学生街の中にある大きめの公園。「常世公園」と名付けられている。
普通の公園にありそうなものは基本的に存在する。遊具なども存在している。
遊具のほかに自動販売機、池などもあり、住民の憩いの場となっている。
参加者(0):ROM(1)
Time:16:48:49 更新
ご案内:「常世公園」からラヴェータさんが去りました。
■ラヴェータ > 「ああ、また後で」
そう言い残し、影へと落ちていく。
ストンと、突然足場が消えたように垂直落下。
そのままニルヤカナヤへと向かった。
ご案内:「常世公園」から先生 手紙さんが去りました。
■先生 手紙 >
「夏バテは食欲も減らすからマジ害悪よなー」
といっても食う気マンマンである。
「そういや先月くらいから冷たいパスタもやってるし、おれはそれにしよう……と、別にイイけども、」
OKを貰えたので笑みと共に振り返る。
Oh……影の異能。
「オーケーオーケー。速度差はわかんないから入口集合ってコトで。そんじゃ、また後でねー」
上着を腰から解いて肩に乗せて歩き出す。
影から影へ、そんな移動方法だろうか。なんて思案を巡らせつつ、
――ほんとうに子どもだった頃。影だけを踏んで歩いた帰り道を追憶した。
■ラヴェータ > 「そうか、悪い気はしないな」
容姿を褒められた為か、尻尾が柔らかく靡いた。
「昼食、そうか、そういう時間か」
空を見上げる。
疎ましいことに、雲は少なく、陽の位置がよく見える。
おかげで今の時間帯もよく分かる。
炭酸を飲んだ為にそれほど空腹ではないが、昼食が遅くなると後が閊える。
「折角だしそうしよう。あそこのカラアジチキンが好きでな」
思い立ったがなんとやらだ。
立ち上がり、辺りを見渡す。
細く、遠回りではあるが、公園の外まで影が続いている。
これなら、ニルヤカナヤまでなら続いている。
「すまないが、現地集合でいいか?」
足が影と同じ色に変化し、一体化したように変化する。
陽の下には出たくない。暑いし。
■先生 手紙 >
「ま、声をかけて来た子のパッと見が可愛かったのもあるよ。年齢不詳なのは話してて何となく察したけどね!」
対価としては十分では?なんて軟派なセリフを煙と一緒に吐き出して。
いつしか煙草は灰になる。残った口火を――男は指で潰し消した。
「そいつは良い事だ。吸うもンじゃねえからね、コレ」
ポケットに突っ込む。やはり半端者の印象だろう。ポイ捨てはねえ。マナー以前に景観によろしくないのよ。
「さ、て」
立ち上がってケツに付いた芝生を払う。
「おれはそろそろ昼飯なので退散します。ニルヤカナヤだけど一緒に食う?」
YesでもNOでも変わらない、軽薄と言うよりも透明な誘い文句だった。
■ラヴェータ > ならそっちに行った方がよかったのではないか。
やはり水一本は対価としてかなり安い。
「すまないが、お前にその機会は来ないなぁ」
万が一人間をやめれば、そのうち機会を得るかもしれないが。
あとたった50…いや、80年ぐらいか?
その程度で靡く程、喫煙に魅力を感じていない。
「……そうだな。
それならば、落第生をやる価値はあるだろうな」
満足のいく回答が得られ、思わず笑みが零れた。
「それは分かっているさ、少年。
仮に歳が足らずとも、見逃していたさ」
元監査役が脳裏をよぎった。
感覚がマヒしているのかもしれないな。
そうでなくても、そんなことを一々指摘して注意するほど真面目に風紀をやっていない。
■先生 手紙 >
「補足しとくとラヴェータちゃんが居なかったらおれはココじゃなくてファミレスに行ってた程度には暑いよ」なう。
「ふーっ……喫煙は褒められたもんじゃないって知ってる。で、おれは同志と会うと嬉しいけど増やそうとは思わないンだよ。キミが自発的に吸うようになったら連絡ちょーだい。すーげえ肩身の狭さ分かち合って絆深まるから」
軽口。
「――ナメられる、結構なアドだと思わない?」
煙草を銜えた口の端が、皮肉気に笑みの形を作った。
「あぁあと一応弁明しとくとこれは合法だから。本土の法律準拠で酒も煙草も許されてる歳なんだ」
肩を竦めて見せた。
■ラヴェータ > 「快適な空間のお供が炭酸だけではつまらんからな。
水一本で引き留められるなら安いものだ」
運動中の相手を呼び止めて、炎天下と大きく変わらない環境に引き留めるのだ。
水の一本で済むのは安いと思っていたが、思ったより好評のようだ。
ふむ、と顎に手を当てた。
「それを言いながら吸うか。
理解に苦しむな」
喫煙者は皆そうだ。吸わない身には理解出来ない。
更に理解に苦しむのは、運動後の喫煙の最中、コンディション維持などと言い放ったことだ。
これは”良くなってしまえば劣化する”を体現しているとでもいうのだろうか?
「……落第生はいつから義務になったんだか」
呆れた。
呆れたが、面白い。
俄然興味が沸くが、ここで深堀するのもなんだか違う。
また機会があれば、その時にでも探ってみるとしよう。
■先生 手紙 >
「そ? こっちきて休んだらどうだ、水もくれる。話が通じて気も利く。今ンとこその軍服以外に物騒な要素ないじゃん。最初に愉悦部っぽいにやけ方してたけど」
愛嬌のうちでしょ、なんて。
そしてその推論は半分以上当たっている。会話が成立するだけマシな部類も、少なからず遭遇しているのが先生手紙の日常なので。
「おおー。体に悪いから吸っちゃ駄目だぜ」
どこか感嘆したように言って、それならと銜えて火を点ける。此処は喫煙所ではないが、まあ不良のやることだし。他でもない風紀委員が見逃してくれているのだ。
「ふーっ……ン? いや、今日は打ち止めだよ。大会目指してるとかじゃないし。最初に言った通り、コンディション維持が一番だからね」
それは、喫煙込みでのことである、と暗に告げた。
■ラヴェータ > 「私のことを社交的という奴は中々珍しいな」
不可解だと視線が彷徨う。
会話ができるという意味ならば間違っていないとは思う。
会話出来る相手なだけマシということか?
「煙草の匂いが気になるようでは軍に居ることなぞ出来ん、気にせず吸え。
それに、私の嗅覚はそれほど鋭くない」
かつての監査官も吸っていたしな。
あの匂いは安心すら覚える。センジョウの匂いはまた別の匂いだが。
「とはいえ、この後も走るのだろう?吸ったら苦しくは無いか?」
止めこそしたが、そもそもその行動はこれまでの言動に矛盾しているように感じる。
小さく一息吐いて、呆れたように尋ねた。
■先生 手紙 >
「ふぅン……おれは異世界行ったことないけども本土からみたら常世も十分、異界じみてるって感じかな」
一般論である。
この少女が見た目以上の何かを抱えていて、それが通常の世界だったとしたら――そりゃあヤバい世界だったろう。
「ラヴェータちゃんね。覚えた。しっしし。いやゴメン。真面目っつーか雰囲気に対してマトモだね。や、社交的だ。これなら風紀委員会もケンカしないでしょう!」
そして自称不良の落第生は煙草を吸おうとして止めた。異邦の、獣人。ニンゲンでさえ当たりが強いのに動物は基本的に煙を嫌う。
その半可。おそらくはちぐはぐな印象を与えているのだと自覚しながら。先の言葉さえひっくり返すような一貫性の無さ。不真面目とはまさにこんな感じであると言わんばかりのムーブであった。
■ラヴェータ > 「ふむ……そうだな……
元居た世界の方がヤバかったかもな」
戦争もあったし、何より私が居た。
それに、私みたいなのもいたからな。
間違いなく彼方の方がヤバかっただろう。だから私はここにいる。
「私がマジメ?」
そんなわけがないだろう。
確かに命令には従うが、それは別に真面目とは違うだろう。
「私はラヴェータだ。センジョウテガミ、覚えた」
笑って名乗る。
躊躇う理由はない。
何より、名乗られたなら名乗り返す、そういうものだろう。
■先生 手紙 >
「ふン?じゃあオフの風紀委員ってコトか。いや、普段は毎日ご苦労様ですよ。興味本位なんだけど元居た世界ってココよりヤバかった?」
この学園都市は小さなものを含めれば枚挙に暇がないほど事件・事故が多い――それも含めて『実験的』な島なのだろうが。
「ふひひ。飄々としてるように見えて根は少し真面目っ子かな、軍服サン――といつまでも呼ぶのは失礼か。おれはセンジョー。先生手紙。名前聞いても大丈夫なタイプ?」
――知っていることと、知り合ったことは別だ。
そして、名乗ることが禁忌に触れる輩もいることも。なので先ず名乗り、それからその返しの是非を問うたりするのであった。
■ラヴェータ > 「見ての通りの異邦人でな、元軍人というわけだ。
風紀にでも置き換えてくれ」
尻尾を軽く揺らす。
風紀は軍ではないが、まあ軍の役割も兼ねているだろう。
仮に常世に軍があるならば、是非雇ってもらいたい。
空軍は勘弁してもらいたいところだが、まあそれでも不死身のパイロットとして名を馳せてやろう。
にしても、良くなれば劣化するとは。
随分と難しいことをしている。
良くなれば劣化するはいえ、悪化が良しとされる訳でもないだろう。
そんなことを意識している不良なぞ稀だろうに、態々口にする程度には意識している?
どこを目指しているというのか。
「お前が言うと説得力があるのか無いのか分からないな」
笑う少年に軽い嘲笑を返し、残ったサイダーを飲み干す。
炭酸飲料は炭酸が抜けきる前に一気に飲み干すに限る。
刺激が弱まっては炭酸の意味がないからな。
その刺激に反応してか、尻尾が再び左右に揺れ始めた。