2024/07/18 のログ
ご案内:「常世公園」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
雨模様雲模様だった空も気づけば晴天。
熱い強い日差しが差す今日は、じりじりとした熱気がアスファルトからも伝わってくる。
「ふぅ…暑……」
額に浮かぶ珠のような汗を拭うと日差しが眼に差し込んで、思わず瞼を細める…。
夏。
常世の島にも夏が訪れる、そんな時期。
■伊都波 凛霞 >
そんな暑い中、公園で何をしているのか、といえば…。
『お姉ちゃんこっち!はーやーくー!』
『はやく蹴ってよー!』
「ああ、はいはいわかったってば」
くす、と笑って足元に転がるサッカーボールをローファーで器用にてんてんと二回ほどリフティングで持ち上げて見せてから、ぽんっと蹴って弧を描かせれば、緩やかな軌道でそれは少年達へと向かって飛んでゆく。
何をしているのか、といえば。
お昼すぎ、早めの帰宅で通りかかった公園にて、道路近くでボール遊びをしていたキッズを発見したので。
もうちょっと道路から遠いところで遊びなー、とちょっとした注意をした結果。
今、なんか遊び相手にさせられてる。
■伊都波 凛霞 >
わーわーとボールに群がる元気キッズ数名。
微笑ましい光景である。
…沸き立つような気温を除けば。
「ほら、こっちは道路があるからこっちには蹴らないようにねー」
口元に両手で囲いを作って声を届ける。
まぁ、注意はしても子供達の遊ぶこと。
ちょっとした拍子に、なんてこともあるかもしれないから。
特に午後に用事もなかったし、数足んないから混ざってよという彼らのお願いに応じた、という形。
頼まれごとをされると断りきれない性格は、結局いつものこと。
■伊都波 凛霞 >
『お姉ちゃーんそっちいったよ!』
『こっち!パスしてー!』
「せめてスニーカー履いてる時にしてほしかったなあ!」
とはいえ子供と遊ぶのは嫌いじゃない、むしろ好き。
飛んできたボールをとんっと衝撃を殺すようにトラップして、そのまま靭やかな脚を振り抜く様にボレー。
特にサッカーの経験はないけど、なんとなくで出来る。
大体のことはソツなくこなす天才たる所以。こんなところでも発揮。
「ふぅ」
わーわーわー、とボール遊びをする男の子たち。
ちょうどあれくらいの時期に、先日再会した彼とは別れたんだったかな…なんて、思い出す。
あの頃はあんな感じで可愛かったのに今は自分が見上げるくらいに大きくなって。ちょっとフクザツ。
■伊都波 凛霞 >
『いくぞお!必殺シュートだ!』
『わ、お姉ちゃん止めてっ!』
「よぉし、こいっ!」
さて強めのが来るぞ、なんて思ってちょっと姿勢を落とす。
"ズバッ!!"
赤髪のキッズが脚を振り抜くとボールが炎の玉となって飛来した。
必殺シュートってそういう……いやいや、そうじゃない!
「!? あっぶ…!」
突如飛来した火炎球を踵落としの容量で砂場へと叩き込む。
ちゃんと砂場で遊んでる子がいないことを即座に確認してやった、褒めてもらいたい。
■伊都波 凛霞 >
少年同士のボール遊び…。
しかしここは常世の島である。
ボールを蹴れば、日を纏う。
そんな少年もいる。
「こらー!こんなところで遊びで異能の力使わないの!」
危ないでしょ!とやや強めのトーンで声を張り上げる。
それまで基本的に優しい声色しか発していなかったためか、やや驚いたような顔をしてはいたが、すぐにごめんなさいと頭を下げるキッズ。
あー、素直ー…子供っていいよね…。
砂場に埋もれたサッカーボールをよいしょと屈んで手にとり、ぱっぱと砂を払って。
「本当に気をつけないとダメだよ?お友達、怪我させちゃったらヤでしょ?」
はい、と一転笑顔でしゃがみこんでボールを少年へと差し出す。
少年は『う、うん』とやや戸惑ったような声をあげ、赤くなって俯いていた。
■伊都波 凛霞 >
その後もボール遊びに付き合って、気づけば太陽が傾き始めて…。
公園を照らす光がオレンジ色に輝く頃、遊んでいた少年たちとはお別れ。
『またねー』
『さよなら~』
「はい、またね」
ひらひらと手を振って、元気に駆けてゆく子供達を見送る。
…終始元気だった。きっとあの時分も彼らは朝から晩までずーっと元気に違いない。
振り返れば、きっと自分にもあったはずの時代。
「あー、あっつい~…」
子供達と遊ぶのに制服でっていうのはよくなかった。
汗ばんだ肌にシャツが張り付くし、スカートまでぺったりしちゃっているし。
とりあえず水分補給、と自販機でジュースを買って、近くのベンチに腰掛ける…。
■伊都波 凛霞 >
ぷしゅ、とプルタブを開けて傾けるとトロピカルなフルーツの甘みと酸味が喉を潤してくれる。
同時に、飲むために顔の角度をあげると眼に差し込む西日が眩しい…夏を感じる……。
「ふぅ…」
道路のほうからは、また子供達のはしゃぐ声が聞こえてくる。
平和。
そう、とても平和だ。
子供達が気兼ねなく表で遊べる。
少し前まで、学生街なんかを賑わせた事件などもあった時期と比べれば格段に…。
そんな平和な空間と時間を感じながら、公園のベンチで小休止…。
ご案内:「常世公園」に霜月 雫さんが現れました。
■霜月 雫 > 「ふぁ……」
訓練施設で強度高めの稽古をした帰り、疲労感で欠伸などしながらてくてくと歩いていると。
「ん?あれ、凛霞じゃん」
ベンチでくつろぐ幼馴染発見。
とててて、と駆け寄っていく。
「どうしたの?お疲れ?」
■伊都波 凛霞 >
「あれ、シズク」
声をかけられて、駆け寄ってきた少女の姿に視線を向ける。
「ん~、疲れたかも。
公園に寄ったら男の子達のボール遊びにつきあわされちゃって」
しかも数時間。苦笑しながらそう答えてジュースを一口、癒やし。
疲れを知らぬ恐るべき年代の魔物である。
まぁ、全然楽しんでいたのだけども。
「ちょうど解放されたとこ。シズクは?」
視線をあげて、問い返し。
■霜月 雫 > 「全く、面倒見がいいというか、お姉ちゃん気質と言うか」
苦笑しつつ横に座る。
この暑さにもかかわらず、何故か少しひんやりした空気を纏っているのを感じるだろう。
――冷房などではなく、巫術でしれっと自分の周囲を冷やしているのであるが。
「私は稽古帰り。気持ちが乗って、結構がっつりやっちゃってさ」
んんー、っと伸び。
なお、稽古していたのも数時間。稽古にがっつり時間を取るタイプだ。
■伊都波 凛霞 >
「ふふ、でも可愛いよー小さい子、素直で」
くすくす、隣に笑う少女には屈託ない笑顔でそんな言葉を返す。
「稽古ねー、真面目だよねシズクは」
ストイックというか生真面目というか…、
そういうところは昔から変わらないなと思いながら。
「ていうか巫術で冷房いれてるーズルー。
異能とか魔術とかでそういうの出来るのいいよね。…なんかそういうアイテムでてなかったかな…」
今年も暑くなりそうで、なんかそんな魔道具とかアイテムとかがあったような…と、
懐から取り出した学生手帳をタップしてちょい調べ…。
■霜月 雫 > 「まあ、それはわかるけどね。
家にいたころ、子供教えたりしたしさ。まあ、手に負えない時もあるけど……」
暴れまわって収拾がつかなくなったこともある。
なお、本気で叱り飛ばして黙らせたりもした。後で兄に咎められたが。
「稽古は一日怠ればその分しっかり鈍るからね。
今の実力を維持するにも、最低限は必須。高めるなら余計に、だよ」
言わずともわかってろうけどさ、と笑ってから。
「ま、冷やすのは得意だから、こういう時に使わないとね。
符ならあるけど?」
シズク……と言うより霜月で言う『符』とは、霜月流の巫術の効果を封じ込めたお札の事だ。
使い方さえ知っていれば、誰でも巫術の効果を得られる便利アイテムであるが、単一の効果しかないし使い捨てなのが玉に瑕である。
■伊都波 凛霞 >
「一日サボればマイナス2、慌ててやってもプラスは1。日々の継続が大事だね。わかるよ~」
そんなことは言いつつ、自分も毎朝の道場での鍛錬は余程のことがないと欠かさない。
互いに武の家柄に生まれたからこその、幼馴染でもある。
「いいよ、もったいないし。
まだ我慢できないほどの暑さでもないしねー…」
空を見上げる。
ややオレンジ色になりはじめた空。
これからどんどん島は暑くなる…。
「心頭滅却すれば、なんて言葉もあるしね」
ただし汗はどうしようもない。
■霜月 雫 > 「とはいえ、どうしても対人稽古が中々出来ないのはネックだね。
これに関しては家が恵まれ過ぎてたんだけどさ」
霜月家は武門の名家故に、毎日高水準の稽古相手に事欠かなかった。
だが、流石にこちらに来てからは、どこを見ても武人、と言うわけにはいかない。
技の仕上がりはどうしても対人稽古でこそ磨かれるため、そこは悩ましいところだ。
「そう?まあ、欲しかったらいつでも言ってよ。ストックはあるからさ」
別に商売っ気があるとかではなく、備えあれば患いなしと言う考え方で色々用意しているだけである。
なんなら暇つぶしに作ってることもある。
「それ、焼き討ちにあって火に囲まれながら言った言葉らしいね……そう考えると、自然の暑さ程度軽いもの、なのかな?」
とは言え熱中症もどうしようもない。気をつけねば。
■伊都波 凛霞 >
「妹さんでも島に呼んだら?」
くすりと笑ってそんなことを提案。
それなら実戦相手にはことかかないだろうという提案ではあるが…。
そう、彼女もまた自分と同じように姉妹である。
ちょっと、伊都波姉妹とはわけが違う姉妹だが。
「熱中症になりそうなぐらい暑くなってきたら、頼る」
その時はよろしくね、と微笑んで。
「…なんか無駄にそういう知識あるよね」
一般のJKは絶対にしなさそうな知識を披露して見せる幼馴染…いや、これはこれで男子受けするのかもしれないけど…。
■霜月 雫 > 「日常的に襲われるのはちょっとね……」
ぎゅっと竹刀袋を握る。
嫌だ、と言うわけではないが流石に困るは困る。
そう、姉として武人として、敬意を抱いてくれるのは嬉しいのだが、越えるためにと日常的に奇襲を仕掛けてくる妹なのである。
常在戦場の心構えが身に着いたのは良かったと言えば良かったが。
「ん、その時は遠慮なく言って。
暑そうな人のためにも、何枚か持ち歩いててもいいかもね」
枚数増やしとくかな、などと考えつつ。
「兄貴がね。勉強教えてくれることとかあったんだけど、その時雑学込みで教えてくれることが多くてさ。
おかげで覚えやすかったけど、雑学の方も色々覚えちゃった」
■伊都波 凛霞 >
来年追っかけてきそうだなあ。
とはあえて口にはしなかった。
未来ことはわからない、わからない…。
「へぇー、シズクのとこは兄姉妹と仲いいよねぇ~。
勉強、といえば試験はどうだった?」
そう言えば試験結果次第で仕合に応じる、という約束を緋彩さんなんかとしてたな…と思い出す。
……特に何も言ってこないあたり、成績上位に入れなかったのだろうか。
なお、凛霞といえば当然のように学園トップ、上から見ればすぐに見つかる程度の位置である
■霜月 雫 > 追っかけて来そう、と言うのは無意識に考えから飛ばしているシズクである。
その時はその時で歓迎するのではあろうが。
「まあね。兄貴は特に面倒見がいいタイプだしさ。
まあ、霈は兄貴の事ちょっと微妙な評価みたいだけど」
兄、響は極めて理性的な人物だ。
理性的で、冷静で、客観的故に、自分の剣才が妹たちに劣る、と言う事を認め、受け入れ、そして槍に武器を持ち替えた経歴を持つ。
が、己が剣才を信じどこまでも高みを目指す、と言う精神性の妹、霈はそれを『降りた』と感じたようで、武人としてはかなりの塩対応を見せていた。
「ん、まあ悪くはないかな。稽古に時間使っちゃって一部詰め切れなかったんだけどさ」
言いつつ、しれっと学年トップ層である。
周囲に何人か(凛霞も含め)学業面で極めて優秀な人間がいるせいで、微妙に自己評価が低いシズクである。
■伊都波 凛霞 >
「まぁ、昔からストイックすぎるきらいはあったかもしれないからね」
幼馴染の妹、ともなれば当然何度も会ったことはある。
感じたのは確かな才気、そして…揺るがない意思を宿した瞳が印象的だった。
ともすればそれは修羅道。剣術というものが持つ道の一つに通ずるくらいの──。
微妙な評価ともなれば、そういう部分なのだろうことは推察に易い…。
「稽古しながらちゃんと出来てるだけで十分過ぎるよ。
私だって試験期間は委員会の活動時間減らしたり、道場の稽古も最低限にしたりしてるよ?」
稽古中心の生活を変えずにそれはなかなかスゴい。
自分のものはかつて妹の規範的な存在になれるよう、自慢の姉であり続けるためにと取り組んできた結果、
それが身に染み付いてしまっているから…と言ってしまえばそうなる…。
「で、この島はどう?ライバルみたいな相手とか見つかった?」
稽古に懸命な彼女のこと、私生活も剣術とともに在るのは間違いないだろうから、そういう相手が見つかっているといいなと思ったりもしている。
■霜月 雫 > 「ストイックなのは血筋、みたいだけど、あの子は特段だからね……」
それ故に危うさもある。
剣術は殺人術。その本質に呑まれてしまわないか、と言うのは心配なところだ。
「まあ、浮いてた時間を勉強に回しただけ、って感じだけどね。
のんびりしたりしてた時間を上手く使えば何とかなるよ」
それはすなわち余暇を削っている、と言う事なのだが、それを必要なら当然の如くやる辺り、やはりシズクもシズクでストイックな性格ではある。
「それがねー……中々新しく、とはいかない感じかな。
戦える人ばっかりじゃないし、仕方ないんだけどさ」
元々旧知の仲で武人仲間でもある凛霞や緋彩などはいるが、新たなライバルとなると……と言ったところ。
こればかりは求める水準が高すぎるのもあるかもしれない。
■伊都波 凛霞 >
「ふぅん……。
剣術と、勉強…以外は普段何してるの?シズクって」
何して遊んでるんだろう?と問いかけてみる。
彼女の言う通りストイック一家だ。もしかして、もしかしてかもしれない。
「…まぁ、シズクだから大丈夫だと思うけど気をつけてね。
それなりに戦える人は、トラブルにも巻き込まれやすいからさ」
手元のジュース缶の残りをくーっと飲み干して。
大分傾いてきた西日に目を細める。
■霜月 雫 > 「え?特に何も?しいて言うなら、歌を歌って見たり?」
まさかのまさか。
趣味:剣術なのもあり、なんとプライベートのほとんどを剣術と勉強に使っている。
他にも趣味として歌を歌うこともあるが、自室でのんびりしているときのついで、みたいな感じだ。
「それ、まるまま凛霞にも返すよ。
風紀なんてやってるんだから余計にさ」
シズクは、今は特に所属がない。言ってしまえば、戦う必要はない立場だ。
だが、凛霞は違う。風紀委員会に所属しており、戦闘の必要もある。
シズクの数倍は「巻き込まれやすい」立場だ。
■伊都波 凛霞 >
「…遊びにいったりとか、しないんだ?」
や、なんとなくそうじゃないかと思ったりもしたけど…。
それでいて、その生活に特に何も感じていないあたり、ザ・ストイック…。
「私はむしろそういったトラブルを解消しに動かなきゃいけない立場だからね」
そう答え、苦笑。
もちろん危険なこともあるけど、最近は無理もしないようにしているし。滅多なことはない。
しいていえば、頼み事をされると断りきれない性格が災いしてしなくていい仕事もしているほうが問題か
「んー、よし。夏季休暇も始まるしシズク連れてどこか遊びにいかなきゃいけない使命を感じた」
立ち上がり、ジュース缶をベンチ横の屑籠へ。
「夏の予定、その調子だと剣術ばっかりでしょ?
夏季休暇はじまったら連絡するから、空いてる日とかその時に教えてよ」
ね?とウィンクをしつつ。
日の傾きは少し速くなり、夕焼け色濃くなる時間帯。
それじゃそろそろ帰るね。と言葉を加えて、スクールバッグを抱え直して。
呼び止めなければにこやかに手をひらり、一緒に途中までを帰るならともに、夕暮れの公園を後にする──
■霜月 雫 > 「必要をあんまり感じなくてさ」
うーんこの。
あまりに女子高生らしからぬ発言である。
「いざとなったら手伝うのもやぶさかじゃないからね。それこそ浮き時間はある方なんだからさ」
風紀委員会は腕の立つ生徒が多いと聞くが、その中に混じっても見劣りしないくらいの自負はある。
何より、友人のためなら力になりたい。ちょっと風紀への所属も健闘していたりする身だったりする。お悩み中。
「う、うん?まあ、凛霞と遊びに行くのは全然楽しみだけど……使命って程?
空いてる日とかは、全然教えるけどさ」
あまりに自分の生活が無味乾燥……とはいかずとも、女子高生らしからぬストイックっぷりなことに自覚が薄いシズクである。
なので、幼馴染の提案にちょっと困惑しつつも、誘ってもらえること自体は普通に喜ばしく。
凛霞が立ち上がって帰ろうとすれば、自分もと途中まで一緒に、雑談をしながら歩いていくだろう。
ご案内:「常世公園」から霜月 雫さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から伊都波 凛霞さんが去りました。