2024/05/29 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」にジャスパーさんが現れました。
ジャスパー > (お、おぉ……こ、これは……!)

一説には、書籍のジャンルに際限がない、無限とも呼ばれる古書店街「瀛洲」
授業終わりに、ここへ「お宝」を探しに来た少年である
一歩間違えば寮の門限に間に合わなくなるという魔性の場所

その分、お宝を「発掘」出来た時は<勇者>として称えられる場所でもある
そんな場所に潜入した少年が見つけた者は…
ギリギリR18ではないレベルの際どいグラビア本
昔ながらの、倫理観ゆるゆるな本である

「後はこれを…誰にも見られずに……!」

思春期の少年に、こんな本を買うところを見られるというのは致命傷(学園生活の終わり)である
だから…息を殺し、異能を展開することで「音」が立たないかを調査しつつ
こっそりこっそり、古書店をレジへと進む

ご案内:「古書店街「瀛洲」」に黒條 紬さんが現れました。
黒條 紬 >  
古書店街「瀛洲」。
あらゆる書籍が隅々まで並ぶこの古書店には、様々な客が訪れる。
ある者は埃の被った歴史の頁を捲らんと。
そしてある者は、日常のちょっとした豆知識を得ようと。

この古書店を訪れるのである。
その目的は十人十色。
金髪の青年が、この大海に隠されたお宝――少なくとも健全な青少年にとってはそうであろう――を求めて足を踏み入れたのならば。
彼女は彼女なりのお宝を求めて、この場へ足を踏み入れた。

風紀委員会2年生、黒條 紬。
彼女は、金髪の青年――ジャスパーが居るところへ、
コツコツと靴音を立てながら近づいてくる。

――さて、今日は大して面白いこともなかったしぃ? 
ここならちょっとは面白いものに出会えますかねぇ。

くるくると紫色の毛先を指に巻きながら、女はジャスパーのすぐ近くまでやって来た。
具体的に言えば――棚を挟んだ、向こう側。
棚の隙間からわずかにお互いの姿が見えるか、見えないかといったところだ。

そうして、古書の埃っぽい空気の中に、仄かに薔薇の風が混じっていく。

ジャスパー > 昔に流行ったステルスゲームで言えば、CAUTION!の表示が頭に浮かんだ気がした
黒い球体に、音が感知された瞬間、びくぅ、と少年は身体を跳ねさせる
音からしていい感じにヒールが付いた靴
つまりは約80%以上の確率で……女子(大好きだけど今だけはエネミー)!!

棚の隙間からそぉーーーっと覗いて様子を確認
…やはり、女子だ。
しかもめちゃくちゃ良い匂いのするゆるふわ系かわいい女子
あんな女子にほわほわした調子で話しかけられながら手作りお弁当をあーんしてもらいたいランキング1位だ(ジャスパー調べ)

ただし逆に、こんな本を買っているところを見られて軽蔑された目で見られたらもう不登校になる。3か月くらい

(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!!!!)

目を見開き一挙手一投足を"感じる"
視線を送っていては気づかれるかもしれないから、視線は外してしゃがんで隠れ、気配を殺す
お宝を堪能している時に男子寮の部屋に訪問者が無いかどうか探っている時の精神状態だ

変な声を漏らして気づかれるわけにもいかない…!
片手でお宝を、片手で口を塞ぐ
…彼の頭にお宝を一旦置いてやりすごすという考えはない
この手を離したら魂まで離してしまう気がするから

正直、彼女以外から見れば大概不審者である
そして気づいていない。店主から丸見えであり、店主が不思議そうな視線を少年に向けているせいで間接的に存在を仄めかしていることに