学生街の中にある大きめの公園。「常世公園」と名付けられている。
普通の公園にありそうなものは基本的に存在する。遊具なども存在している。
遊具のほかに自動販売機、池などもあり、住民の憩いの場となっている。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:11:18 更新
ご案内:「常世公園」からオルニスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から橘壱さんが去りました。
■橘壱 >
ふるふると体を揺らすその姿、動物っぽいな。
意外と野性的なのかもしれない。旅人だし。
「それもそうか。キミなら起こさないだろうけど、
変な問題は起こさないでくれよ?変に仕事が増えたら困るから」
話した感じ良識は存在しそうだし、その心配はなさそうだ。
ただ一応、時分も風紀委員である以上、釘の一つくらいは差しておく。
「うっ……善処します。オルニスも気を付けてね」
痛いところを突かれてちょっとのけぞった。
デリカシーのなさを自覚し始めて入るが、難しい。
我慢というよりもどうにも正直なお口、頑張って矯正すべきだ。
面目なさに後頭部を掻いて、その背を見送った。
「さて、僕も行くか」
こうして自らも宵闇の帰路へと戻っていくのだった。
■オルニス > 「本当の意味で問題児ならそれこそ監視でもついてるでしょ。」
ん~~と大きく背伸びをして。
ブルブルと大きく体を振った。
フクロウが体を揺らすみたいに。
「んーん、大丈夫。
もうしばらくはいろいろ一人で探索するつもりだし。
送られるほど貧弱なつもりもないからね。」
最後にへら、と笑う。
後ろ手に腕を組んで、大股で一歩一歩。
くるりとキミを振り返りながらゆっくり離れて行く。
「キミは市民の安全の前にデリカシーを守るべきじゃない?」
ちょっと意地悪に笑ってから。
「じゃぁねタチバナ。 また機会があればそのうち会おう。」
■橘壱 >
「で、出歩くことすら?一応、普通の生徒だよね?
た、確かに場合によってはやむを得ず監視が付くだろうけれど、
キミってもしかして結構問題児か相当何かワケあり……?」
確かに異邦人に至っては先ずは、
地球側の常識良識を学んで貰いはする。
が、それはそれとしてすぐにはいかないもの。
場合によってはそういうこともありえるだろう。
結構大人しそうに見えて、意外とヤンチャなのか。
ほんの少し、表情も引きつった。
「状況が違うけど、生きるって意味なら、
コッチだって変わりないよ。此の島だけでも、おっきなもんさ」
地球の時代の最先端、こんな島でも見た目以上に大きい。
誰もが生きるために必死なんだ。どっちがどっちという事もない。
気づけば随分と周囲も暗くなっていた。
軽くカチャリと眼鏡を上げれば周囲を見やった。
「結構長く話し込んじゃったな。
ま、きっとどんどん慣れていけるよ。
もし島の地理とか知りたいなら、何時だって呼んでくれていいからさ」
「市民の安全を……ってね。
もう暗いし、送ってくよ」
■オルニス > 「それこそ、出歩く事すらままならないのにそんな急に覚えられないよ。」
この世界に前から住んでいるならいざ知らず、異邦人や得体のしれないかいいともなればそう簡単に島を出してもらえるはずもない。
この島の外を見れるようになるのにいったい何年かかるのだろう、想像するだけでも嫌気がさす。
「……自分が生き延びるためなら、どんなことでもする。
そういう世界もあるってことだよ。
助けた、というのは一つの側面から見た見方でしかなくて
ただ別の目的で技術を仕込んだだけかもしれないんだから。」
思い出したくもない過去ばかり思い出されて、少し首を振る。
ベンチから立ち上がってはパタパタとマントをはたいた。
気がつけば随分外も暗くなってきている。
■橘壱 >
「ぐ……つ、つい思ったことが口に……ごめん……。
……け、けどそういうキミこそ、思ったより勘違いをするなぁ。
別に学園を知ってる事を自慢気に言ったんじゃないよ。
そりゃ、僕のが早く入学したし、仕事柄地理の把握はしてるんだ」
「ソッチじゃなくて、卒業後のこと。
僕は自由に回れるだろうし、キミはどうなんだって話。
昨日今日きた人に聞くべき話題じゃないけれどね……」
此の正直な心持ちのお口が許せない。
勿論自分の悪いところは謝る素直さは持っている。
ぐ、と口元への字になるもついつい反論。
思ったよりも勘違いが多いのか、此の渡り鳥は。
まったく、と思いながら気を取り直すことにした。
「こっちでも世界中に『門』がでたりするけど、
確かにそういうのが対処出来ないレベルでいるならそうだね。
戦争している場合ではない、か。潤沢な資源がなければ、
戦争なんて起こしようがないし、起きもしないよね」
戦争がほぼ起こり得ないほどに、魔物のによる災害が顕著らしい。
ある意味戦争よりも深刻だ。その対策に金を使い、
下手に土地も人も養えなくなったらジリ貧の一歩。
憶測でしか話せないけれど、明日を生きるのも命がけらしい。
何とも言えない表情で、自身の首を撫でた。
「そんな世界で旅をしていたって考えると、
やっぱりキミは結構逞しいんだな。
……そういう所で人の面倒見れるのって、
どんな思惑が当ても、いい人になると思うけどね」
どれほどの規模かとおいそれとわからないが、
そんな世界で人に手を差し伸べられるなら充分ないい人な気もした。
■オルニス > 「……キミってちょっと失礼だよね。」
むす……明らかに頬を膨らませて拗ねてみせた。
いくら何でも14歳にむけでおばんとは何事か。
デリカシーの欠片もないとはこのことか……ジトーという冷たい目線を向ける。
「……戦争ね、なくはないけど。
戦争ってさ、戦争する余裕があるからできるんだよね。」
そういう意味ではこの世界はよく恵まれているとおもうよ、と続けて。
「一般の人が町の外を出歩くだけで命の危険が常に付きまとうような『魔物』の蔓延る世界だよ。
どの国も領土を守る方がよっぽど重要さ。
土地がやせすぎて炭なくなったりしたら話は変わってくるだろうけどね。」
そもそも国のあちこちが領土を主張してるのだって聞いた時は驚いたものだ。
国の領土は塀の中である、という常識をそっくりひっくり返された気分。
「まだまだだよ、あちこち探索してるところ。」
なにを得意げにしているんだろう……と思わず真顔になった。
そんな数日前に来た転校生に何を自信満々に……
「どうだろうね……良い人じゃないからこそかもだよ。」
■橘壱 >
「そう?なんだか結構おばん臭…………げふん。
結構達観した雰囲気を感じちゃったからついそうかなって」
「見た目と年齢が一致しないってのは、茶飯事だからさ」
思わず飛び出すノンデリに思わず咳払い。危ない危ない。
異邦人に限らず、地球人でも異能の影響でってのはある。
勿論年齢に似合わない位の壮絶な人生経験ってのもあり得る。
多分彼女の場合、ソッチ側なんだろうなと思った。
「コッチよりは平和じゃないってことは、その……
結構戦争とかしてた、とか?こっちはもう終わった後だから、
確かにキミの言うようにソッチと比べれば平和……なのかもね?」
確かに大変容直前と比べれば、今の世界は安定期と呼べるらしい。
戦い自体は経験はある。ただ、戦争経験は当然ない。
いつか、企業の命令でそういう戦地に行くこともあるのだろうか。
そんな事をうっすら考えながら、じと碧の瞳は彼女を見ていた。
「回れるさ。卒業したら、何処へでも行く予定さ。
キミは……と言っても、ついこの間来たばかりか。
どう?学園の地形とかその辺りの把握は出来てるかい?」
それだけは確かな自身があるらしい。
ふ、と自信アリと言わんばかりの笑みを浮かべていた。
「無愛想なおじいさん、か。
そりゃ余計に何考えてるかわかんなそうだ。
けど、お世話になった人だし、結構いい人なのかもね?」
■オルニス > 「残念だけど、そんなことはないんじゃないかな。
わたしは多分見かけ通りの年齢だよ。
この世界ほど、平和な世界じゃないからね、むこうは。
ヒトは早く大人になっていくのかも。」
きっと、こっちとは常識も価値観も違う。
多くの村や町、あるいは国を渡り歩いてきたけれど
同じ世界でさえ場所によって全く異なってきたそれらは
世界を跨げばもっと違うことだってあるのだろう。
まさに今それを勉強するのがこの学園なわけだけど。
「回れるようになったらいいよね。
いろんな場所を。」
何に縛られることもなく、空を飛んでいけたらどんなに楽だろう。
この世界の空はそれを赦してはくれないけれど。
「どんなひと……うぅん、不愛想なおじいさん、かな。
必要以上は語らず、必要以上にかかわらず。
どうして私を助けたのかもいまだに謎なままだよ。」
■橘壱 >
止まり木を持たない渡り鳥。
次から次へ安寧を求めて次へと渡り歩く。
流浪の旅っていうのは、思ったより聞いてみると実感がわかない。
勿論、地球も含めてその外側が広い事も知っている。
「……逞しいんだな、キミは。
僕は地元に、此の島でさえ広く感じてる位だよ。
何処までも広いのは知っているけど、そうか……」
「もしかして、僕が思うよりも長生きだったりする?」
自分よりも広い世界を知っていそうな渡り鳥。
何気なくからかうようにクスリと笑みを浮かべた。
まだ女性って決まったわけじゃないし、
年齢の話はノンデリにならないですよ、ええ(自己擁護)。
「まさに宿無しって感じか。
何時か僕も卒業したら、色んな世界を回る事になるんだろうなぁ」
それこそ彼女の翼とは違う、鋼鉄の翼で。
此処を卒業するまでにどのように羽ばたけるかはわからないけれど、
せめて、目の前の渡り鳥には負けない程度の逞しさは持っていたい。
因みにその先生っていうのは、どんな人だったの?」
ご案内:「常世公園」にオルニスさんが現れました。
ご案内:「常世公園」からオルニスさんが去りました。
■オルニス > 「そうだね、一時を除いてはずっと一人だよ。
先生と一緒にいた期間がすこしあったけど、一年も一緒に居なかったし。
生きていくのに最低限必要なことだけ教わったら後はずっと一人旅。」
その先生だった人も今は生きているやら死んでいるやら、わかったものではないのだけど。
この世界に来てしまった時点で、そもそもどんな関係性の知人がいようがもう一度会える確率なんてほぼないに等しいわけで。
過去も、未来も、いつも一人で生きていく渡り鳥。
ひょっとしたら、もう飛ぶことはないかもしれないけれど。
「助けてくれる人、ね。
もちろんまったくいなかったわけじゃないよ。
先生がまさに助けてくれた人と言えるとは思うし
旅の途中でお世話になったような人だっている。
それでも、それは一時すれ違う程度の話だったし。」
そのふれあいは、いつだってたった一瞬の出来事のようで。
「まぁ、旅人なんてそんなものだけどね?」
■橘壱 >
「そういう感じかな。
才能に押し潰されるってのは、ヘンに聞こえるけどね」
正しく望まなくてもついてくる才能。
正か負かなんて、蓋を開けなければわからない。
ある意味では傍迷惑の産物なのかもしれない。
「どうも。僕自身が……何ていうかな。
身近にそういう兵器を扱ってるからそう思ってるんだけどね」
肯定されるのは悪い気分じゃない。
薄くはにかめば手元のトランクを一瞥した。
ただ、続く言葉には流石に笑みも消えてしまった。
異邦人に限らず、地球出身でも"訳アリ"ってのは少なくない。
「そっか、ごめん。ヘンな事聞いちゃった。
そうすると異世界ではもしかしてずっと一人で……?」
橘家はろくな家庭環境ではなかったが、
家族を失った、いなくなったなんて経験は無い。
それに自分も、ネットの世界に多くの知り合いがいたし、孤独とは言いがたかった。
物心ついた頃から、天涯孤独の逸れ鳥。
「……、……その、言いづらい事は口にしなくてもいいよ。
聞いといてなんだけどね。けど、そうか。オルニスは一人で……」
「その、助けてくれる人はいなかったのかい?」
人の機敏に疎いわけじゃない。
何か言いかけたことを追求はしない。
ただ、気になった。異世界とは言え、一人で生きていくのは難しいんじゃないか、と。