2024/09/15 のログ
追影切人 > ほぼ初対面というか実際に話すのは初めてだが…。
成程、この短時間で何となく桜についてはどんな人物像が彼なりに見えてきた気がする。
生真面目一辺倒ではないが基本クソ真面目、風紀の理念を守りつつ剣士として斬り合いを好む一面もあり…あと最新機器とかに多分疎い。

「百聞は一見に如かず、とかいうやつか?まぁ悪評だろうがそうでなかろうが俺は俺でしかねぇし。」

今の態度を改める気も無い。最初からおそらく最後の死ぬその瞬間まで、男はこうある箏を望んでいる。
今が日常の時間なのもあろうが、彼女の評価も概ね間違いではないだろう。
日常から剣呑ではなく、今はむしろ落ち着いていてダウナーを感じさせるくらいだ。

「…桜、オマエその感じだと風紀の同僚とかクラスメートとかダチからそういう話題されても付いて行けてないんじゃね?」

敢えてストレートにそう突っ込んでみた。男もさして変わらないが。
まぁ、無理に使う必要も無いし話についていけなくても人間関係が途切れる訳でもなし。
男も動画サイトやSNSなんてほぼ利用しない側だから、彼女の言う事も多少は理解はある。

桜 緋彩 >  
「とは言え追影どのはあまり気にしていなさそうですし、誤解を解く必要も特になさそうですね」

そもそも自分を嫌うものとはあまりつるまないタイプだろう。
彼の中でその辺の人間関係より大事なものがある、と言った感じ。

「――そんなことアリマセンヨ?」

目を逸らす。
別にそんなことないし。
友人たちにそう言うものに疎いことをからかわれてたりしないし。
わからなくてもバカにせず教えてくれる人としか付き合ってないから困ってもいないし。
目は合わせない。

追影切人 > 「それなりに付き合い長い奴とか例外除けば、まぁ誤解されようが何だろうが別にどうでもいいしな実際。」

それでも気にせず話し掛けたり交流してくる”モノ好き”ならまだしも、誤解したままの奴に気遣う必要も感じられない。
その辺りは割り切り、というより誤解を解くのも面倒で馬鹿馬鹿しいというのが主な理由だが。

なので、これも彼女の推測通り。自分を嫌う者とはそこまでつるんだりはしない。
向こうから突っかかってくるなら適当に相手はするが、遠巻きに見て来るだけならただ無視するだけだ。

「――図星かよ、分かり易いなオマエ…。」

露骨に目を逸らしてるし、中々こっちと目を合わせようとしないしビンゴだろうこれは。
とはいえ、男も弄り倒す趣味は無いので小さく溜息を零しながら。

「…まぁ俺も似たようなもんだから安心しろ…っつぅのも変だがよ。」

実際話してみないとやっぱりそいつの人となりは分からんもんだな、と改めて思う。
そうなると、若者の流行とかも多分疎いタイプか…それはそのまま男にも当てはまるが。

桜 緋彩 >  
「――うう、正直、動画やSNSを見る時間があれば鍛錬をしたい、と言うのが本音でして……。
 勉強になる系の動画も、動画ではなく文章で見たい、と言うのもあります」

目を逸らして話を続けるのが苦痛になってきたので戻ってくる。
動画を見る時間が楽しい、と言う意見もわからないでもないのだが、正直その時間があるなら鍛錬に当てたい。
と言うか当てている。

「――流行り、と言えば、ギフターだかなんだか言う人物――なのでしょうか?
 それ関連の事件、最近増えましたね」

ふと思い出したように。
三人ぐらいいた気がする。

追影切人 > 「…何か桜らしい気がするが…オマエ息抜きとかそういうのはどうしてんの?」

嗚呼生真面目だからこういう内容の返答になるのか、と納得しつつ。
ただ、そればかりでは息も詰まる時が出て来るだろうに。
何かプライベートに踏み込んでいる気がしたが、聞いてしまったので撤回はしない。
…あ、視線が戻ってきた。まぁ、自分が思う桜の印象的にその光景は何か想像できるからイメージ通りというものか。

「――ギフトとかいう奴で強化された奴らでも、何人か強力な奴が出てる…とかって話だな。
俺が聞いてるのは3人居るな。【魔法少女】と【不死姫】と――【逃亡者】。」

最後の一人は自分も知っている人物なので、若干だが無意識に間を置いてしまう。

桜 緋彩 >  
「息抜きですか?
 街に買い物に行ったり友人と遊んだり、ですかね。
 あと走るのも結構いい息抜きになりますよ。
 もう少し涼しくなったらですが、街の中を一日中あちこち走っていると、色々発見があるものです」

一日中とは一日中である。
朝から夕方まで、ひたすらずっと走っていたりする。

「あぁ、その三人なら私も聞きました。
 ――お知り合いでしょうか?」

彼が上げた名前に聞き覚えがある。
前者二つは何ともメルヘンだが、最後の一人は少し毛色が違う。
その名前を言う時に少し言い淀んだ彼の様子、聞いていいかどうか少し迷ったが、結局聞いてみることにした。

追影切人 > 「…何だ、至って普通―――一日中走ってんのか?それは普通なのか?」

あ、体力お化けかもしや。…あと、それとは別にツッコミ入れたい事が一つあるが流石に異性なので黙っておきたい。
少なくとも持久力と体力は相当なものなのだろうな、というのは改めて理解した。

「――最初の二人は知らねぇが最後の奴はな…まぁ、元・風紀で俺も面識はある。」

明確に説明は避けるような態度。ついさっき桜に遭遇する前にその人物の始末要請が来たばかりだ。
とはいえ、そこでぴしゃりと会話を打ち切るのも変な空気が流れそうなので、小さく息を零して。

「――弟切夏輝って女だ。調べて見りゃ多分データベースとかにアイツのやらかしとか書いてあると思うぜ。」

風紀なら基本的な情報はおそらく閲覧は出来ると思う。

桜 緋彩 >  
「?
 はい、一日中です。
 うちの流派は少々特殊なもので」

なんせ稽古内容が「二、三時間ひたすら動き回って撃ちあい続ける」と言うものなのだ。
持久力が無いと話にならない。

「なるほど。
 元風紀とは聞いておりましたが」

その時点で知り合いだった人は多そうだな、と言うことは思っていたけれど。
流石の彼も知り合いが犯罪者になると堪えるらしい。

「ええ、一応流し見る程度ではありますが、見ました」

ただギフターとやらにそそのかされただけならば、とも思っていたが、そう言うわけでもないらしい。
何ともと言うかなんと言うか。

追影切人 > 「…少々というかかなり特殊じゃねぇかそれ…。
ほんと、剣士の家系ってのはとんでもねぇのしかいねぇな。」

獣の剣には及びもつかない。そういう男も割と人間離れした動きをするのだが、それは彼女との斬り合いで明らかになるだろう。

「――何か誤解されてるぽいが別に凹んだりはしてねぇぞ。
…ただ、アイツが”こうなった”事は別に驚きでも何でもねぇ。そういう兆候は見えてたからな。」

吐き捨てるようにも、”ああ、やっぱりな”という感じにも思える吐息を一つ。
少なくとも”アイツ”が堕ちきったのならば――やる事は男にとって一つしかない。
他の誰かが救おうとしても、他の誰が捕まえようとしても。
男にとっては――ただ斬るだけの対象だ。以上でも以下でもなく。

「…まぁ、オマエも万が一遭遇したら手は抜くなよ。…なんて、オマエはそこは大丈夫そうだが。」

こちらはもう既に指令も出ているし、何より彼自身が『斬る』と明確に定めている。
過去に付き合いがあろうが、何か事情があったとしても関係ない。

――【凶刃】はただ、斬って捨てるのみ。凶ツの刃に慈悲や甘さなど無い。

桜 緋彩 >  
「とは言っても体力は鍛えれば鍛えるだけ伸びますからね。
 特別な才能が必要なことではありません」

普通はそこまで伸びる前に辞めてしまうだろう。
持久力は鍛え得です、などとのたまって。

「ふむ。
 しかし、――いや、そう言うのならそうなのでしょう」

それでも、彼が悲しんでいるようにも見える。
いや、少し違うか。
落胆っぽくも見えて。
だが、それは言わずに彼からの言葉に頷いて。

「ええ。
 幸か不幸か、彼女とはさほど仲良くはしておりませんでした。
 仲良くしていたとしても、彼女は明らかに島の秩序を乱している」

手を抜く道理はないし、理由もない。
彼女と戦って見たい、と言う気持ちも湧かないし。

「であれば、風紀委員としての責務を全うするだけです」

気負いも躊躇もなく、ただ淡々と。

追影切人 > 「――それだけ鍛えていたら筋肉質になりそうなもんなのに、何でそんな”でかい”んだかな…。」

思わず漏れた。何がでかいかは最低限の礼儀?として口には出さないが。
他の男子に比べたら圧倒的に希薄というか無関心に見えるが、疑問にはつい思ってしまう。
しかし、持久力の化物か…斬り合いになったら長期戦では確実に不利になりそうだ。

「――仮に思う所があったとして。斬る事に変わりはねぇからな。」

そこはむしろ静かに言い切る。それこそが男のただ一つブレない絶対基準。
誰であろうが何であろうが、斬ると定めたら自分がどうなろうが必ず斬る。
彼は剣士ではない、彼は刃だ――斬る事に特化した存在であありそこに帰結する。

「まぁ、人それぞれだが桜のその意見は普通に多いだろうよ。」

関係ない者からすれば、身内から出たただの犯罪者に過ぎない。
仮に付き合いがあったとしても、彼女の末路なんてほぼ決まっているようなものだ。

桜 緋彩 >  
「――あまり、そう言うのは女性に言わない方が良いかと思いますが」

なんせこのデカさだ。
そう言う言葉や反応には慣れている。
慣れているが、好むかどうかはまた別の話。
じとっとした視線を向けて。

「それはそうでしょうね。
 追影どのならそうするでしょう」

短い、数十分ほどの付き合いだが、彼ならそう言うしそうするだろうと言うのはわかる。
組織としてこれほど使いやすい者はいないだろう。
そう言うつもりで彼を徴用したわけではないだろうが。

「関係のあるものが動揺したり動きが鈍ったりするのはわかるのですがね。
 そう言うものが身内から出たら、より厳しく取り締まらねばなりませんから」

そうでなければ治安など守れないし、守るものとしての責務を果たせない。

追影切人 > 「そりゃ悪かったな。単に筋肉質云々で純粋に疑問に思っただけだ。」

じとっとした視線も何処吹く風で受け流す。そもそも別に変な目で見ていない。
と、いうよりそっち方面で興味が無さすぎるくらいなのでこういう失言はむしろ珍しい。
とはいえ、流石にデリカシー無かったのは分かるので最低限の謝罪はしておく。

「――所詮は風紀に”飼われてる”身だからな。出来る事なんてそもそも殆どねぇよ。」

そもそも、こっちが犯罪者みたいなものだから今更だ。
条件付きで学生ないし風紀に所属しているだけで、何かあれば何時でも切り捨てられる側。
――故に、余計な情はこっちの首を絞めるだけ。ならば淡々とただ斬り殺すのみ。

「まぁ、そういう立派な風紀のあれこれは桜とか他の連中に任せるわ…。」

本来、風紀に居るべきでもないクズがその理念を果たせる訳もない。
そもそも、斬る事に人生を費やしているような男だ。刃の使い道なんて自ずと決まっている。

桜 緋彩 >  
「――追影どのがそう言うのなら、信じましょう」

ふすん、と荒い鼻息を一つ飛ばしてから、笑って。
彼がそう言うのならそうなのだろう。
嘘はつかない男だと思う。

「組織としてはそうかもしれませんが、私は追影どのの事を同僚だと思いますよ。
 少なくとも、何か悪さをしないうちは」

ぱちりとウインクを飛ばして見せて。

「では任されましょう――とは言え、私はあまり精力的に動いているわけではないのですが。
 凛霞さんとか、結構入れ込んでいた気はしますが、少し心配ですね」

今度それとなくお茶にでも誘って聞いてみようか、と考えて。

「さて、そろそろ私は行きますね。
 追影どのも、体調を崩す前に帰られた方が良いですよ」

立ち上がり、パンパンとスカートのおしりの部分をはたく。
買い物に行く途中だったのだ。

追影切人 > 「俺みたいなのを信じるのもどうかと思うがな…。」

わざとらしく肩を竦めつつも、小さく笑っている辺り何だかんだ楽しんでいるのだろう。
実際、嘘や誤魔化しなんてまどろっこしいので良くも悪くも割とストレートに言うタイプだ。
…まぁ、その弊害でさっきのデリカシー無い発言もつい口にしてしまう時もあるが。

「――悪さも何も、俺がやらかしたら何時の間にかお前らの前から消えてるだろうよ。」

ウインクにこれも珍しく苦笑を返して。少なくとも豚箱で済むとは思えない。

「――アイツはまぁ、何かそんな感じがしてたからな。」

自分の監督役でもある同級生で同僚の顔を思い浮かべて嘆息。
それが彼女のおそらく良い所であり欠点でもあるのかもしれない。

「あぁ、俺もさっさと帰る……んじゃな、桜。斬り合いに関しては合間見て連絡する。」

そう、声を掛けてから男も気だるそうにベンチから立ち上がって。
桜に軽く右手を挙げてから彼女の行くであろう方角と反対方向に歩き出していく。

桜 緋彩 >  
「はい、それではまた今度」

来た時と同じようにびしっと一礼をして、学生通りの方へ歩いていく。
流石に制服なので走りはしないが、公園を抜ける時に振り返り、まだ彼がいるなら大きく手を振ってから、今度こそ学生通りの方へ歩き去っていくだろう――

ご案内:「常世公園」から追影切人さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から桜 緋彩さんが去りました。