2024/06/23 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」にリョーガ・パレコルタさんが現れました。
リョーガ・パレコルタ > ──────「瀛洲(えいしゅう)」の名を頂く大古書店街。
学生街の中にありながら、異彩を放つ区域である。
常世学園の草創期から存在するとされ、経過年数に関わらずやけに古びた外観の店が大通りを含め、路地などに密集する。

そんな瀛州の密度が高き路を図書委員が往く。

リョーガ・パレコルタ > 『…雅にゃ程遠い場所だがねい。
こういう場所のパトロールも欠かせねぇんだよねい…。』

彼が腕章をつけて、右手をポケットに入れながらパトロールをしているが。
別に風紀のように誰を取り締まる訳でもない。
人【は】取り締まらないのだが。

『最近は魔導書絡みの案件もなくて、そっちは平和こった。』

リョーガ・パレコルタ > そう。
魔導書の取り締まり…というよりはそれに類する所謂【案件】。
図書委員会はそういったものも引き受けているのだ。
まあ基本は返却期限を過ぎた本の回収等が主なのだが。

『…んー、異常なし。
とりあえず連絡送信でい。』

学生手帳をポケットから取りだし。
パトロールの近況を取り留めもなく連絡する。
今なら誰が彼に何をしてもおかしくない。

だって彼は図書委員だから。

リョーガ・パレコルタ > 『…つーか何故駆り出さればならんのでい。
魔導書案件はかずさん(一彩)達の領分でしょうがい。』

これも頼まれた、というよりは先生か先輩に代打を任されたからだが。
断る理由も勿論彼にはなかったのだ。

実は今は休日なのである。

『…でもたまにゃ本をなんか見繕うのもありかよい。』

リョーガ・パレコルタ > ならばパトロールをまだ兼ねて、古本巡りと洒落こもうでは無いか。
そう考えたリョーガは学生手帳をポケットに入れ、そのままポケットに右手を入れたまま。

瀛州の人混みの中に、消えていった。
それは影のように、風のように。

ご案内:「古書店街「瀛洲」」からリョーガ・パレコルタさんが去りました。