2024/08/19 のログ
ゼア >  
 星の流れる合間に星座盤を掲げて、自然のプラネタリウムを存分に楽しむ。

「あれがはくちょう座で、あれは……ヘルクレスってなんだろ。
 で、やぎ……やぎ? あれが?
 人間のセンスっておもしろーい」

 バカにしてはいない。はず。

「~♪ …………お?」

 星座盤の向こうに、一筋の光が見えて、ゼアは顔を上げる。
 ネイビーの空に、光の矢が一本射られた。

「……ふふー♪」

 ご満悦。
 己が身が清められる気を感じながら、広げたノートに書きこんだ。

『23:12 北西 1本』

ゼア >  
 その一本を見つけてから、何本もの光の矢が空の向こうに消えていき。
 それを一本一本見つけてはノートに書き込んでいく。

 元来、帰る家の必要ない妖精であるゼアだ。
 "こちら側"での住処に戻ることもなく、夢中で流星群の観察を楽しむ。


 ……彼は誰時、ゼアの眠気が限界になり、その場で眠りにつくまで。
 光の矢の雨を、存分に楽しんでいた。

 芝生で丸くなって眠るその顔は、いつも以上にご機嫌だったとか、なんとか。

ご案内:「常世公園」からゼアさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
怠い、眠い、怠い、眠い……
商店街での苦戦から一夜明け、がっつり睡眠不足の体を引き摺って昼勤の一般バイトへと出向いたオレは、日没頃にはすっかり限界を迎えていた。
まさか一晩中ネズミ型の怪異と殴り合いするとは思わなかったし、一晩中戦ったところで報酬に色が付かないとも思わなかった。
ううん、趣味と実益を兼ねたバイトだと思ったが、趣味も兼ねてる分シビアな所はかなり響く。

「……ま、オレの確認不足が悪ぃけどさー」

日没後の常世公園は時折風が抜ける。
涼しさも感じる風を受けると、もうすぐ夏も終わりだなと思う。
……昼間のクソ暑さ考えたら、あと二か月は続くんじゃねーかと本気で思うけど。
そんなわけで、眠気覚ましを兼ねてベンチで一休み中のオレだが、大変に体が怠いし頭は眠い。

ご案内:「常世公園」に七海 美那菜さんが現れました。
七海 美那菜 > 「ふーんふーんふーんふーん、ふんふんふんふん、ふふんふ~ん♪」

別になにかいいことがあったわけでもない。ただ、なんか気分が乗ったので鼻歌を歌いつつ闊歩する。
ついでだから、ちょっと休憩ーって感じで公園に来たぜー! おろ?

「おー?」

ベンチで、デロン、としてる男の子発見。
死んでる?死んでない?
生きてる?生きてない?

「どしたん?いきてる?しんでる?」

近寄ってじーっと見つめてみる

武知 一実 >  
「生きとる生きとる……」

多少マシになったとはいえ、夏の野外で死んでたら腐敗が進みそうだ。
そんな事を考えながら、軽く手を挙げて言葉を返す。
……て、え? 誰?

「おぅ、びっくりした。 死にそうなほど眠いがまだ死んじゃいねえよ」

丸一日寝なかったところで死なないのは経験済みだが。
じゃなくて、とオレは顔を上げて声の主へと目を向けた。
疲労困憊なオレと対照的に、何と言うか、軽い感じの……まあ、よく居る女子生徒がそこに居た。
声を掛けられるまで気付きもしなかったなんて、やっぱオレだいぶ疲れてんな……

七海 美那菜 > 「やー、よかった生きてたんね。マジびびった!
 すわ、死体発見! 第一発見者!? ヤッバ、ケーサツ?いや、風紀?
 あれ、もしやうち第一ヨーギシャってやつ!?みたいな?」

一気にまくしたてる。
いやだって、夏のベンチでぐったりしてるとか、マジヤバもんじゃん?
うち、マジ逮捕?みたいに思うじゃん?

「眠い? じゃあ、ネッチューショーとかでもない感じ?
 水分足りてる? アイス食べる?」

ちょうど手に持っていた袋をごそごそ探ってアイスを差し出してみる。
ラムネ味とか、モナカとか、なんか割って分けられるやつとか色々。

「てか、寝不足? 徹夜でベンキョー?
 それとも、オトコノショーブ、とか?」

武知 一実 >  
「悪ぃ、もうちょっとゆっくり喋ってくれ……
 今頭働いてねえから全然入って来ねぇ」

これがバイト中なら由々しき事態ではあるものの、幸い今はオフの公園だ。
拳でこんこんと自分の頭を小突いて意識を引き戻しながら、捲し立てる女子生徒へと向けて頼んでみる。
こういう手合いはちゃんと言わないと延々捲し立ててくることもあるからな……

「ええと、水分は足りてる。 別にカフェインも摂ってねえし。
 ただ、あー……確かにアイスは食いてえかも。 いくら?」

この女子、買い物帰りだったんだろうか、とか考えつつ袋を漁って取りされたアイスを見れば急に体が冷気を求め始めた。
多少涼しくなったとはいえ昼間の熱気がまだ残る時分、冷たいものは確かに欲しくなる。

「残念だがどっちでもねーな。
 バイトだバイト、思ったより夜バイトが長引いちまってさ」

七海 美那菜 > 「おー…………」

なるほど、このへにょへにょ男子はお疲れちゃんモードです、と。
ちょいゆっくりめでおなしゃす、とそゆこと、りょ。

「いーきーてーたー。まーじーよーかーったー。
 うーちー、たーいーほー、とーかー、ちょーこーわーかーったー」

ちょっと内容を圧縮してゆっくり目に喋ってみた。
どーよ、マジ天才的でない? なんとか平和賞とかもらえんくない?

「みーずーたーりーてーるー。でーもー、 かーふぇーいーんーはー、いーるーくーなーいー?
 あーとー……うん、めんど。アイス? いーよあげる」

ゆっくりボイス作戦、途中でリタイア。だって、だるない?
そんかわし、当社比?二倍?くらいで喋る量を減らしてみようかなとかなんとかしてみたりしなかったり。

「へー、バイト? マジ? 今どき、徹夜バイトとかあるん?
 ろーどーなんちゃら法とかに違反しない?」

武知 一実 >  
「丁度良い感じだったけど、面倒だよな、悪い。助かった。
 本調子とはいかねえが、70パーくらいは頭戻って来たからもう大丈夫だ」

音声読み上げボイスみたいな喋り方去れるとは思わんかったが、それが丁度良く思えるオレ自身の処理能力の低さにも驚きだ。
まあ、だいぶマシになって来たから普通に喋って貰っても大丈夫……だと思う。

「ま、オレが生きてて杞憂に済んで良かったじゃねえか。
 死ぬ時ゃもうちょい人目に付かないとこで死ぬように心がけるさ……と、じゃあアイス貰うわ、サンキューな」

先に礼を言ってからソーダ味と書かれた青っぽいアイスを手に取る。
ああ、ひやっとする。デコとか首とかに当てたいとこだけどこれはアイス。氷嚢じゃない。

「まあ、シフト制のバイトじゃなかったからな、時間もノルマの達成具合で変動するってのは前以て聞いてたし。
 だいじょーぶだろ、たぶん。 別にオレぁそれで文句は無いし」

アイスを包装から取り出して口に突っ込む。 うん、うまい。冷たくて爽やか。

七海 美那菜 > 「おけまる?りょ」

完璧な短縮言語である。これ以上ないくらいに、短くまとめちゃったぜ!
これでモーマンタイってやつ? やっぱ今日のうち冴えてない?

「それは、そ。死体はっけーん、とかマジ虎が馬になるじゃん?
 や、死ぬ話やめよ。てか、やっぱ死ぬん? やめとこ? まだたのしーこと一杯あるくない?
 死ぬのいくない。No 死」

いやまじでまじで。人生ハッピーでいこ? いや、死にたい人もいるめらしいけど。
できればできれば、ね?

「て、アイス? いいよ、持ってって」

じゃあ自分も、と割って食べるアレを割って、パクっといく。
これこれ、これよ! マジウマ。

「はー……なんかブラックみない? 大丈夫?
 大丈夫ならいーけど。てか、それで払い悪かったらサイアクなんだけど、平気なん?」

別に夜まで働くことは……いや、やっぱ無理。お肌に悪い。
夜は寝る時間。男の子とかあんま気にしない人いそうだけど。

「まー……確かに? なんか強そうオーラ出てるけど?」

まじまじと見たら、目つきといいツワモノ感がある。
ま、話してて悪いやつ感はないし、いいツワモノなんだろ?みたいな?

武知 一実 >  
「ああ、おけまるおけまる」

この手の女子とはあんまり話す機会が無えけど、使う言葉自体は何となく把握はしてる。
ともかくオレの復調は理解して貰えたようなので気を使わせることもまあ、無えだろう。

「……ああ、そうだな。
 別においそれと死ぬつもりは更々無いんだけどよ、悪い悪い。 この話はここまでで」

別に生き急いでるつもりも無かったが、暑さと眠さと怠さで思考が傾いていたらしい。
切り替え切り替え、あと100年は生きたいとこだしな。

貰ったアイスを口にしていれば、尽き掛けだった気力も少し上向いた気がする。
熱いもんよりは冷たいもんの方が、今の時期は『生き返る』って感じだな、本当に。

「バイト代は歩合制って事に……なってるのか、一応。
 時間給じゃねえから割に合わねえって思う事もあっけど……そのバイトの内容、半分趣味みてえなもんだからさ」

だから多少キツかろうがやって行ける感じはしている。
まあ、今回みてえなのはオレの非もある訳で、とやかく言えんってのもあるが。

「そう見えっか? ま、実際そこそこ強いんじゃねえか、喧嘩は」

さっきまで死に体だったけれど、本当にそんなオーラ出てるんだろうか。
だとしたらまあ、そんなに悪い気はしねえ、かな。

「オレ、一年の武知一実。かずみんって呼んでくれ。 アンタは?」

七海 美那菜 >  
「おけおけ、ばっちし」

なにがばっちしかわからないけど、なんかばっちしだし、ばっちしなの。
てわけで、万事ヨシ

「うんうん、ならヨシめのヨシだね。
 ハッピーが一番っしょ。生きてたらいいことあるある」

ない人もいるときはいるけど、なんかいい感じに、こう、いい感じにできるくない?
それ探そ、みたいに思うのであった。

ぐしゅり、と入れ物を潰したり、ちゅーっと吸ったりしながらアイスを食べる。
ちょっち大人なカフェ味。甘苦い感じがマジでウマ。
やっぱ夏はアイスっしょ

「ほーん、趣味? 趣味でバイト……」

自分だったらなんだろう。ネイルとか?化粧とか?
ブティック系はありかなしか……あれ、案外なんかありそう?
自分の世界に入ってちょっと考えてみたりする

「うんうん、するする。なんか、こう……バンチョー!って感じ?」

半分勢いとノリだけど。でもなんかこう、強そう感あるくない?
目とか目とか目とか。

「お。カズミン? まじで?かわー!かわゆくない?
 たけっちとかじゃ駄目?まあいっか、カズミン可愛いし。
 あ、うちは2年の七海 美那菜。好きに呼んでちょ」

にはは、と笑う

武知 一実 >  
「ああ、まあ……そうだな。
 何がどう転ぶか分からねえもんだしな、人生」

何と言うか、こう……前向きさと言うか楽観さが凄い女子だ。
見習うところは多少ある気がする。 いや、別にオレが後ろ向き(ネガティブ)野郎ってわけじゃないんだが。

夏の夜に外で食うアイスほど美味いもんは無い、次に美味いのは真冬のこたつで食うアイス。
ついでに人から貰った物なら美味さは更に倍々に増えていく。
当然アイスをくれたこの女子には感謝する事も忘れちゃいねえ。

「体も動かせて、小遣いも入って一石二鳥、的な……?」

他から見て果たして怪異討伐のバイトが割のいいバイトであるかどうかは分からない。
分らないは言い過ぎか。 あんまり割のいいバイトとは思われないだろう、多分。
ひとまずバイトの内容自体は伏せとくとして、現状に不満が無い事だけ主張してみた。

「バンチョー……ああ、何か、不良……的な?
 ん、まあそうだよな……やっぱそう見えるよなあ」

髪色も自前なんだけどなあ……やっぱ人相か、人相なのか。
まあ生まれついての顔面なもんで、今更如何こう出来るとも思っちゃいねえが。

「たけっちでも可愛いだろ。 だったらかずみんの方がいい。
 2年の……七海か。 じゃあ、七海って呼ばせて貰うわ」

一応先輩だけど、先輩に敬称付けないなんて今に始まった事じゃねえし。
……あ、そういうとこが不良っぽいのか?

七海 美那菜 > 「そそそ。それそれ、そんな感じ?
 ハッピー、ウレピー、タノピーってね」

にはははは、と満面の笑みで笑う。
何が楽しいのかわからないけれど、とりあえず笑っておく。
なんか楽しいから。

「ほんほん……やっぱ、体動かす系? ガテンとかそんなん?
 はー……やっぱ肉体派なんねー。マッチョメン!って感じでもないけど」

じろじろと遠慮なく体を見回す。
貧相な体格、とはいえないけれど、だからといってムキムキマッチョマンの変態だー!みたいにはならない。
どちらかといえば、バランスタイプ? 的な? でも、確かに強そうオーラもあるし? そんなもんか。

「おろ? ひょっとして、傷ついた系? マジ?
 マジならゴメンして。悪気はないし? 」

人間、何が相手に刺さるかわからないし? 刺す気はないし?
刺さったんならマジすまん的な?

「そなんだ。ま、いっか。おけ、カズミン。
 ん? 普通だねー。別に、ななみんでもなんでもいいのに」

七海、なんて割と普通の呼び捨てだ。ちな、年下とか気にしないので、そこはおけ。
まあ、気になる人は気になるんだろなー