2024/09/25 のログ
ご案内:「常世公園」に落花彩晴さんが現れました。
落花彩晴 > 「――ハァ…。」

今日の授業も中々に難解だった…この調子だとまた補習かもしれない。
ふらり、と偶々通り掛かった常世公園の前を通り掛かれば、何となくそのまま中へと入る。

「…記憶力が悪いのはもう少し何とかしたいものですけど…。」

小さく呟くが、そもそも記憶力障害は左目に宿る無数の呪いの副作用みたいなもの。
他にも幾つか副作用はあるが、正直これが一番困る…学業的な意味では特に。

(普通の事なら覚えは悪くないのに、学業方面だと著しいのは嫌がらせですかね、全く…)

お陰で少女の学業成績はお世辞にも優秀とは言い難い――補習のお世話になる事も珍しくないレベル。
勿論、自分なりに努力はしているがそれでも一定段階までしか成績が上がらないのは少し悲しい。

「…まぁ、『質より量』でゴリ押ししか私には出来ないですけど。」

ベンチにゆっくりと腰を下ろしながら一息。ズリ落ちた片眼鏡を指先で直しつつ。

「…片眼鏡も呪い耐性のある奴が欲しい所ですね。」

落花彩晴 > 「…こういう時は、やっぱりキャンプしたいですね…。」

こう見えてアウトドア派な少女。暇な時間が出来れば島のあちこちを渡ってキャンプしている。
日々の息抜きにもなるし、現状では唯一の趣味みたいなものだ。
…悲しい事に、周りにそういう趣味の人が居ないしそもそも友達が今は一人しか居ない。

「……気分転換のつもりが、自分のぼっちを再確認する羽目に…!!」

人見知りも直したいけど、中々これが難しい…ある程度面識が出来た人なら平気ではあるけど。
ちなみに、緊急時だと人見知りがどうの言ってられないので積極的にもなる。緊急時だけは。
そして、これは別に呪いの副作用でも何でもない少女の性格なので、呪いのせいにも出来ない課題。

「友達100人…は、どう足掻いても無理ですから友達10人…いや、せめて5人…うーん…さ、3人くらいは…。」

落花彩晴 > (…我ながら自分の消極さが何と言いますか…)

よく納涼祭イベントを主導できたなぁ、と思う。先輩やボランティアの方々の協力が無ければまず無理だった。
…いけない、どうにもマイナス面に思考が傾いてしまっている。矢張りキャンプしなければ…!!

「まぁ、ソロキャンプもそれはそれで楽しみありますしね。」

誰かとキャンプに行くのは当然憧れるけど、一人で過ごすアウトドアな時間もいいものです。
けれど、使ってるキャンプ道具がそろそろガタが来ているので新調もしたい…。

(…貯金はコツコツしてますけど、新調するとなると結構出費が嵩みますね…うーん…。)

矢張り式典委員会の仕事だけでなく、何かアルバイトとかもしなければいけないだろうか。

落花彩晴 > まずバイトといえば接客業――人見知りの自分がやるとポカをしそうなので却下。
…ガテン系――肉体労働は全然行けますけど、男子に囲まれると緊張どころではないので却下。
…事務作業――記憶力障害の問題があるから、何かやらかしたら怖いので却下。

「……あれ、私ってもしかしなくてもバイトに向いてないのでは…?」

そんな事は無いだろうが、直ぐに思いつくアルバイト関連が軒並み駄目駄目な予感しかしない。
…あまり人と接さずに黙々とやる作業とかなら行けそうだけど、それでいいんですかね私…。

「…卒業するまでに、ちょっと人見知りとか色々直したいですね…うん…。」

今の姿はとても”古巣”の同僚や先輩達には見せられない…ただでさえ負い目あるのに。

落花彩晴 > 「――やっぱりこういう気分の時はキャンプに限る。次の週末はちょっと遠出しようか。」
落花彩晴 > ――何時もの声と違う、少し低くて落ち着いた男性的な口調で呟く。

「……ハッ!?」

いけない、気を抜いてしまっただろうか?慌てて咳払いしつつ周囲を見渡す。
…うん、大丈夫、誰にも見られても聞かれてもいない。

「…人気が無いとは言え、やっぱり気を抜くと駄目ですね。」

再び”何時もの口調”に戻りつつ。さっきの声は地声というか素の口調である。
外見的には今の作った口調や態度の方が合うし、一応乙女心はあるのでこの猫被りは中々崩れない。

それでも、つい一人きりの気を抜いた時にうっかり今みたいに出てしまう事もある。
周囲がどう思うかはともかく、彼女自身は自分の素の口調はあまり好きではないらしい。

落花彩晴 > 「…取り敢えず、一度寮に戻りますかね…。」

何か寛いでいく筈が、マイナス思考になりかけるわ素の口調が漏れるわでよろしくない。
無意識にきょろきょろと周囲を確認する挙動不審さを滲ませつつベンチから立ち上がり。

「…何時か、もっと自分に自信が付くといいんですけどね。」

そう、少女は自分に自信が無い。それを払拭するものを今はまだ持たないから。
一息零しながら、ゆっくりと今度こそ寮へと戻る為に歩き出す。

ご案内:「常世公園」から落花彩晴さんが去りました。