2024/08/06 のログ
ご案内:「常世公園」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
あれから。

怪異、というものと出会って、目の前で『また』、誰かが血塗れになってから、少し経過した。

ぎぃ、ぎぃと、ブランコを揺らしながら、深く息を吐く。

「……はぁ」

ため息。

そんなのは、出てしまう。
暑さも、相まって。

「こんなの、ばっかりだ」

うつむき、地面を見つめて。

悩める少女、あからさまな負な雰囲気を纏ってぎぃぎぃと、ブランコを揺らしていた。

伊都波 悠薇 >  
楽しみにしていた、同人即売会も行く気になれず。
通販で頼も、と思いながら。

(でも、お姉ちゃんは慣れてるんだよね。きっと)

どうだろうか。わからない。
そも、『誰かが血塗れであること』に慣れることなんてあるのだろうか。

ーーいや、ない。

『自分』、ならまだしも。他人がそうなるなんてもっての他だ。

「……みんな、こういうときどうしてるんだろ」

伊都波 悠薇 >  
あのとき、姉と反対であったときには。

ーー思考の外れにあったことだった。
そも、そういう、『反対』がなかったからかもしれないけれど。

誰かが、真っ赤に染まることがこんなにも。

引き摺る、事象であるとは。
事実は小説より奇なり、というところか。

「うー…………」

なんだか、もやもや、して。

立ち上がり。


「あーーー!!!!」


吠えた。
気持ち悪い、感じともやもやを吐き出したくて。

辺りを、気にせず吠えたあと。

「はっ」

しまった、と辺りを見渡した。

伊都波 悠薇 >  
誰もいない。

ほっと、一息吐いて。

ーー今日は息を吐いてばっかだ。

そんなことを思いながら公園ー後にした。

ご案内:「常世公園」から伊都波 悠薇さんが去りました。