2024/08/20 のログ
武知 一実 >  
「肝に銘じとこう。
 お陰様で怠かったのも気持ち楽になった気がするわ」

こういう天然で前向きな人種は、その気質を伝播させる特性か何かある気がしてくる。
無理に明るく振舞おうとしてもそこが真似できないから、この手のやつは本当に強い。

「まあ……ガテン系といやガテン系か? いや、もしかすっとインフラ整備とかかも?
 変にバンプアップさせようとかしなかったからな、見せ筋で身体作ってるとかじゃなきゃこんなもんだろ」

それに加えてオレの場合は異能の関係上、あんまり筋肉付き過ぎるという事が無い。
変に負荷掛けすぎると色々と厄介だから……と言ったところでいちいち長ったらしく説明する事になるので割愛。
一時期マッチョに憧れた事が無いでもないが、似合わんという結論に至ってからはその憧れも過去の思い出だ。

「いや、半分諦めてるから言うほど傷ついちゃいねーよ。
 人からどう見られるかなんて気にしててもしゃーねえしな」

初対面なんてそんなもん、話せば意外と何とかなるもんだろうと自分では思ってるんだが、如何せん不良っぽいという印象のせいか人と話す機会もあんまり無い。
ていうか、番長って不良って事で良い……んだよな?

「ななみんだとオレと諸被りしてんじゃねえか。
 まあでも……ミナナン、ならそうでもねえか?」

思い返してみれば自分で仇名を名乗る事はあっても他人を仇名で呼んだことってねえな……

七海 美那菜 > 「ほへー……工事系? うちとかマジ無理めだし、リスペクトーって感じ。
 はー……筋肉とか、うちよくわかんないし。そんなもんなんねー。
 ムキムキー!ってだけじゃないんだ」

非力と言うほどでもないけど、パワー!って感じの自分でもない。
もちろん、筋トレ、とかないない。だから、そういう系の人は純粋にすごいって思う。
まじやばい

「んーあー、そっかそっか。
 でも、ちょい傷つきめ? そこはマジごめん。」

番長ってやっぱフリョーっぽい感が駄目だったかな?
目つきもアレだし、気にしてるのそのへんだろうか。ごめんして、いやほんと。

「えー、ナナミン、カズミンのコンビ、ありよりのありくない?
 ままま、駄目ならいいけど。
 ん、ミナナン? それもヨシ。なみなみとか、みなみなとか、色々あったけど、おけおけ。
 ま、どっちでも、なんでも可!」

わかれば勝ち!

武知 一実 >  
「工事……まあ、工事か。うん、工事系ってことで。
 実際オレも筋トレとかしてるわけじゃねえから、よく分かってねえんだけどな」

怪異(障害)討伐(撤去)して島民の安全な暮らしを守るバイト……うん、インフラ整備だと思う事にしとこ。
体格に関しては色々と喧嘩してきた中で培われたものだから、特に意識したわけじゃ無いので、オレも本当によく分かっていない。
まあ、オレより細身で尋常じゃねえ動きする人らばっかだしな……。

「別にアンタも人相とかでそう思ったってクチだろ?
 ならもう傷ついたとこでしょうがねえ、この顔は生まれつきだしな」

傷つくだけ損と言うか、時間の無駄だ。
こうして話をする事で多少印象も変わっただろうし、それで良しとしたい。
……そういや、生まれつきと自分で言ってる割に、子供の頃の写真とか見た事ねえんだよなぁ。

「何のコンビだそりゃあ。
 じゃあ、決まりだミナナン。 んー、まだちょっと呼び慣れねえ。
 あんま人を仇名で呼んだこと、ねえんだよ……」

何度か繰り返し呟いてたら、昔聞いた童謡だか何だかを思い出した。
黄色くて細長い果物のやつ。

七海 美那菜 > 「よくわかんないけど、おけ!」

言い切った。まあ、なんか雰囲気伝われば良くない?
どうせしっかり言われてもわからんちんってなりそだし?
そこわかっても多分、なんもかわらんし?

「んー……Yes!もしくは、ハイ!って感じ?
 ややや、だってさ? こんなんじゃん? 目。強そくない?
 あー、でも怖くはないのよマジで。怖かったら、こんなヨユーでしゃべれんし?」

みょーん、と目尻を指で釣り上げて見せる。
それはそれとして、恐怖は感じていない。
いや、マジで怖かったら話さんで逃げるし?

「んー……わかんない! 漫才とか? って、別にうちギャグセンスなかったわ。
 まあ、なんかノリ? いいじゃん、細かいことは!

 んじゃ、ミナナンでよろよろ!」

言い切った勢いでぐじゅ、とアイスを食べきる。
やっぱアイスっしょ。
 

武知 一実 >  
「ああ、初対面で理解されたらさすがにオレもビビる」

特にこういうタイプの人間に。
いや、案外こういうタイプの方が理解力と言うか呑み込みが早かったりする事もあるけども。
ノリと勢い、大事だもんな。

「だと思ったよ。
 そこまで鋭かねえと思うんだが! いや、どうだろ……そうなのか?
 まあ確かに怖がられるって事は不思議と無いな……まあ、怖がって貰いてえわけじゃねえから、良い事なんだが」

長年……つっても15年か。付き合って来たテメェの顔だ。
見慣れちまってる事もあってか、誰かから改めて言われると新鮮と言うか……悪ぃ、やっぱつれぇわ……
まあ怖くはないと言うなら良しとしよう、人相で怖がられたら接客のバイトとかハードル爆上がりだし。

「いきなり漫才コンビ組むほど、オレぁミナナンのこと知らんしな。
 それにオレもギャグセンスある方じゃねえから、そっこーで解散がオチだろ。

 おう、よろしくなミナナン」

丁度ミナナンもアイスを食い終えたところで、そろそろ家に帰るとするか。
オレはベンチから腰を上げると、大きく背伸びをした。 んー、話して気が紛れたか、本当に怠さが無くなってる気がする。

「ミナナンのお陰で帰るまでに寝落ちするってことは無さそうだ、サンキューな」

七海 美那菜 > 「まーまー、たけっち……じゃなかった、カズミンも、男前っちゃあ男前だし。
 がんばれ!なんかなんとかなる!」

なにがどうなんとかなるのかよくわからないけど、まあ言ったもの勝ちっしょ。
なんとかなれー

雑であった

「クッ、ナナカズコンビ、音楽性の違いにより解散……っ!
 およよよ……つらみ……」

もはや漫才コンビですら無くなっていた。
もしかすると、音楽性の違いによって解散する漫才コンビもあるかも知れないけど。しらんけど。

「Hey、シク!ヨロ!」

なんかよくわかんない、勢いの敬礼をした。意味はない。
本当に意味はない。なんかノリだ。

「おけおけ、眠気覚めた系? ならよかった。
 もう寝落ちんなよー? こんな陽気に、こんなトコで寝たら、どーかなっちまうぜ!って感じ?
 あ、寝てなかったか。ま、いっか。とまれ、暑いとこには……」

そこで、はたと気づく

「あ。残ったアイス」

袋の中には二人で食べた以外のアイスも残っていた。
無惨!!

「……ま、そーゆーときも、あるよね?
 かえろか? カズミン、立てる系?」

かっくし、となりながら、声を掛ける

武知 一実 >  
「男前……かあ?
 気にした事無かったな、そっち方面では」

目付きを中心に人相の悪さしか気にしてなかった。
男前……なのか? いや、真に受けたら後で恥をかくかもしれない。ノリで言ってる可能性も十分ある。

「結成すらしてねえよ。
 まあ、何か巡り巡ってそういう機会もあるかもしれねえけどな?」

知らんけど。
まずい、多少ミナナンの雑さが伝染ってきた気がする。

「おう、シクヨロだ」

何だその敬礼、と思わず吹き出してしまった。
やっぱノリで生きてる奴は強いなあ、と改めて思うオレである。

「ああ、スッキリとはいかねえがな。
 家まで歩いて帰る余裕は出来た、今のうちにもう帰ってシャワって寝るわ」

公園から家までそんなに遠くない。
途中で眠気に敗けるってことは無いだろう、いや、意地でも敗けねえ。
そんな決意を固めている横で、袋の中を確認して嘆くミナナン。

「お、おう……ドンマイ。
 心配すんな、立てる立てる、立てるし歩けるよ。
 けどまあ、どうせなら公園の出口まで一緒に行くか?」

七海 美那菜 > 「結成前に解散……だと……?
 これちょーエキセントリックじゃね? 時代作っちゃう?
 作れん?やっぱ駄目か」

ないものに時代どころか話題すら作れはしないのである。
現実は残酷だ。いや、それ以前の問題だけど。

「……よーし!
 失ったモノはしょうがない……やつはついてこれなかっただけだ……時代にな……」

一人で謎の盛り上がりをする。
なんなら、時代ではなく気候とか時節に負けている気がするが。

「って、ことで切り替え切り替え!!

 うぃ!んじゃ、いこいこ、公園出口までゴーゴー!」

うぇい、と手を上げてブンブンぶんまわし、公園の出口まで雄々しく(?)向かうことだろう。
お供(?)を引き連れて

武知 一実 >  
「アイスがついて来れねえくらいだ、人間にゃ早過ぎんだろ」

さすがに人類にはこのスピードは速すぎる。
残念ながら新時代は諦める方向でひとつ願いたいところだ。

「ホント、ミナナンの切り替え力は見習うとこあるな……
 けど、なんか悪いな、オレに構ってたばっかりにさ」

まあ途中の自販機で飲み物くらいは奢っても良いかもしれない。
ミナナンが溶かしたアイスの代金がどんなもんか分らんが、せめてもの気持ち、落とし前ってやつだ。

……道中そんな事を提案しながら、珍妙な二人組と化したオレらは公園を後にするのだった。
え? オレ、お供枠なの?逆じゃねえ?

ご案内:「常世公園」から武知 一実さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から七海 美那菜さんが去りました。