2024/08/03 のログ
ご案内:「常世公園」に蘇芳 那由他さんが現れました。
■蘇芳 那由他 > 商店街での氷柱割り納涼イベントが終わってから数時間後。
あの後、一度男子寮の部屋に戻ってゲーム機などの景品を置いてから散歩に出た。
「…まぁ、散歩と言ってもあまり遠出するとアレなんだけど…。」
何故か学生区は平気だが、そこから出ると途端に例の異常な方向音痴が発動するのである。
なので、自然と近場をブラブラと歩いて散策するのが日課になりつつあった。
「…この時間帯も少し蒸し暑い季節になったなぁ。」
そういう意味ではあのイベントは涼しめたし楽しかった。あ、顔面は物理的に冷やされたけど、痛みと鼻血付きで。
丁度、常世公園に差し掛かったので、少し小休止でもして帰ろうと中へ入る。
■蘇芳 那由他 > 「――けど、まさかなぁ…。」
緋月さんも死神の神器に選ばれた一人だったとは驚きだ。
あと、彼女に釘を刺されたのも無理は無いとつくづく時間が経って思い返すと反省。
(…でも、【槍】以外で僕があの氷柱を割る手段は皆無なのも事実なんだよね…。)
あくまで出したのは刹那の間。あの一瞬だけなので力はそれほど使っていない。
――つまり、力の代償でもある【記憶】は然程削れてはいない。良かった…いや良くないか。
「…多分、周囲の人から見たら何か力を使ったとか思われてそうだなぁ。」
間違いではないが、あくまで神器の力であって少年の力ではない。ただの【所持者】だ。
少年自身は全く何にもない無能力者であり、ついでに凡庸だ。戦闘力なんてほぼ無い。
「…けど、最後のは間抜けだったなぁ…砕いた後の事もきちんと考えないと。」
咄嗟の思い付きにしては悪くない、と思いたいけど最後に氷の破片が顔面直撃。怪我人は自分だけである。
……うわぁ、今更凄い恥ずかしくなってきたぞ!
ここで悶えるとそれこそ変人になりそうなので、近くのベンチに移動して落ち着こう。
■蘇芳 那由他 > 「…景品を容器ごと結界で覆って安全確保をしつつ外から割砕く…悪くは無いと思ったんだけど。」
万全を期すなら…どうすればいい?うーん、とベンチに座り込みながら考える。
ちょっとした反省会だ。勿論イベントは他の方の挑戦の見学も含めて楽しかった!
…が、それはそれとして自分の未熟さも痛感したのでこういうのは大事。
「――むしろ、結界を”二重”に張ったら良かったかも。」
一つは容器を覆い、もう一つは一部…槍で穿つ箇所を除いて氷柱全体を覆う。
こうすれば、外から割っても衝撃で破片が外側に飛び散る事も無い…筈?
(…問題は、僕にまだそこまで器用に力を細かく制御する技術が無い事だけどね…。)
アイデアは浮かんだけど、そもそもの前提として神器がそこまで使いこなせていない…あかん。
「…けど、椎菜さんからアドバイスはあの時貰ってるから…コツは少し掴めてる気はするんだけど。」
大事なのは【拡散】より【収束】。少年の場合、束ねた方が操作がしやすいという感覚はある。
■蘇芳 那由他 > (やっぱり、【槍】だから一点を貫く感じがイメージしやすいのもあるけど…。)
”一念岩をも通す”。あの時にアイスの男性…失礼、そういうイメージが…ともあれ、あのアドバイスは的を射ている。
とはいえ、【後輩】に釘を刺された手前、ああいう人の多い場所で【槍】を使うのは控えよう。
ただ一つのこちらの手札でもあるし、出来るだけ秘匿しておくのが正しい。
「う~~~~~ん……課題が沢山だぁ…。」
思わず唸ってベンチに背中を預けてぐったり。凡人のキャパシティはそんなに無いのです。
あと、最後に何か変人扱いされたんだけど、僕ってそんな変人だったかな?と自問自答。
…冷静に考えて僕の周りの人が濃すぎるだけではないだろうか?と、自分が濃いとは欠片も思ってない少年。
■蘇芳 那由他 > 「…取り敢えず、知り合いや友達がみんな元気そうで良かったな…。」
うん、現実逃避したい気分。だけど本心なのでそう呟いた。
例え連絡先を交換していても、中々自分から連絡できないチキンハートでもあり。
(…迷惑だったらどうしよう、とかつい考えちゃう所が僕の駄目な所の一つだなぁ。)
一歩引いてしまうと言うか。成程、友達があまり出来ない訳だ…嫌な納得をしてしまった。
もう少し積極的に―――うん、どう行けばいいか分からない。駄目駄目だ。
「…ああいうイベントは出来るだけ顔を出すようにしたいなぁ。」
少なくとも、知己に再会したり新たに誰かに出会う事が出来る場でもある。しかも沢山。
学生区内なら、方向音痴な自分でもまず迷う事は無いし…学生区外?多分迷いますねハイ。
「…と、小休止しすぎたかな。」
何だかんだつらつらと独り言や考え事に没頭してしまった。
■蘇芳 那由他 > 「…けど、ゲーム機か…ソフト何が面白いかなぁ。」
記憶喪失なのもあるが、そもそもゲームで遊んだ経験が無い。…と、いうかゲーム機ゲットしたのが初だ。
「…うーん、流行のゲームソフトとか少し調べてみた方がいいかな…。」
取り敢えず一人でも楽しめる奴を…対戦を楽しむならオンラインで出来るものがいいなぁ。
そんな事を考えつつ、ベンチから立ち上がる。軽く伸びをして体を解したりしつつ。
しかしイベントとはいえ、ああいう沢山の人に見られる場所って緊張するな…って。
■蘇芳 那由他 > 気が付いたら凄い時間になっている気がする!
なので、この後は真っすぐに寮へと帰るとしよう。
「…明日も頑張ろう。」
何を頑張るかは、まぁ色々とだ。そのまま、ぶらりぶらりと帰宅の途に就こう。
ご案内:「常世公園」から蘇芳 那由他さんが去りました。