2024/08/17 のログ
リタ・ラルケ >  
「まあ……その辺をぶらぶらしてたよ。
 今日は特に荒野の方に行く用事とかもなかったし」

 好奇心に任せてあっちこっちを飛び回る彼女とは違って、意図もなくふらふらするのがただ好きなだけなのだが――まあ、やること自体はあまり変わらない、のかも。
 そういう意味では、輝夜のことをとやかく言えない。

「はいはい、偉い偉い。
 輝夜はいい子だねえ」

 ぎゅっと抱き着いてくる彼女を撫で続ける。本当に人懐っこい。
 ……流石にちょっと寒くなってきたかも。体がもぞもぞしてきた。

焔誼輝夜 >  
「ぶらぶらー?
 こーや!
 ねえねえりたちゃん、こーやっておもしろいの?」

 残念、まだお子様が行った事のない場所を口にしてしまったみたいです。
 この様子では、近いうちに荒野の方まで飛び出していきそうです。

「んへへ~」

 とってもご満悦のようです。
 あんまり嬉しいからか、少し熱を吸収しすぎちゃったかもしれません。
 まだまだ、能力をコントロールするには先が長そうですね。

「――ほわ、ぁ。
 ん、んぅー」

 撫でられて甘えていると、だんだんおねむになってきたようです。
 おっきなあくびをすると、小さな手で、ぐしぐしと、おめめを擦り始めちゃいます。
 

リタ・ラルケ >  
「……」

 どうやら自分の言葉は、この小さな冒険家の好奇心を刺激してしまったらしい。

「……面白いか面白くないかで言えば……私は面白いと思ってるけど。
 でも、危ないところだからね。
 絶 対 に、一人じゃ行かないこと。いいね?」

 ごめん、二人とも。
 一応釘は差しておくけど……果たしてこの子が素直に冒険を自粛してくれるだろうか。

「……ん。眠くなってきた?」

 お昼寝にはちょうどいい時間である。
 まして冒険をしに来たならば、心地よい疲れもあろうもの。

「眠いなら、無理しないで寝た方がいいよ」

 寝る子は育つ、というし。
 ……少し複雑な気分になるけども。

焔誼輝夜 >  
「おおーっ、おもしろいんだ!
 はーい、ひとりでいかないよーにしまーす」

 そう、お返事はとっても良いのです。
 ただほんとに残念なことに、直ぐにそんな忠告は忘れてしまうのでしょう。

「んーんー。
 ねむくないー」

 そんな事を言いますが、どこからどう見ても眠そうです。
 ただお子様は、眠いかと聞かれれば眠くないって言っちゃうのでした。

「んぅー、りたちゃんとあそぶぅ」

 そう言いながらも、うつらうっつらと、頭が揺れちゃってますね。
 今にも眠ってしまいそうです。
 それだけ、大好きなお姉さんのお膝の上は居心地が良いのでしょう。
 

リタ・ラルケ >  
 嘘でも面白くないって言った方がよかったのかもしれない。
 本当にごめん。迦具楽、サヤ。

「…………約束、ね? ほんっとう、誰でもいいから。
 行くときは、大人の人と一緒に行くこと」

 もう一本、大きめの釘をさしておくけれど。
 多分、すぐ抜けるんだろうなあ。この釘。

「眠くないとか言ってこのちびっ子は」

 どう見ても眠いだろうに。とはいえ、遊びたい気持ちも本当なのだろう。
 眠ってしまいたい欲と、起きて遊びたい欲が競っているのだろう。

「別に私はどこもいかないから。ちょっと寝てから遊ぶでいいんじゃないの」

 そんな折衷案を提案した。
 そう言いながら、眠気を促すように、膝上のちびっ子の頭を撫でる。

 ……言って、気づく。
 子供と遊んでやる、だなんて。
 少し前の自分では抱かなかった思いだろう。

 親友に子供ができたことが、少なからず自分にも影響を及ぼしていること。
 それに気づいて、少し驚いていた。

焔誼輝夜 >  
「はーい、やくそく!」

 しっかり釘を刺されましたが、きっと明日には抜けちゃうのでしょう。
 懲りない事には定評があるお子様ですから。

「んぅぅ~」

 もぞもぞ、とお姉さんの膝の上でむずかりますが。
 それでもやっぱり眠いのはどうにもならないようです。

「んぅ、りたちゃん、あそ、ぶ」

 かっくんかっくん、と頭が揺れて。
 そのままぽてん、とお姉さんに重たい頭がのっかります。
 聞こえてくるのは、心地よさそうな小さな寝息。
 すっかり安心しきって、お姉さんに抱かれたまま寝入ってしまうのでした。
 

リタ・ラルケ >  
 寝てしまった。

「……はあ。まったく、このちびっ子は」

 安心しきった顔をして。
 こちらに体重を預けて。
 無防備な寝顔を見せている。

「……あー……ダメだ……迦具楽の気持ちがなんかわかっちゃう……」

 親バカを発揮している親友の姿を思い起こした。
 天真爛漫で、こちらを振り回して、何度言っても留守番はしなくて。
 でも、なんか。
 この顔を見ると、許したくなってしまう。

「……これからどうしよう、なあー……」

 すぐ起きるようなら、遊んでやるし。
 ずっと寝ているようなら、家まで運んでやらなきゃだし。

 どっちにしたって、腕の中のちびっ子には色々してやりたいと思っていて。
 そんな気持ちを抱くことが、自分でも不思議だった。

 ――いずれにせよ。嫌な気持ちは、微塵もない。
 そんな気持ちになるのが、もっと不思議だった。

ご案内:「常世公園」から焔誼輝夜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からリタ・ラルケさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にジャスパーさんが現れました。
ジャスパー > 「ほっほっほっ、ほっ」

暑い昼下がり、金髪の青年が一人公園を走っている
体力は何事にも基本…そう、転移荒野でお宝を探すにも何をするにしても基本だ
走り込みなんてベタだが、走るのは嫌いではない

同じように走るランナーさん
ベンチでくつろぐ女子生徒、池で釣りをする人…

それらを眺めながら一定のペースで走るのは心地いいものだ

「ふー…」

少し疲れてきたら自販機でスポドリを買って水分補給
肩にかけたタオルで汗をぬぐって太陽を見上げる

「ふっ…アツい太陽だぜ。だが俺のトレーニングはこの程度では止められん!」

などと呟きつつ、また走り出す
速くは無いが一定のペース

ご案内:「常世公園」からジャスパーさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に葉薊 証さんが現れました。
葉薊 証 > 「はぁ…はぁ…よしっ、水分補給だ」

夕暮れの常世公園。
陽が沈み始め暑さも多少緩和されている時間帯とはいえ、まだ蒸し暑い。
そんな中汗を流しながらも走っている少年。
汗を払いながらポケットからオモイカネを取り出し、自販機で麦茶を購入。

「水分補給はしっかりっしないとね」

息を荒げながらもしっかりとした足取りでベンチに腰掛け、麦茶を開けて飲む。
豪快な飲みっぷりだ。流した汗の量に見合うように、増量600mlの半分を一気に飲み干した。

「生き返る~~」

満足気な表情で背もたれに沿い全身をエビ反りさせる。
背もたれ後方に向けて頭を垂れながら「はー」と心地よさそうな息を吐く。
とはいえ、やはり蒸し暑くすぐに唸り声をあげる。
日陰に移動した方がよさそうだ。
あとちょっとしたら移動しよう。

葉薊 証 > 「もうちょっと後にずらそうかなぁ」

以前より続けているランニング。
体力づくりや鍛錬の意味合いで続けているけど、正直結構辛い。
一番の理由はやっぱり暑さ。時間を夕方や夜にずらしても暑い。
直射日光は避けられるからそれだけでも意味はあるけども。

(そういえば日陰なんてないか。もう夕方だし)

日陰がない訳じゃないけど、もう日陰と呼べるような日陰はあまりない。
垂れた首をあげて、その頬に麦茶のペットボトルを当てる。
冷たい。

「あ~快適」

激しい温度差に一瞬怯むも、すぐに表情も緩む。
アイスでも食べたい気分。帰りに何か買って帰ろうかな。
ぬるくならないうちに飲み干してしまおうと、半分のそのまた半分を喉に注ぎ込む。
この暑さの下では600mlなんてあっという間の様だ。ペットボトルも随分と軽くなってしまった。

葉薊 証 > (出来る事、できてるかな)

先日時計塔で先生が言ってたことを思い出す。
出来る分だけをする。そう約束してから、出来る事だけをするようにしている。
と言ってもしている事に大きな差はない。
寝て食べて勉強して委員会の仕事をして。それに加えて体力づくりもしている。
たまに異能の鍛錬をして、巡回もする。
そんな日常を過ごしている。

少なくともこうしてしっかり休息と水分補給が出来ていて、日々を健康的に過ごせているのはいい傾向だ。
以前よりも健康的な日々を送れているし、思いつめる事も明らかに減った。
理由は分からないけど、委員会の巡回への割り振りも回数が増えた気がする。
まだ学生街からは出られていないけど、それでも嬉しい。

「先輩も褒めてくれたし」

以前は「無理をするな」と頻繁に声をかけてくれていた先輩は、最近は「頑張っているな」と労うような言葉をかけてくれるようになった。
一昨日ごろにようやく気付いた事だけど、彼女から見ても何か変化を感じているのかもしれない。
考えすぎかもしれないけど、少し嬉しく思った。

葉薊 証 > ペットボトルの残りを飲み干して一息。
一気に飲みすぎた気がしなくもないけど、身体はさらなる水分を求めている。
やっぱり、暑さは大敵。とはいえもう8月中旬。今後は暑さも多少マシになっていくだろう。
一応健康診断でも受けておけば体調面も万全だろう。先輩に聞いてみよう。

「あと3分したら行こうかな」

オモイカネで時間を確認して呟く。
いつまでも休憩しているのは勿体ないし、あまりだらだらしてると課題をやる時間がなくなる。
あと3分。身体の力を抜いて長い息を吐いた。

3分後。少年は言った通りベンチから立ち上がり、ランニングを再開した。
勿論ペットボトルはしっかりゴミ箱に入れた。

ご案内:「常世公園」から葉薊 証さんが去りました。