2024/06/16 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 映画館「キノトロープ」(12F)」に先生 手紙さんが現れました。
先生 手紙 >  
レイトショー。小規模シアターの席はガラガラだった。

上映はレトロな……21世紀初頭に創られた、近未来――言ってしまえばディストピアものだった。

……現実として。描かれた未来(イマ)が作中のような末路でなくて良かったと思うべきか。

退廃も、統一も叶わなかった近未来の現代に、過去の人々が夢想した未来の中のひとつ、を観ている。

先生 手紙 >  
……シナリオそのものは、まぁ、よくある話だ。均一化されたセカイで、主人公が自分たちは家畜のように抑圧され、管理されてるのではないか――と気づいて行動に出る展開。

CGもひと目で偽物とわかるような粗さだが、レトロながらも組み込まれた一要素が全てのマイナスを帳消しにしちまう、ある意味でとても痛快な作品だった。


ぶっちゃけてしまえば、ガンアクションがとてつもなくカッコいい。それに尽きる映画だ。

こういうタイプの『芸術』も、たしかにあるのだろう。

先生 手紙 >  
(そういや此処なら再現性あるのか、この型。)

良からぬ閃き。銃技を磨くのも必須に近いが、これ取り入れたら……体系的に確立できれば、個人戦力の向上が見込める――などと。わりと没入しているように見えて胡乱な考えをアタマの中に展開させている……

先生 手紙 >  
……やがてエンドロール。

下から上へと流れて行く、英語記載のスタッフ。

当たり前だが名前にピンと来る人名はないです。

だけど最後まで席を立たない。

映画鑑賞という趣味の中で、全てが終わり、もう次は無い、本当のおしまいを示す、館内点灯の瞬間が、二番目くらいに好きなのだ。

ご案内:「扶桑百貨店 映画館「キノトロープ」(12F)」から先生 手紙さんが去りました。