを動かすのが楽しくて仕方がない。至上とも言える。
戦いはその正しい運用をしているだけの付随品。
極論、もし此れがお笑い用のモノなら今頃芸人をやっている。
「マンガとかではありきたりだけど、戦う意味位は見つける……って、言うのは一歩としては弱いかな?」
生憎未だ殻被りなもので、と意趣返しめいておどけてみせた。
理由なき強さの象徴。それを目指すだけでもきっと例外にはなれるだろう。
ただ、多分それは自分の望む例外ではない。物を知らないから、それを言語化は出来ない。
■AAA >
「さっきも言ったけど、ボクは投資するかどうか見定めてるだけだよ。
おトモダチや、カワイー女の子だったら?遠慮も気遣いもするけどね。
――不自由してたって、なんだって。人には見せるもんじゃないってだけ。
…………、」
僕だけ。
「わからないでも、ないケドね」
信じられるかと問われれば、眉をハの字に寄せて肩を竦めた。
同情は、しない。なんとなくの理解は、そこにあった。
橘壱とは逆だったが。
「んー……」
そして、解答に対しては、少し考えながらも。
「……目的意識、理由付け、戦う意義。
何がしかを獲得するという、成長のためのアプローチ?
具体性としては弱いけど……そうだね、イイんじゃない?
おそらく、そこなんだろう。理想のキミと、最も遠いもの。
精神性――そう、規格外の存在は、内面もそうでなくっちゃ……」
理想の自分というふわふわとした粘土人形に、細緻を彫り込むようにして。
「いや、コレなんじゃね……?結構イイとこ突いてんのかもな……?」
ふと、何かに気付いたように、考え込む仕草。視線を外す。
そこから数秒して、戻ってきた。
「……そうだね。残念だけど、キミはボクの投資対象ではないな。
これは単に条件の話で、キミが悪いとか、間違ってるとかじゃないか。
どういうヤツにボクの資本を投じるか、自分でしっかり定めてるってだけなんだ。
まあ最初っから期待してたわけじゃないだろーし、雑談のタネだけど。
そのうえで――だけど」
がぶり、とバゲットに噛みついた。悪い感情ではない。
そもそも、特別なことをしてるわけではないし。
「三つ、わかったコトがある。聞いてく?」
■橘壱 >
思わず吹き出すように肩を揺らして笑った。
片手で軽く顔を覆い、首を振って一息。
「────"好きなように生き、好きなように死ぬ"。」
「僕の生きる指針だけど、此れ自体は変わってない。
ただ、なんだ。ちょっとだけ意味は変わるかもしれない。
……魅力的ではあるけどね。幾らでも、好きなだけ、AFで羽ばたけるなら。」
今だって心にくすぶるそれは変わっていない。
ただ、それ以上に羽ばたく空には一足先に導き手がいた。
少年は、初めから性根が悪性だった訳では無い。そうであれば、もっと"簡単"だったろう。
"或いはそうであったかもしれない可能性はあった"。今もあるかはわからない。
全てを焼き尽くす黒い鳥。好きなように生き、理不尽に死ぬ。
そういう風には向かわせてはくれなかった。顔を上げた少年の顔は、何処か清々しい。
「いいよ、気にしてない。初めから期待はしてなかった。
……それに、誰かの力を借りるよりは、自分の手で一番にならなきゃ意味はないし。」
自らの力で頂点を掴むことに意味がある。
チャンピオンになった時だってそうだ。だから、初めから期待はしていなかった。
カップの中の液体を飲みきれば、ふぅ、と一息。
「聞かせてもらおうかな、参考のために。」
■AAA >
「ひとつ。キミの変化とともにその理想は変質すると思うってコト。
キミが自己解像度を上げれば上げるほどに――ね」
「ふたつ。力は借りなよ。キミに期待する人間も、優しい先輩がいるのなら。
戦う意味も、普段どんなこと考えて戦ってますか、みたいなことも、どんどん聞くといい。
精神論や根性論は、理想の実現においては雑音でしかない」
「みっつめは―――」
ぱっぱっぱ、とみっつ。
並べ立てて、解答した。
「……キミは思ったよりマトモなんだなって」
ひらひら、と指をふって、笑った。
「まあ、そんなカンジだな。ごちそーさま。痛い出費になったね」
得たものはなかっただろう。そんな寓意だ。
こちらは適当なお話をして、美味しくおなかを満たすことができたけれど。
■橘壱 >
「……さて、どうかな。今でも頂点を目指したい気持ちは変わってないし、そこに至るのは、どのみち一人なんだ。」
頂点とは常に一人だ。確かに、困ったことに対して他人を頼ろうとは思っている。
その頼り方もイマイチわかりきってはいない。ただ一つ、言えることはある。
心のなかにくすぶる獣。AFによる闘争の高揚感。至高の時間。
獣はまだ心の奥底にいるし、それを飼いならすか、解き放つか。
ただ、今は少し善性に偏り始めているだけだ。
つまんでいたポテトもなくなれば、もう手持ち無沙汰。
並んだ答え。最後の答えには思わず失笑。首を振った。
「────"まとも"な奴は、どんな世界でもチャンピオンにはなれないよ。」
それが例えゲームの世界でも、なんであっても、全てを蹴落とし、踏み潰す力が必要だ。
頂点には仲良し小好しはない。一番ではなく唯一無二。
そして、その玉座を守り続けるほどの強さ。
それこそきっと、そこに居続ける人間はどんな世界でも例外なんだろう。
「いや、意義のある会話だったよ。AAA。名前のセンス以外はね。」
口の減らない少年出会った。
したり顔している辺りがちょっと人間性垣間見えてる。終わりです。
■AAA >
「ん?…………ああ、だからじゃないか?」
彼が告げた理論に、少しだけ考えてから、愉快そうに笑った。
現在の橘壱とだけ話していたAAAには、ジョークのように受け取れた。
理想の実現性を語れず、悩み、変革しようとしている少年が、マトモに見えた理由が――彼の言葉によって証明された形となったのだ。
王者であった時代は、AAAにとってはモニタのなかにしかない昔日の残照だった。
――現実、現在位置。それを、たしかに見つめようとするように。
「でも、そうか……
キミは理想を、追いかけるんだね……?」
そうありたい。まともではないもの。頂点――チャンピオン。
AAAは、最後に。名無しの存在でしかないものは、確認するようにして、そう問うた。
「記号としては十分だろー? それとも、胸にしっかり刻まれるくらい鮮烈なやつがお望みだった?」
肩を竦めた。その程度のモノ――その者に人生にとってそうであろうとする寓意は。
■橘壱 >
確かにあれは在りし日の栄光の一つなのだろう。
きっかけはなんともしょうもない、現実ではなくゲームの世界にのめり込んだだけのもの。
どんな世界であっても、確かにその頂点にたった狂人。それを守り続けた。
今度の目指すべき頂点は、ゲームとは違う。故に苦悩もするし、現実を知らない少年は悩みもする。
彼女の問いかけには当然のように頷き、席を立つ。
「そうでなきゃ、AFを受け取った意味がない。」
変容してしまった世界で自らを連れて行ってくれる唯一無二のAF。
その在り方が闘争であるならそれに身を投じて、魂を焦がす。
非異能者たる凡人が、今もなおそう言ってのけるのは、そう────……。
「それに、僕は一度頂点を目指すと決めたら負けず嫌いでね。
その分野で唯一無二にならなきゃ意味がないと思っている。」
「何よりも、自分で言うのもどうしようもないくらい"負けず嫌い"だからね。
僕はそろそろ行くよ、AAA。……液晶越しではあるけど、売られた喧嘩は買う主義だ。」
異常なほどの負けん気、負けず嫌い。その領域はもう狂気に近い。
だからこそ、足掻き、頂点へ登りつめた実績があるのだ。
好戦的に笑う笑顔は、未だ尚胸に潜む獣の証。
「まぁ、アンタは刻むほどには良いスタイルしているな。
今度はセンスの良い名前でも用意してなよ。」
…まぁ、但しこういう所は17歳のアホである。
何処となく気取った感じで白衣を翻し、その場を去っていった。
────そして今日の夜のメタリックラグナロクは、一夜限りの伝説があったとか。
■AAA >
「じゃ、キミに賭けようかな――やるんだろ?」
その背にかかった、そんな声。
負けず嫌い。そういうことなら、自明である。
過程を評価せず、ただ祝福するのみの微笑が見送った。
勝負の世界は、結果がすべて。
その世界に敬意を払うがゆえにこそ、過程にある彼を、評価することはしなかった。できなかったのだ。
立ち上がる。
「……ハイマック……ナントカ……だったっけ?
マズったな。引き止めて連れてくんだったなー!ったくもう……」
目指す場所も、歩き方も違うならば。
ほんのひとときの交錯は、また交わらぬそれぞれの道へと戻ってゆく。
ご案内:「扶桑百貨店 フードコート」からAAAさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 フードコート」から橘壱さんが去りました。