2024/07/17 のログ
ご案内:「常世公園」にマルヤさんが現れました。
■マルヤ > 夏季休業到来!
というわけで、期末試験を可もなく不可もなく乗り越えたので、
あたしは上機嫌で常世公園で催されているフリーマーケットなどに顔を出している。
「この何処とな~く解放感があるのは、やっぱり基本的に皆学校の生徒だからかな」
右を見れば手作りの壺を売る人があり、
左を見れば古着を売る人がいる。
視線を少し投じれば遠くには大道芸のようなことをしている姿もあったり、
はたまた人出を見込んでかお祭りの屋台のようなものまであったりとする。
「なんだか色んな意味でフリーだわ……」
時刻は昼間、豪快な日差しを日傘で遮りながら、賑やかしい空気に足取りは軽い。
ご案内:「常世公園」に千里 ヒカゲさんが現れました。
■千里 ヒカゲ > 「これ、そこいくお嬢ちゃん。」
小さなパイプテントから怪しげな東洋っぽい香りと、言葉選びとかみ合っていない少女の声が、行く手を遮るかのように流れてくる。
そちらに目を向ければ、いかにも大陸的な衣装に身を纏った小柄な少女が、顔の半分もありそうな丸いサングラスをつけて、んふふ、と笑って腕を組んでいる。
緑一色の衣装に緑の髪。そしてぽこんぽこんと出っ張ったお団子頭。
千里に渡って太陽を遮ったと自称する古代生物こと、千里ヒカゲその人である。
「見ていかんかね。フリーマーケット"千里古物店"は安くて安全。値打ちものばかりじゃて。」
かむかむ、と手招きしてくる。
見る限りは、怪しげな土産物屋のようにしか見えない。謎の文字が描かれたTシャツとか木刀とかヌンチャクとかアロハシャツとか並んでいるぞ。
■マルヤ > 店開きをしている人の中には、転移荒野で拾った良い感じの石。などを売る人もいて、
そんなもの売れるの?と、あたしなんかは思ってしまうのだけど、聞いてみると意外と石マニアはいるらしい。
「なるほどねえ……」
色々な説明に相槌を打ちながらも視線は次の店──と、言う所で小さな人影がするすると現れた。
「え、あたし?」
どうしよう、見るからに怪……いえ、怪しいのかしら。
いかにも過ぎて一周回って自然に見える気がするような姿の、
自分より小さい子にお嬢ちゃんなどと言われている事態に、思わず周囲を見回す。
該当人物、無し!
「そりゃあまあ見るくらいは全然大丈夫よ。御家族でやっているの?」
言葉遣いは老成しているような感じだけど、どうみてもあたしより小さい子なのだから、
テントの中に保護者が居るのだろうと思ってついていく。
しかし彼女のブースには他に人の姿は無く、何とも統一感の無い品物が並んでいるばかり。
「うっわレトロ系?いやでもちょっと違うかな……このTシャツとかなんて書いてあるの?」
目には愉快で面白いことに変わりはないから、視線は彼方此方を彷徨いもするんだけどね。
木刀、護身用とかかしら?
■千里 ヒカゲ > 「いいや、ワシだけじゃよ。まあなに、本来は天然石や宝石を扱ったりしたいんじゃけど、そういったものはなかなか手に入らんし、マーケットにするほどの量が足りんでのう。」
わはは、と笑いながら自分より身長の高い相手に対しても、全く怯むことなく堂々と。
「うむ、例えばこのシャツならば日本語だから読みやすかろう。」
『好きな言葉は食べ放題』と達筆に描かれた白シャツをサッと取り出してマルヤに合わせようとする。
「サイズもぴったりじゃ。やはりワシの見立ては完璧……。」
「レトロと言われればレトロかもしれん。最新鋭の物といえば……。」
よいしょ、と小さなケースから冷たい缶ジュースを取り出して。
「これくらいかの?」
なんて、相手の頬にぺたりとくっつけようとしてくる。悪戯小娘。
■マルヤ > 「あなただけなのね……うーん逞しい。あと石ならさっき転移荒野で拾った石を売ってる人がいたし」
「あなたも拾ってくるとかいいんじゃない?もしかしたら異世界から落ちてきたレアなのとかあるかも」
脳内イメージはツルハシを持ってカンカンやってる光景だったりする。
そして多分だけど、実際に転移直後の石を狙って取ろうとすると生活委員会辺りに叱られる気がする。
「ってそりゃ日本語は読めるけど食べ放題って何よ食べ放題って!?」
閑話休題
あたりは見立てに満足している女の子に少しばかり声を張り上げた。
「あたしはそんな別に食いしん坊じゃ……ああサイズの話ね。サイズの、それならいいけど」
「いや買わないけどね、絶対買わないけど」
そしてぶつくさと文句を零して視線を逸らして先に並んだ木刀たちを見る。
木刀、あれば例えば以前のような異界に彷徨った時に便利なのかもしれない。
かもしれないけど、異界に迷うことを前提として木刀を常に携帯するのは、ちょっと行状宜しからずに思う。
少なくとも風紀委員の人達に見られて、叱られる方が先なことでしょう。
「うひゃっ!?」
なんて、思っていると不意に頬に冷たい感触が触れて変な声が出ちゃった。
視線を戻すと、それはまあ悪戯そうに笑う怪しいサングラス顔がある始末。
「ふぅーんやってくれるわね……丁度喉乾いてたから──待ってこれ何味?」
缶は読めない字が記されている。なにこれ、と怪訝そうにサングラス奥の瞳を見た。
■千里 ヒカゲ > 「おぉ、なるほど。そういう場所があるんじゃな。
良いかもしれん。ワシならそれなりの価値もわかるじゃろうし………。」
顎を手で撫でながら今後の販売モデルに思いを馳せる。
異世界から落ちてきた石を確認して調査し、それを売りさばく。悪くない………。
「そうかのう? しかしお主、しっかり出るとこ出てて羨ましいのう、ちょいとよこせ、ちょいと。
なんじゃこのスタイル。 嫉妬するぞほんとに。」
ぶつくさ文句を言う相手がシャツから離れると、ぶーぶーと唇を尖らせてナチュラルセクハラことナチュセクを決めていく少女。
「うん、これかの? 安心するがいい。人によって違う。」
(1:優しい 2:甘い 3:微炭酸 4:酸っぱい 5:苦味のある 6:舌がひりつくほどの強炭酸)
(1:水 2:オレンジジュース 3:コーラ的なあれ 4:かき氷シロップ 5:エナジードリンク 6:焼肉のたれ)
■千里 ヒカゲ > [2d6→2+5=7]
■千里 ヒカゲ > (甘いエナジードリンクをごきゅごきゅと飲む。うおぉ、滾る……!)
■マルヤ > 「微妙~にバレたら怒られそうな気もするから、掘りに行くなら自己責任で……」
「って胸とかあげられるわけないでしょーがっ」
「それに、あたしはできればもっとこう、スラ~っと背の高いスレンダーな感じのが……」
ぶつくさと文句やら注釈やらを添えていると、何やら不思議な事を言いだした女の子が勢いよく缶ジュースを呷る。
「1ミリも安心できないんですけど???」
10人が見たら10人が、まるで背景が宇宙になっているような顔をしていると思いそうな顔で、
つまり闇鍋ならぬ闇ドリンクであることを堂々とのたまう仕草に思わずツッコミが入る。
「大丈夫かなあ……ま、まあでも折角だし」
一言で言うと怪しいのだけど、怪しいのジャンル的には危険性の無い怪しさな気がする。
そもそもが夏休み中のフリーマーケット会場の1店舗であるのだから、常識で考えて危ないものである筈がない。
じっと目の前の少女の様子を見ても変調を来している様子は無い。よし、いけるかも。
■マルヤ > [2d6→3+3=6]
■マルヤ > 「…………コーラ?」
コーラっぽい味がするけど炭酸は弱い。
なにこれ?と思うけど冷たい飲み物は喉の通りがよいものでグビグビと呷っていく。
■千里 ヒカゲ > 「お主もせっかくなら一緒に行って一攫千金といかんか? ワシ、こう見えて古代の石とか詳しいからのう。いいもの見つかるかもしれんぞー?」
儲け話を持ってくる怪しげなサングラス小娘。
「そっち系がいいのかのう。まあ、お主なら身長が伸びたらそのままいい感じになりそうではあるが………多少胸はよこした方がバランスはええかもしれんが。」
むう、うらやましいのう、なんて唇を尖らせるグラサン。
「よいじゃろう。やはりモノゴト何が起きるか分からん方がわくわくするというものじゃ。
頭空っぽの方がなんかいろいろ詰め込めると昔から言われておる。
お主はなんと言うんじゃ? ワシは千里ヒカゲ。この学園では1年じゃが、むかーーーしから生きておる生き物じゃよ。ふぉっふぉっふぉ。」
サングラスをくい、と持ち上げながら自己紹介を一つ。
■マルヤ > 「え、あたしも?そうねえ……一攫千金……ちょっと夢があるわね……」
石の目利きなんてものはまるきりできないけれど、どうも目の前の子は自信があるみたい。
生活委員会とかは……多分、まあ、平気なんじゃないかなあ。平気だといいなあ。
良い感じにお小遣いが増えるのは魅力的なので、ついついと揺らぐ乙女心。
「でもあたし、力仕事とか全然できないけどいいの?魔法とかも使えないけど」
なお、羨ましそうに唇を尖らせる姿には、無遠慮にその唇を指で抓んでやろうと思ったからそうする。
ぶにゅ。
「解らない方が楽しいって冒険家みたいな子ね。あなた、宝物よりも宝の地図が好きなタイプ?」
「ちなみにあたしは宝物のが好きかもしれない一年生のマルヤ・イサカよ。イサカは漢字で猪の坂って書くの」
手を離してから互いに自己紹介をし、缶の残りをぐいと飲みきる。
「むかーーーしからってまた随分と……と思うけど、色んな人がいる島だから本当かもって思うかも」
「でも、どうみてもお子様よね……」
ゴミ箱は無いかな?と視線を彷徨わせると、仙人のような長いヒゲをした筋骨逞しい人が歩いていたりするし、
はたまた頭に角が何本も生えて、緑色の肌をした小人のような人もいる。
この島は色々な人達がいるのだ。
■千里 ヒカゲ > 「であろう? なぁに、気にするな。ワシはそれなりに強いしの。
お主はあれじゃ、こういう販売は看板娘が必須じゃからな。
ばちーんとウィンクでもかまして、「私が掘ってきました」すればええんじゃよ。」
ぷに、と唇を摘ままれては、んぅ、と不満げに唸りつつ。
「ふむ、マルヤ嬢か。よろしく頼むぞ。なぁに、見た目は少女であった方がこの世界を歩くのには便利じゃからの。
何よりキュートであろう?
お主にそうそう負けんぞい。」
ニコニコ笑顔でくるりと回転しながら、ころころと楽し気に笑う。
胸は足りんがのう、なんて小さく呟いたが。
「どう見てもお子様って、お主もまあまあそっちじゃろうがい。
お主もこの島におるんじゃから、多少なりとも何かしらあるんじゃろう?
いやまあ、特に聞こうとかそういうわけではないが………。」
■マルヤ > 「むう、自信満々ね。それなら遠慮なく乗っかってみるのも楽しそうね……」
夏休み、知り合った子と一緒に転移荒野でお宝探し。
微塵も興味がないとなれば嘘にもなる事柄で、あと、ちょっと、看板娘という響きにも惹かれたりする。
多少なりとて、容貌を褒められたような気にもなるんですもの。
「確かにキュートよね。うん、なんだかいい気分になってきたような……飲物に何か入ってたりする?」
夏の陽気がそうさせるのかはちょっと不明にするとして、あたしは大いに頷いて了承をするのでした。
「いやあたしはこー見えても15歳だから。あと……そうねえ、何かしらって言うか異能はあるけれど」
「別に隠すようなものでもないしね。ただの──」
かくかくしかじか、的に異能の説明をしていく。
ものすごく簡単に言ってしまえばかくれんぼで有利になる程度のもの。
プロの暗殺者とかが持っていたら凄いのかもしれないけど、生憎とあたしでは宝の持ち腐れであること。
そんなことを伝える。
「──と、まあ地味な感じの特技があるくらいよ。少なくとも石拾いには使えないと思うわ」
■千里 ヒカゲ > 「であろう? ワシと一緒にちょっと仕事でも、な。
夏は冒険の季節じゃて。
なぁに、石拾いに使える能力なんぞそうそう見つからぬわ。
危険に対して自分を守れる能力であれば、十分よ!」
自分の能力を謙遜するマルヤに、わっはっは、と笑いながらそんなことは無い、と伝える少女。
「15歳であれば、そこからどんな活用法が生まれるかもわからんからのう。
しかし若いのう。羨ましいもんじゃ………。
もしよければ、この後まだ回るなら一緒に回るかの。
ワシ、特に店じまいの時間も決めておらんかったのよ。」
■マルヤ > 「そうねえ、お化けに追いかけられた時に隠れたりするのには便利だったかな」
危険に対して身を守れるのなら、という言葉に、
常世渋谷を訪れた際に迷い込んだ異界を思い出して、ちょっぴり渋い顔。
「まるでお婆ちゃんみたいな物言いになってるわよあなた……」
「でも褒めてくれてありがと。見て回るのはそのつもりだったから構わないわ」
同道に快諾しながら、店の品揃えがフリーならその業態もまたフリーなことに苦笑をするけれど、
ここはフリーマーケットなのだからフリーであるのは問題はないのでしょう。
「案外石拾いとか石掘りに便利そうな道具とかもあるかもしれないわ」
「あとは……そうね、熱中症対策とか?」
後者は扶桑百貨店でちゃんとしたメーカー品を買う方がいいのかも。
なんて思いながら一先ずテントの外に出て片づけを待ちましょう。
■千里 ヒカゲ > 「なんつーもんに追いかけられとるんじゃ。」
相手の言葉に、こちらもまた渋い顔。やっぱりこの島少し変です。
「おぬしら人の子からしたら、ワシなんぞお婆ちゃんでよいよい。仕方あるまいて。
そうじゃのう、石を掘った奴の店に出向いて、どんなものが掘れたのか調査がいいかと思っての。
敵情視察じゃ、敵情視察。
あとは、頑丈な籠とかいるかもしれんな。
下手な籠だと石はすぐ突き破ってきおる。
マルヤ嬢や、先ほど言っていた「石を売っていた店」に、まずは案内してもらおうか。
ついでに飲み物ももう一つずつ持っていくか、熱中症対策じゃな。」
ほほほ、と笑いながらテントの入り口をさっと閉めて出てくる少女。
■千里 ヒカゲ > [2d6→3+6=9]
■千里 ヒカゲ > (微炭酸の焼き肉のたれが少女を襲う。ぶっほっ、とむせ返ってサングラスがかつーん、っと地面を跳ねた。)
■マルヤ > 「いえね、常世渋谷の靴屋さんに行ったらさ……」
などなどとお化け追いかけられ事案の話をしながらに、ヒカゲさんの提案に頷いて飲物を受け取る。
さあレッツ敵情視察と行きましょう!
■マルヤ > [2d6→4+5=9]
■マルヤ > 「ごふぁっ」
酸っぱい栄養ドリンクめいた味に咽て咳込む
奇しくも二人並んで暫く見苦しいことになったとか、ならないとか。
ご案内:「常世公園」からマルヤさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から千里 ヒカゲさんが去りました。