2024/09/24 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にシアさんが現れました。
シア > 「…………」

大きなお友達に小さなお友達。
眼の前には、マイクを持ったお姉さん。
ヒーローショーであった

そんなたくさんの男子が集まる中に、どこか浮いたジャージ姿の少女。

「……」

なんとなく足を向けた先に見つけたもの。
前に知り合いの男が力説していたのは、こういうものなのだろうか。
そう思って、なんとなく立ち止まったのである。

子どもたち > 「こーんにーちはー!」
シア > 司会の女性の声掛けに、大きな声で答える子どもたち。
大きなお友達も、控えめに声を上げている
開始から、それなりの熱量である。

「…………」

ただし、少女だけはその熱量を解していなかった。
なんだろう、この空間は。

ほんの僅かに気圧されていた。

しかし、少女の戸惑いを他所にショーは進んでいく

シア > 「……ええ、と……」

なんとか帝国のなんとか兵、なるものたちが眼の前で暴れ出した。
少女の目から見れば、"それなりにやる"が"まだまだ"といった手合。
さほど危険に見えないのだけれど……と、ショーの意味を理解できていない感想を抱く。

「……」

困惑のまま、呆然と見ていると、今度はなんとかレンジャーなる集団が現れる。
とてもカラフルなメンバーだ。
お山なら目立ちすぎて、すぐに標的になりそうだ……と少女は思った。

彼らの体のキレも、まあまあであった。

シア > 「……ん」

怪人、と名乗るなんだか変な姿のものがあらわれる。
あれは……異邦人……なのだろうか。
でも、動きづらそう

「……お」

動きづらそうな姿から、思ったよりは動けている。
そのうえ、なんだか火を吐いたりする。
あれが、異能……?

周りの男子たちは盛り上がっている。
そうか、盛り上がりどころなんだ。

「……んん」

まだちょっと理解が進まない

シア > 「ひっさつ……わざ……?」

五人……いや、六人か。
急に後から現れた一人が加わって、レンジャーが増えた。
今だ、みたいなことをいって集まったら、光とともに音と爆発音っぽいものがした。

ひっさつ……必殺……?
殺す……いや、殺せてない?
そもそも、なぜ大声で宣言するのだろう。
そういうのは秘密にするのでは……

少女の思考がぐるぐると回る。
回るが、なにも回答は得られなかった。

「……難しい、ボク一人では……」

すべてが終わった後、少女はポツリと呟いて……
帰る人々に紛れて消えていった。

ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」からシアさんが去りました。